人間は、万全では有り得ない。すべてを把握しきれない。なんでもできるわけではない。限界がある。そして、思うとおりにはならない。それでも、日常のアレコレは、自分の意志どおりに物事がすすむような、実態があるから、経験するのは、自分がどう考えるかによって、その方向は、自分が決めている実感がある。事実、自分の人生の大部分は、自分が決定しているように見える。突然のアクシデントに、遭遇したり、日常の生活のなかで、出会うチョットした他者の注目のために、力学が働いて、人生の方向が決められたり、大きな変化を起こすことがある。結婚、就職、就学、離婚、死別、災害、事故、環境、さまざまな出来事が、変化を齎す。そこでも、本人の、その事象の捉えかたによって、バリエーションが無数に生じる。ヤケになったりすれば、悲惨な結末となることもある。それが、契機となって、新たな人生の広がりを生むこともあることもあるだろう。外部要因がすべてとも言えず、自分がそれに対して、どのように、対応可能ということでもない。それでも、自分が自分の人生に関与する割合は、なんといっても、もっとも多いに決まっているだろう。生きるための主導権は、明らかに自分自身が握っているのである。そこから、人生を見直す。自分自身の判断、責任、他者との関係、さまざまな条件、無数の方向がある。他者に対する、自分の対処、考え方、自ら学びつつ、進化しつつその人生を、豊かなものにしていく。死ぬまで生きる。