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ヤブランが盛りです

 先だって群馬・高崎の植物園に行った折、園内片隅の黒竹が生えたところで、薄紫色の小さな花、ヤブラン(藪蘭)が咲いていました

ヤブランは関東地方以西の温暖な地に生育する常緑の多年草です

山地や浜の林の下などの日陰に多く自生しており、庭先や公園、庭園の木々の根元などにアクセントとしてよく見かけます

草丈30~50cm・初夏に葉の間から花茎をだし、その側面に淡紫色、まれに白色の花をつけます

白花ヤブランはまだ見たことがないのですが、先だって 白花ヤブランによく似たノシラン を見ました

ヤブランは8月のおわり頃から10月にかけ、長い期間花を咲かせます

そろそろ花は終わりになってきているようですが、この花が咲き始めると秋が身近に感じられます

     黒竹林の中で咲くヤブラン

ヤブランは、ユリ科ヤブラン属の常緑の多年草で、学名は「Liriope platyphylla」です

「Liriope(リリオーペ)」は、 ギリシャ神話の女神の名前に由来し、種名の「platyphylla」は「幅広の葉をもつ」を意味しています

     黒竹林の中で咲くヤブラン

花は、8~9月に花茎を出し上部は円柱状に、沢山の小さな花がまとまって花穂となって咲きそろっていきます

花の色は、紫色で上向きにほぼ平開しています

花径は約7mmほどで、花びらとがくを合わせ花被片は6枚あり、内側の3枚は少し大きく卵の形をしています

雄しべは6本、雌しべは1本です

秋には黒紫色の果実が稔り、直径約7mmの果実から種子が破って露出します

万葉では、ヤマスゲとして詠われています

  『  ぬばたまの 黒髪山の やま菅(すげ)に  小雨降りしき しくしく思ほゆ     』     柿本人麻呂 『万葉集』巻十一2456

 意味 ; 黒髪山の山菅に、小雨が降りしきるように、恋しい人のことがしきりに思われることです

     花が終わりかけています  青い果実が生り始めていました

ヤブランの花言葉は、「 忍耐 」、「 隠された心 」、「 謙遜 」、「 無邪気な 」  です

 

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