日々の雑感記によるヘボ・マイ趣味紹介です。
ダッペの悠友ライフ
ドクダミの花も色々あります
梅雨が深まって、そろそろ終盤になってきました
庭先に毎年 ドクダミ が沢山生えてきます
雨に濡れて見るドクダミの真っ白い花は、小さな花瓶にさすと、茶花になるかと思えるほどなかなか可愛く風情があります
通常ドクダミはやや日陰の湿った場所を好む草で、野山や空き地などいたる所で見ることができます
我が家の庭では、手入れをしないせいかミョウガや水引草を凌駕して一杯に生えてきました (下画像 )
この場所はつい先だっては水仙が沢山咲いていたのですが、すっかり見えなくなりました
ドクダミの花は、6~7月が盛りです
樹下のちょっとほの暗くなったところで、真っ白く咲いているドクダミの花の白さはいつもハッとするものがあります
この白い4枚の花弁のように見える部分は花びらではなく、総苞片と呼ばれるものです
中心のぐっと突きでた黄色いものが、沢山の花の集合体になっています
突き出した部分に一杯ついている1mmぐらいの黄色い花部をアップして見ました
一つ一つの花には花弁らしいものはなく、ガクもなく、雄しべと雌しべだけなのだそうです
ドクダミは地下茎が伸び、節状に地上に芽をだし群生します
独特の臭気の葉はハート形で、緑~紫色に色づきます
ドクダミ薬効について、ちょっと薀蓄です
ドクダミのにおいのもとになっているのは、葉に多く含まれている「デカノイル‐アセトアルデヒド」という物質で、この物質には、黄色ブドウ球菌や肺炎球菌、白癬菌(はくせんきん)などの細菌や、ある種のウイルスの活動を抑える力があると言われています
更にその他にもさまざまな有効成分が含まれ、傷口の止血や再生にも効果があるといった優れた薬効は古くからドクダミが民間治療薬として利用されてきました
因みに風邪や便秘の治療・高血圧の予防にはドクダミ全草を煎じた汁を服用し、傷・おできなどには生のままか、火であぶった葉を患部に貼るとよいと言われています
また風呂に入れれば冷え性に、鼻腔に詰めれば蓄膿症に効くといわれ、まさに万能薬です
漢方では、軒先につるして乾燥日干しし、生薬(=十薬といわれる)として使われます
生の葉の匂いは乾燥すると無臭になるようですが、これは、葉にある「デカノイルアセトアルデヒド」や「ラウリールアルデヒド」が成分変化したためのようです
このため生葉と乾燥葉の効果はそれぞれ違ってくるようです・・・水虫などの抗カビ性には生の葉を幹部に擦り込むと効き目があります
話を戻して・・・
ドクダミは、日本ではまぎれもない雑草で、わざわざ庭に植えたりする人は少ないのですが、最近は総苞片をたくさん付ける八重咲きのものや葉に乳白色の斑が入るものもあり、これらは珍重されています
マイ庭にも以前から八重咲のドクダミをいただいたり、産直で買ってきたりと植えたのですが、なかなか従来のドクダミが優勢で増えませんでした
今年は一昨年鉢植えの八重咲を購入し、今年もうまく花が咲きました
雨の中で咲いた姿はなかなか綺麗でしょう!!
今年は花数も増えうまくいきましたので、小さな鉢ですが、このまま根が底に抜けて増えるように見守りたいと思います
尚斑入りのドクダミは、日本では‘ゴシキドクダミ’、海外では‘カメレオン’と呼ばれているそうで、やや強めの日光を当てて乾燥気味に管理すると葉全体が赤みを帯びてとても美しくなるそうです
産直で売られているのを見たことがあり、八重咲がうまく管理できたら、今度は斑入りを植えてみようかな