日々の雑感記によるヘボ・マイ趣味紹介です。
ダッペの悠友ライフ
群馬・草津温泉で見つけたオダマキ
群馬・草津温泉に来て、囲碁三昧に疲れ、頭を休めようと宿の近くを早朝散策しました
なんて書くと相当頭を使ったかのようですが、どうも前日の打ちながらのお酒の飲み過ぎのようです
草津温泉は群馬北部山岳地帯近くに位置し、県内各地の温度と比べると、2~3度は低くなっています
朝の冷気はぼやけた頭をすっきりさせてくれました
散策の途中、オダマキ(=苧環)の花が咲いているのを見つけました
オダマキはキンポウゲ科の耐寒性多年草で、多くの品種があります
日本に自生するオダマキは山野草として愛好され、古くから園芸品種も作られ平地でも栽培が容易になってきています
自生のオダマキには、ミヤマオダマキ、ヤマオダマキなどがあります
現在流通するものは欧州原産や欧米の改良が多くなっており、花の美しい園芸植物として広く市場に出回ってきています
これらはセイヨウオダマキ〔西洋オダマキ〕と呼ばれ、八重咲の品種もあります
ヤマオダマキは日本各地の山地草原に生えるオダマキで、茎の高さ30~50cm、3小葉の茎葉を互生して、茎先に幾つか別れて数個の花を下向きに咲かせます
5片のガク片にはオダマキ特有の長い管状の距があります
早朝、スキー場駐車場近くに咲くヤマオダマキ(?) ( 向かって奥は、ヤマツツジ)
花の直径は結構大きく数センチあり、花の外側のヒラヒラしたものは、萼(がく)で、花びらはその内側にあるものです
花色は豊富で、青色、黄色、赤色、紫色、ピンク色、白色の他にオレンジ色、茶色、黒色などもあるようです
オダマキは交雑しやすいので、違う種類のオダマキを栽培していると、新種が作られる可能性が多いのだそうです
日本に入ってきた西洋オダマキも今では多くの新種が作られているのかもしれません
八重咲のオダマキはその典型なのかもしれません
宿周辺の山林縁、テニスコートの端に濃い紫色の八重咲オダマキが咲いていました
マーガレットと混じって・・・八重咲オダマキ 咲く
テニスコートの網の柵越しで咲く八重咲オダマキ
八重咲オダマキのアップ ・・・ 早朝なのでまるでまだ目覚めていないそぶりです
オダマキの花言葉に、「 勝利 」があります
「 愚鈍 」、「 愚か者 」と云う言葉もあります
頭が冴えたら、また対局です
センダンノキの花は万葉の頃から咲いていました・・・アフチと云います
公園にセンダンの花が咲いているのを見つけました
センダン(栴檀)は、センダン科センダン属の落葉高木です
別名はオウチ(→漢字では「楝」と書きます)、又はアミノキといいます
センダンの名は果実が丸く数が多いことに由来する「センダマ(千珠)」からで、落葉後に枝に残る実が数珠(じゅず)を重ねたように見えることからと云われています
オウチとかアフチの呼び名は万葉の頃からの古名で、「アハフジ(淡藤)」の変化と言われ、花色に由来しているそうです・・・ちょっとまゆつばぽい感じです
漢字の「楝」は「練」に通じ、絹を練る(柔らかくする)ために、この樹木が用いられたことから付けられたといわれます
このことからセンダンは「千段」で、一時に千段(=反・布の大きさの単位)の布を練ることができるから付けられたとするうがった説もあると『大言海』にありました
センダンの樹高は普通5~15m(高くは30mほどになる)、成長は早く、花は、新緑とともに樹の梢にもやがかかったように紫色の花が咲きます
見上げると青空の中で、センダンの花が開いていました
センダンは若葉が繁ったあと淡紫色の小さな花を房状に咲かせ、遠くから仰ぎ見ても美しい花です
若い樹皮は紫褐色で楕円形の小さな横斑が点在するが、太い幹の樹皮は縦に裂け、顕著な凹凸ができます
葉は奇数2~3回羽状複葉で互生し、一枚の葉全体の長さは50cm以上ある
小葉は卵形で草質で薄く、縁には浅い鋸歯があります
開花期は5~6月頃、若枝の葉腋に淡紫色の5弁の花を多数、円錐状につけます
花にはアゲハチョウ類がよく訪れるようで、見上げた花には、アオスジアゲハが2~3匹舞って居ました
パチリ!!したのですが、うまく撮れず失敗でした ・・・ アオスジアゲハが撮れたはずなのですが、ダメでした
センダンの花 ・・・ 花序は集散花序、長さ1cm弱の淡紫色の花弁を広げた花がまとまって咲いています
枝の付け根の葉腋から集散花序をだし白紫色の竹とんぼの回転してるように小花が多数咲きます
花はがく片5枚、花弁5枚、雄しべ10本、花糸は筒状についています
秋になると淡黄色の楕円形の実が枝一面につきます
センダンの名は紛らわしいと、古名のアフチがいいのではと云われてきています
万葉集には4首アフチ(「棟」)の歌があるそうです
その中の一首
妹(いも)が見し / 楝(あふち)の花は / 散りぬべし / 我が泣く涙 / いまだ干ひなくに (山上憶良) (万葉798)
これは憶良が筑前国守(つくしのみちのくちのくにつかみ)で赴任したときに、奈良の都でなくなった妻をしのんで詠んだ歌です
『妻が好んでみた楝の花も散ってしまったに違いない。私の泣いた涙も乾いてないのに・・・』 という意味のようです
センダンの葉柄基部をアップで見上げる ・・・ 基部が膨らんだ葉柄の腋から花序が伸び、星状毛が密生しています
万葉集に詠まれたアフチの花言葉は、「 意見の相違 」 です
センダン(栴檀)の名が、白壇と紛らわしく間違えられることからつけられたのでしょうか!?
青空の下で咲く薄紫の花が映えて見えました
こんな句を見つけました
栴檀の / 花そよぎつつ / 水の空 ( 長谷川櫂 )
日の前の / 雲すわりけり / 花樗(ちょ) ( 鳳郎 ) ・・・ 「樗(ちょ)」とは悪い木の意味で、アフチが古来では忌み木だったようです
山野草の小盆栽展を見てきました・・・姫ウラシマソウ、ニオイハンゲ、ヒメケマンソウ
今月初め上信越道藤岡ICにある道の駅・ラランの「花の交流館」で、盆栽展を見ましたが、その後展示内容が変わったと知って再び見に行って来ました
今回は山野草主体の小盆栽でした
山野草展では変わった花を見る事ができるので、とても興味があります
知っている山野草が多くありましたが、小品盆栽として仕上がっているのを見ると別な山野草のように新鮮に見えました
山野草であるのには違いないのでしょうけど、人の手が加わって園芸種に変化したのではないのかと思えるほどです
ところで山野草(または山草)とは、国内外の平地から高山に至る野外に自生する鑑賞価値のある草本、低木の一部を含む幅広い意味を持って使われると考えていました
即ち一般的には野生植物種のみを指す言葉と思っていましたが、近年では品種改良されたものが「山野草」として流通していることも多いようです
となれば、日本国内における近代的な山野草栽培の歴史は100年程度と浅いこともあり、園芸植物の内訳に入るのかもしれませんが、自然を優先した和風園芸植物と云えるかもしれません
未だ明確な「山野草」の定義はないと云えそうです
幾つかパチリした山野草小品盆栽を紹介します ・・・ 技術がなく、加えて腕もカメラも悪くよく撮れませんでした
山野草小品盆栽 (向かって右 : ヒメウラシマソウ 左 : ニオイハンゲ
ヒメウラシマの花
ニオイハンゲ
ヒメウラシマソウはサトイモ科 テンナンショウ属・草丈30~50cmの多年草で、球茎はほぼ球茎で、子球がつきます
葉は1個で、鳥足状に7~13個の小葉からなり、形は狭卵形~卵形で、頂小葉は10~20cm、幅2~5cm
花は葉の基部から短い花柄を出し、葉よりも下につき、仏炎苞は濃紫色で白条があり、内面にはT字形の白紋があります
付属体は糸状に長く、15~20cmで、仏炎苞の外に飛び出ます
ニオイハンゲは始めて見ました
ニオイハンゲはサトイモ科 ハンゲ属・茎先に筒状で上部が開いた緑色の苞(仏炎苞)をつける
葉には長い柄があって根元から立ち上がり、3枚の小葉が1組の葉を2~3枚つけ、小葉の形は長い楕円形で、先は尖っています
葉には半夏生(ハンゲショウ)のような白い斑が葉脈にそって入っています
グリーンカラーの特徴的な苞を持ち、仏炎苞に包まれるようにして棒状の肉穂花序(花軸が多肉化して花が表面に密生したもの)が出て、花からは甘い香りが漂います
開花時期は6~7月だそうで、この小鉢はこれから花が咲くのでしょうか!?
隣の方には、ヒメケマンソウの小品盆栽がありました 下画像
ヒメケマンソウはケシ科 コマクサ属で、原産地は北アメリカの東部です
別名をアメリカコマクサともいい、 日本では野生化はしておらず、栽培されているものだそうです ・・・ となれば、山野草とは言えないかも
いやいや北アメリカでは山野草なのかも
根際から束になって生える葉は羽状に細かく切れ込んで、ちょっぴりコマクサなんだなと実感します
ヒメケマンソウの花アップしました
駒草(コマクサ)より大きめの赤紫色の花が集まってぶら下がっています
花弁は4枚あり、外側の2枚は反り返り、内側の2枚は細くて真っ直ぐ突き出します
雄しべは6本です
ミツマタの緑が一杯 ・・・ 果実
昨日に続いて・・・
(群馬・高崎にある)植物園内の散策路に、「植物繊維の小径」があります
小径沿いには、ミツマタの木が一杯植えられ、花の終わった今沢山の実が生っていました
ミツマタの名は枝が次々と3本に分岐するので付きました
花はまだ新芽が展開していない前年枝の先端に、下向きに咲く可愛い半球状の花序を付けます
繊維植物の小径(こみち) ・・・ 向かって左:ミツマタの植え込み
花が終わり、緑が一杯になってきています・・・(花期は3~4月、葉に先立って球形の頭状花序を、前年枝の上方の葉腋に付けます)
葉は互生し、葉身は披針形で薄く、縁は全縁、表面は有毛です
裏面は有毛で粉白色をしています
落葉低木で、中国~ヒマラヤが原産のミツマタ(三又)は、もともとは製紙用の原料として日本に渡来し、丈夫な樹皮は紙幣や和紙の原料として使用されています
林内に野生化したものも多く、高さ2mほどになります
ミツマタの花は両性で、花弁にみえるのはガク片です(花弁はない)
ガク筒は厚紙質で絹毛があり、ガク裂片は瓦重ね状になっています
ミツマタの果実 ・・・ 花弁のないガク筒のみが残存しています
ミツマタの果実は核果で、6~7月に熟し、緑色で有毛です
毛の残ったガク筒が宿存して周りを包んでいます
種子のように見えるのは堅い内果皮に包まれた核で、核は紡錘形で長さ4~5mm、中に種子が1個あります
果実のアップです ・・・ 葉の緑の中で、ちょっとそぐわない形の果実です
ミツマタは和紙に使うため大量に栽培する要があります
実生から育てるのには4月下旬~5月上旬に策条したうねに筋蒔きして、翌春畑に定植して育てます
ミツマタの繊維は柔軟で細くて光沢があり、印刷適性に優れているので、世界一の品質を誇る日本銀行券の原料として使用されるので、山間部の農家では換金作物として栽培しています
ミツマタの万葉名は、「さきくさ」(三枝)と呼び、古来から詠われ親しまれてきました
意味 : 春になるとまず咲くさきくさ / その言葉のように幸く無事であったら必ずまた会えるでしょう /
鎮守の森の主ともいえるタブノキの花が咲きました
先日群馬・高崎の植物園をカメラ片手に散策してきました
随分来ていなかったせいでしょうか、緑がとても新鮮に見えました
園内でタブノキが花開いているのを見つけました
タブノキはクスノキ科の常緑高木で、シイ・カシとともに、照葉樹林の代表樹です
巨木になり、高さは20m以上に、太さも1mに達するほどに成長します
国内では東北地方~九州・沖縄の森林に分布し、各地の神社の「鎮守の森」によく大木として育っています
「鎮守の森」というのは、かつては神社を囲むようにして必ず存在した森林のことで、その地域本来の植生を残しています
巨木になるタブノキは鎮守の森にあってはまるで主の様になります
積層雲のように葉の層が重なりあって樹冠をつくる様子はなかなかみごとです
まだまだ巨木までには先が永そうなタブノキ ・・・ 花が咲き出し青春一杯と云うところでしょうか!?
若い枝は緑色で、赤みを帯びています
春の若葉は赤みを帯び美しいようですが、今は柔らかみを帯びながらもすっかり緑に変身してきています
葉は互生で枝先に集まり、葉身は倒卵状長楕円形で先端が尖っています ・・・ 葉は長さ8~15cmあります
厚い革質で表面は光沢があり、縁は全縁です
葉の裏面は白っぽく、毛はありません
頂芽が開くと、枝先から新葉といっしょにのびた円錐花序に、黄緑色の小さな花を多数つけます
花が咲き始めたタブノキ
タブノキの花期は5~6月、展葉に先だって丸い頂芽から枝分かれした花序が伸びて、直径1cmほどの黄緑色の花が咲きます
花被は深く6裂し、花被片は長さ5~7mmの長楕円形で、内側の3個がやや大きく、内面に細毛が生えています
花被片は花のあとも残っています
しべの数はちょっと見分かりませんでしたが、調べてみたら、雄しべ9個と仮雄しべ3個があり、もっとも内側の雄しべの基部の両側には、柄のある黄色の腺体があると分かりました
葯は長楕円形で4室、雌しべは1個で、花柱は細く、柱頭は肥大します
タブノキの花アップです
タブノキの花言葉は分かりませんでした
あまり目立たないので、誰も言葉にしなかったのかもしれません
「鎮守の森」の主のタブノキなのだから、さしずめつけるとしたら、「鎮魂」、「鎮守」でいいのかも
タブノキの樹皮はタンニンを多く含み、伊豆諸島ではその煎汁で織物を染めるのに用いられています
樹皮には粘質物を含有しており、昔はこの樹皮を利用し、スギの葉を粉末にして固め線香を作っていたそうです
「花の交流館」で開かれていた盆栽展を覗いてきました
先だって上信越道藤岡ICにある道の駅・ラランの「花の交流館」を覗いてきました
ラランの名の通り「花の交流館」は、いつもたくさんのランの花がかざられています ・・・ 3月には群馬洋ラン展が開かれました
盆栽展は松柏が主体でした
見事な枝ぶりの松盆栽 ・・・ 傍らに置かれた山野草小盆栽が味わい深く感じます
松柏に混じって、マユミの盆栽がありました
マユミは実物盆栽で、秋の果実を楽しむのが主と思っていましたが、花も楽しめるのだと知りました
根張りの見事さが十分見ごたえあります
マユミの花
吊り花マユミ の花
吊り花マユミの 盆栽 ・・・ 根張りは楽しめますが、ちょっと物足りない感じでした
山野草がいくつか小盆栽として展示されていました
とりあわせから山野をイメージできました
ミヤコワスレの小盆栽
オダマキの小盆栽です (左下画像; 小盆栽 、 右下画像; オダマキの花アップ)
このオダマキは、西洋オダマキです
特徴ある距のないタイプで、珍しいものですが、小盆栽にすると野性味を感じさせてくれました
小盆栽展ですが、久しぶりに盆栽展をみて、心がゆったりしました
このところ忙しかったので、自分を見つめなおせました
イチョウの花見っけ!!
スーパーの駐車場で、でっかいイチョウの樹が芽吹いていました
陽射しが少し強くなってきて、珍しく風も温かく感じ上着を一枚脱ぎました
イチョウの樹の横に車を停め、見上げたら、花の咲いているのに気が付きました
イチョウは中国原産の落葉高木であり、室町時代から日本各地に植えられています
漢字では「公孫樹」とも書き、 太古のロマンを今に伝える樹木で、その ルーツは中生代・ジュラ期(1億5000万年以上昔)とも、いやそれ以上前の古生代末のペルム紀(2億8900万~2億4700万年前)が起源とまでにも遡るそうです
アジア大陸では中生代に起こった気候変化で多くが恐竜とともに滅んでいき、さらに新生代になって北アメリカやヨーロッパでも絶滅したと云われました
現存する樹は氷河期を生き抜いたわずか中国南東部産のわずかの種のみが各地に広がったものです
日本には室町時代に渡来したとされています
高さは20~30mになるイチョウ科・雌雄異株の高木です
芽吹いたイチョウの樹
イチョウの枝は長枝と短枝があり、垂れ下がっている長枝の先に扇形の葉が出始めていました
半円形の葉は葉脈は並行し中央部で少し浅裂し始めた様子です
出始めた葉は、青々いや黄緑だから黄み黄み・・・しています ・・・ 「黄み黄み」なんて言葉はないな・・・何だろう!? 語彙不足でおちこみます
イチョウは雌雄異株だから当然、雌花は雌株に、雄花は雄株にしか付きません
花粉の媒介は通常の裸子植物と同様に、花粉を風に乗せて飛んで行われます・・・風媒花です
各枝先に若葉の根元から房状に垂れ下がった花(?)が見えました
最近はぎんなんの臭気を嫌って雄株の接ぎ木苗が多くなった為に、公園木や街路樹は雄株ばかりとなり、雌花を見ることは少なくなりました
駐車場に植えられたイチョウですから、これも多分雄木でしょう
枝先についた花穂をアップしました ( 下図 )
花は、 雌花、雄花ともに春の葉の展開と同時に出てきます
雄花は花序を形成し、房状になって花咲き、風によって花粉を飛ばし雌花を探します・・・数キロ探すと云われていますが、何ともロマンがありますね
雌花はまだ見たことないのですが、雌花は、雄花と同様若葉の根元から上に向かって伸びます
花には緑色で長い柄の先に裸の胚珠が2つついており、飛んできた花粉はこの先端から入り、花粉室の中で生育し、9月初め頃に精子を出して受精が行われます
雌花の受粉の様子は胚珠の先に、ぷっくりと液が出て、飛んできた花粉をこの液で捕らえ、捕らえられた花粉は、しばらくすると、液とともに雌花の先にある穴から吸い込まれます
吸い込まれた花粉は穴の奥にある小さな部屋に入り、ここで、精子を作る準備をします
一方、精子と受精する卵(らん)は、その小さな部屋の下にある丸い部分で作られます
これら受精の準備が整うのは、およそ5ヵ月後だそうで、生命の神秘さを感じさせます
イチョウの花
イチョウの花 ・・・ 房状になっている雄花
俳句では、「銀杏の花」が春の季語、「銀杏黄葉」や「銀杏散る」「銀杏の実」が秋の季語、「銀杏落葉」が冬の季語です
イチョウ(公孫樹、鴨脚樹)の花言葉は、「 長寿 」、「 荘厳 」、「 鎮魂 」、「 しとやか 」、「 詩的な愛 」 です
これら花言葉の由来はどうしたのでしょう
ネットで調べたら、以下の事が書かれていました
花言葉・「長寿」は、植えてから実がなるまで長く、樹齢も非常に長いことからつけられました
花言葉・「荘厳」は、神社やお寺などで、ご神木として大切に扱われている樹齢千年を超えるような古木の持つおごそかな雰囲気を表したものです
花言葉・「鎮魂」は、寺社に植えられ、銀杏の実の独特の腐敗臭からつけられたのでしょうか!?
花言葉・「詩的な愛」は、輝くような金色の葉が鶴が舞うようにくるくると地面に降り立つ華麗な姿から連想したのでしょうか!?
雌花を見てみたいなと思っています
ジューンベリーの花は冬桜の花の様に優しく見えました・・・実は甘くて美味しいそうです
花がちょっと桜の花に似ています
一見冬桜の風情です
昨日に続いて、産直の花木コーナーで見つけた果樹の花紹介です
ジューンベリーは、バラ科ザイフリボク属の小木で、北アメリカ原産のセイヨウザイフリボクやアメリカザイフリボクと日本原産のザイフリボクと掛け合わさったものなど幾つかの種を通称「ジューンベリー」と呼ぶそうです
落葉広葉樹で、耐寒性強く、樹高は2~6mほどになります
早春(4月中旬~5月)に、葉がでる5弁の白い花を枝一杯に咲かせます
1本でも結実性が高く、6月頃直径7mm~1cmほどの果実が赤~黒紫に熟し収穫できるようになります
ジューンベリ―の名は収穫時期からついた名称なのでしょうか!? ・・・ 6月はJune(ジューン)ですからね ・・・ 当たりかな!?
とにかく 日本では果樹として少しずつ普及が広がっているそうです
ジューンベリ―の花 ・・・ しなるような細枝にちょっと花房状に咲く花はとても優しい感じです
樹高は種によって異なり、北アメリカでは8m以上にもなるような野生種から2~3mにおさまる園芸品種まであるようです
芽吹いた後の新葉はちょっと銅色で、気温が上がるにつれ緑色になってきます
葉の出る前~同時期にサクラや利休梅のような白い花が枝いっぱいに咲きます
咲き出したばかりのジュ―ンベリーの花
花後に果実を房状につけて、6月頃になると赤~紅紫色の実が熟します
果実は小さいですが、甘みがあり美味しく、生食のほか、ジャム・お菓子・果実酒に利用でき、食卓にも彩をそえてくれるので、人気があります
加えて秋の落葉前の紅葉や黄葉も美しいです
丈夫で育てやすく株立ちでボリュームある樹形になるので、欧米では最適な庭木とされています
ジュ―ンベリーの 花のアップ ・・・ 桜の花に似ています
ジューンベリ―(アメリカザイフボク)の 花言葉は、「 穏やかな笑顔 」 です
長寿桜の名がついて売られていますが、これって桜じゃないんだって
産直の花木コーナーで、薄紫色の可愛い花が咲いているのを見つけました
名札に書いてある名は、長寿桜とありました
長寿桜は落葉性のジンチョウゲの仲間で、落葉して葉のない時期に「桜」のような可憐な花を咲かせるので、「桜」の名がついているようです
開花時期は桜と同じ春ですが、花色は「桜」には見れない青紫の花が目を引きます
『長寿桜』と云うのは、流通名で、本来は紫沈丁花ともフジモドキと呼ばれます
樹高は比較的コンパクトにまとまり、病害虫に強いので、庭や鉢植えで手軽に楽しめることも魅力だそうです
長寿桜の花
紫沈丁花という名前はあんまりメジャーではなく、市場で流通するときは『長寿桜』、和名では『フジモドキ』ですが、これだと沈丁花の仲間だと思われません
長寿桜は原産地が中国、朝鮮半島で、ジンチョウゲ科ジンチョウゲ属の樹高0.8~1.2mになる落葉低木です
枝は細く多数分枝して横に広がり、葉は単葉で対生し長さ3~5cmの長楕円形、葉縁は全縁で葉先は尖り、葉表は無毛で葉の裏の葉脈には細毛が生えます
葉に先立って枝先の葉腋に、淡紫色で花径約1cmの花(➝先端の4裂した萼)を2個~7個咲かせます
花は高坏形(横から見るとT字型)で先端は4裂し、約2cmのガク筒の部分には細毛が密生しています
尚別名で、チョウジザクラとも呼ばれますが、この名は本来バラ科サクラ属の桜の野生種の名前だそうです
長寿桜の花アップ
長寿桜の花言葉は探してみたけど、分かりませんでした
沈丁花の仲間なので、花言葉は同じだろうと探してみました
沈丁花の 花言葉は、 「 優しさ 」、 「 おとなしさ 」 です
桜に似た沈丁花なのですから、長寿桜の花言葉は、「 長寿を願う 」 がいいみたいな気がしました
サルトリイバラの花見っけ!!
近くの野山を散策してきました
林の縁に、サルトリイバラのつるが伸びて花を咲かせているのを見つけました
ついこの間までは、痛そうな棘ばかりのつるでしたが、いつの間にか葉が大きくなり、つぼみができて花が咲き出して・・・
サルトリイバラは北海道から九州、朝鮮・中国・インドシナなどに分布する落葉つる性の半低木です
地下には塊状の茎があり、春、この地下茎から地上茎を伸ばして、立ち上がり低木に絡みつきます
茎は緑色で堅く、巻き付くのではなく、巻きひげで自らを支え周りの何かに寄り掛かったり、這ったりするように大きくなります
地上茎は光を十分に得ることのできる高さに到達できないと生育できなくなり、数年で枯れてしまいます
多年草と云ってもいいのかもしれません
サルトリイバラのツボミ ・・・ 咲き始めているのもありました
堅そうな茎の様子がうかがえます
つる状なのですが、堅そうな感じからまさに木だなと納得します
サルトリイバラは単子葉類ユリ科ですので、「葉脈はは平行脈である」ということになるはずですが、サルトリイバラの葉は立派な網状脈である・・・それにしても棘のあるユリの仲間とは本当かな!? サルトリイバラ科!?
ちょっと光沢のある葉は互生し、葉身は3~12cmほどの円形~楕円形で、先端は小さくとがり基部は円形です ・・・ この葉は、西日本では柏餅のカシワの代用になるそうです
革質葉で、表面には鈍い光沢があり、表面で凹んでいます
葉柄には托葉から変化した長い巻きひげが1対あります
雌雄別株で、葉の展開と同時に葉腋から緑っぽい散形花序をだし、淡黄緑色の透明な感じの小さな花が多数咲きます
咲き始めたばかりのサルトリイバラです ・・・ 蝋細工にみたいに見えています
サルトリイバラの花期は3~4月です
雌雄異株ですので、この株は雄株のようです
雄花、雌花共に花被片は6個、長さ約4mmの長楕円形で、上部はそり返ります
雄花の雄しべは6本です
因みに雌花には仮雄しべが6本花柱の雌しべは柱頭が3つに分かれています
雄花の雌しべと雌花の仮雄しべはともに退化して、ほとんど目立ちません
アップした画像がありましたので、載せてみました
雄花
雌花
サルトリイバラの 花言葉は、 「 屈強 」、 「 元気 」 です
モミジの花が咲き出しています ・・・ハウチワカエデの花だと思うのだけど
前に続いて・・・
萬松山・泉龍寺の境内で、珍しい「モミジ」の花を見つけました
見つけた時は、何の花かちょっとわかりませんでしたが、枯れ葉が残っていたので「モミジ」だと知れました
この「 モミジ」の花は、どうやらハウチワカエデ(=羽団扇楓)の花というようです
ハウチワカエデは日本固有の「モミジ」で葉が丸っぽく、団扇(うちわ)のような大きな葉をしています
境内で、ツバキの紅い花に負けないような赤色で咲き出していました
お寺の境内で、芽吹きと共に咲き出したハウチワカエデの樹 ( 後ろはイチョウの樹 )
ハウチワカエデはカエデ科カエデ属の落葉高木で、樹高は5~15mになります
ところで、「カエデ」とは、カエデ科カエデ属の木の総称で、「モミジ」は植物の名称ではなく、紅葉する植物の総称として用いられることがありますが、カエデ科の数種を「モミジ」と呼ぶことが多いようです
「カエデ」と「モミジ」の分け方は、一般に、葉の切れ込みが深い「カエデ」を「〇〇モミジ」、葉の切れ込みが浅い「カエデ」を「〇〇カエデ」と呼びます
ハウチワカエデは若葉と同時に出る花の大きさが、通常のカエデ、モミジよりも葉も大きいだけに、一回り大きく色濃く咲きます
若葉が出始め、花も咲き出したハウチワカエデ
ハウチワカエデの葉は対生しています
葉身は直径10cm位で、掌状に浅く7~11に浅裂または中裂します
基部はハート形で、裂片は挟卵形で先は鋭くとがり、ふちには重鋸歯があります
カエデの仲間は雄花と雌花が別で、ハウチワカエデは同じ株に両性花と雄花が生ずる雄性同株なのだそうです
花弁と萼片は5個、雄しべは8個です
カエデの花
枯れ葉の下で、新しく花が咲き出しているのが見えます
カエデ / モミジの 花言葉は、 「 大切な思い出 」、 「 美しい変化 」、 「 遠慮 」 です
花言葉の「美しい変化」の由来は、季節の移り変わりとともに、葉の色が緑、黄、オレンジ、赤と変化していくことにちなんでいるように思えます
土佐ミズキらしい花が咲いているのを見つけましたが・・・
先だって、プロ棋士を呼んでの囲碁研修会があり、私は朝早くプロを迎えに行きました
ちょっと時間が早く着きそうなので、時間調整で途中見かけた古刹に立ち寄ってきました
見かけた古刹とは、例幣使街道の一角の臨済宗・寺院で、萬松山・泉龍寺といいます
このお寺は806年の創建だそうですから、その古さに境内を見物しながら有難みを増しました
「泉龍寺」本堂
「泉龍寺」 由来が書かれた看板
時間がなく境内をぶらりしただけなのですが、幾つか春を告げる樹花を見つけました
目立っていたのは、土佐ミズキ(?)です・・・違うかな
土佐ミズキだと思って説明を続けます
土佐ミズキはその名の様に、高知(土佐)の蛇紋岩地に野生のものが多く見られた落葉性の低木~小高木です
ミズキと名前が付きますが、ミズキ科ではなく、マンサク科の植物で、早春から明るい黄色の花を咲かせ、レンギョウやマンサクと同様、江戸時代から庭木や盆栽、切り花として親しまれてきた樹木です
境内に咲く土佐ミズキ
「ミズキ」の名は葉の形がミズキ科の樹木と似てところにちなんでいます
土佐ミズキは地際から太い枝を出して茂り、葉はまるっこいタマゴ型で、裏面は粉をふったように白っぽくなります
主な開花期は3月下旬~4月、葉が出る前に枝からぶら下がるように黄色い花を咲かせます
花穂は長く伸びて7輪前後の花を付けます
雄しべの先端の葯(やく)が暗い紅紫色をしています
花のアップです ・・・ 花の中を覗いたら花床が緑色でした
「ミズキ属」の花は、ほとんど黄色かった気がしますが、画像のような緑色の「ミズキ」は初めて見た気がします
これはトサミズキではないようです
ネットで調べてみたのですが、分かりませんでした
また探してみよう
ムラサキハナナ通称花大根が沢山咲き出しています
気が付いたら、あっちこっちで、ムラサキハナナが咲き出していました
ムラサキハナナはシベリアから西アジア、ヨーロッパにかけてが原産地で、日本には江戸時代に渡来し、性質はとても丈夫でよく生育するので、今では日本各地で帰化し野生化しています
ムラサキハナナは、オオアラセイトウともいい、アブラナ科オオアラセイトウ属の越年草です
別名では、ショカツサイ(=諸葛菜:諸葛孔明が広めたとの伝説から)とも呼ばれます
花大根とは通称で、花が大根に似ているからついたもののようです
ムラサキハナナは欧米では、最も伝統のある園芸植物とされ、中世から庭園などに植えられていたそうです
特に気候の寒いヨーロッパ北部のドイツ、イギリスなど、北アメリカでは観賞用植物として親しまれてきているそうです
草丈は30~80cmほどになります
2月頃から成長を始め、春から初夏(3月初め~5月末ごろ)にかけて、花径2~3cmの、芳香のある菜の花に似た薄紫色の花を咲かせます
葉は互生し、柄のないへら形の単葉です
梅の大木下に咲くムラサキハナナ (梅の花はもう終わりです)
地下から茎を伸ばし、途中に葉をつけ、 下のほうの葉は羽状で両側から切れ込んで、 先のほうの葉は大きく丸みを帯びています
葉の縁にはぎざぎざ(鋸歯)があります
花は茎の上の方に直径2cmくらいの薄紫の4弁花を総状花序につけ、夕方になると、よい香りをさせます
竹藪近くでも咲いていました 下画像
ムラサキハナナの紫色に群生する様は、可憐ながらも野趣あふれる風情があります
ムラサキハナナの花アップです ( 花の色は淡い紫色・4弁花です 雄しべと雌しべは黄色です)
ムラサキハナナの 花言葉は、「 癒し 」、「 優秀 」、「 変わらぬ愛 」、「 あふれる智恵 」、「 知恵の泉 」、「 仁愛 」 です
尚、大根の 花言葉は、「 競争 」、「 潔白 」、 「 適応力 」 です
ムラサキハナナの通称は花大根ですが、大根の花とは違うようです
ビデンスの花・・・イエローサンシャインと呼ばれるラエビス種・ウィンターコスモスです
昨日に続いて・・・
スーパーの花木コーナーで見つけた黄色い コスモスに似た花を紹介します
付いていた名札には、ビデンスと書かれていました
ビデンスは北アメリカ地方が原産で、キク科センダングサ属の草花です ・・・半耐寒性の多年草
ビデンスの名前は、ラテン語の「2」と「歯」を意味する単語の合成語で、種子に歯のような2本のトゲがあるところからきているのだそうです
ビデンスは世界中に分布しており、日本では帰化して半野生化し6種が自生しているそうで、和名ではセンダングサと呼ばれています
近年は園芸種が沢山でき、現在栽培されているものは、主にフェルリフォリア種とラエビス種の2種が出回っています
フェルリフォリア種は、コスモスに似た5枚の舌状花の黄色い花で、主に夏から秋に開花し、暖かい地方では真冬を除いてほぼ周年で花を咲かせます・・・メキシコが原産
ラエビス種は、5枚~8枚の舌状花の黄色い花を秋~冬に開花させ「ウインターコスモス」と呼ばれるようです・・・フロリダやテキサスが原産
名札には、ビデンス・イエローサンシャイン 半八重咲 とありました
ビデンスはコスモスに似た5弁花で、中でも秋や冬に花屋さんでよく見かけるものは「ウインターコスモス」として流通しています
園芸品種には、イエローサンシャインの他に花びらの先端が白くなるコトヒメやイエローキューピット、クリーム色の花を咲かせるアイボリーホワイトなどがあります
ビデンス・イエローサンシャイン のアップ です
ビデンスは、コスモスとは別の種類ですが、コスモスに似ている花姿からコスモスと同じ花言葉がつけられています
ビデンスの花言葉は、「 淡い恋 」、 「 もう一度愛します 」、 「 調和 」、 「 真心 」 です
コツラ・バルバータ 通称花ホタルの花
春になったので、近くのスーパーの花木コーナーはどんなに変わったかと、覗きに行って来ました
棚に並んで、一杯の鉢花が売られていた中で、黄色いまぁるい花が目立っていました
刺さっていた名札には、花ホタルとありました
花ホタルは、キク科の秋まき一年草・常緑多年草で、南アフリカが原産なんだそうです
正式名は、コツラといい、花ホタル別称で他に、ハッピーレモン、カゲロウソウと呼ばれているそうです
コツラ・バルバータの花・・・花ホタルの名の方がいいかな
花ホタルは、細かく裂けた葉のあいだから、茶色の細い花茎を伸ばして、筒状花だけの黄色の小さい頭花を咲かせます
花期は春~初夏(3~5月)だそうです
アップして見ると、クッションのようにふさふさに茂った葉から、長い花茎が伸びて、上が平らな花径1~1.5㎝ほどのポンポンのような黄花です
葉は切れ込みのある細長い形で、株は横に広がるようですが、繁殖は種蒔きだそうです
冷涼な地域では、庭植えも可能で前景にピッタリの花の感じです
但し高温多湿はちょっと弱いので夏場は風通しの良いところなら栽培は容易と云えます
花ホタルのアップです ・・・ 触ってみたくなるような柔らかい感じが何とも言えません
花ホタルの 花言葉は、 「 失われた希望 」、 「 はかない恋 」、 「 恋の苦しみ 」 です
花の柔らかい優しい感じからは、どうしてと云う花言葉です
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