日々の雑感記によるヘボ・マイ趣味紹介です。
ダッペの悠友ライフ
公園で見る動物達 ; 「孔雀」
先だって、梅雨の合間の買い物日、群馬・高崎にある「高崎公園」に立ち寄りました
公園片隅にある「シーナリーガーデン」の花がどうなっているかなと思っての事です
でも、今日は「シーナリーガーデン」の様子ではなく、隣のミニミニ動物園の動物紹介です
“シーナリーガーデン”に入ろうとしたら、突然なんとも表現できない鳴き声が、「ガーデン」となりの直径6~7mくらいの鳥舎の中から聴こえてきました
一体なんだろうと覗いたら、“孔雀(くじゃく)”です 今まで何度か来たことがあったのですが、ここで羽根を拡げた“孔雀”を見たのは初めてです ケージの中は、数種の鳥が飼われていましたが、二羽いる孔雀の一羽が丁度鳥舎せましとばかりに羽根を拡げ始めて、他の小鳥達は隅に追いやられていました
ケージの網目から、中の“孔雀”をパチリ!! してきました
猫の鳴き声に近いといわれるけど、もっと独特な甲高い声で鳴きながら、体を揺らし拡げた羽根を震わせています
“孔雀”はキジ科の鳥類で、中国から東南アジア、南アジアに分布しています
鳥舎の中の“孔雀”は、羽根の色が青藍色をした“インド孔雀”です “孔雀”の雄は、大きく鮮やかな飾り羽根を持ち、それを扇状に開いて雌を誘います 今が丁度繁殖期なんでしょうか!?
古来から、“孔雀”の羽根はきれいな事から工芸品に利用されたり、更に“孔雀”がサソリ等の毒虫や毒蛇類を好んで食べるため益鳥として尊ばれてきました 日本には、推古天皇の代(598年)に新羅が“孔雀”を送ったという記事が『日本書紀』にあるそうです
仏教の信仰対象にもなった“孔雀”は、邪気を払う象徴として「孔雀明王」の名で祀られています
「孔雀明王」は、憤怒の相が特徴である明王のなかで唯一、慈悲を表した菩薩様形をしています その形は菩薩様が“孔雀”の上に乗り、一面四臂の姿で表されることが多いそうです なお、京都・仁和寺に描かれた像(北宋時代、国宝)は三面六臂だそうです
ケージの中をアップして、“インド孔雀”を撮って見ました
金網の網め色が映り込んで、ちょっと幻想的に撮れました・・・私のお気に入り画像の一つになりました
梅雨空に、“泰山木 (たいさんぼく)”の花が咲きました
先日近くのお菓子やさんに行ったのですが、・・・なんで、お菓子屋さんにと思うでしょうね!? 囲碁の大会があり、その為の賞品を買いに行ったのです 囲碁の話は後日にして、・・・玄関横に大きな“タイサンボク”が花開いていました
“タイサンボク(泰山木)” は木蓮の仲間で、6月に入ると大きな「お椀」のような形をした真っ白な花を咲かせます
北アメリカが原産で、明治の初めに渡来し、街路樹や公園樹として時々見かけましたが、お店の玄関口でこんな大きな樹があるのはめずらしいのでは・・・
“タイサンボク”の「泰山」とは、中国、山東省中部にある標高1524mの名山で、中国五岳の一つだそうです 古来から信仰の対象となり、秦・漢時代から皇帝が「封禅(ほうぜん)」の儀式を行った所だそうです
*注)「ほう‐ぜん【封禅】」とは、中国古代に天子の行った天と地の祭り(お祓い)をいうそうです
そんな厳かな名前を冠した樹の花だから、名前負けしないほど大形の真っ白い花はとても見事です
“タイサンボク”に近づいて、枝先に上向きに咲いている芳香のある大型の白い花をパチリ!! しました
梅雨空下に咲く“タイサンボク”の花はとても綺麗ですね
この綺麗さには、古くから和歌や俳句に色々歌われているのがよく分かります
こんな歌と俳句を見つけました
六月の 青葉ぬらして 降る雨の なかにも匂う 大盞木の花 (宮原あつ子)
昂然と 泰山木の 花に立つ ( 虚子 )
たまたまたづね来て その泰山木が 咲いてゐて ( 山頭火 )
“タイサンボク”は、6月8日の誕生花でした 縁起を担ぐ訳ではありませんが、たまたまこの日に囲碁大会の賞品を買ったのです わたしも参戦したこの大会は、なんと優勝して、この賞品を戴きました
“タイサンボク”の花言葉は、「 前途洋々 」、 「 威厳 」 です
「麦秋」と呼ぶ季節です
5月初めから始めた早朝ウォーキングも何とか続いています
始めた頃の田んぼ道ウォーク風景は、麦がまだ青々していましたが、気づくと周りの麦畑はすっかり枯れ色になり始めています
道端で咲く野草たちもすっかり花が終わり、大分表情を変えてきました
6月6日は「芒種(ぼうしゅ)」といって、「芒(のぎ)」のある穀物を稼種する季節になった事を意味するそうですから、いつの間にか季節が巡っているのですね
尚「 芒(のぎ)」とは、稲穂などの穀に付いている刺状のもののことです
今の時期を象徴する言葉で、「麦秋」という言葉があります・・・読み方は「ばくしゅう」・「むぎあき」とも読みます
「麦秋」とは夏の季語で、初夏の麦の刈入時を指しているそうです 「秋〈あき〉」という言葉には、百穀成熟の意味があり、気象的にも空気が乾いて気持のよい陽気という意味で秋と共通性が多いことからそう呼ばれるようです
向って右は新幹線高架です ・ 正面の建物はJA脱穀場です
向って左奥の山並みは榛名山系です ・ 早朝でもあり、かなりの距離ですが良く見えます
「麦秋」というと、秋のイメージですが、俳句では麦の穂が黄色く色付く時期、即ち夏の風物ともいえる黄金色に染まった麦畑をいうのですから、この言葉はちょっと文学性を感じます
こんな句を見つけました
麦秋や子を負ながらいはし売 (小林一茶) ・・・好物の鰯かじって麦を見る
野の道や童蛇打つ麦の秋 (正岡子規) ・・・おおこわ!蛇が出てくる季節かな
麦の秋十勝平野の黄絨毯 (作者不明) ・・・麦の秋上州でも見事なり
麦の秋絵文字のやうな飛行機雲 (作者不明) ・・・飛行雲梅雨明けに見えるかな
真つ直な道の暮れゆく麦の秋 (作者不明) ・・・キラキラと早朝に見る麦の秋
右のは私の感想です
「湯の丸高原」で見かけた花達:“ミネズオウ”&“ミツバオウレン”
先日、湯の丸・「花高原」 に行った折、沢山の早春花を見てきました
幾つかデジカメ で撮ってきましたので、見てください 今日は2種類(= “ミネズオウ”&“ミツバオウレン”)を紹介します
“ミネズオウ(峰蘇芳)”は高山帯の岩礫地に群生するツツジ科の常緑小低木で、「ツツジ平」のあっちこっちの岩陰でビッシリ咲いていました ミネズオウ属として分類されていますが、本種1種のみだけの高山植物です
“ミネズオウ”の茎は細く地面を這うように広がり、よく分枝して、葉を付けた枝が斜上します 木高は10~15cmになります 革質の葉は対生し、狭長楕円形(=長さ6~10mm、幅2~3mm)をしています 葉の縁は裏面にまくれ、裏面には毛が細かに生えています
花期は山の高さで変わりますが、標高1800~2000mの湯の丸・「花高原」では、6~7月が時期のようです
“ミネズオウ”は、枝先に2~5個の小さい花が散形状につき、花冠は白~紅色を帯び5裂しています 花形は花径4~5mmほどで、ちょっと金平糖のような花を咲かせます 北海道産の“ミネズオウ”は花色が濃く紅紫色のものが多いそうで、場所によっては印象がずいぶんちがうと言われているようです
花後に先端のとがった卵球形の実が生り赤く熟くすそうですが、食べられるかどうか・・・?
“ミネズオウ”の花言葉は、 「 伝統と格式 」 です
湯の丸の「花高原」は牛が放牧されていますが、出かけたこの時期は草もまだ少ないせいか、まだ牛たちの姿は見えませんでした 牛達の踏み後が無く、更には牛たちは“レンゲツツジ”は食べない(=毒でもあると分っているのかな!?)らしく、“ツツジ”の木陰周りは新しく出た山野草が多くみられます
“ミツバオウレン”が、丁度今が盛りの様にここかしこで咲いていました
“ミツバオウレン(三葉黄蓮)”はキンポウゲ科の常緑多年草で、根茎は細長く、横に這って繁殖します 根出葉は3出複葉で、やや厚い小葉は倒卵形をして光沢があり、基部の葉柄はほとんど無く、縁にはちょっとトゲトゲした重鋸歯があります
花期は6~8月で、緑色した花茎をすっと伸ばし、茎先に1個の花を上向きにつけています
花丈は5~10cmくらいになり、周囲の枯れ草の中から立ち上がって咲く様子は目立っていました
花の径は約1cm位で、白い花弁状のガク片は長楕円形をして、5枚あります 花弁はガク片より小さくよく見ないと分からない程で、花の真ん中に黄色く蜜腺化してあります 雄しべが沢山はねるようにあり、雌しべも数本見えます
まるで早春を喜ぶ可愛い花火です
“ミツバオウレン”の花言葉は、「 栄誉 」 です
野辺の花・“コマツヨイグサ”・・・今盛りになってます
毎日毎日頑張って歩いています
こういうと、えらく大変な事をしているようですが、単なるウォーキングだから、何てこと無いのですが、とにかく続いている事に自分を誉めて何とか更に続くよう自分自身を後押しです
毎早朝5時過ぎ、畑中の道を歩くと、あぜ道で今一番咲いているのは、“コマツヨイグサ”です
“コマツヨイグサ”はアカバナ科マツヨイグサ属の多年草で、北米原産の帰化植物です
草丈は30~40cmくらいで茎は這うようになっている事が多いようです
花は畦の土手を覆うようにびっしりさいていました
開花時期は5~10月頃と永く、次々に咲きます
葉腋から1つづつ、淡く黄色の4弁花を、明るくなった午後~夕方近くに開き、翌日の朝には萎んでいきます 萎んだ花は赤みを帯びています
花の直径は約3cm前後と小振りで、“マツヨイグサ”の仲間では最も小さいので、“コマツヨイグサ”の名前の由来になったと思われます
葉は互い違いに生える互生で、葉身と茎をつなぐ部分の葉柄はありません
長さ3~7cmくらいある細長い葉の縁は、不規則なギザギザや切れ込みがあり、特に下部の葉は羽状に裂けていることが多いように見えました
一枚一枚の花弁は幅の広いハート型をして、半分ほどがお互いに重なり合っています
雄しべは8本あり、先端の「葯」はT字状についています
雌しべの柱頭は4つに分かれ、花びらが上向きに平たく咲くので、可憐ながら意外に賑やかな感じがします
“コマツヨイグサ(小待宵草)”の花言葉は実に変わっています
花言葉は、 「 移ろいやすさ 」、 「 物を言わぬ恋 」、 「 浴後の美人 」 です
特に、「浴後の美人」とは、どんなイメージなんでしょう
ちょっと、 薀蓄(うんちく)です
“マツヨイグサ”と“月見草”は、同じだそうです
但し“マツヨイグサ”の花は黄色系で、“月見草”の花は白色系をよんでいるようです
尚、“宵待ち草”の呼び名がよく知られていますが、この名は、大正浪漫を代表する画家・詩人である「竹下夢二」によって創られた詩歌のタイトルで、植物学的には“マツヨイグサ(待宵草)”が正しいのだそうです
仲良く咲く “スイカズラ”の花 (=“忍冬”の花)
早朝ウォーキング はまだ続いていますよ
ウォーキングコースにある鉄路のちっちゃなトンネルの縁のフェンスでは、“スイカズラ”の花 が咲いていました
辺りの緑が大分増えてきた中で、真っ白な踊るように咲く“スイカズラ”の花姿は、とても目立ちました
“スイカズラ”はスイカズラ科の常緑蔓性木本で、山野に自生し本格的な春になると、とても特徴ある花が咲きます
特徴とは、・・・幾つかあります まずは花色の変化ですが、別名を“金銀花”という呼び名があるように、つぼみは薄く紅色を帯びて、開花して直ぐは白色、やがて黄色になり、最後の散り際には紫色を薄く帯びてきます
花形も独特で、スイカズラ属の他種の花冠の先端は、普通単に5つに分かれていますが、“スイカズラ”の花は5つに分かれているものの、4つは上側に、1つは下側にぐっと反り返っています 花筒の中には蜜があり、吸うととても甘く感じます・・・蜜の量は虫たちにとって、蜜の泉とも思えるくらい多量です
そして葉腋から芳香のある花が2個づつ、まるで寄り添うように咲きます
2個仲良く並んだ“スイカズラ”の花
を、アップしてみました
緑の柱頭をした雌しべを囲むように、雄しべが5本舞う手のように伸びています
“スイカズラ”は、6月3日の誕生花でした
“スイカズラ”の花言葉は、 「 愛の絆 」、 「 献身的な愛 」、 「 友愛 」 です
鉄路の花:“スイバ”それとも“ギシギシ”の花
鉄路の乗り尻には、様々な雑草が生えています
“スカンポ”と思しき雑草が、草丈1.5mくらいになって生き良いよく生えていました
でもこの“スカンポ”は私が知っている“スカンポ”とは若干違っているように見えます “スイバ”なのか“ギシギシ”なのかどうも見分けがつきませんが、どうも調べた結果は“ギシギシ”のようです
“ギシギシ”は 漢字で書くと「羊蹄」と書くとか・・・これで、“ギシギシ”と読むなんて、とても読めません “ギシギシ”とはなんとも変わった名前ですが、この名は、「穂を擦ると「ギシギシ」と音がする」と言う事からつけられたそうです
“ギシギシ”は草丈1mを越すくらいにもなる大型の多年草で、春から秋まで花を咲かせます ヨーロッパ原産の帰化植物で、今はすっかり日本中雑草化しているようです
成長力の強い雑草で、深く地中に根を伸ばし、根性葉が大きく叢生し冬もこの状態で越すくらい丈夫です 根生葉は長い柄をつけ細長く、基部はハート形をして茎に回り込むようについています
“ギシギシ”の花は、5~6月頃から分枝した茎の節から花序を出し、段状に沢山の柄のある淡緑色の小花を輪生するようにつけます 葉状苞が混ざっています
今まであまり花は観察したことがなかったので、よく分かりませんが、花には花被が6枚あり、花後内側の3枚が大きくなり、翼となって果実を包むようになるそうです
写真を今度もっとよく撮ってきたいと思います
山菜レシピです
“ギシギシ”は、“スイバ”、“イタドリ”のように、シュウ酸を含むので酸味がします このため若葉などは生では食べられません
熱を加えるか、茹でて水にさらして、アク抜きをしてから調理をすれば、 おひたし、酢味噌あえ、汁の実、煮物、油いためなどにして食べることができるそうです
鉄路に咲いた“アザミ”そっくりの花 ・・・“キツネアザミ”といいます
早朝ウォーキングを頑張って続けています いままで当たり前の様にしている人には、何そんなに自慢げに云うの!!と思われるでしょうね
根気がなくなってきたなと思うようになってきたこの頃、意外に続けられるなと気持ちをかきたてています
この気持ちを後押ししてくれるのは、ウォーキングしている時足許に咲く野の花達です
5時すぎいつも出会う上り列車が、レールを軋ませ走っていきます
昨夜少し降ったのかなと思えるぐらいの露が草について、陽が差し始めた中で時折輝いています
鉄路の横で、“アザミ”に似た花が一杯咲いていました
この“アザミ”そっくりさんは、“キツネアザミ”といい、アザミと同じキク科ですが、アザミ属ではなく、キツネアザミ属の一属一種の花なんだそうです
“キツネアザミ”は日本各地、中国、インドなどの温帯に広く分布しており、古代に日本への農耕の渡来と共に伝わった「史前帰化植物」だと考えられています
農耕放棄地や農地の周辺などに生育している越年性の1年草で、4月の終わり頃6月中頃まで薄紫色の頭花を多数咲かせます
草丈は荒地等不栄養地のにも見られるので大分差がありますが、通常70~80cmくらいに花茎がのびます 花茎頂端にこぼれ弾けるように、花が咲く様子はなかなか可愛い感じです
“アザミ”の葉はやや厚めで、トゲがありますが、“キツネアザミ”の葉は柔らかくてトゲはありません 葉裏には白毛が細かに密生しています
このため“キツネアザミ”はすっきりした姿から見た目もほっそりと女性的な感じで、“アザミ”の荒々しい感じとは大分違って見えます
こんな様子からキツネにだまされたようだと言うので、“キツネアザミ”の名がついたといわれています
地方によっては猟師に追われた狐が“アザミ”に化けようとして、慌てた為に、棘(トゲ)を付けるのを忘れたと言う伝承もあるそうです
“キツネアザミ”の花言葉は、「 嘘は嫌い 」 です
“アザミ”にそっくりだけど、“アザミ”でないところからこんな言葉がうまれたようです
“アザミ”より姿は優しいけど、自己主張が強いしっかりしたアザミなんですね
鉄路に咲く花 ・“ポピー” → “ナガミヒナゲシ”
実は最近健康管理の為に、早朝ウォーキングを始めました
まだ始めたばかりなので、果たして何時まで続くか・・・まずは第一の目標3日(まずは三日坊主だけはと思って・・・)は過ぎ、第2目標3週間が過ぎました 始めたばかりの数日はコースも決まらず、時計ばかりを見てましたが、この所は少し周りの風景が眼に入るようになってきました
今歩くコースの中で、JRの線路沿いの田園コースが気に入って、この所毎日歩いています
下 の画像は、朝5時に歩き出して、途中決まった所で出会うJR気動車です
遠くに見える高架は、JR新幹線です
周囲の田園は今は麦が植えられ、大分色付きが始まってきました
この辺りは二毛作が多いので、麦のあとは水田に変わります
普段車で移動しているので、あまり足許を見なかったこともありますが、意外に道端には色々な野草(?)の花がみられます
鉄路の乗り尻は草が生い茂っていますが、そんな中で、“ポピー”の花が咲いていました
昨日“ポピー”を紹介しましたが、あの榛名山麓・桃泉地区で見た艶やかな“ポピー”と違って、とても質素な感じの花です
この“ポピー”は、“ナガミヒナゲシ”と呼ばれる“ポピー”の仲間ですが、鉄路の花として似あっています
“ナガミヒナゲシ”は地中海沿岸から中欧原産の帰化植物で、秋から冬に芽生え、春に開花する一年草です
花は紅色、もしくは肉色と評されるオレンジ色で、花弁は基本的に4枚・多少の変動があるようです
草丈は栄養状態によって大分異なり、15cmくらいから最大60cmぐらいにまでになるようです
茎には硬い剛毛が生えて、葉は細かく切れ込んでいます
果実(芥子坊主)は画像で見られるように細長くなり、和名の“ナガミヒナゲシ(長実雛芥子)”はここから付けられたようです
“ナガミヒナゲシ”はアルカリ性を好み、繁殖力が強いので近年急速に分布が広がっているそうです
コンクリートによってアルカリ化した路傍や植え込みなどにも大繁殖している様子は、ちょっと変わった都市型雑草と言えます
“ナガミヒナゲシ”の花言葉は、「 心の平静 」、「 慰め 」、「 癒し 」 です
“ムギナデシコ(麦撫子)”=“アグロステンマ”・・・風そよぐ
先日車を走らせていたら、畑に沢山の“アグロステンマ”が咲いているのを見かけました
“アグロステンマ”の名は、畑を意味する「アグロ」と王冠という意味の「ステンマ」から来ており、「畑に美しく咲く」という意味だそうで、ヨーロッパでは麦畑等の雑草として生えているそうです
日本には1880年ごろ渡来したそうで、切花として普及したそうです
ナデシコ科の一年草で、丈は70~80cmくらいになり、5~6月紫色の5弁の花が咲きます
畑で咲く中には、白花も混じって咲いていました
花径は2~3cmくらい、ピンク色の花は中心部がほんのり白くなっていますが、この様子は可憐なかんじです
茎葉は柔らかな産毛に覆われていくらか銀色がかった緑をしています
細身の葉で、すっと背丈を伸ばした草形なので、線の細い感じの花に思えますが、強風をやり過ごす様なしなやかさを感じさせました
この細身の葉で、ナデシコの仲間である事から、“アグロステンマ”なんて呼ばず、“ムギナデシコ(麦撫子)”の名がポピュラーです
“ムギナデシコ”の花言葉は、「 品位 」、「 自然を好む 」、「 気持ちがなびく 」 です
“桐”の花にちょっと抒情を感じました
先日、公園の一画で、“桐の花” が梢の高い所で、満開然に咲いているのを見つけました
“桐の花”は初夏を彩る花ですから、ようやく暖かさが暑さに変わってきてるということなのでしょうか!?
散策しながら見た“桐の花”の姿は、見上げるように高い枝先で、円錐花序に淡い紫色の筒状の花が重なりせりあがるようにつき、空の蒼さととても似合って見えました
“桐”は、伝統的に神聖な木とみなされてきました
”桐の花”の開花期は、5月ごろから葉に先駆けるように咲き始めます
色は薄紫色で、香りがよく、筒状で先が5裂しています
割に高木ですので、遠くからも花が見えますし、香りも結構風に運ばれて香ってきます
“桐”は万葉の時代から知られており、高貴色とされている紫色の花の色である事からも古くから愛された花木と思われますが、意外とこの花を詠んだ古歌はさがしてみたのですが少ないようです
ネットで、次の歌をかろうじて見つけたので、紹介します
『 みどりなる 広葉隠れの花ちりて すずしくかをる 桐の下風 』 「六帖詠草」 小沢蘆庵
“桐の花”といえば、歌人・北原白秋の処女歌集は『桐の花』と名付けられています
何で『桐の花』と名づけたかというと、巻頭の歌論風エッセイ「桐の花とカステラ」から執られたものらしい
このエッセイは青春の官能、西欧風のロマンティシズムが特徴とされており、“桐の花”に白秋をそんな風物を象徴させたと思われます
白秋の“桐の花”を詠ったものがありました
『 桐の花 ことにかはゆき 半玉の 泣かまほしさに あゆむ雨かな 』
俳句では結構数句見かけました
『 殿づくり 竝(なら)びてゆゆし 桐の花 』 其角
『 高ければ 想ひの遠し 桐の花 』 角川 照子
『 一枚の 空あり桐は 揺るる花 』 篠崎 圭介
『 桐咲くと 急に馳けだし たくなりぬ 』 高橋さえ子
“桐の花”の花言葉は、「 高尚 」 です
『 桐の花 透けるようにと 空を見る 』 (ダッペ)
真っ白く咲く“アカシア”の花・・・いや“ニセアカシア”の花
真夏日が来たような暑さが続くかと思えば、肌寒くなったりと落ち着かない天気が続きます
周りの野山はすっかり緑が濃くなってきました
そんな中で、真っ白く咲きだした“ニセアカシア”の花が今盛りです
“ニセアカシア”は北米原産のマメ科ハリエンジュ属の落葉高木で、日本には明治の始めに渡来してきました 成長が大変早く花も美しいので、公園や街路樹に植えられるほか、荒廃した山地や砂丘の緑化等によく植栽されています “ニセアカシア”はマメ科の植物なので、この根には根粒バクテリアが共生しており、肥料分のまったく無いやせた土地でもよく成育できるからのようです
ところで私はこの白い花の名は、“アカシア”というのだと思っていましたが、正式名は“ニセアカシア”というのだそうです
歌謡曲や童謡で、“アカシア”として歌われているのは、たいてい“ニセアカシア”の花のようです 因みに“アカシア”と呼ぶと、“ミモザアカシア”を指すようです
“ニセアカシア”の樹高は20~25mにもなり、5~6月・白色の総状花序で蝶形の花が房状に下垂し沢山咲きます この花はとても芳香が強く、離れていても風に乗ってよく匂ってきます
“ ニセアカシア”の花形は“エンドウ”や“ソラマメ”のように、左右対称の蝶々のような花をつけ、白フジに似ています これに対し“アカシア”の花は、オジギソウやネムノキのように花弁は小さくて目立たず、まとまってタンポンのような花をつけます
“ニセアカシア”の花は花序ごとてんぷらにすると美味しいそうです
但し開いた花よりは開花直前のツボミを房ごと衣付けするといいようです
尚芯は硬いから花びらだけを賞味だと聞いてます
更に花酒を作ると、とても香りがよく、リクラリゼーション効果のあるお酒になると聞きました
アカシア蜂蜜といえば、“ニセアカシア”の花蜜です
“ニセアカシア”の
花言葉は、「 慕情 」、「 友情 」、「 優雅 」、「 真実の愛 」、「 頼られる人 」 です
“シロヤマブキ”の花が盛りです
先日ご近所の生垣で、真っ白に咲いた “シロヤマブキ”の花 を見かけました 急に暖かさが続いているので、ちょっと花は開ききっているようです
“シロヤマブキ”は“ヤマブキ”の白バージョンと思いがちですが、“シロヤマブキ”は4弁花のシロヤマブキ属、“ヤマブキ”は5弁花でヤマブキ属で、同じバラ科で、ほぼ同じ時期に咲きますが、特性が異なっています
“シロヤマブキ”は朝鮮半島から中国大陸に生育する石灰岩地に自生する落葉低木です
日本国内では岡山県で自生するのみとして、絶滅危惧種に指定されているそうです
高さは1~2m、葉は茎に対生し枝先に3~4cm径の純白な花が数個咲きます
そして夏になると、実がなり黒く熟すようになります
花期は5月一杯、“シロヤマブキ”の花は両性花で、一花に黒い実が4個づつ付きます この “シロヤマブキ”の実 もなかなか味わいがあります
“ヤマブキ”は実が出来ないといわれていますが、“ヤマブキ”の実の出来ないのは“八重ヤマブキ”です 太田道灌の【七重八重花は咲けども山吹の(実)みのひとつだになきぞかなしき】という歌は有名ですよね
ところで、“シロヤマブキ”が歌に詠まれているのを、浅学ゆえか知りません 昔からあまり見られない珍しい花木だったということなんでしょうか!?
“シロヤマブキ”の花の綺麗さから云って、歌に詠まれても不思議ではないのに・・・
せめて俳句を読む人もいないのかと思って探してみたら、数句やっと見つけました
茂る葉に 白山吹の 楚々と咲く ( 山中明石 )
ひそと咲く 白山吹は 日の陰に ( 岩本和行 )
淡きもの 白山吹の 白き日々 ( 不詳 )
“白山吹”の花言葉は、「 気品 」、「 薄情 」 です これは真逆な言葉と思えて、なんとも不思議な花言葉に思えますが、上の句を読むとそんな気持ちも汲み取れるのかな
“イスノキ”は漢字で書くと、「柞 (いすのき)」→「椅子の木」ではないです
植物園を散策していて、変わった名前の樹を見つけました
その樹は“イスノキ”といいます 漢字で書くと、「柞 」と書きますが、この字を「イスノキ」と読める人は少ないようです 書き取りしたら、何となく、「椅子の木」と書いちゃいそうです
“イスノキ”は、暖地に自生するマンサク科の常緑高木で、高さ約20mくらいになります 樹皮は灰白色で、大木になると赤っぽくなります 葉は厚く、長楕円形で互生して、深緑の葉表面には強いつやがあります
“イスノキ”は、4月過ぎ葉腋に目立たない小さな赤い花がびっしり咲きます 咲いている時期はとても短いので、常緑の葉がとても目立ちます
花がないかなと眼を凝らしたのですが、残念ながら見ることは出来ませんでした 代わって、あっちこっちの葉の表に一杯丸い瘤がついているのが観察されました
“イスノキ”を特徴付けているのは、この葉に出来る特有の瘤で、「虫えい(虫こぶ)」と呼ばれるものです
これは葉や枝の組織の中に、“ハチ”や“アブラムシ”の昆虫が産卵・寄生し、その刺激を受けて植物組織が異常に肥大したこぶ状になったものです 他の植物でも「虫こぶ」は出来るようですが、“イスノキ”ほどに必ずというほどできる樹木は無いようです
「虫こぶ」の形は、寄生する虫によって変わるようです “イスノキコムネアブラムシ”という虫の寄生では、葉の面に多数の小型の突起状の「虫こぶ」ができ、“イスオオムネアブラムシ”の寄生では、丸く大きく膨らんだ「虫こぶ(→ひょんの実と呼ぶ)」が形成されるそうです
特に「ひょんの実」は、金柑大から桃の実大の大きさになり、成熟すると表面が硬くなって内部が空洞化します 幼虫が出たところの穴に唇をあて吹くと、ひょうひょう(=ひょんひょん)と音が出るので、「ひょんの実」と名づけられたのですが、「猿笛」とも言われます
園で見た“イスノキ”には、「ひょんの実」は出来ていませんでした 葉には直径5~10mmくらいの半球状で淡黄緑色をした多数の「虫こぶ」が見られました
この「虫こぶ」はタンニンが含まれるので、染料の材料として使われるそうです
尚材は国産材のなかでも、特に固い材料だとされ、釘さえも打ち込みにくいほどだそうです
このため建築、器具、楽器などに多く利用されてきており、昔は宮中や大奥に納められる櫛は“イスノキ”で作られたといわれています 薩摩(現鹿児島)の示現流で使う木刀は、“イスノキ”を使って作るのが決まりみたい(→ちょっとうそっぽい)です・・・示現流は『チェストー!!』の腹声と共に、相手の防御を諸共せず叩き割る刀法だと思っていましたから、ぴったりですね
“カマツカ”の真っ白い花
昨日に続いて・・・植物園で見つけた“カマツカ”の花です
“カマツカ”はバラ科で、各地の二次林に見られる落葉低木です 低木といっても、高さは5m、幹周りも10cm位までになるそうだから、中木(→こんな言葉はないかも)ですね
“カマツカ”の名は、材がとても硬くて折れにくく、鎌や鎚の柄に利用された事から付けられたそうです 別名で、“ウシコロシ”とも呼ばれるそうですが、この木の枝は柔軟でもあり、牛の鼻輪に使われたことによるそうです
“カマツカ”の枝は、長く伸びて葉が互生している「長枝」と、毎年ほとんど伸びずに、葉が3枚輪生状に付いている「短枝」で形成されます
“カマツカ”は光が十分当たる場所では、あまり枝を伸ばさず、毎年ほぼ同じ場所に葉を付けます そして勢いのよい枝では、葉はまばらに付いて、枝は短期間に長く伸びる性質があります
葉の形は、葉身が倒卵状長楕円形で、基部はくさび形、先は尖って、縁には細かく鋭い鋸歯があります
“カマツカ”の花は、新葉の展開する4月下旬から5月にかけて、短枝の先に複散房花序を出し白い花を10~20個位びっしり集まめて咲きます
“カマツカ”の花径は10~13mm程、花弁は丸形をし、この花弁が合わさっているつぼみもまん丸でなんとも可愛い表情です 雄しべは多数本(→数えてないけど20本らしい)あり、葯は最初は白くやがて茶黒くなるみたいです 雌しべの柱頭は3つに分かれ、基部には白い毛が密生しています
花には“蟻”(上画像)が、“ハナアブ”(下画像)が、双方夢中で蜜を取りに集まってきました
秋になると、“カマツカ”の果実は赤から橙色に熟し、とても綺麗に輝きます
“カマツカ”の花言葉は、「 真心 」、 「 愛嬌 」 です
« 前ページ | 次ページ » |