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“桐”の樹のたくましさに感心です

寒の内という事で、とても寒い日が続いていましたが、 風が止むと少しほっとするような暖かさが感じられます

冬の青空は冷気によって染み透るような蒼さにに見えますが、そんな空の下に、“桐”の樹が一杯の実をつけているのを見つけました

“桐”の樹は中国が原産といわれますが、万葉時代から歌にも詠われるくらい古い樹木として知られています

中国では、幻の聖鳥”鳳凰”が 「桐の木にだけ棲(す)み、 竹の実だけを食べる」という伝説があり、“桐”は霊鳥の宿り木として神聖視されていたそうです                                                             そのため“桐”は、日本でも神聖な樹として、人々の間で紋章、装飾として 意匠に取り入れられてきました 

”桐”は草本の多いゴマノハグサ科ですが、樹高が10m以上にもなる落葉樹木で、ちょっと奇異に思えました                                                                             でも“桐”の花は初夏の頃、円錐花序に淡い紫色の筒状の花がつき、その花形が “胡麻の花” ににているのを見れば、ゴマノハグサ科に納得です

枝先の上の方に、鈴の様に沢山の実がついています    

葉はすっかり落ちて、冬の陽射しの中で来るべき春を待っています

拡大して写した枝先についた実の形に2種類あります                                                            図鑑で調べたら、丸いちいさな実は果実ではなく、「ツボミ」で、別な枝先の裂開した先のとがった形のものが、果実だと知りました

この「ツボミ」は褐色の毛に包まれ、冬の寒さをしのぎ、来年5月ごろ長さ5~6cmの大きな淡紫色の花を咲かせます

毎年5月ごろ山野で、“桐”の花の咲くのを見ますが、この花は前年秋から育んだものを開かせていたのですね

“桐”の名の由来は、桐の木を切ってもすぐに芽がでて、キリがないという生態から、つけられたというそうですが、花の咲き方からも含め、生命力のたくましさを感じます

因みに、“桐”繁殖は、挿し木、葉押し、種子で容易に栽培できるそうです

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