キュヴェ タカ/cuvee taka 「酔哲湘南日記」

新鮮な山海の恵みを肴に酒を吞み、読書、映画・音楽鑑賞、散歩と湘南スローライフを愉しんでいる。 

アメリカは駄目だろうな

2024年05月22日 | Weblog
4時に図書館へ予約してあった本とCDを散歩がてら取りに行くつもりであった。
だが、酒が無いのに気付き、西友まで自転車で出かけた。
どうも歩くのが億劫でね、これがどんどん嵩じてやがて歩けなくなり、この世からオサラバってのが実感として分かる。
2年前まで、まさか歩くのが億劫になるなんて思っても見なかった。
ともあれ西友で酒売り場をあれこれ覗き、スコッチが高くなってるんで買う気が無くなった。
3年物のスタンダードのブレンデッドウヰスキーが1,000円で変えるのが当たり前の時代が長かったのに、円安が効いてるんだろうね、コストアップインフレ。
輸入品の小麦が高くなってラーメン屋を止めて、おにぎり屋になった青年がいたのを思い出し、麦が原料のスコッチを止めて芋焼酎にすることにした。
学生時代、薩摩出身の先輩のアパートで白波の湯割りを飲んで以来、芋焼酎に愛着がある。
廉いのは大手のメーカーが造っているやつだが面白くない、西友のPBブランドを知らないメーカーが造っていたのでそれにしたが、もっと面白くなかったかな。

家に帰ったら相撲がいいところで、観終わったら飯が出来ていて風呂に入る暇が無かった。
鯛と伊佐木がフライになっていて、これがかなり美味かった。
芋焼酎のソーダ割を飲んだ、レモンを入れる手もあるが芋の風味を楽しむには柑橘の香りは邪魔だ。
春菊のお浸し、胡瓜の糠漬け、沢庵、焼空豆、玉葱と豚ひき肉煮、ミニトマトなどを肴にソーダ割を4杯飲んだかな。
YouTubeで伊藤貫がアメリカの文化的な問題点について解説し、どうして拝米主義では駄目なのかを、政治的、経済的、文化的に、3回に分けて多面的に説明してくれた。
彼は古典主義者で、2,000年以上前から釈迦やキリストや孔子やプラトンやソクラテスが既に”人間は何で生きているのか、何のために生きるのか”について深く考えてくれていて、この数百年の人たちはそこから一歩も進んでおらず、却って小手先のことに捉われて本質的なことを見失っているとかねがね言っていた。
要はこれらの先哲の書物を繰り返し読んで人はどうあるべきかを考えたら、アメリカのように”今だけカネだけ自分だけ”といった考えは出てこない。
1時間以上話していたので杯が進んでしまったが、酒のつまみとしては腹がくちくならないし面白いし最高だ。

このままいけばアメリカは分裂するだろうから、100年くらい経った時に、プロテスタントの理念で出発した実験国家は、共産主義より長生きしたが、結局駄目だったと云われるんだろうね。
その時に主要な考え方を日本が発信して、安定が実現していればいいんだけど。
少なくともアジアのリーダーとして存続していて欲しいものだ。

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酢飯には酢で〆た魚のほうが合う

2024年05月22日 | Weblog
昼飯は予想通りちらし寿司だった。
刺身は伊佐木と鯛、それと鯵の酢〆だった。
味噌汁も予想通りホウボウが二つにブツ切れになり1尾入っていた。
チラシのほうには蓮、錦糸卵、絹さや、海苔、紅生姜が入っていて、海老が載っていたからそれだけでも美味しかったので、刺身類が残ってしまった。
刺身は酢で〆たほうが、酢飯との相性が良くしっくりと来るね。
食後に柏餅と柿の種を食べた。
食後に何かを食べるの止めた方がいいんだろうけど、酒をうだうだと長く飲むときに、乾きもののつまみが美味いのと一緒で、最後にちょこっと食べると充実感を感じるんで止められない。

今日も大谷君のお陰でプレシネが無い。
何度も書いているがその放映料でいい映画を買って欲しいね。
職員の給与がベラボーに高いのはいいが、その分いい番組を制作してくれなきゃいけませんよ。

昨夜、急に「センセイの鞄」を読みだしたが、川上弘美が去年どうも面白そうな小説を出していて、まあ読んでみなきゃ分からないが、とりあえず二宮図書館にあったので今朝予約をして置いたら、もう準備が出来ているとのことで引き取りに行かなくちゃ。
最近、買った本や再読三読をと思っている本を読むのが滞ているが、要は図書館で借りる簡便さとそれを読了する時間の差が大きすぎるために出る問題だね。
それで安易に書籍を借りるのを戒めているけど、つい望みの本が目の前にあると思うと、それを手にしなきゃいられなくてね。
この性癖も今更改まるもんじゃないから、死ぬまでお付き合いしていくことになる。
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何時もの朝

2024年05月22日 | Weblog
調べ物をしていたら9時をだいぶ過ぎてしまっていた。
慌てて着替えて自転車を飛ばして「磯っ子」へ出かけた。
既に始まっていて女の人が花売り場に集まっていた。
目的の胡瓜とトマトはふんだんにあり、糠漬けを毎日やっている人もいないようなので胡瓜の人気はそれほど高くない。
春菊もあったので買った。
この癖のある味わいと茎の歯応えが何とも言えず素晴らしい。

帰りには六所神社裏の公園でストレッチをやったが、昨日から腰が痛くてね。
腰痛は高校の時からの宿痾だから慣れているが、やはり痛みが強くなると煩わしい。
家に帰って来て胡瓜を糠に漬けた。
昼は妻がちらし寿司を作る計画で、鯵と鯛の酢〆と伊佐木を使うらしい。
きっと味噌汁はホウボウが入っているね。


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「センセイの鞄」の仕掛け

2024年05月22日 | Weblog
11時を過ぎて、やっぱり何か飲みたくなって、奥の納戸の酒庫からロイヤルを出してきて水割りにした。
音楽は西島三重子と柴田淳を聴いていて、これが3時間のリストになっている。
西島三重子は「池上線」が有名で、確かに若い感受性ゆえの名曲だが、30代になって作った楽曲に素晴らしく、その頃のアルバム3枚くらいをよく聴く。
柴田淳は2枚のカヴァーアルバムがあるが、どちらもいい。

さて、日記も読み終わり、何か読むものは無いかと机の上に積んだ本を眺めていて、川上弘美「センセイの鞄」を手に取った。
僕が持っているのは2004年の20刷だが、初版は2001年の6月に出ている。
あるいはこの本は何冊も買っているので、実際の購入は2004年より早く谷崎賞を受賞するかしたかの頃だったような気がする。
買った場所はっきりしていて、関内駅前ビルの芳林堂で、何故か気になって手に取り購入した。
少なくとももう20年前の事なんだけど、昨日のことのように情景まで覚えている。
そして、この何ともとぼけたセンセイと時代遅れのツキコさんの不識な関係に惹かれ、川上弘美の他の本を漁ったが、これ以上のものには出会わなかった。

当時、会社の近くにイタリア狂いのオニイサンがやっていたBarに、愛子ちゃんという湯河原出身で妻と同じ高校を出た可愛い子がいて、毎日のように友人の変な老人と一緒に「愛子の珈琲」を飲みに昼下がりに通っていた。
彼女に何かいい本はないかと聞かれ、これを推薦したら、会うたびにツキコさんがああしたこうしたと話してくれた。
思えば僕と変な老人のコンビも、愛子ちゃんにとっては現実離れした不思議な客だったと思う。

ここのところ歴史経済社会政治の本を読んでいたので、「センセイの鞄」を読んだ瞬間、ああ、これが小説の文体だと心の全く違うところが震えた。
この本は版元が平凡社だが、わら半紙のような紙を使っているので、早い時期から変色が始まり、今ではかなり茶色になって他の20年前の本と比べると如何にも古色蒼然としている。
当時も時代錯誤甚だしい感じがしたが、今、本を手に取るとセンセイとツキコさんの恋物語は100年前の出来事だったような気がする。
この本の内容を鑑みて、この紙を当時の編集者が使ったとしたら、天才編集者だね。
デジタル本じゃこんな仕掛け出来ないよね。




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大学時代の日記を読む

2024年05月22日 | Weblog
昨夜は残っていた少量の酒で、伊佐木とホウボウの刺身を食べたが、伊佐木は今が旬だが、思いの外ホウボウが歯応えがありふっくらとして量感もあり美味かった。
味噌汁にすると云っていたが1尾だけ刺身にしてくれたようだ。
もやし、キャベツ、スナップエンドウ、南瓜を蒸したのが出てきて、先日行った次男が務めている温泉旅館のオリジナルドレッシングで食べた。
この野菜の蒸篭蒸としゃぶしゃぶをメイン料理としていて、このオリジナルドレッシングが変に美味い。

ガラスの猪口に3杯注いだら終わってしまい、YouTubeを楽しみながら酒を呑むにはその量が何とも少なかった。
梅酒の水割りを飲むことにしたが、甘い酒は長く飲んでいるわけにいかず、早い時間に2階に上がって音楽を聴くことにした。

小室直樹の次の本をと考えていたが、目先を変えて鈴木邦男を持って行ったが、それも気が進まず、大学時代の日記を読みだした。
1976年と77年の日記で、兎に角勉強をまるっきりやらなかったが、女のことと如何に生きるべきかについて随分と自意識過剰なことが書かれていた。
忘れていたことも多くて、そんな事があったのかと吃驚することもあったが、社会に出る前の、あの当時の感覚が蘇った。
結局社会に出て何も成就できず40年あっという間に終わってしまい、人生は実に短い。
人間一生をかけてこのくらいの事しかできないのかとがっかりするが、まだ終わったわけじゃない。
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プレシネが休みだ

2024年05月22日 | Weblog
今日はプレシネが無いので、というのも大谷の試合が日本時間の昼間やっているので、それが優先されるのだ。
MLBの試合は張本が云うように大味で面白くないんだよね、僕には。
ヤッパリ日本的に、昔の東尾のようにボール半分の出し入れを観せるのがプロの技であり、それを観て痺れるわけよ。
そういったところが日本人の気質であり、野球に限らず多くの分野で世界のトップを取った繊細な技術力だと思う。

食を生業としているから料理で考えると、鯛を調理する場合には、やはりいかに美味い刺身を作るかということになり、これは包丁の選択に掛かるわけで、日本の柳葉のように切れる包丁が海外には無いから角が立ったお造りなど期待できない。
また、鯛を焼いたり煮炊きをする場合でも、素材の味を殺さずに繊細な味付けをするといった意味では、和食が優れていると思う。
そもそも下処理の段階で、血抜きをして神経締めをする技術は、ようやくパリの高級レストランで行われるようになったが、まだ全身に血が回っただらっとし身の魚が市場で売られている。

野球でいえばパワーとスピードは日本野球は敵わないし、料理でも濃厚な味付けやボリュームで敵わないけど、その部分を考慮しても、僕にとっては日本の野球のほうが面白い。

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