柴田まゆみ「白いページの中で」が異様に好きだが、カバーしている人も多く、カバーのアレンジにいいのがあって、原曲よりいいのがい多い中で、この曲は柴田まゆみでないと駄目だ。
物憂いチョット掠れた声に痺れる。
歌唱方法もこの人でなきゃ駄目で、まゆみって名前もいい、愛した女性の名前で、男ってのはそういった詰まらないところに長い間引っ掛かっているもので、女々しいものだ。
今日は10人ほどの「白いページの中を」聴き、最後に3度柴田まゆみで聴いた。
4時過ぎにリーフレタスとフルーツトマトを水に浸してから風呂に入った。
5時に一人で居間で試飲を始めた。
娘たちが来たらサラダ作らなきゃいけないし、のんびりしてられないから、先に試飲をしたのだが、ワインはエローの白とオレンジワインと微炭酸の白と樽熟成の赤。
それと人柄の良さが偲ばれるメートル・ド・シェが作ったコルビエール、このコルビエールに思い入れがあるので慎重に何度も試飲をしたが、誠実な人柄を反映して良く出来たワインだった。
こういうワインを飲むと、造り手の思いを感じてチョット感動しちゃって涙ぐんじゃう。
ワイン飲んで涙流してちゃしょうがないが、こういったワインに巡り会うと、この仕事をしていてつくづく良かったなあと思う。
5時半に娘夫婦がやって来て、試飲をし、ワインを台所に持って来て飯を喰いながらワインを飲んだ。
妻は風邪気味で二階で休んでいたが、ポテトサラダと烏賊のトマトソース煮を作って置いてくれて、サフランライスと一緒に食べるようになっていた。
南仏の赤が2本あったので肉が欲しいねと、婿が生協へ好きなビールの調達がてら行き、ソーセージと豚ロースを買って来てくれたので、シンプルにグリルして食べたが、豚ロースが美味かった。
明日仕事があるのでと、娘夫婦は10時に帰っていったが、テーブルに残されたプジョーのミルが汚れていたので、一人でスコッチを飲みながらブラックペッパーの粕を取ったりしていた。
このミルは娘が中学を卒業した春にボルドーへ連れて行き、取引先の女性がショッピングセンターへ案内してくれ雑貨店に入ったが、そこにあったガラス製品を娘がひっかけて割ってしまい、弁償しますと云ったら、それには及ばないと云われ、それならと手ごろな大きさのミルを求めたのだ。
18年テーブルの上に置いて、事あるごとに使っているが、流石にプジョー丈夫だ。
汚れがこびりついているが難なく役割を果たしている。
娘はこれがあの時のミルだと知っているのだろうか。
娘とは性格が似ているので口喧嘩が絶えないが、こうしてワインの仕事をやってくれて、一緒に試飲ができるなんてね。
プジョーのミルを掃除しながら、つくづく幸せだなあと思った。