キュヴェ タカ/cuvee taka 「酔哲湘南日記」

気儘な湘南暮し ー散歩に読書、映画、酒、そして時々釣り-

三十日みそか

2006年12月30日 | Weblog
冬休み二日目、今日も湘南は快晴ぽかぽか陽気です。昨日のお掃除に引き続き、今日は庭の植木の剪定をいたしました。実は我が家にはフランス・アルザスから持ってきた、ピノグリが植えてあります。今年は若葉の頃大きな青虫にすっかり葉っぱを食べられてしまい、丸裸。その後新たな新芽がでて、どこまでリカヴァリーするか楽しみにしていたのですが、極端に小さな房が一個生っただけで終わりでした。無農薬栽培で大きな被害を受けるのは蛾が原因になることが多いとフランスのメーカーから聞いていましたが、まさにあの青虫は蛾の幼虫、教科書通りにやられてしまったわけです。来年の収穫に思いを馳せ丁重に剪定いたしました。

年末年始は日の暮れるのも早く、昼間少し体を動かし、早めに風呂に入り読書をするのを楽しみにしています。今日は開高健さんの食べ物エッセイ”最後の晩餐”を楽しんじゃおうと企んでおります。光文社文庫が最近凄い企画を連発しており、開高さんの手に入り難くなっているものを文庫でシリーズ化してくれています。ついでにコナンドイルのシリーズ、岡本綺堂のシリーズ、古典新訳のシリーズ愛読させていただいております。篠原睦子さん本当にありがとうございます。

で、開高さんの食に関する二冊、”新しい天体”小説と"最後の晩餐”を読んで思うところは多く、味わいについて視覚嗅覚触覚味覚を総動員し、あらん限りの言葉の洪水で対象に肉薄する、"いかにも美味そうだ”なんて言葉は作家として絶対書いちゃいけないとの決意を持っているもんだから、その言葉の洪水たるやすさまじいものがあります。命がけです。TVのグルメ番組で馬鹿なタレントが一つ覚えの"美味しい”を連発するのとはわけが違います。

この頃、ワインのテイスティングコメントが常套句で惰性に流されていること、自己嫌悪に陥っておりますが、百言を費やしても対象に肉薄しようという強い意志を持たなきゃなあ、詩的インスピレーションで言霊に接近するぐらいじゃなきゃ駄目だなあ・・・。だとすると道は迂遠だなあ・・・。
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真鶴

2006年12月29日 | Weblog
いよいよ私は冬休み突入です。湘南の空は気持ちよく晴れてさわやかなぽかぽか日和です。昨日の納会ではすっかり飲みすぎてしまいました。その中でお客様にいただいた田中酒造の山廃純米酒”真鶴”が心に残りました。私なんか真鶴というと家の近くの美しい真鶴半島の町を思い浮かべますが、この東北の酒がなぜ真鶴と命名されたんだろうかと興味がわきます。蔵の近くに鶴が飛んでいるのでしょうか、一度訪ねてみたい蔵です。最近出版された川上弘美さんの本も”真鶴”ですね。なんだか真鶴に縁付いているようです。こんなとき真鶴半島の先の三石にロッドを持ってでかけ、ルアーを一振りすれば、平鱸をゲットと上手く事が運ぶのかもしれません。大晦日は平鱸の洗いに、ぬる燗の真鶴、弘美さんの真鶴を静かに読みながら年を越す。理想的な越年パターンですね。

しかしながら現実は厳しく、これから家のお掃除です。真鶴でロッドを振ることも、真鶴を燗することも、ゆっくり真鶴を読むことも出来そうにありません。
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神亀に想う

2006年12月28日 | Weblog
横浜ワインコレクションも今日が仕事納め、夕方から納会をやり、ワイン、清酒、コニャック、アルマニャック、カルバドス等飲み放題で今年を収めたいと思います。一昨日”闘う純米酒ー神亀ひこ孫物語”上野俊彦著を購入し、小川原良征さんの純米酒造りの奮闘を読ませて頂いております。私も会社の近所の駒鮨さんでお昼に時々神亀をぬる燗につけて戴き楽しませて頂いております。厚みがあって切れがある上等の酒で、二本松の大七純米生酛造りとともに好みの酒です。その小川原さん造りの部分は、何も特別な事はせず、合理化など考えず、愚直に伝統に裏打ちされた基本通りの面倒くさい仕事を面倒とおもわず続ける。そして何より良い酒米を手に入れることに執着する。矢張り良い物造りには秘密は無いのだなあと再確認いたしました。もう一つ、消費者の立場に立ってみると、本物を味わうためにはそれに見合ったコストを払わなければならないんだなあと。

我らがワインについても同様な事が言えそうです。しかしながら根本的に違う所は、酒は日本の食にあわせ先人が工夫してその造りや原料米を長い時間を掛けて完成したものですが、ワインにはその伝統と歴史がありません。ワイン飲酒国の食をワインとともにセットで直輸入すればこの問題は解決するのでしょうが、食の部分も取捨選択、修正が必要であったとこの100年を振り返り感じる所です。この問題はワインの消費量がアルコール全体から見て3%を中々越えない大きな壁にもなっているのかもしれません。

しかしワイン業界に従事する面々手を拱いているわけではありません。特に国産ワインメーカーの方々の努力と創意工夫は目を見張るものがあります。明治時代にワイン造りが日本に入り、つい最近までの目標は、ワイン生産国の品質に追いつけ追い越せが合言葉だったような気がします。しかしここの所、感じられるのは国際的なスタンダードワインを造るのではなく、日本人の味覚にあった良質のワインを造ろうという意思が感じられる蔵がどうも増えているのではないかという事です。我々輸入ワインを取り扱っている者としても、国際的なスタンダードの価値観でワインの良否を判断する前時代の考え方から、この日本の特殊な市場に合致する新たな価値観を創造して行かなければと思います。

パッケージについても清酒はワインの先を行っております。特に私が感心するのは紙パックが一般化している事です。ガラス瓶にコルクのワインからみると天高く輝いた存在に思われます。環境問題を考えてみても、輸入ワインの場合フランスやスペインから一方的にガラスとコルクが流入するだけで循環しません。何れ近いうちに大きな問題になると思われます。今から対応を考えておく事は決して無駄な事ではないと思います。

年末の一日、一冊の本から頭に浮かんだ感想です。題名は”闘う輸入ワインー横浜ワインコレクション物語”とでもしておきましょうか。
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お座敷ワイン試飲会とは?

2006年12月27日 | Weblog
暴風一過横浜は生暖かい好天になりました。北海道近海に昨日の暴風雨の原因になった968ヘクトパスカルの低気圧が、狭まった等圧線を描きながらドンと構えております。近辺のかた暴風と雨に充分お気をつけ下さい。

横浜ワインコレクションでは、プロ向けの試飲会を毎年春と秋に行なっております。来春は2月6日網代、2月8日那覇で開催する予定です。ホテルの宴会場かフレンチレストランをお借りして行なうのが通常の試飲会のパターンですが、毎年それをやっていると、来場される方も我々も飽きてきます。そのため時々趣向を変えてやろうじゃないかとの企図で頭を捻ります。そこで出てきた案が”お座敷ワイン試飲会”温泉旅館を借りきり、お座敷で海外メーカーと膝を交えて歓談をしながらワインオ試し、現地の最新情報を聞こうじゃないかという試みです。もちろん疲れたら温泉で汗を流してもらい、コーヒーでも飲んでお休みいただこうと、入浴券とコーヒー券つきです。

この試みもう一つの重要な狙いは、海外のサプライヤーに日本の典型的な生活様式である畳の生活と、料理を試して戴き、彼等が持っている生活の中のワインの位置づけだけでは日本では通用しなぜという事をご理解頂く参考になればとの親心の部分もあるのです。当社のサプライヤーは、私が甘やかさないため、あるいは当社がビンボーなため、来社いただいたときに天麩羅、シャブシャブ、神戸ビーフなどを食する機会を持ちませんが、多くのサプライヤーがどうも日本食=前記の食べ物と考えているようで、ステレオタイプに”日本食はワインにとても合う”とお考えの方が多いようです。

実は昨年熱海大月旅館で試飲会を開いたのですが、参加したメーカーは彼らとの習慣長に随分戸惑ったようです。食についても新たな認識をお持ちいただいたようですが、畳の上に忽然と布団が敷かれベットが出現した事、一部屋に赤の他人が複数一緒に寝た事、露天風呂に全裸で皆で入った事は特に驚かれたようです。

お座敷ワイン試飲会の参加メーカーをご紹介しておきます。
オーストラリアからレックスダキノ ここはイエローテールより早くから”ワラビークリーク”という小型カンガルーをキャラクターにしたワインを販売しておりました。曰く”元祖カンガルーワイン”はうちだ。

スペインからディナスティアヴィヴァンコ リオハに欧州一のワイン博物館を持つワイナリーで、昨年の名古屋博ではそこの展示品の一部を展覧いたした。また丁度一年前のワイン王国で5★を獲得した実力派でもあります。

スペインからカスターニョ 今回はおなじみのダニエル君が奥さんの出産に重なるため不参加、義弟が参加いたします。ラインナップを新ラベルに変えて売上好調、名誉と実質両方を手に入れウハウハのメーカーです。

フランスからは大挙してやってきます。実は横浜ワインコレクションのワイン販売の65%はフランスワインです。
マルシャン ボージョレヌーボーの時に続いての来日、我々もすっかり忘れておりますが、彼は80年代ロバート・パーカーから”ブルゴーニュの若きスター”と絶賛された事もあったのです。今は腹の出た中年のオッサンではありますが、どっこいジュブレ・シャンベルタンとオート・コート・ド・ニュイでフランスのワイン評論家から絶賛を浴びております。

オリビエ・トリコン いわずと知れたシャブリのメーカー、”VDPシャブリの素晴らしい作り手”と何時もからかっていたのですが、どっこい先のワイン王国でヴィエーヌヴィーニュが5★を取ってしまいました。本人に伝えたところ、もう鼻高々でそっくり返って、みてられませんでした。

シャトー・スオ モニクさん前の大月旅館で味をしめての参加か?ボルドーシャトー元詰めスクリューキャップ”デュオ”は保守的な日本のワイン業界には早すぎたのか、でも2007年は主役の座に躍り出る可能性ありとみた。

カント・ペルドリ マルキ・ド・サドのほうが通りが良いのかもしれません。近くのコーペラティヴと合併して新しい試みに意欲的。早々にギダシェットでクー・ド・カーを獲得はするわ、ヌーボーがグランプリを獲得するわでウハウハの絶好調。

タリケ 新春から日本代理店として販売を始めます。フランス最大の個人経営のメーカー、ガスコーニュに850haを持つ。過去10年間で最も成功したVDPメーカーではないか?今月号のワインスペクテイターではベストバイワインに堂々と選ばれました。

まあこれだけのメーカーが来るのですが、今回彼らのブース(実はちゃぶ台のような机)には椅子がありません。試飲会前にSeiza,Aguraの研修をするのを楽しみにしております。うふふ
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魅惑のシャトー・トゥール・ド・ミランボー白

2006年12月26日 | Weblog
横浜は雨、氷雨というより暴風雨、四国沖に発生した低気圧が発達しながら太平洋側を舐めて北上とのことです。横浜だけでなく太平洋側はみんな雨なのかもしれません。こんな日は会社を早仕舞いして、お家で酒なんぞを軽く燗して百の随筆でも読んで寝てしまうに限ります。

昨日予告いたしました表題の件について少し、くどくならないようにさらっと書いてみることにいたします。
トゥール・ド・ミランボーはパーカーさんを筆頭に赤ばかり言及され賞賛もされます。しかしながら私見では、ここは白が優れているとの認識です。もう6年前になるのでしょうか、ボルドー右岸のワインの街りブルヌで商工会議所が開いた試飲会に招かれた事があります。サンテミリオン、ポムローヌの名だたるシャトーが30件ばかり出展して覇を争っておりました。私も真面目な日本人を装い、片っ端から出展しているメーカーのワインを試飲して、とっても美味しいなどとコメントを重ねておりました。確かに美味しかったのですが、其れはそうです世界にその名を知られたボルドーのサンテミリオン、ポムロールの優良シャトーのワインを飲んでいるんですから、不味いはずは無いのです。でも濃縮されたメルロしかも木樽の成分たっぷりの若いワインを100種類も試飲したら軟弱な日本の舌は完全にいかれてしまいます。皆さんご存知と思いますが、日本人の末蕾の数は欧米人の比ではありません。繊細な舌を持った私にはグランヴァンの大量試飲は苦行と感じ始めていました。そんな時、爽やかで果実味に鮮烈さと強さを持った白ワインを試飲したのです。何でアントルドメールに居を構えたデスパーニュ一家のブースが一軒だけ出展していたのいまだに不思議なのですが、とにかく救われました。それが私とデスパーニュの幸福な出会いでした。

偶然にも試飲展示会の翌日、メーカー訪問にトゥール・ド・ミランボーが含まれていました。良いワインの秘密は畑にあるの鉄則通りソーヴィニヨンブランの畑は奇景でした。通常アントル・ド・メールの畑は可也高い整枝方法を取っておりますが、ここはメドックと見間違うほどの低い整枝方法での栽培でした。数年後に見る事になるジロラット用のメルロほどではないにしろ彼の地のスタンダードの半分の高さ。
デスパーニュ一家にとっても矢張りその整枝方法が自慢の一つ、早々に以下にしてこのような整枝方法になったかを説明してくれました。氏曰く”以前は家も近所と同じ高さで整枝していたが、濃縮された果汁を得るためにはそれじゃあ駄目だった。思い切って主幹を半分に切り、ブドウの間に新しい苗を植えた。そのことによりブドウの木は半分の高さになり、密植率は倍になった。”

ワインは、果実味が濃縮しており、綺麗な酸が爽やかさを演出し、奥行きのある味わいを持った素敵な味わいです。100本のボルドーグランヴァンの後でなくても。さらに私の好みを言えば、ステンレスタンクのみで醸造されている白のほうが、木樽をくぐらせたキュヴェ・パッションよりもこの蔵の個性に合ったワインだと思います。それになりよりも財布が軽くならないワインが前者である事も愛着を感じる大いなる理由かもしれません。
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天下無敵のジロラット

2006年12月25日 | Weblog
先回ご紹介したネクターの所で、最近ボルドーで大流行のワイン造り、赤ワインの新樽醗酵熟成として当社取り扱いのワイン”ジロラット”の名前を出しました。メーカーは現在ボルドーでは泣く子も黙るデスパーニュ一家、皆さんは最近日本で大売れのワイン”モンペラ”をご存知かと思いますが、モンペラはこのファミリーが所有するシャトーの一つです。横浜ワインコレクションでは、”トゥール・ド・ミランボーの日本代理店をやっていますが、余りぱっといたしません。やっぱり輸入元が非力のせいだよ、とドキッとするような本当の事を面と向かっておっしゃっちゃいけません。慎みがあってこそ立派な大人というもの。

それでも2005年の8月に見事ワイン王国で赤が5★を獲得、その年の8月と9月は売れたのなんのって、2ヶ月間で当社とすれば3年分の売上を一気に計上。残暑厳しい中この世の春を謳歌しました。しかし、奢る平氏は久しからず、盛者必衰の理の通り、10月になると秋風が吹きぬけて行きました。矢張り他力本願はいけません、継続は力なり、地道な営業努力のみが報われるのです。でも、モンペラだって”神の雫”のお力を借りてここまでのし上がったんですよね、今時辛気臭い営業努力だけでどこまで行けるのか、ましてや凡人の集まり、ここは神のお力におすがりしてなんて、冗談ですよ、我々地道に第三の道を歩いてまいります。

前置きが長くなりましたが、本日メーカーから来た情報によりますと、イタリアの私的なプロの試飲会で、並み居るイタリアワインの強豪を押さえて、総合点98.7を獲得して堂々の一位に輝いたそうです。

- MASSETO 2001 (Tenuta dell'Ornellaia)
- SASSICAIA 2001 (Tenuta San Guido)
- REDIGAFFI 2001 (Tua Rita)
- BAROLO CASCINA FRANCIA 2001 (Giacomo Conterno)
- SOLAIA 2001 (Antinori)
- AMARONE DAL FORNO 2001 (Romano Dal Forno)
- GALATRONA 2001 (Petrolo)
- VIGNA L'APPARITA 2001 (Castello di Ama)
- BAROLO PERCRISTINA 2001 (Clerico)
- SAN LEONARDO 2001 (Tenuta San Leonardo)
- BRUNELLO DI MONTALCINO SOLDERA 2001 (Soldera)
- CHIANTI CLASSICO LA CASUCCIA 2001 (Castell'in Villa)
- BARBARESCO SORI' TILDIN 2001 (Angelo Gaia)

これが並み居る強豪だったとのことです。

凄いもんです、たいしたやつです。アントルドメールのに位置するこのトゥールドミランボーから何でこんなに評価の高いワインが出来るのか。このワインはその醸造方法が特殊ではありますが、良いワインの秘密の殆どは畑に隠されているものです。20センチの高さに揃えて植えられているメルロは尋常なシャトーではありえない風景です。このメルロを30センチ径の鉢に植えたら、そのまま横浜スタジアムの植木市でブドウの盆栽として販売できます。超強選定で収量を絞り込み、ブドウの房を地面ギリギリで管理することにより、まだ若いメルロからエキス分の高い濃縮した複雑な風味を持った果汁を得ているとしか思えません。このアイデア最近フランスで流行のBONNZAIから想を得たのかとの私の質問に、若きボルドーのエース我がチボー・デスパーニュは、”古い文献を研究していたら、昔はこの方法で良質のワインを造っていた事が分かった”との事。

昔の人は良いワインの造り方を知っていたのでしょう。そこへ近代の合理性が入り込み、作業性を考慮すれば、ブドウは腰の高さが扱いやすい、人間一度楽をするともう元へは戻れない。そんな風にして徐々にワインの質は時代とともに落ちて行った部分があったのかも知れません。2007年1月17日デスパーニュの試飲セミナーが虎ノ門パストラルで開かれます。一家からはチボーの妹のバザリンがやってきます。興味のある方は、この辺りの事聞いてみては如何でしょう。残念ながら一般の方の参加は出来ません。

次回は私が好きなこのシャトーの白ワインについてお話したいと思います。



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たいしたもんさ、ヴァルファルモサ

2006年12月22日 | Weblog
今朝横浜へ来る電車の中で、サントリーのカヴァ、フレシネの中吊り広告を見ました。綺麗なお姉さんがワイングラスを抱えてにっこりしている隣に、”フレシネ うれしーね”とコピーがありました。流石サントリーですね。”トリスを飲んでハワイに行こう”以来印象的なコピーが伝統的に息づいております。我が横浜ワインコレクションもご存知のようにカヴァを取り扱っております。多分販売量はサントリーの1,000分の1くらいと思われますが、中吊り広告の可能性は10,000分の1もない頼りない状況です。しかし、コピーを考えるのは無料です。一つやってみますか、こんなのどうでしょう。”ヴァルファルモサ たいしたもんさ”想像力の欠如、物真似文化の正統的な継承者等々色々言われそうですね。ちなみに、10年前に考えた最初のコピーは、”セクシーでなけりゃワインじゃない”

12月5日にヴァルファルモサの5代目が来日して新ラベルの発表会をしたことはお話いたしましたが、その折感じた事ですが五代目日本での成功を本気で考えているようです。日本の市場で成功するためには、ロゼとハーフボトルが無いと駄目だよと、彼らの日本での目標どおりに売れない言い訳に言い続けていたのですが、なんと今私の手元にはそのロゼとハーフボトルが送られてきております。白を基調としたラベルに赤と銀の文字、赤のキャップシール、透明瓶から伺われる色合いは濃い目のオレンジピンク。美しいロゼです。ハーフボトルはタイニーな可愛い印象です。つい贔屓目に見てしまうのでしょうが、売れそうな感じがいたします。

ロゼを造るのはそうたいした問題があるわけではないので、やる気の問題ですが、ハーフボトルは大変な問題があります。皆様ご存知のようにカヴァは二次醗酵を瓶の中で行ないますが、製造工程上の諸所のシステムが750ML用の仕様になっております。そのためハーフボトルを造る場合、最後の段階で750MLで出来たカヴァをハーフボトルに詰め替えて製品化するようです。チョット考えただけでも大変な作業だなあと思われます。とてもコストが高くなるため価格はフルボトルの70%程度になり、スペイン国内では割高のため需要は殆ど無いとのことです。わざわざ日本市場のために造ってくれたんですね。日本への期待の大きさが滲み出ています。

どうも”ヴァルファルモサ たいしたもんさ”は五代目に対しての賛辞としてあったようです。






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クリスマスギフトは嬉しい

2006年12月21日 | Weblog
本日は横浜におります。矢張り落ち着きますね。朝の内は好天、午後から下り坂、夜は雨という悪い予報です。慌しく師走の日本を飛び回っておりましたが、クリスマスが近いですね。メーカーからクリスマスカードやクリスマスギフトが送られてきております。虚礼を廃せなどというつもりはありませんが、矢張り嬉しいのはカードよりプレゼント、花より団子、実態のあるものが良いようで・・・。

健気にもプレゼントを贈って来たメーカーは2社、とても良い会社です。いいえ贈り物を戴いたから良いメーカーという訳ではありません。ワインが良い、価格が良い。皆様に少し紹介したい気分にさせれられます。

ラウンドヒル、ここは偉い。10年連続米国のレストランで最も使いやすいワインとして最高の栄誉を受けました。ワインスペクテイター(米国のワイン雑誌、日本で言えば丁度ワイン王国みたいな雑誌です。)で10ドルで買えるワインとして数年連続第一位に選ばれたと思います。最近衰えだした記憶力のせいで多少記憶が混濁はしておりますが、とにかく色々な栄誉に浴している事は事実です。詳しくお知りになりたい方はホームページの方へ。そして一番大事なことですが、安い。横浜ワインコレクションでは過去10年にわたりシャルドネとカベルネを取り扱っておりますが、高品質低価格を仲間内で誉めあっている状況が続いております。欲しい!飲みたい!とおっしゃられても入手は困難、生産量が少ないわけではなく、輸入業者が悪いんです。もう少し販売をして皆様にも感激して戴くチャンスを増やさないといけないとは常々思っております。ここからラザフォードという自社畑のナパワインが送られてきました。ラウンドヒルはこの会社の普及品のカルフォルニアワインです。贈り物には高級品をなんですね米国も。

ケランヌからもここの高級ワイン”カミュ・ケランヌ”のマグナム木箱入りが送られてきました。南仏のコートデュローヌの生産者です。ここも偉い。何が偉いかというとセラーが驚くほど綺麗、清潔、床を舐める事が出来るほど。私の経験ではここより綺麗だったのはスペインのダニエル・カスターニョ一社のみ。
食品を扱っている所で最も大切な事は清潔、綺麗な環境。乾拭きで磨きぬかれた白木の格子戸をがらっと、白雪姫の肌より白い付け台が目に飛び込んでくる、出される鮨が不味いはずはありません。但し財布が軽くなるかどうかの判断基準にはなりませ。ワインメーカーも同じです。セラーがきちんと掃除され、清潔で綺麗な所で酷いワイン造られる事はありません。同じく財布が軽くなるかどうかは別問題。
事実横浜ワインコレクションでは、この秋からケランヌの2種類のワイン、ラ・パス・デ・ラボームとテレ・ド・ルミエールというコート・デュ・ローヌを取り扱いしておりますが、二つともパリ、マコン、オレンジの三つのワインコンクールで堂々の金賞を受賞しております。トリプルゴールドですよ、凄い、偉い!しかも財布が軽くならない。

さて私の机の上を見回すと無用な書類の山、他人の整理整頓掃除清潔さを誉めている場合ではありません、時は師走の年に一度の大掃除に取り掛かるべきかも知れません。
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25年ぶりの開高

2006年12月20日 | Weblog
本日は名古屋へ行ってきました。我が家は湘南(正確には西湘ですが、知らない人が多いので湘南といっております。ちなみに地元では湘南は大磯平塚茅ヶ崎までです)二宮ですから、小田原から新幹線で名古屋へ向かいます。丹那トンネルを越えると快晴で見事な富士が見えました。前の席のおばさん二人と一緒にあんぐりと見とれておりました。当然お昼は味噌煮込みうどん、八丁味噌のお話をさせていたましたね。先週は伊達の仙台味噌をいただきましたが、やはり兵糧として優れており正宗躍進の一因になったそうでございます。

車中開高健の文庫本を眺めておりました。実は恥ずかしながら寿屋宣伝部開高健・山口瞳・柳原良平がサントリー躍進に大きく貢献した故事に習い、わが横浜ワインコレクションでも第二の開高山口柳原を出そうじゃないかと企図しているしだいで、こっそり開高大兄の書物を紐解いているのです。大兄の最後の棲家は茅ヶ崎で現在われわれに解放されております。入場無料でコレクションのパイプ、ルアー、リールなどが身近に見学できます。釣りが好きなところ、小太りなところ、メガネを掛けている所なんか私そっくりです。大きな違いはもって生まれた才能だけです。いえ決して大兄にせまろうなんて・・・。

思い起こせば1981年まだ私が若く希望に燃えてハワイ駐在をおおせつかった頃、勇躍開高大兄の”ロマネコンティ1935”名作”玉、砕ける”を携えホノルルの無聊を慰めて以来の邂逅です。

出張の疲れもあり今日のところは書物の題名にワインを散りばめだけで玉砕けました。



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ネクター

2006年12月19日 | Weblog
今日は午前中小田原、午後横浜。城下町の情緒を味わい、港町の賑わいを堪能の日。ワインについて少しだけ・・・。くどくならないように、

横浜ワインコレクションのポートフォリオの一つにシャトー・レ・ベルトランがあります。アペラシオンはプルミエ・コート・ド・ブライ、いわゆる右岸です。実は川の右左は海に向かっての左右だという事をワイン業者になって初めて知りました。これ一つをとってもワイン業者になると教養が高まる事がお分かり頂けると思います。何のことを言っているのか分からない方もいらっしゃいますよね。はい説明させて戴きます。ボルドーの街の前をドルトーニュという川が流れております。大河です。大西洋に流れ出しており、かつては船がこの川を上りボルドーまでやって来て荷物の積み下ろしをしたというとても重要な交通路でした。ボルドーワインが世界的に有名になったのはこの川のお陰なんです。そのとっても大切な川の両側にワイン産地が広がっております。左岸には新興産地のメドック、右岸には中世都市サンテミリオンを擁しております。その古いほうの産地右岸に我が愛するシャトー・レ・ベルトランは位置します。

イザベルとローランというとても仲の良い夫婦が経営をしている小さなシャトーです。小さいですがやけに優秀なワインを産しており、矢鱈色々なワインコンクールにワインを出品しメダルを取るのを趣味にしている気配があります。昔、陸上短距離女子選手でシルバーコレクターとか言われた方がいらっしゃいましたが、この夫婦はゴールドコレクターです。日本の清酒の品評会も色々問題ありと物議をかもしておりますが、何処のワインコンクールにしろゴールドメダルのワインはそれなりに優れたワインであると思います。いわゆる金賞受賞ワインを年間数百本試飲いたしますが、酷いと思われる味わいのものは皆無でした。価格が高かったり、パッケージが悪かったりで採用まで至らないものが多いのは事実ですが、魅了されるワインは多くはありませんが、バランスが良くなるほどと納得させられるワインばかりです。

当社では、この蔵からシャトー・ド・コー・ブジョー04 チャレンジ・インターナショナル金賞 シャトー・レ・ベルトラン・キュヴェ・ヴィエーニュ・ヴィーニュ05 ボルドー・ワイン・コンクール金賞の二種類の堂々金賞受賞ワインを引いております。またこのアペラシオンは、爽やかで軽快な白ワインを産出いたします。低価格で質の良いベルトランの白も当然輸入しております。まあ、何処か街で見かけたら、といってもワインが二本脚で街を歩いているわけではないので、そう簡単に遭遇するとは思いませんが、もし見かけたら迷わず購入される事をお薦め致します。

取り扱いをしておりませんが、ここの蔵にはお宝ワインがあります。”ネクター”というワインです。今ボルドーで流行の赤ワインの新樽醗酵、熟成の醸造方法で作られたものです。矢張り何処かのコンクールに出品し金賞受賞した2003をお邪魔した時応接室で舐めさせて戴きました。濃い、呆れるほどの濃縮度です。損得無しで皆さんにも舐めさせてあげたいワインでした。残念ながら生産量がとても少ないのと、人気が高く高額ワインなのに売れ行き好調で在庫が底をついておりました。購入不可、禁断のワインでした。

本日、午後から横浜の事務所に来て見るとどうでしょう、ワインが一本机の上に、見たことのあるピンクっぽいラベル、ラベルに書かれたNECTARといその文字、まごうかたなき”ネクター”ではないですか。そういえばあの時もう少ししたら2005年が瓶詰めされるから、少し待って2005から取り扱ったらいかがかね、とローランが言っていたなあ。とりあえずこのボトルを開け、横浜ワインコレクションの構成員で舐めて見ようと思います。ワイン業者ならではの悦楽享受独占。

新樽醗酵、熟成で醸造されたワイン、当社ではデスパーニュのジロラットを既に販売しております(デスパーニュからバザリンが07・1・17来日し試飲セミナーを行ないます)。また、シャトー・スオウから来春CUVEE・TAKAがリリースされ取り扱いの予定です(スオウからはモニクが07・2・6網代、2・8那覇で試飲会を行ないます)。そしてこのネクターと三つ揃うと豪華な飲み比べが期待できます。果たしてその濃さに辟易するのか魅了されるのかは舐めてみてからのお楽しみ。

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