キュヴェ タカ/cuvee taka 「高橋哲夫 湘南日誌」

湘南気儘な隠居暮し ー散歩に読書、映画、酒、そして時々釣り-

大阪ならではの店

2014年02月28日 | Weblog
暖かな一日だった。
大阪にはウールのコートを着て行ったので、邪魔になった。
帰りの新幹線のホームに立ったときに冷たい風が吹き、この時コートが役に立った。

明日はまた気温が下がると聞いたが、三寒四温春は一気にやって来ない。

新大阪裏の居酒屋で昼飯を喰った。
かねてより安くて美味いと聞いていたが、鰈の唐揚げ、グリンピースの卵とじ、味噌汁、漬物は実に楽しい食事だった。

かつてこのようないい店が大阪駅前にあり、時間まで飲み食いして電車に飛び乗って帰ったものだが、ヒルトンホテルが駅前にできたころから消えてなくなった。
考えてみれば新大阪にこのような店があるほうが好ましい、ご主人は高知の人で、鰹の時期には見事な刺身を出してくれると聞いた。
次回は帰りがけに寄って時間まで酒と鰹を愉しむことにしよう。
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憂国

2014年02月27日 | Weblog
大下英治「児玉誉士夫闇秘録」を読了した。
児玉が倒れた時に大西滝二郎の未亡人が見舞いに訪ねてくる。
大西は特攻作戦を実行させた責任をとり終戦翌日自刃している。
若い特攻隊員に俺も後から行くと見送り、生きて帰った上官が多かったと聞く。
児玉は大西にお供をしましょうかと聞いて断れている。
情の深い人であった。

児玉機関は海軍の裏の仕事を言い訳無しで実行したが、戦後のフィクサー役も同様に言い訳無しで実行し、口をつぐんであの世へ行った。
国を憂いた気持ちは、特攻隊員と同じに純粋であったのだろうか、この本を読んだだけではそこのところが良く分からない。

今朝は4時前から起きて本を読んでいたが、六時過ぎに風呂に入り外を眺めたら庭が湿っていた。
予定通り春雨の中大阪へ旅立つのだろうか。
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多少暖かな日

2014年02月26日 | Weblog
昼に都内で会議があり出かけたので慌しい一日だった。

午前中と夕方は先週までのイタリア出張が招待であったので、オーガナイザーにレポートを出さなければならず、それに取り掛かっていた。
夜に友人と会って会食の予定だったので六時過ぎに会社を飛び出した。
明日からは大阪へ出張で、ワインセミナーんをやるので下調べをと思っていたが結局できなかった。
今家に帰って来たが酔眼なので明日の朝早く起きてやろう。

昼に出かけるときにはコートが要らず、暖かな一日だった。
明日も暖かだと聞いたが雨が降るらしい。
春雨の中大阪へ向かうのもいいかもしれない。
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日本の夜

2014年02月25日 | Weblog
昨夜久し振りに福家へ行き、福寿の純米を燗につけてもらって呑んだ。
やはり酒は美味い。
青柳、赤貝、ホタテ、鯵のなめろう、芹ごま和え、鰌汁、唐揚げ、奈良漬けを肴にとった。
途中からはニッカをロックで飲んだ。
今や日本のウヰスキーは世界に冠たる位置にある。
しかしそうだからといって飲み過ぎると宿酔となる。
梯子は中華で野菜を取って紹香酒を飲む。
仕上げに支那ソバを食べた。

山本益博の新刊「美食の世界地図」を読んでいるが、文章は制御されていないが情報量が多い。
最近ただ食いをしているのじゃないかと批判されているが、その真偽は知らないが、70年代から食べ続けている人はそうは居らず、貴重な人なのだ。
落語に着いても造詣が深く、この本にも落語に関しての記載があり面白い。

ポキューズ、デュカスといったスーパースターが出てフレンチを牽引してきたが、ここのところはスペインのエルブジの実験的な料理が主流となった。
今はコペンハーゲン、ロンドン、ニューヨーク、東京が熱い。
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ビオディナミ・天麩羅・新刊本

2014年02月24日 | Weblog
初めてビオディナミのメーカーを訪れた。
セラーの上にガラスで出来た採光器が幾つもあったことと、セラーにいたのがどちらかと云うと美人に類する女性ばかりであったことが普通でなかった。
ワインは綺麗に澄んでいて、多分サルファーフリーなのだろう。
鮮烈な果実の香りが際立っていた。
しかし複雑さだとか味わいに襞がない、時間をおいても面白くなっていかない。
お嬢様と付き合っていると飽きてくる感じに似ている。
ここにビオディナミの限界があるのか、あるいはこの造り手の問題があるのだろうか。

佐伯啓思「正義の偽装」を読み終えた。
かつて吉本隆明が佐伯啓思がもっとはっきり日本の現状を書けばよいのにと書いていたのを読んで、やはり経済学者がこの国の行く末を握っているんだなと感じ、佐伯啓思の著書が出る度に目を通していた。
この新潮45の連載「反・幸福論」の三冊目の新書でアベノミクスに対する痛烈な批判アベコベノミクスを読んで現在の経済政策を遂行している経済学者が、破綻後どの様な言説をはくのが楽しみにしたい。
株価が上昇すれば円は高くなるはずだが、尋常でないマネーサプライで安くさせ、更に株を買う動機を煽り、円高を防ぐために更にマネーサプライをする。
円安で輸出企業の業績は延び更に株を買う動機は強くなる。
しかしある日本質的な円の下落が始まり、株式の売却と円売りが始まったら、大量に発行された円は紙屑になる。

イタリアから帰り、家に帰ってベッドで横になり、傍らにある50冊ほどの本の山から1冊を手に取ったら川端康成随筆集で、源氏、枕、芭蕉について書いてあるページを偶然開き読みふけった。
川端の良く知られた伊豆の踊り子は私にとって馴染みの地天城峠から湯ヶ島を経て河津までの旅芸人との交流の話だ、雪国は越後湯沢の芸者駒子との交情を描いたものだが、日本の美を描いたものでもある。
この二つの作品が私にとっては一番印象が深い。
田辺聖子、瀬戸内寂聴が源氏の素晴らしさについて書いたものを読み、日本人として一度は読まなければと思うが、現代人が読んだら退屈で最後まで読めないという人もいて逡巡したりもする。
昨日までいたトスカーナ文化と美との違いを大いに感じ、さてどちらが好みかといったら迷うことなく日本の美に軍配を上げるのだが、異質な文化に触れると異化作用がおこり、鈍感になった感受性を揺さぶる。

昼に豪仏からのお客が重なり、幸いにも英語が共通語なのでご一緒いただき、登良屋で刺身、床節をとり燗酒をいただく、天麩羅でご飯をいただき解散し関内駅までお送りする。

二週間ぶりに芳林堂に寄り、吉野弘「現代詩入門」青土社、内田洋子「皿の中に、イタリア」講談社を買う。「現代詩入門」は1980年に出版された名著で死を機会に新装版として発売されたようだ。
先日、読売のコラムで有名な「祝婚歌」が取り上げられていたが、吉野弘が姪の結婚式に出席できずに贈った詩である。
内田洋子はここのところ立て続けに新刊を出しているが、油が乗って幾らでも書けるのではないだろうか、そういったときは内容が薄くなるものだが、今までに貯めたものが多いと傑作がうまれる。
果たして「皿の中に、イタリア」はどうであろうか、仮に駄作だとしてもワインを生業としているものなら一読すべき本だ。






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帰国時の時差は酷い

2014年02月23日 | Weblog
日本へ帰ってきたがトスカーナに比べてやけに寒い。
出掛けたときに積もった雪が残っているのにも驚いた。

帰ってから風呂を浴び一眠りしたが、トスカーナでの日程が朝から晩まで詰まっていて、一眠りくらいでは全く疲れが取れない。
時差は行きより帰りのほうが酷いので身体ジンジンしていて不快だ。

明日は会議が一日あり、面談をしたメーカーの内容を纏める時間がないが、忘れない内に整理しておかなければならない。
フィレンツェの文房具屋で買ったフルーツ柄の表紙のノートが何者にかに持ち去られてしまったが、その中には大切な試飲コメントがあり大いに困った。
その日の晩に慌てて思い出す限りの事を整理したが、そう簡単にはいかない。
メーカーの良し悪しは分かるが個別のワインの良し悪しが再現できるかどうか…。
可能性のあるメーカーは良いのだが、お断りしなければいけないメーカーに対して、はっきりした理由を説明することが大切なのだ。

今回のトスカーナでの約40社との面談訪問で感じたことは、有機ワインが多かったこと、歴史のあるところより若い人がやっているところに求めているスタイルのワインが多かったこと、白ワインに心打たれるものが多かったことである。

もう7,8年この地区のワインから離れているが、これを機会に深く掘り下げて、出来れば売れるワインが何なのかを探ってみたい。
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BUY WINEの日程が終了

2014年02月22日 | Weblog
今朝5時半に宿泊先のメーカーにフィレンツェ空港までの車が手配されることになっていたが、五時半前にやって来て部屋の前で待っていたのには驚いた。

昨夜は8時過ぎからこのメーカーの館のメインルームの見学と醸造場、熟成蔵を回り、試飲をしてからディナーをした。
前菜にはやっぱりハムサラミとチーズが出た。
次に黒キャベツと豆を長く煮込んでぐたぐたにした汁気の無い野菜スープのようなものが出たが、これにも立派な名前がある。
名前のほうは何度か聞いたが覚えて無いので、幾らなんでも招待をしていただいたのに失礼に当たる、日本に帰ったら調べてみよう。
次には牛肉を薄く切って焼いたか煮込んだものの上に、マッシュルームをスライスして炒めて餡で纏めたようなソースが掛かったお皿が出てきた、これが存外美味かった。
このあとにドルチェが出るものと恐れていたが、代わりに馬鹿でかい料理人が出てきて、これで帰って良いかと輸出部長に聞いていた。
仕上げにグラッパと栗のリキュールを飲んだ。
グラッパは想定された味わいで何時ものように食後のひと時を楽しんだが、栗のリキュールは強烈な味わいで、これならドルチェはいらないなと感じるほどの存在感があった。

この夜はトスカーナ最後の晩であったが、翌朝が早発のため早々に部屋に引き上げて、5時に目覚ましをかけて寝た。
近頃目覚ましをかけてもその前に起きてしまうことが多いが、この朝も4時過ぎに目が覚めてトイレに行き、シャワーを浴びてパッキングをして出てきた。

今はローマの空港である。
12時間後には憧れの日本の地を踏める。 
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ルフィーノでのディナー

2014年02月21日 | Weblog
木曜日の夜になった。
これからレストランへ晩飯を食いに行くが、酷く疲れている。
イタリアへ来ると何処でもハム・サラミを出されるが、そういったものは日本では月に一度も食わないから、だんだん胃にこたえてくる。
一日メーカーを回って帰ってくると顔に油が浮かんでいるが、これはハム・サラミから来ている脂肪分だろう。

それでも今日までに150本のキャンティを試飲できたと思う。
少し分かってきたこともある、サンジョベーゼという品種が難しいこと、この地域が世界的に有名で品質より価格が高いこと、産地によって南北高低があり、テロワールによる違いが大きいこと等々・・・。

生産者と共にディナーをしたが、昼に美味いと思ったキャンティ・ルフィーノがやっぱり美味い。
最北端にあるメーカーで高いところで造っているから、ワインの酸が瑞々しくってフルーツがシャープだ。
限界地で造ったワインは美味い。

ディナーはやっぱりハムサラミがでた。
カルフォルニアから来ているオヤジが、「お前ハム・サラミに飽きたといっているのに喰ってるじゃないか」といってきたので、「刺身が無いから仕方なく喰っているんだ、ためしに刺身を出してみろ喰ってやるから」とこたえたが、実際うんざりしてる。
救われたのはトルトゥーフォのリゾットが出たことか。

仕上げにグラッパを二杯飲んでホテルの部屋に引き上げた。
歩いて二分というのがじつに洒落ている。
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キャンティ地区3日

2014年02月20日 | Weblog
トスカーナのことは全く詳しく無いが、土日に100本ばかり試飲して、5軒キャンティのメーカーを回ったら少しはわかってくるところがある。

若い作り手と大御所のワインでは明らかな差があり、一概に大御所のものが良いとは言えない。
若さを新しい醸造技術で補っているのは、他の業種も同じだ。
年寄りとしては、まだまだ経験不足と若手を一蹴したいところだが、科学は時間を短縮して若造に多くのことを教えてくれる。

まもなく出発しなければいけないので、あとは帰ってからゆっくり書いてみたいが、要は優秀な若造のワインは安くて優れているということだ。
今日もそんな若造に会いたい
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キャンティ・コッリセネージ

2014年02月19日 | Weblog
昨日50人ほどのグループでフィレンツェをバスで出発し、3,4人づつ途中のキャンティ生産者グループに拉致されるようにされながらシエナまでやって来た。
私は最後の到着地点シエナ駅前まで来て、18人のグループとしてコッリセネージの生産者協会長に出迎えられ、再度小型バスに詰め込まれた。
コッリセネージの生産者協会長は中年ではあるがかなりの美人で、知的で上品でおっとりしていて、何処となく十朱幸代に似ていた。
二時間もバスに揺られてうんざりしていて、むさいおっさんが現れたら、お前らもう少しやり方を考えろよと文句の一つも出たのだろうが、美人のご利益で皆さんニコニコ顔で狭いバスに揺られた。

最初に行ったのはシエナの町が目の前に見える、かつての見張りのための建物に起源を置く、多分貴族の家系のキャンティであったが、あまり興味がわかなかった。
二番目がモンタルチーノの町を目の前に見るビオディナミのメーカーで、ワインいは鮮烈さがあったが複雑さがなく物足りなかった。
三番目のメーカーへは予定を二時間以上遅れて暗くなって着いたが、28歳の若い子がやっているメーカーで4ヘクタールの畑で丁寧な栽培と造りをしていて好感が持てた。

零時過ぎにホテルへ着いたが、やれることといったら寝ることだけだ。
メーカーは高いお金を払って我々を招待してくれているので、全てをないがしろに出来ない。
そのためひじょうに疲れてしまう。
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