広島から京都へ昼に到着して佐和さんと落ち逢い、甲賀の瀬古酒造に向かい、輸出の話をさせていただきました。約二時間の滞在で、その他の話とタンクから汲んでいただいた原酒二種を味わいました。試飲の感じではなく、四合瓶二本が三人で空になりましたから、品質を体に染み込ませた感じでした。お陰でこの蔵の酒質は奥行のある濃厚なもので、高い酸が酒を鈍重にさせず、堂々たるものにしていると了解されました。
嘗て帝国海軍は呉の千福を艦船に乗せて世界の海を駆け巡っておりましたが、赤道を何度越えても品質が劣化しなかったために正式採用されたと聞いております。果たして酒質のどの部分が熱と振動に耐えるのでしょうか、海外へ輸出するとすればヨーロッパですと一ヶ月以上船上でローリングとピッチングに、さらには高温にさらされるわけですから、繊細な酒よりは酒体の堂々としたものが向いているんだろうと考えます。その点ではこの蔵の酒はまさに長旅に耐えて彼の地で真価を発揮する可能性が大きいんだろうなと思います。
夜、鮨割烹とイタリアンバーでワインのお仕事をして、酒とワインをさらに可也の量いただきました。この仕事は何と言っても体力、特に強靭な肝臓を持っていることが何より大切だなあと、雨の京都の街を眺めながら考えております。
嘗て帝国海軍は呉の千福を艦船に乗せて世界の海を駆け巡っておりましたが、赤道を何度越えても品質が劣化しなかったために正式採用されたと聞いております。果たして酒質のどの部分が熱と振動に耐えるのでしょうか、海外へ輸出するとすればヨーロッパですと一ヶ月以上船上でローリングとピッチングに、さらには高温にさらされるわけですから、繊細な酒よりは酒体の堂々としたものが向いているんだろうと考えます。その点ではこの蔵の酒はまさに長旅に耐えて彼の地で真価を発揮する可能性が大きいんだろうなと思います。
夜、鮨割烹とイタリアンバーでワインのお仕事をして、酒とワインをさらに可也の量いただきました。この仕事は何と言っても体力、特に強靭な肝臓を持っていることが何より大切だなあと、雨の京都の街を眺めながら考えております。