キュヴェ タカ/cuvee taka 「酔哲湘南日記」

新鮮な山海の恵みを肴に酒を吞み、読書、映画・音楽鑑賞、散歩と湘南スローライフを愉しんでいる。 

近所の☆

2010年11月30日 | Weblog
またもやミシュランについてですが、我がアグリの横浜支店から徒歩5分の距離に二軒の☆レストランが誕生しております。どちらへも行った事が無いのですが、和食の瑞木と菅井です。菅井は前から評判が良く一度入ってみたかったのですが、何せ予約が必要でどうもその機会がありませんでした。瑞木は何時も表を通って良さそうな店だとは思っておりましたが、その先の店に向かう事が多く今まで入る機会が無かったですね。これから皆さんに注目され中々席が取れないかもしれませんが、何しろ五分の距離ですからアドヴァンテージは高く、ふと覗いて席があるなんてことも多い筈です。

席取りに成功した暁には感想をお知らせいたします。楽しみにしていてください。ちなみに昔良く行っていた天麩羅の天七も☆を取りましたが、最近は近所の昔風の天麩羅を出してくれる虎屋ばかりで、もう15年位後無沙汰しております。こちらもワインの売り込みを兼ねて一度お邪魔しなくてはいけませんね。
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文庫本企画戦争

2010年11月29日 | Weblog
ここの所飲まなければいけない機会が多く、休みの日には休むようにしておりますので、勢い休みの日には散策をしてついでに買い物をすることが多くなります。昨日も午前中は秦野街道を北に散策をし、盛りになった葛川べりの公孫樹を写真に収めたりして、農家が持ち寄った小松菜、胡瓜、山芋、無花果、葱を買い、小田原漁港で朝あがったカマスも買いました。ここのところ連日小松菜のいいのが出ております。山芋も随分硬くて粘りが強い濃い味のものが出ていて中々美味です。無花果はもう終わりかなと思っていたら、今日は二軒の農家が出していて随分たくさんあり、もう最後だと思い2パック買い求め、心行くまで食しました。カマスは今の時期最高ですね、朝あがったものは、内臓を抜かずこけらだけ落とし七輪で焼くと、酒がいくらでも飲めそうで困ります。昨日の理論ですと北は野菜なんですが、時に小田原港からの朝荷が届くと中々いい魚があります。

午後は大磯から平塚まで散策をしましたが、桜が散っているのは午前中と同じでした。個体差や地形によって紅葉の盛りは同じ種の落葉樹でも異なりますが、湘南の桜はこれで終わりです。例年12月の初旬までが紅葉狩りのシーズンですが、今年もボツボツ終盤になってきました。

平塚のさくら書店で立川談志の「人生、成り行き」を新潮文庫で買いましたが、これ2008年に単行本で出たばかりです。新潮社は文庫の企画で他社に遅れをとっているのかもしれませんね。二年で文庫化はいかにも早いですよ。角川のクラシックをビギナー向けに解説したシリーズなんか売れているんじゃないですか、硬いものでも企画次第なんじゃないかなあ。ま、読みたいものが文庫で気軽に買い求められるんだから文句は無いんですけれどもね。

今日はこれから名古屋です。午後株主総会があります。代表取締役としては、増収総益で臨みたかったのですが、毎回そのように都合よくは行きません。世の中はままならないものです。それでもアグリの一年の締めくくりですから、白鳳を見習ってきっちりと締めたいものですね。






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初冬の安定期に

2010年11月28日 | Weblog
湘南のお天気も安定期を迎え、小春日和が続いております。昨日も今日も絶好のぽかぽか陽気で、風もなく、プルオーヴェー一枚で歩き回っております。以前だったらこんなときは日の出とともに釣りに出かけ、鱸や平目を掛けていたものですが、つくづく海岸が失せてしまった事が悔やまれます。いけません、それを考えていると腹が立ってきてせっかくの穏やかな天気が台無しになってしまいます。ここは一つ気持ちを陸地のほうへ向けて、後期紅葉を楽しむ心がけを保たなければいけません。

昨日は茅ヶ崎から辻堂までの道を歩きました。茅ヶ崎の靴屋でクッションが無くなってきたスニーカーを新しいのに替えて、久しぶりに馴染みのパン屋に向かい、かつて良く買っていた胡桃とドライフルーツの入ったパンを買い求め、辻堂に近い古書店で好みの本を物色いたしました。幸い、久し振りだった事もあり欲しい本が見つかり、小沢昭一「寄席の世界」「新宿末広亭十夜」、富士正晴「桂春団治」、殿山泰司「三文役者のニッポン一人旅」を買い求め、ほくほくしながら北周りの道で茅ヶ崎に戻ってきました。

昨日は午後、東へ向かう散歩で靴とタートルネック、本、パン、青柳、帆立貝を午後買いましたが、午前中に、北へ向かい紫芋、ブロッコリー、胡瓜、小松菜、蜜柑を農家直売所で買いました。この買い上げ品目を分析すると、海沿いの東側は町が開けているのが分かり、海の幸も中々いいのがあるんだなあと分かります。一方北は農産物のいいのがあります。まあそんなことは分析などしなくても生まれたときから変っていませんが、二宮というところは実にいいところに位置しているなあとつくづく思いすねえ。今日もまた穏やかな天気の中、せいぜい散策を楽しむことにいたします。







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湘南の人気ファミリー

2010年11月27日 | Weblog
ここのところ何やかやと忙しく落ち着いて読書が出来ませんでしたが、それでも三宅久之さんの「書けなかった特ダネ」を面白く読みました。三宅さんは毎日新聞出身で、若い頃河野一郎の番記者を務めていたことがあり、河野ファミリーに縁の深い私には興味をひく記載が随所にあり、そうだったのかと懐かしい気分に浸りました。

河野一郎の弟である謙三が参議院議長になった経緯について裏事情が詳しく書かれておりますが、当時高校生であった私の記憶に強く残っていることは、参議院議長就任記念に出身校である小田原高校に数百万円の寄付がなされ、学生時代競争部であったことからか、体育施設が新設されたことです。謙三が早稲田大学時代には箱根駅伝に出ていたこともあり、甥にあたる洋平が箱根駅伝の平塚中継所や小田原中継所に良く顔を出していたのを思い出します。洋平が衆議院議長になったのは、叔父の謙三の働きを期待する空気が自民党の中にあったためなのでしょうか。

今では洋平も引退し、その息子である太郎が自民党衆議院として活動しておりますが、昨年民主党の嵐が吹く中、神奈川県で唯一自民の議席を守ったのはファミリーの培った実績と人気のせいなのかもしれません。政治家の世襲制についての問題点も指摘されておりますが、一つの仕事に三代掛けなければ掴めないことだってあるはずです。太郎さんには日本という国がどうあるべきなのか、はっきりしたヴィジョンを見せてもらいたいものですね。




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新蕎麦の香り

2010年11月26日 | Weblog
蕎麦が好きですが、名古屋でおがわという手打ち蕎麦が美味くて、ここの所新蕎麦ですから香りことのほか高く、実に美味いなあとしみじみ思いながらいただいております。この店は二年前に息子から教えてもらい、どうも店構えが良いので入ってみたらどうだとのことでしたが、本人は入る機会に恵まれず名古屋を引き払ってしまい、私も何回か覗いてみたものの中々開店のタイミングに遇えず、ようやく今年になって食する機会に恵まれました。

初めて入った時に若い店主に聞いたら、打った蕎麦が終わればそれで店を閉めるので、開店している時間はまちまちとのことでしたが、そるが分かれば閉まっているときに遭遇することもなくなり、近ごろは名古屋に行くときには毎回食しております。

関東風の蕎麦を腰で喰わすスタイルではなく、噛むと口中で溶け、バラケタ蕎麦粉の風味が全体に広がり、鼻腔から脳に伝わる香りが官能を刺激するタイプです。年内は新蕎麦の強い香が広がるに違いなく、その香りが失せない内に、もりを肴に冷蔵庫に見かけた菊姫を冷やで呑んでみたいなあとの強い欲望に駆られております。
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ミシュラン発売

2010年11月25日 | Weblog
今朝、名古屋のホテルでみのもんたの番組を観ておりましたら、ミシュラン東京版が発売され、今年は横浜鎌倉が新たに加わり、どうやらいつも鎌倉にゆくと鰻を食べる“つるや”が☆を獲得したようです。来日メーカーを鎌倉見物に連れて行きときも、此処で鰻を喰わしてますが、早々やつらに「お前らに奢った鰻がミシュランで☆を取ったぞ」と連絡して威張らなければいけません。此処は川端康成が贔屓にし、夏目雅子も好きだった鰻でして、知性と美貌が自ずと磨かれる可能性を秘めた店でもあります。

食の世界も日本が世界一の様相を呈しておりますが、基本的なことをこつこつ毎日繰り返して、他の追随を許さないところまで登りつめることに、大きな価値が与えられているのが日本文化の大きな特徴と感じております。鰻にしても“焼き一生”の言葉があるように、同じ仕事の繰り返しの中に日々微妙な違いを感じ取り、完成に向けて修練するわけですが、その微妙な差を感じ取る客が持つ味覚の繊細さが職人の修業を支えているともいえます。してみると“つるや”がフランスあるいはイタリア、アメリカに再現されるわけも無く、鎌倉にのみに存在し、もしその口福を授かりたかったら此処までおいでと手招きするしかなく、その存在の独自性が日本という国への憧れを強めるのは間違いないですね。またみんな行きたがるだろうな。














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初冬の休日

2010年11月24日 | Weblog
昨日は午前中に天気が回復して昼前には日が出てぽかぽか陽気になりました。ベッドに横になって本を読んでたら、そこへ陽が当たって読書どころではなく、猫同様半眼でじっとしたまま陽なたぼっことなりました。冬の陽なたぼっこほど気持ちの良いものはありません。そのまま儚くなっても一向に畏れを感じることなど無く、この世とおさらば出来そうです。

読んでいた本は11月25日発売の中公文庫「文壇よもやま話 下」です。最近この文庫は興味深いのを出していて、水口義朗「記憶に残る作家 二十五人の素顔」、司馬遼太郎「歴史のなかの邂逅 3」も一緒に買い求めました。

文壇話は文人に変わった人が多く実に面白いのでついつい手にしがちです。司馬さんはテレビで「坂の上の雲」をやっていてその著書が有隣堂に山積みにされているのを見ましたが、人気が衰えませんね。残念ながら小説を読んだことがありませんが、歴史を読むより司馬さんの手になる小説のほうが面白いと云われるのは小説が持つ力のようです。史実と違うとの批判もありますが、詰まらん事実なら意味が無いですからね。

叔父が好きで全著作を持っているのですが、その量をみたら膨大で、準備をしてからでないと無闇に近づけません。小説に手を出すのは、一年くらい司馬漬けになる覚悟が出来てからですね。

午後再び曇りましたが、平塚まで散策し、今が盛りの湘南の紅葉の深い色合いを、心行くまで堪能いたしました。

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ヴィオニエ

2010年11月23日 | Weblog
今朝の湘南は曇っています、そのせいか冷え込みは弱く割と暖かい朝になっていて、布団から抜け出すのも苦になりません。それでも昨夜は遅くまで飲んでいて、午前様だったので横になって体調の回復を待っております。

昨夜は会社のバーでタリケのアルマニャック・オルダージュを飲みながら、マスコミのかたと歓談して、その後社員も連れて鳥炎へ行き、刈穂の生原酒、白鹿の燗、アンペログラヒィーのシャルドネをいただきました。先週持って行き試していただいたアナケナのヴィオニエは採用になり、お取り扱いいただくことになりました。

鶏の刺身に、肝、ささみ、砂肝が盛り合わせて出されますが、とても新鮮で品質が高く、こういった素材を使っているところの焼き鳥はやはり塩が美味くて、鶏の風味に炭の風味が混じり、それを楽しむには白ワインが良いですね。ヴィオニエとのマリアージュを次回は試してみることが出来そうです。
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関内祭り

2010年11月22日 | Weblog
明るくなるのが遅くなってきましたね。後一月したら冬至ですから当然ではありますが、早朝読書に灯りを点けて臨むんではどうも気分が出ません。それに寒くなってきますから、本を持つ手が冷えていけません。この時期読書は部屋を暖かくして夜長に行うのがいいのですが、エネルギー節減でわが書斎には火の気がありません、当然電気系の暖房もなく一冬布団にもぐってやり過ごすだけで、わずかばかりでも地球温暖化に役立てば良いと耐え忍んでおります・

小春日和と思われた昨日、昼前横浜へ行きましたらどんよりと曇っていて典型的な初冬の冬空。関内祭りも雨にたたられなかったのが幸いでしたが、祭りの艶やかさが曇り空ではなかなか演出しにくいものです。じっとしていると寒い陽気に、陶器を並べて展示販売している東京芸大の女学生さん達はホカロンで暖を取っておられましたが、横浜ワインコレクションのテントではワインをちびりちびり飲りながら凌いでおりました。

昼を食べて伊勢佐木町の古書店を二軒覗きましたが目ぼしいものは見当たらず、明るいうちに帰ってまいりました。初冬の外出はほんの僅かな日中を利用して素早く行って帰ってくるのが秘訣です。

土曜日にカレをじっくり味わい、関内祭りでモリエールを飲んでみましたが、両者とも奥行きがあって新酒としてはしぶとい味わいを持っていますが、カレのほうが深みがあるように感じます。モリエールは無添加無濾過で澱が大分出ており、今回の試飲ではその澱がグラスの中で舞っていて舌に触りました。飲むときに静かに扱って澱を舞わせてはいけませんね。








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ひまつぶしとひつまぶし

2010年11月21日 | Weblog
昨日は久し振りに二時間ばかり散歩をいたしまして、じつに爽快な気分で家に帰ってきて風呂を浴び読書を始めました。しかし、久し振りの散歩がかなり身体に堪えたようで、灯りをつけっぱなしでベッドで寝込んでしまったようです。気がついたら一時を過ぎていて、消灯をして二度寝をいたしました。五時前に起きて読書を再開し、深沢七郎さんの「生きているのは ひまつぶし」を読了いたしました。

この方は若い頃はストリップ劇場でギター弾きをやっていて、「楢山節考」を書いたら評判となり、都会の生活に嫌気がさし、埼玉にラブミー農場を作って農業を始め、冬場は今川焼きの店をやっていらしたようですが、基本的に“やりたい”と思ったことはやった方で、才能と実力があったので、ほぼ思ったとおりに生きたのではないでしょうか、書斎派の人達とは違って書いてあることも格段に面白いですね。

ちなみにこの本の題名「ひまつぶし」ですが買い求めるときは「ひつまぶし」だと勘違いしていて、ひつまぶしの喰い方のように“まずはそのままで食べて、次に薬味をのせて食べ、最後に茶漬けにして食べると三度美味しい”をもじった妙な題名だと胸躍っておりました。しかし、ギター、小説、農業、今川焼きと四変化なさっており、ひつまぶしを凌駕していて、やっぱりひまつぶしじゃなきゃいけませんね。

今日の湘南は昨日に引き続き小春日和ですが、これから関内祭りが開かれている横浜へ出かけます。何時もと違う横浜あたりの散策も楽しみですね。







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