キュヴェ タカ/cuvee taka 「高橋哲夫 湘南日誌」

湘南気儘な隠居暮し ー散歩に読書、映画、酒、そして時々釣り-

気になっていたアイリッシュパブ

2012年03月31日 | Weblog
知人と利休庵で待ち合わせて飲みました。
酒は何時ものように菊正宗辛口生一本の燗ですが、3人で15本くらいは空けたでしょうか、知人の同伴のご夫人が飲まれなかったので未だこの程度で納まっておりますが、果たしてこれが4人で飲んだら何処までいったんだろうと空恐ろしくなります。
肴は覚えているだけで、赤豌豆、烏賊の塩辛、干し蛍烏賊、山葵の茎、浅利のぬた、筍しんじょう、玉子焼き、焼き魚などでした。完全におやじの肴ばかりです。

〆にはきっちりかさねを三つとって4人で手繰りました。あれだけ喰えば、うちは飲み屋じゃねえんだよと、嫌味を言われることも無いでしょうが、おじさん好みの肴を揃えておいて、うちは蕎麦屋でございも無いよね。蕎麦屋としてのアイデンティティを確かめたくて最後は蕎麦を喰ってもらいたいんだな。

数日前に開店して気になっていたアイリッシュパブに行きました。要はビックエコーがやっている異業種の展開で、中で繋がっていて、それじゃあ歌でも歌うかって事になっちゃいました。

酒ばっかり飲んでいて中々ワインの話が出てきませんが、実はこの日事務所でピニョーロ1998を試飲しているのです。そのこと少し書いておきましょう。

5年ほど前、フリウリのワインフェアに招待されて、ここへ来たらこのワインだけ飲んで帰ればいいんだと、現地の高名なソムリエに言われましたが、ピニョーロはフリウリの最高峰に位置するワインで、当時は強いだけのどうにもこうにも歯が立つワインではありませんでした。本当に久し振りに飲んでみて、ワインが打ち解けてきて味わいが分かるようになっていました。いよいよこれから飲み頃に向かうのかなと、にんまりしながら幅のある味をゆったりと楽しみました。

ブレッサン共通の黒胡椒の風味が感じられ、スパイシーで甘く、溶けたタンニンが柔らかく舌にまとわり付き、フィニッシュにはえっと思われるくらい若々しい酸が感じられ、古さと新しさ、複雑さの中にストレートな味わいも感じられる魅惑的なワインでした。



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今月の新潮文庫

2012年03月30日 | Weblog
今月の新潮文庫は気合が入っていますね。
村上春樹「1Q84」2冊ずつ向こう3ヶ月連続刊行を、20冊近くの新刊を同時に出して華々しくスタートしました。その余禄に与り、嵐山光三郎「文人悪妻」、銀座百点編集部編「私の銀座」をチラシの後の芳林堂で買いました。目録を見ると庄司薫「白鳥の歌なんか聞こえない」も”伝説のベストセラー第二弾”で出ていますから、第三弾があるはずで「白鳥の歌なんか聞こえない」「ぼくの大好きな青髭」と四部作が続き、新旧スター競演のエンディングを合わせるのか、新潮社も粋な計らいをするもんだと感心しております。


「私の銀座」には60人の作家などのエッセイが編まれていて、盛りだくさんのお買い得感があります。ビンボー性ですからこういった本にめっぽう弱い。「文人悪妻」のほうも53人の悪妻が羅列されていて盛り沢山のお値打ち物、でも買ってみて気が付いたのは、この本「人妻魂」の改題とあり、これなら新刊で買って読んでます。新潮社のバカヤロー、姑息なことしてやがって、”安物買いの銭失い”というフレーズが頭をよぎる春の日でした。


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吉本隆明さん逝く

2012年03月29日 | Weblog
書店に行くと平台で吉本隆明さんの本がうず高く積まれております。版元や書店の商魂が見え隠れしているのが嫌だなあとも思いますが、生誕何年だとか、没後何年というのを商機と捕らえなければいけない事情が不況業界と言われている出版界にはあるようです。

若い頃にお書きになった難しい本は、読んでも理解不能なので興味も無いのですが、晩年のインタビューを活字に起こしたものは分かりやすく、愛読しておりました。最後の15年くらいは同じような内容のものが多く出ましたが、最後におっしゃりたかったことこそ重要で、シンプルな繰り返しになったのでしょう。生まれつき脳の働きが弱く、加えて加齢により脳細胞の壊死が進行している私のような人間には、普通の言葉で重要なことを繰り返していただくのが大変ありがたい。20世紀最大の日本の思想家が考え抜いた一番大切な事を理解できる可能性があるわけですからね。

さて、今朝も湘南横浜方面は快晴、ぽかぽか陽気になりそうです。通勤途中は連夜の飲酒疲れで読書は不能、訓練用の英語を聴いて目を瞑っていたら眠ってしまい、横浜で起こされました。昨夜7時間眠り、更に電車で眠れる春の盛りになっているのです。桜も今週中には開花し、来週末には花見をしなきゃいけません、忙しい春がやってきました。



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食後酒の効能

2012年03月28日 | Weblog
今朝も湘南、横浜は抜群のお天気です。体調は相変わらずの飲みすぎで優れませんが、気分だけは絶好調の朝を迎えています。昨夜はお客様を迎えて、事務所でアペリティフにヴァルフォルモサ・ブリュット・ナチュレ、コラン2005年を飲み比べてから、テンダロッサに向かいました。やっぱりシャンパン・グランクリュのヴィンテージものと、ブリュット・ナチュレを比較すると、その差がはっきりしてしまいますが、価格が5倍以上であること考えると当たり前でもあります。

お店では、モンてチーノ・コドロンキオ、ぺスカイヤ・ソロルーナ、ブレッサン・ピノネロ、カッシーナ・アデライデ・バローロ・クワトロヴィーニュ2004を飲みました。コドロンキオはよくこなれた味わいで、2009にしては色も濃く熟成感が漂ったワインで、ワイン単独でも前菜とともに飲んでも美味しくいただけました。ソロルーナは久し振りに賞味いたしましたが、良質なフレンチオークの粋が感じられ、見事な完成を見せていました。瓶詰め後2,3年待ってから開栓したいワインです。白アスパラガスに実に良く合いました。ピノ・ネロはブレッサンの朝食でサクランボとともに飲んで以来かも知れず、熟成感が増し、鉄分由来の黒胡椒風味がワイン全体を覆っていました。あわせる料理がスパイシーなものであったり、スモーキーな物であったら良かったでしょうが、この夜一本だけ浮いてしまったのが残念でした。バローロは短時間で飲むには惜しいワインで、いつも半日掛けて変化を楽しみながら味わっていましたが、牛肉の炭火焼に合わせて一気に飲みきってしまいました。確かにお互いよく合って美味かったのですが、物悲しさが残りました。

実に良く飲みよく食べましたが、最後にグラッパを二杯いただき、今朝の胃の具合は快調です。食後酒は絶対に効果がありますね。
オトーサンがへべれけになって帰ってきて、「後一杯飲ませろ」と叫んだときは、「うるさいなこのクソジジイ、早くくたばれ」なんて心無いことを云わずに、黙って濃い目のアルコールを小さなグラスに一杯飲ませてあげてください。ニコニコしながら飲み干すと、やがて大人しくなって自然に寝てしまい、翌朝結構快調に起き出して来るものです。





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関内春の宵の過ごし方

2012年03月27日 | Weblog
横浜は快晴、とってもいい朝です。通勤途上、東海道線の車窓から眺めた白木蓮がいよいよ開花期を迎え、早咲きの桜は満開の見頃を迎えています。いよいよ春爛漫、桜、牡丹、藤と観るべき花が咲き乱れます。

ところが、寝不足二日酔いのために頭痛が少ししていて体調万全とは参りません。まあ、春の宵を早寝してやり過ごすなんてのは日本人の恥ですから、多少の体調不良など気にせず季節を堪能いたしましょう。

昨夜ですか、七時前まで仕事をしていて、小腹が空いて何か喰おうかということになると、どうしても七時から焼き場に入る棟梁のことを思い出し、鳥伊勢へ向かいました。エシャレット、谷中、焼き物の方はやげん(好きですねえ)、葱間、つくね、レバ、皮、手羽先を肴にしながら、お決まりの大関樽の燗4杯。さて、周りを見回すと、カウンターには女性同伴のお客が9組中7組、冷でやっているところが4組、春だなあと感じました。

春の宵が惜しいので、駅へ向かわず反対方向20メートル先の利休庵へ、ここでは菊正宗生一本辛口の燗を3本、肴は蕪サラダ、山葵茎といたって健康的、〆にもりのかさねを手繰って終了。
やっぱり飲みすぎ喰い過ぎの夜でした。






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珍しく書籍を購入せず

2012年03月26日 | Weblog
昨日湘南は実によく晴れ、午前中の散策は北へ向かい、白木蓮の古木を観に行きました。生憎開花までには至っておりませんでしたが、幾百の白い蕾が天を向いている姿は素晴らしかった。

午後は藤沢まで東海道線で出かけ、新林公園へ初めて行ってみましたが、駅から10分のところに小高い山が連なるあんなに好い公園があるとは予想外でした。難点は遊歩道のアップダウンが激しく膝への負担が大きいので、年寄りで太り気味の人には不向きです。藤沢近郊にあった名主の古民家が移設されていて、竈や囲炉裏があって好い感じでした。実際に住んでみると、冬にはかなり寒いのですが、それでも火を見ながら生活するのは中々好いものです。母方の実家を思い出して懐かしかったです。

その古民家の前に梅の林がありましたが、折からの風に花弁が舞い散ってまことに艶やか、いい香も漂っておりました。山の北側なので湘南の梅より開花が遅かったものとみえます。若い人たちが茣蓙を敷いて花見を理由に騒いでいました。花より団子、花見を機に友達と騒ぐのが楽しい年代です。年寄は孤独に梅を眺めるだけです。

帰りがけに駅前の有隣堂5Fの古書店街を覗きましたが、欲しい本が思ったより高く、次の機会に譲りました。さいかや地下でうちのメダルワインが盛大に並んでいるのを愛で、クイーンズ伊勢丹でもカスターニョが平台に並んでおり大いに気をよくし、サンクリスピーノ250mlが新たに並び、幾つかは売れていたので商品を前出しをして置きました。ヴァルフォルモサ、タリケは残念ながら余り売れていない様子、アナケナは動いていましたが、シングル・ヴィンヤードのピノ・ノワールにカベルネ・ソーヴィニョンの商品カードが付いていたのが気になりました。

ここで獺祭 純米大吟醸 寒造早槽48とオレンジマーマレードを買って帰りました。残念ながら鶴竜戦にはぜんぜん間に合わず、車中で白鳳の優勝を知りました。この日の相撲観戦に高山さんに誘われたんですが、金曜の名古屋から土日大阪に居続けるのはちょっとねと、断腸の思いでお断りしました。升席で美女と美酒とともに最高の時間を過ごしたのは間違いありません、ちっくしょう。





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金球が出る

2012年03月25日 | Weblog
どうも今年の春は週末の天気が優れません。
昨日も朝曇り空だったのが昼前には日が差し。これはいいやと思っていたら午後雨が降り出してぬか喜びに終わりました。それでも雨はしとしと雨で、大磯駅北西の白木蓮の鑑賞を中止するまでのことはなく、南側の枝が開花したのを眺めました。
二宮駅北1キロの民家の庭にも見事な枝ぶりのわざわざ眺めに行く価値のある白木蓮がありますが、これは老木でひじょうに大きいのですが、大磯のはそれより若く民家の屋根に少しかぶさるように茂っていて青年期の充実した若々しさを観賞する楽しみです。

平塚まで歩きパン屋のおねえさんのところへ寄って、揚げてないカレーパンを買おうと思ったら売り切れ、カレーパンは誰がやりだしたのか必ずと云っていいほど揚げてありますが、中のカレーのくどさを考えたら、揚げてないほうが美味いのにね。焼きたての三色パンを買いました。

BOにも勿論寄りました。園田鈴香編「文壇バー」財界研究所2005年、尾崎護「本を肴に」三月書房2002年、永井龍男「わが女房教育」講談社1984年の三冊を買い、500円ごとにガラガラポンが出来るとのことでやりましたら、最初に赤球、次にきんきら金の金球が飛び出し、3等と1等で100円と1,000円の買い物券が当たりました。レジの向こうでアルバイトの子達が鐘を鳴らし手締めをして、一等賞の景気付けを恥ずかしげにしてくれましたが、金球が1,000円はないよな。でも1,050円買って、1,100円になったんだからよしとするか。





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名古屋から湘南へ

2012年03月24日 | Weblog
名古屋で酒をご馳走になりました。場所は出張族御用達のたつむら、何せ新幹線まで歩いて5分の駅前ビルの地下一階ですから、名古屋の帰りには10年前より新幹線の時間15分前までここで飲んで悠然として感情を払い駅に向かっておりました。この日は黒龍を燗につけてもらい、鯛とくえの造り、自家製のラッキョウ、若竹煮、黒むつ焼きを肴に飲み、〆に干瓢巻と鯖寿司をいただきました。

外は雨が降っていたようですが、実にいい名古屋の宵でした。

19:24のひかりに乗ると、小田原での乗り継ぎは悪いものの21:20には家についています。22:00よりタイガースの武道館コンサートを観て、俺と同じくらいのおばさんが大騒ぎしている姿に感慨が深く、ギター二本の音に痺れてました。ジミ・ヘンドリックスでもエリック・クラプトンでもなく、日本のバックミュージシャンの技量の高さに驚かされます。





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雨の朝

2012年03月23日 | Weblog
今朝の湘南は生憎の雨、春雨は言葉の感じとは裏腹に冷たい雨です。名古屋へ出かけますが、あちらも同様の天気とか、傘を持って歩くのが嫌いなので多少の雨なら濡れて行くのですが、今日は厄介な傘を持ってのお出かけになります。

昨夜は今週で利休庵を辞めるお運びのおばさんに、最後に一度顔を見に来るよといっておいたので、簡単な御礼の品を持ってゆきましたが生憎の満員御礼。顔を見ずに御礼の品を言付けて、その先の鳥伊勢へ入りました。そこでは何時ものように、薬研、葱間、つくねを焼いてもらい、エシャレット、空豆を肴に大関樽酒の燗を三杯いただいて早々に引き上げました。

酒の研究を始めて10年になりましたが、最初は綺麗な純米酒、次に濃厚な山廃などの純米酒の燗へ、そのあと新酒の香りに魅かれ、世間並みに純米大吟醸や吟醸を飲み、近頃ではそのいずれもいただきますが、菊正辛口や大関樽酒のような大所の醸造酒を飲むようになりました。いよいよ本物の酒飲みになってきたようです。



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湘南の春の夜は

2012年03月22日 | Weblog
湘南横浜は春らしい天気になってきました。3月も下旬ですから、この程度になっても一向におかしくないのですが、今年の冬が寒かったせいで、春がやってくるのにてこずっていました。今朝、車窓から眺めた平塚の白木蓮は、花弁こそ開いてないものの、もうはっきりと白い色を呈していて、今日は暖かくなる予報ですからきっとぱあっと開花することでしょう。

春に白木蓮を眺めるのが凄く好きなのですが、実のところ人から辛夷と白木蓮はどう違うんだと云われると、答えに窮する程度の花の知識です。華麗なやつが白木蓮で、清純な感じのが辛夷だと情緒的な返答をしてあたふたしています。北国に春をもたらすのは辛夷のようです。

昨夜は春の宵につられて、茅ヶ崎で途中下車して渚亭に寄りました。近頃、野菜を肴に酒を飲むのが好みですが、芹の胡麻和えをお代りをして女将を困らせながら、みちのくの純米酒を燗でたっぷり飲みました。今年は遅い春のせいか、鰹の大きいのが出回っていて、先回はそれを肴におおいにピッチを上げましたが、昨夜はキハダ鮪をいただきました。晩秋から冬に掛けての津軽海峡の鮪は油が乗っていますが、春の鮪はサッパリとしているところが江戸っ子好みで、淡い夜にはピッタリです。身欠き鰊の甘露煮とチーズの組み合わせが思いのほか美味く、それを肴に更に酒盃を重ねた夜でした。

次は夜桜を愛でながら飲む事になりそうです。





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