キュヴェ タカ/cuvee taka 「椿庵酔哲湘南日記」

気儘な湘南暮し ー散歩に読書、映画、酒、そして時々釣り-

春二番

2011年02月28日 | Weblog
今朝の湘南は夜明け前から雨が降っております。春様の雨だれを聴きながらの早朝読書はなかなか乙なものであります。引き続きドナルドキーンの自伝を読んでおりますが、端正な文体で上品な書物です。こういったものを読んでいれば、向学心が鼓舞されひとかどの人物に成れそうな気がいたしますが、それはまったく錯覚でして、彼我の才能の差は歴然と大きく、7,8ヶ国語を自在に扱うには優れた記憶力と良い耳がなければいけません。生憎そのどちらも持ち合わせておらず、母国語でさえたどたどしい我が身が情けないです。

昨日は春二番とでも申しましょうか、強烈な南風が一日吹いておりました。おかげで快適なはずの散策は、かなり厳しいものになり二宮平塚間を歩くのがやっとでした。まっすぐ歩けば二時間の行程ですが、満開を迎えた大島桜を愛でたり、名残の紅梅白梅の香りを楽しんだり、農協で野菜を買ったり、パン屋に立ち寄ったり、古本屋があれば覗きと寄り道に食う時間が多く、結構な時間を費やすことになります。

今日は終日雨の予報ですから、名残の梅はこれで終わり、染井吉野の蕾がさらに膨らむことでしょう。足元が悪い中わざわざ会社へ行くのは気が重いのですが、明日からまたフーデックスで留守にするのでこれから出かけることにいたします。





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湘南散策

2011年02月27日 | Weblog
春一番の後は本格的な春がやって来たようで、何処も彼処も浮かれた感じがいいですね。今朝の湘南もぽかぽか陽気が約束されたように、朝から日が出て随分と暖かですが、昨日も好天に恵まれ二宮平塚間を散策したしましたところ、染井吉野の古木の一部がすでに開花しておりました。羽状変異ではあるのでしょうが、嬉しいものですね。河津桜の系統も最近では其処此処に植えられており、大磯運動公園の桜数十本は七分咲きといったところで、これから見頃を迎えます。先週河津へ行ったうちの社員の話では三分咲きだったとの事ですから、彼我の気候はそれほど違わないようです。

ここ一月ばかり土日の休みが取れませんでしたから、今日も終日近所を散策して、盛りを迎えようとしている春を満喫してやろうと考えております。母が平塚の郊外の病院へ入院いたしており、寂しがるので見舞いもかねての街歩きですから、大磯平塚方面へ限定はされますが、歩くべきところは幾らでもあり、今日は昨日と違った経路を辿ってみたいと思います。

ベッドに横になって読むのがいけないのかもしれませんが、春眠暁を覚えずで最近読書が進みません。今はドナルド・キーンの自伝を読んでおります。確か二年ぐらい前に読売新聞に連載されていたものだと思いますが、傘下になった中公文庫から今月の新刊で出ております。ここのところ読売の方針なのでしょうか昔と少し傾向が変わり、買い求める頻度が増えました。今月も司馬遼太郎、里見を合わせて買い求めましたが、オールドスターばかりだなあと少し気になっております。
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金一こと大木金太郎

2011年02月26日 | Weblog
名古屋出張へ「自伝大木金太郎―伝説のパッチギ王」を持って、新幹線とホテルで読みました。1950年代後半から60年代のプロレスの熱気が伝わってくる本ですが、あの頃は力道山が北朝鮮出身であることを知らず、毛唐をばったばったと空手チョップでなぎ倒す日本人の英雄として観ていました。プロレスは時代を反映して、民衆の欲望を実現したものだと思うのですが、戦争で負けたアメリカ人に対する日本人の劣等感をリキが一手に開放してくれたわけです。後年村松友視さんが、シャープ兄弟は今の感覚で言えばベビーフェースなのに、あの頃は鬼畜と考えられていたと回想されておりますが、力道山の演出の冴えでした。

金一は漁船に乗って日本へ密入国し、下関から大阪、大阪カら東京へと電車を乗り継ぎ、東京駅で簡単に警察に捕まり、強制送還の拘留所暮らしをしておりますが、そこから力道山へプロレス入門を熱望する手紙を書き、それが力道山を動かし、身元引受人になってもらい道場へ入門するわけです。最初は毎日鞭でたたかれ、途中からは頭をあらゆる物で叩かれパッチョギ(頭突き)を得意技として物にするわけですが、額の裂傷は当然のこと、止まない頭痛、背骨の骨折にもかかわらず殴られ続け、やがて一本足原爆頭突きが完成します。

今ではこんな訓練はあり得ないでしょう。後年この後遺症で頭痛に悩まされ続けるわけですが、観衆の大きな声援を受けて、大きなモーションで一本足原爆頭突きを放っているときにも、ひどい頭痛と戦っていたのです。肝臓肥大により背中と脇腹に鈍痛が走っておりますが、頭突きによる頭痛と比べたら鯨と金魚ほどの差があると思います。しかし、プロというものは、こういった痛みにじっと耐えて打ち続けたり、飲み続けたりするものです。

力道山の晩年の夢は南北統一にあったようですが、スポーツというものは政治的に利用されやすいもので、それを承知で動いていたようです。あれから50年経って、今ではインターネットが全く別の形で南北統一の夢を実現するかもしれません。







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来週はフーデックス

2011年02月25日 | Weblog
フランス出張が二週間、その後一週間試飲会があり、今週頭メーカーがようやく帰ったかとおもったら、週末にはフーデックスに向けて新たなメーカーがやってきます。チェヴィコ、ディナスティア・ビバンコ、ヴァルフォルモサ、オリヴィエ・トリコンなどですが、今年は皆さんアグリ取り扱いのワイン以外のものを販促するのでアテンドの必要がありません。それで大いに救われますが、アグリとして自社スタンドをアルゼンチンブースに持ちます。会期中うちの可愛い由実ちゃんがブースに常駐します。ここ数年人気のアルゼンチンワイン試飲のためでも、由実ちゃんを一目見ようってんでも構いませんから、ぜひお立ち寄りください。

仮に試飲をして、良かったら売ってみようとお考えのかたに、少しお話があります。アグリで取り扱っているドミニオ・デル・プラタは、トロンテスの品質の高さで名が知られております。「聞いたことねえぞ、何処でそんなこと云われてるんだ」といわれても、アルゼンチンでの話ですから聞いた事無いのが当然です。あるアルゼンチンのあるワイン事情通の方によれば、トロンテスはドミニオ・デル・プラタともう一つのメーカーのものでアルゼンチン一位と二位を争っているとのことです。事情通の話ですから与太話の可能性もあり、当てにならない場合も多いのですが、色々なところから、お前のところのトロンテスはいいものだと聞くと、そういうものかと思い込むものです。まあ、嘘か真かブースにおいでいただき試飲してみてください。

日本では香りが強いものは短命ですが、このトロンテスは香りが高いワインです。ライチやバラなど人によって色々な香りがいたします。ま、どのような香りがしても間違いではなく、思ったことを力強く言えばそれが通るものです。その香りの強さゆえ、先ず人を惹きつけるのには一役買ってくれると思うのですが、人を飽きさせずに手元に惹き付けて置く事が出来るかといえば難しいと思います。そのため、シャルドネも試飲されることをお勧めいたします。コストパフォーマンスに優れたボディーニ・シャルドネと樽のかすかな風味があるクリオス・シャルドネがありますが、両方飲んでみて、己の好みを知るのも一興です。

赤も忘れちゃいけません。15年ほど前のアルゼンチンブームのときはラフな味わいの“マルベックをバーベキューで”なんて惹句でバカスカ売りましたが、最近のワイン造りの傾向は繊細でエレガントですから、カベルネ・ソービニョンが思わぬお買い得ワインとなっております。日射量が多く標高が高いところで収穫された葡萄は酸とエキス分の集積が多く、繊細な造りにするとえもいわれぬエレガントなワインが出来上がります。しかも驚くほど安い。いや、安いから驚く。

ちなみに私3月1日から3日まで会場内をうろうろ徘徊する予定ですから、お見掛けになりましたらぜひお声を掛けてください。別に何があるってんでもないんですが、ご挨拶くらいはさせていただきます。一ヶ月にわたる断酒のせいで5kgばかり痩せ、どえりゃあいけ面になっております。






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春は苦味を感じて

2011年02月24日 | Weblog
昨夜久しぶりに福家へ行ってまいりました。フランスへ行く前に行って以来ですから、一月以上が経っております。その間に季節はどんどん進み、青柳、こごみ、ふきのとう、たらの芽、芹、独活、筍と、春の魚と野菜を使った料理が並びました。生憎酒が不如意ときておりますから、キリンノンアルコールビールでいただきましたが、もうこの飲み物にすっかり慣れたせいか、酒を飲みたいとそれほど思わなくなっております。春野菜の苦味とノンアルコールビールの苦味が結構マッチするものでして、ちょっと乙な気分になりました。

今朝の湘南は曇り空ですが、気温はだいぶ高くなってきているようで過ごしやすいですね。寝起きがやけに悪かったのは、暁を覚えぬ季節がやってきたせいのようです。これから名古屋へ出かけます。



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試飲会を振り返って

2011年02月23日 | Weblog
せっかくですから“横浜ワインコレクション2011春の試飲会”を通じて感じたことを少し書かせていただきます。このような試飲会を15年程年二回行なって参りましたが、初期の頃は今ではCAというんですか、当時はスチュワーデスといっていたと思いますが、日航でソムリエの資格を取得したほうがいいとの号令が出ていたため、随分と試飲会に来て試飲をなさってました。女優やモデルなどもワインを知っているのがトレンドでしたからちらほらと来てくれて、随分会場が華やかでした。

この頃はそういった人達がおみえになりません。日航などワインどころではないし、女優やモデルでも一応のワイン経験を積んで一輸入業者の試飲会に来る必要もなくなったようです。その代わり、一見かまやつ女のよな感じの人が来てくれて、ワインというものが特権階級のものではなく、一般に馴染んだななと感じます。“バブル女は死ねばいい”ってのが流行りましたが、いわゆるそのタイプの女性を見かけなくなりました。ワインが当時と較べて身近になってきているんだと思います。

そのような時代ですから、飲まれるワインもボルドーやブルゴーニュ、あるいは有名ブランドではなく、ニューワールドや南仏など価格と品質のバランスが重視され、産地や名前より実質が尊ばれているようです。先日もベッペとともに寿司を喰いに行って、親方と話をしておりましたら、バブル期を経験したおっさん達がオーパスワンだとか未だに頼むそうで、困ったもんだと嘆いておりました。酒は菊正宗じゃなきゃいかんという方も随分少なくなってきているようですが、私なんぞも若い頃は酒は剣菱と決まっておりました。人間の保守性というものは堅牢なもので、人のことを笑えません。

話が大分それてしまいましたが、この頃の特徴は無名でも安くていいワインであれば、産地、品種を問わず受け入れられるという事で、ワインの競争もグローバルでかつての名声に胡坐をかいているところは置いていかれ、そのスピードが速いということでしょうか。今回特に皆さんの注目を引いたのは、サンクリスピーノというテトラパックワインでしたが、無菌状態に近いところでパッキングが出来、酸素含有量も抑えられているので今までのパックワインと較べて硫黄の含有量が少なく、しかも味わいが軽快で安い。容器の形や値段に係り無く好みのワインが注目される時代になっているのは間違いなさそうです。








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断酒の前にちょいと一杯

2011年02月22日 | Weblog
昨日病院へ行って検査結果を聞いてきましたが、多年に渡る酒の飲みすぎが原因で肝臓機能が低下しているため、以後の飲酒を禁ずると宣告されました。早速ベッペと鳥伊勢で最後の杯を酌み交わし今後の断酒を誓いました。幸い腎機能は正常であるとの事で、背中の痛みは肝臓が肥大していることによって、肝臓を覆う膜が引っ張られ、それが痛むのだと予想されるそうです。肝脂肪になって張り詰めている肝を想像すると、フォアグラが喰えなくなりますね。

担当の先生は77歳で酒好きですから、いよいよ河豚が終わり、鯛が美味くなりますねえ、初夏になったら鮎が食いたいですねえなどと話が弾み、本当に断酒を薦めているのだろうといぶかる向きもありましたが、ここらで一度肝臓を正常に戻し、それから存分に飲まれたほうが酒が美味いのではないかとのお勧めで、それに素直に従うことにいたしました。

ま、そういった訳ですから、以後お酒のお誘いはお断りすることになりますので、皆さん悪く思わないでくださいね。
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寒空の観梅

2011年02月21日 | Weblog
今朝の湘南は曇っていて寒くなりそうですが、イタリアスキンヘッド3人を連れて下曽我梅林へ出かけた昨日も同様の天気でした。ぽかぽか陽気の中寒梅をさせてあげたかったですが、日ごろの行いが悪いせいかお日様が顔を見せてくださいませんでした。もちろん日ごろの行いが悪いのは、私ではなくてスキンヘッド三人のほうです。

居残りのべっぺを除いて、ファブリッツィオとダニエルは午後のフライトで帰ります。べぺは今回が4回目の来日ですが、本人に言わせれば、今まではイタリアとのあまりの違いに、雲をつかむようで良く分からなかったが、何をどうすればいいのかがおぼろげながら日本が分かってきたそうです。ついては日本人のガールフレンドが欲しいそうで、多くの欧米人が感じる日本の女性の良さが分かってきたようです。

日本は食物も世界一のような気がいたしますが、女性も繊細さと情緒を考えたときに他に類を見ませんから、やはり世界一のような気がいたします。十代の頃はプラチナブロンドにあこがれ、長じて付き合ってみて、今では欧米の食物同様女性に気を惹かれることがありませんね。


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てびち

2011年02月20日 | Weblog
昨日午後に沖縄から帰ってまいりましたが、羽田の夕暮れは寒く、熱帯から温帯の冬に逆戻りしたのでウールのコートが再び活躍いたしました。今朝の湘南は彼の地に比べて薄ら寒く、この時期の沖縄が如何に素晴らしかったか実感いたします。

昨日は午前中那覇の市内散策をいたしました。市場の総菜屋で豚足を観ていたのですが、それは茹でたもので、食べるにはさらに味をつけて煮込む必要があるとのこと、すぐに食べられるのは味付けのてびちで、こっちのやつですとのこと。家で自分の好みの味に煮込んで食べるからこの茹でたのでいいよと、550円で8個ほど入ったパックを買い求めました。そうしたらホテルで食べるように味付けのてびちを持って行きなさいと、二個パックに入れて箸までつけてくれました。儲けが何にもなくなっちゃったと思うのですが、味付けのてびちを食べさせたかったんですね。つくづく沖縄の人っていいなあと感じました。

今朝買って来た茹でてびちを砂糖、酒、醤油、味醂で煮込んでいます。出来上がりの味わいなどどうであれ、本来美味いものというのはこういったものであるに違いなく、心していただくことにいたします。


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沖縄にて

2011年02月19日 | Weblog
試飲会は80名ほどのお客様で、2年前に業務卸の方と共催したときに比べて随分と少ない来場者でした。しかしながら組織小売のバイヤーの方がみえたりして、大きな受注がありましたので、少数精鋭の試飲会になったといえるようです。まあ忙しくなくて実入りが多ければそれはそれで良いのですが、折角ワインを開けたのですから、もっと多くの方に飲んでいただけたらよかったなと思います。ワインは余り儲かる仕事ではありませんから、多くのワイン好きな方のワインに対する愛情で成り立っている部分が多く、そのような方に飲んでいただく機会を作るというのは必要なことなんです。

ホテルの試飲会場の向かいの小部屋では、浜の大魔神佐々木が記者会見を行い、テレヴィが入って賑やかでした。夕方のテレヴィでその模様が放映されておりましたが、多くの人を集めた試飲会場の模様は放映されず、ジャーナリズムの退廃だなあと少し嫌な感じがいたしました。

今日は午前中那覇市内の客先回りをして午後の便で横浜に帰ります。ベッペが来週火曜まで居残りをするので、もう一仕事しなければいけませんが、フランスから休みなく働いたのでいささか疲れました。月が替わればフーデックスが始まります。ワイン業者にとって春は何かと忙しい季節です。
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