キュヴェ タカ/cuvee taka 「酔哲湘南日記」

新鮮な山海の恵みを肴に酒を吞み、読書、映画・音楽鑑賞、散歩と湘南スローライフを愉しんでいる。 

秦野さくら道

2023年03月31日 | Weblog
天気が良かったので車で秦野さくら道に行ってきた。
桜は満開を過ぎていたが、桜トンネルに花吹雪が舞い最高の状態だった。
ここは車で艶やかな幻想の世界へ入り込むことが出来るトポスで、1年に一度その日を狙ってやってくるのに値する。
去年、この桜を母に見せたかったが叶わず、その後幾らも経たずに亡くなってしまった。

家に帰ると牡丹が咲いていた、この牡丹は昨年スマホの映像で母に見せることが出来た。
母が嫁いだ70年近く前から庭に牡丹があり、その株は僕が子供の頃は百数十の花を咲かせたが、今では数個の花を咲かせるだけだ。
母は新たに4株のボタンを植えたが、白の花を咲かせた2株は屋根から落ちた雪で枯れ、庭の東側に植えた2株が今でも咲くが、それも数十年経っていて既に盛りを過ぎ花は少ない。

父が生きていたころは庭の草取りを一手に引き受けていたが、最近は妻が庭の草取りに精を出していて、そういうことをやっていると庭に対する愛情が芽生え、牡丹にも執着が出てきたようで、庭の東にある1株がいわゆる牡丹色の花なのだが、それをやけに好んでいる。
残念ながら木が老いて去年今年と花を持たなかった。

昼は妻が何故かロシアの衛星国だったリトアニアの郷土料理のスープを作った。
昨日から何か煮込んでいると思ったが、要は牛肉のトマトソース味のスープで、スパイスにリトアニアの特徴があるらしい、じゃが芋と人参が入っていてスパゲティで食べた。
ライ麦パンで食べたほうが良かったような気がした。
サラダはホウレン草と玉葱のソース。
食後に自家製のスコーンを食べ、お茶はアールグレイ。

自転車で平塚まで行き、CD6枚と門田隆将の本を2冊借りた。
さくら書店で新刊を眺めたが、中公文庫に興味を引くのがあったが直ぐに読みそうにないので買わなかった。
地下の菓子屋で塩豆を買い、オネエサンのところへ行ったが木曜なのに休みだった。
2度連続で会えなくて残念だった。

帰りに大磯の店に寄って珈琲を飲んだ。
バリスタの男の子がアルバイトに来てくれることになって、その子に入れてもらったが実に美味かった。
同じ豆でも淹れ方によって随分違うもんで、苦みを出して濃く淹れていた。

晩飯は酢〆の鯵があったので「宮の雪」を燗して呑んだ。
胡瓜とシラスの酢の物、きゃら蕗、茶碗蒸し、塩豆、バタピーを肴にした。
途中で「菊正宗純米生酛」を冷で呑んでみたが、明らかに酒質が異なり、ここ数年呑んでいたので馴染みの味で美味かった。

グラッパを持って奥の8畳に行き、松原みきと中森明菜を聴いた。
部屋を暗くして聴いていたので読書はしなかったが、音楽を真剣に聴くのも読書に劣らず大いなる悦楽だね。
ベートーベン好きの妻には詰まらないと云われているが、本来歌垣が歌謡の原点だから、歌詞が無ければ恋心が伝わらない、インストの原点は戦い前の戦意の高揚や恐怖心を麻痺させるものだったので、トランス状態に入る手段だったからそれなりの効用はあるんだけどね。

いよいよクラファンも今日が最後だ、すでに一時目標は達成しているので気が楽だが、なるべく多くの人に知ってもらい開店後に来てもらいたいので、是非クリックして内容を見てください。
最近、大磯のお店には都内や千葉からのサイクリングの人たちやドライブで伊豆箱根にやってくる人が立ち寄ることが多く、直ちゃんがやっている「大磯落語茶屋」などは、もう一人では手いっぱいで、これ以上は無理だと嬉しい悲鳴を上げている。
実際、落語会も3か月先まで席が取れない。
商売っ気が無いのが人気の秘密でもあるが、イナリヤトも多少商売っ気を出さないと存続が危ぶまれるのでチョット真剣にハーフシリアスでワインを売らなくちゃね。

つくり手と地域をつなぐ「複合ワインショップ」計画 - クラウドファンディング READYFOR

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ワインショップに生産者のためのハブ機能、スタジオスペースを併設した「イナリヤト食文化研究所 / KOMA studio」が大磯にオープン - クラウドファンディング READYFOR

 









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グラッパからコニャックへ

2023年03月30日 | Weblog
花梅雨が途切れたのか、久し振りにいい天気だったが、櫻は既に最盛期を過ぎて散り始めていた。
9時半にJA湘南まで自転車で出かけ、サラダほうれん草、小松菜、キンセンカなどを買って、用があるという町内の役員の家に寄ってその用を済ませて家に帰った。

読書をする予定であったが、ごみ置き場の問題でごたごたしており、その調整で多くの時間を取られ、結局読書は出来なかった。

昼は蕎麦で、妻がマサから買ってきた出来合いの竹輪天を温めて後半から載せたが、出汁が良く出ていて茸と葱だけでもかなり美味く、油が入って味が変わってまた良かったな。
妻は蕎麦と鰻を好まないので、日本人として馬鹿々々しい限りだが、息子二人が蕎麦が好きなので作らざるを得ないのだ。
ちなみに鰻も息子二人とも好きで、得に次男とはまだ幼いうちから神奈川県と都内の鰻屋を食べ歩いたほどだが、近頃はすっかりご無沙汰している。

プレシネは「映画の神様」沢田研二が主演で、若い頃の痩せた二枚目の面影はなく、小太りの老人で顔のほうも随分劣化していた。
これじゃあかつてのヒット曲をTVで歌うことはできない。
若い頃、今に残る映画の助監督をやっていて、いい脚本が出来監督に抜擢されたが、根っからの小心神経質でしくじり、競馬とマージャンと酒におぼれる人生を送った。
松竹撮影所近くの映画人が入りびたりの食堂の娘に惚れられて、一生その子の応援で暮らしてきたが、その子を争った映写部の旧友が夢を実現して映画館を経営しており、この二人映画が好きで才能が異なりウマが合った。
最後はその映画館で映画を観ながら死んでゆく。
食堂の娘、後の妻を宮本信子、その娘を寺島しのぶ、友達を小林稔侍が演じたが、寺島しのぶは赤目四十八瀧の背なの刺青と尻の割目に魅せられて以来ずーっと好きで、身体もよかったが顔も好きだな。

3時過ぎに郵便局で叔父に送る書類を投函し、先日借りた傘を栄通まで返しに行ったら休み、昔バイトをやっていた懇意の酒屋の社長が「置いて行きなよ返しておくから」というので甘えて、店内でお茶をいただき、久し振りに長く話しをした。
帰りに宮の雪の一升瓶を買った。

夜、その「宮の雪」を開けて妻と一緒に燗をして呑んだ。
2年前の製造の本醸造で、昔、このブランドを社長が販促に努め、取引先の業務店と個人宅の配達先へ売り込んでいたが、店頭だけでは売れないんだなあと思った。
それでも古いが好みで、フルーティな感じがすっかり消え、落ち着いいた風情の酒になっていてよかった、ただし少し甘いのが気になった。
結局、二人で6合ほど吞んでしまった。
鰺の刺身、きゃら蕗、塩豆、胡瓜とツナの酢の物、鶏胸肉揚げ+玉葱のタレを肴にした。

グラッパを持って奥の8畳に行き、前に使っていたPCに入っている楽曲を好みで編集したのを聴いた。
このPCとPanasonicのミニコンポの相性がいいのか、Bluetoothが遅延しないし音質も良いような気がする。
多分、この好みの楽曲は5時間くらいの編集だったと思うが、零時前まで聴き、2階に上がって中森明菜のBalladeをシャトー・ボーロンを舐めながら聴いたので2時になっていた。
音楽を聴きながらハードリカーの梯子をすると長くなるね。


下に貼り付けてあるクラウドファンディングは、もちろん支援いただければ嬉しいのですが、こういった内容の新しい試みをするので、開店の暁にはぜひ一度お越しいただきたいと思ってます。
ぜひご覧ください。

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母の誕生日にファーストシーバス

2023年03月29日 | Weblog
今日は亡くなった母の誕生日だ。
生きていれば94歳になったのに、コロナが恨めしい。
最後の二年は施設にいたので面会が出来なかったし、ワクチンが原因で死期が早まったと思う。
最近はコロナで死んだ人より、その他の要因で死んだ人が圧倒的に多く、その原因はワクチンが大いに関係していると、心ある人達が指摘しているが、政府もマスコミもひた隠しにしている。

今から32年前の母の誕生日に一家でお祝いをして10時頃お開きになり、片付けが一段落したところで母に「お前今日はシーバスフィッシングに行かないのか」と云われ、南陽気で暖かかったので梅沢海岸まで車で出かけてロッドを出した。
安物のシーバスロッドにシマノのリール、1月初旬にここで痛恨のラインブレイクで一度は目にしたシーバスをばらしていたのでLINEは12ポンド、ルアーはK10の9㎝のアユカラーだった。
然程時間をおかずヒットし、興奮状態でのやり取りの末、浜にシルバーグレイの魚体が輝いた。
大喜びで取って返し、母がシーバスをさばき、父と子供たちを起こし、刺身、あら煮にして深夜に再度皆で酒を呑んだ。
体長は多分65㎝くらいだったと思う。

思えば、あの時は母は62歳、今の僕より若く妻と同じ年齢だったから元気が良かった。
父はこの年に脳梗塞で倒れているがその前だったのだろう。
長男が11日で4歳、長女が翌月の11日で2歳になるところで、次男は11月に生まれるのでいなかった。
その日は金曜日だったから、遅くまで呑んだ記憶がある。

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花梅雨の読書

2023年03月28日 | Weblog
町内と地区の総会が終わり、残すところ元町の総会のみとなったが、資料はお任せしたので気分が楽になり、毎晩コニャックを片手に音楽を聴きながら読書をしている。
橋爪大三郎「日本のカルトと自民党」を面白く読んでいるが、生長の家と統一教会について書かれている。
ここ10年ほど一水会の鈴木邦男を面白くて読んでいたが、この方数年前まではお元気で色々な立場の方と対談をして精力的に活動なさっていたが、最近お亡くなりになりガッカリした。
確かこの方は仙台で生長の家にはいっていたような気がする。
天台宗と神道については生まれて気がついたときから馴染んでいたので抵抗が無いが、他の宗教については大きなアレルギーがあり、触れようともしなかったのでその内実についてはほとんど知らなかった。
生長の家は戦前からあり、日本版ニューソートで戦中に国家からの締め付けに国家神道に絡めとられ、戦後はそれが否定されたのでやりにくくなったが、復憲論を唱えて生きぬこうとしているところまで読み進んだ。
この後、日本会議へ続くらしいが、その辺りの経緯が興味深い。

統一教会については、発祥の地韓国ではキリスト教が広く行き渡っていたので、その一派の統一教会は生きにくかったが、キリスト教の基盤が無い日本においては大いに布教が進んだようだ。
カルトは、預言者がいたり、神が降臨しますと云ったり、私が神ですと云ったり、何月何日にこの世は終わりますなどというようなことが囁かれるのが特徴らしい。
そして、あるだけ献金しなさい、今すぐ学校や会社を辞めて教団に加わりなさい、ほかの教団は敵です、世界の終わりに救われるのは我が教団だけですと喧伝するとのこと。
そういやオーム真理教もこんなだったなあ。

もう半世紀以上前、恋人がキリスト教に入信し、神に奪われたような気がしてひどく非難したが、その時の論理は聞きかじりのマルクス主義の宗教はアヘンだという警句だった。
後年、その頃よりは多少マルクス主義について理解したところに拠れば、イデオロギーも宗教と似たり寄ったりで、バカなことを云って恋人と疎遠になったことを大いに悔やんでいる。
今も一神教のキリスト教とは疎遠で、八百万の神が其処彼処に偏在している日本の神の在り方に馴染んでいるが、人にとって宗教は無くてはならないものであると思う。

もう一冊併読しているのが武田百合子の「あの頃」で、この人の「富士日記」に魅了されたが、旦那の武田泰淳から毎日の食い物でも書いたらと始めた日記が現代日記文学の最高峰の一つになったわけで、それを見習ってブログを書くようになった。
確かに武田の指摘は優れていて、毎日何を食べたかを書いていれば日記の話題は尽きることなく、僕も今日のブログで6,020日を超えていて16年半も続いた。
このエッセイ集は530ページ余の大作だが、単行本未収録の各所に書いたエッセイを集めたもので、統一性はないが、時折、武田より優れているんじゃないかと思わせるキラッと光る言葉が出てくるので飽きずに読み進めている。

今年はすっかり桜が雨にたたられたが、花梅雨なら読書を楽しまなきゃ。

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自転車で花見

2023年03月28日 | Weblog
吉田曉子「父、吉田健一」を読了した。
一言でいえば父に愛された娘が父親について書いた本で、父に対する尊敬と思慕の情が溢れていて、娘を持つ身としては羨ましい限りである。
何故、我が父娘関係はこうならなかったのか、一言でいえば父の人格に欠陥が大きくあったせいなんだが、まことに忸怩たる思いだ。
まあ、考えてみればやはり父を敬愛した幸田文にしろ森茉莉にしろ、父が露伴と鴎外なんだから比肩しようにも遠く及ばない。
吉田健一は好みの作家だが、とっつきは「私の食物誌」であり、それは丸谷才一が挙げた3大食エッセイに、邱永漢「食は広州にあり」檀一雄「壇流クッキング」と共に挙げられていたと記憶する。
その後、職業柄幾多の食エッセイを読んだが、この3点を超えるものはなかった。
何しろ若い無知な頃に読んだから書かれていたことが新鮮で、しかも感性が鋭敏だった。
吉田健一に関しては、酒について書かれたエッセイが秀逸で、何度読み返したか知れない。
お陰であの長いセンテンスの独特の文体にすっかり嵌り、時々味あわないと禁断症状さえ出た。
そういった作家は他に色川武大、田中小実昌、殿山泰司がいるが、思えば同じような年代のかたたちで、大変な時代を生きたことで深みのある言葉が紡げたのだろう。

今朝は久し振りにJA湘南へ出かけて、妻が要望した蕗を4把、小松菜、牛蒡を買った。
帰りにワクワクで糠も買った。

家に帰り庭の雪柳を切って、床の間のデカい花瓶に、ここには未だ2mの万両が2本活けてあり、その根元に1m50㎝の雪柳を2本添えた。
玄関には1mの雪柳を3本活けたがなかなか立派なもんだ。

その後、蕗を処理して火に掛けた。
先回2把をきゃら蕗にしたが、妻が気に入り食べだしたらあっという間に無くなりそうで、柔らかい蕗が買えるかなと心配していた。
出始めの蕗はあく抜きも皮むきもせずに調理できるから楽でしかも美味い。
前回同様、水出しの出汁、クズ野菜ブイヨン、古酒、チョットいい醤油、砂糖、味醂に庭の山椒の若芽をたっぷり入れて煮上げた。

糠床を開けたら表面が腐敗していてぬるっとしていて気持ち悪く、まあ、毎年のことだから表面を深く取って捨て、壁面と縁、蓋を綺麗にして、糠を一袋入れて良く混ぜ込んで今シーズンの準備をした。

行き帰りに桜の咲いているところを自転車で回ったが、既に散っているところと満開のところが混在していた。
去年は盛大に花見をやったが、今年は天気が悪くて計画できなかったのが残念だが、桜は何時ものように咲いていた。
だが、西友裏の葛川沿いの桜は剪定されていて見すぼらしかった。
古人も「桜切るバカ」と詠じた。

昼は昨日の昼に作った鯛の押しずしを食べたが、良く馴染んでいて美味かった。
夜に作ったキャベツと豆の炊き込みご飯にロールキャベツを掛けて食べたが、喰い過ぎだったな。

プレシネはシルベスター・スタローンとロバート・デ・ニーロが老ボクサーに扮して若い頃の遺恨試合の決着をつける物語「Grugde Match」で、話の展開に結構無理があったけど面白かった。
ロバート・デ・ニーロという役者が役作りに掛ける意識が高くいつも感心するけど、今回も対戦が決まって120日の間に、だぶついた腹が試合当日には締まっていた。

葛川沿いの桜を観ながら散歩をした。
雨のせいで綺麗に満開になっていなかったのが残念だったけど、ご老人が二人桜の下のベンチで酒を飲んでいて、チョット照れて「花見酒ですよ」と声を掛けてくれたが、昔よく見たけど最近見なくなったいい顔のお年寄りだった。

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読書の時間

2023年03月27日 | Weblog
門田隆将「日中侵略史」を読了した。
何時もYouTubeでご高説を拝聴していたが、とさっぽのざっくばらんな物言いで本書のような丁寧な取材と資料渉猟に拠る端正で優れた論考を書いているとはチョット意外だった。
戦後の中国との関係がじつに詳細に書かれていて、角さんが72年に行った日中国交正常化の裏舞台と、同時に国交断絶になった台湾へ派遣された特使の椎名悦三郎の様子を初めて知った。
2002年には天安門まで行って30周年記念に出たのに、実態について知る努力を怠ったことを反省している。
平塚の図書館で借りたが再読三読をすべき購入して持っていなくちゃいけない書籍だね。
読んでいて線を引いたり書き込みをしたくなる欲望を抑えるのに必死だった。
若い頃はオネエチャンの色香に性欲を抑えるのが必死だったのになあ。
ちなみのこの本で「士」というのは、2画めと3画めで男性器が勃起していることを表し、立派な男性というのがもともとの意味らしいことを知った。なるほど。

昼に妻とエア花見をやりかなり呑み喰いしてしまったので、6時過ぎに妻が恐る恐るやって来て、晩飯どうするかと聞くので、残った寿司でも摘まもうかと云ったら、ロールキャベツと豆とキャベツの炊き込みご飯を作ったというのでぶったまげた。
人のことに驚いているばかりじゃなく、肉がはちきれんばかりのロールキャベツを2個、炊き込みみご飯を一膳に加えて海苔巻き4個を食べたのに我ながら呆れた。

流石に酒は呑まず7時には奥の8畳で国分友里恵「Relief」、ダイアナ・クラール「Only Trust Your Heart」、ウェス・モンゴメリー「The Incredible Jazz Guitar」、西島三重子「浪漫」、日野美歌「横浜フォールインラブ」、中森明菜「歌姫DD」を聴きながら、吉田曉子「父、吉田健一」を読んだ。

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雨の日はエア花見だ

2023年03月26日 | Weblog
花散らしの雨が降り続いている。
こうなったら寒いし酒を燗してエア花見と行くしかないね。
具合の良いことに昨日妻が大量の小鯛を買ってきて、昨夜のうちに処理をして酢に漬けたので、昼は鯛の押し寿司と決まった。
桜鯛の皮を桜に見立てて花見酒と洒落こむのに憂いは無い。
今朝の消防団員入退団式で今期の公式行事はすべて終わったのだ。

都合よく娘が「夜明け前」純米の一升瓶を一昨日配達してきたので、妻が寝酒に飲んでなければ未だ十分残っているはず、この酒は中々のもので燗上がりするからこの時期はぬる燗にして長い午後をより長く楽しむために、ちびりちびりとほろ酔い状態を続ければいいのだ。
押し寿司で腹がくちくなったら旨い具合に仕上がったきゃら蕗がある。

居間で音楽を聴いて遊んでいたら昼に呼ばれた。
次男は既に干瓢巻き1本とうどんを食べてしまって姿が無かった。
妻に「吞む?」と聞いたら頷いたので、備前焼の2合半は入る徳利で燗をした。
玉子焼き、鯛の押し寿司、干瓢巻き、潮汁が出来ていて、ぬる燗にした「夜明け前」を妻には高遠焼の桜をイメージした猪口で、僕は唐津の猪口でぬる燗で吞んだが、花寒にはこれしかないんじゃないかと思われるくらい美味かった。
押し寿司は奇麗に切るのが難しいが、従兄からかなりい柳刃を貰ってから巧く切れるようになった。
何時もごたごたと色々なものを巻くが、やっぱり干瓢が巻物の王道だ。
差しつ差されつ3本呑んだが、後半は、やっぱりきゃら蕗と塩豆が肴になった。
妻はきゃら蕗が気に入り、まだ買えるなあと心配してた。
出始めの柔らかいのが格別なんだよな。

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政教分離は建前なのか

2023年03月26日 | Weblog
花梅雨が花散らしの雨にもなって仕舞ったようだ。
桜が咲いているのに恨めしい雨だが、中々人間の思うように自然は推移しないもんで、それに真っ向から立ち向かうと神の怒りをかうなんてね、昔は言われたんだろうな。
こうなったら雨の桜を愛でる積極的な気分で接してやらないとサクラが可哀想だ。
春の日にキラキラ輝く花弁も美しいが、雨の中にぼんやりと白っぽい姿を見せるさくらも美しい。

今日は元町南の総会が10時から始まるので9時過ぎに出かけて準備をした。
1時間半ほどで終わり、昼からの谷戸の役員が準備をしている中帰ってきた。
我が町内原田の総会は午後3時からになる。

昼は妻が豚肉を揚げていて、テーブルに茹でた人参、ピーマン、玉葱があったので酢豚を作っているんだと思ったらその通りで、次に刻んだ野菜を油に入れて軽く揚げた。
本人苦手なので調合してあったタレに片栗粉を入れてと云われ、適当に入れ撹拌し、中華鍋に入れて熱し、そこへ揚げた肉と野菜を入れて軽く混ぜたら固まり過ぎたので水を加えて鍋を振ったらピッタリの濃度になった。
要は固ければ水を加え、ゆるければ水に溶いて片栗粉を足せばいいのだが、焦って片栗粉をそのまま入れると失敗する。
3種類か4種類の肉を使ったとのことで、その必要を感じないのだが、ともあれ何時ものように大量の肉だった。
もう少し玉葱を喰いたかったが、大変美味しくいただいた。

町内会の問題点は、推測であるが、元々このような集まりは農業の共同作業の必要から起こったもので、春、収穫の神を土地に迎えることから始まり、夏の疫病除けの祭り、秋の収穫祭、年末年始の歳神を迎える祭りなどを通じて、氏神を中心にして出来上がったと思う。
今では農業を生業にしている住民はほとんどおらず、戦後、町内会のような神様に関係のない組織が入って来たために、二重構造になっている。
計算してみたら町内会費の33%が神社や祭りに使われていて、異教徒の方からクレームが出るのも当然で、政教分離の原則を考えなきゃいけないのだが、戦後思想の源泉になっているアメリカを観てみると、大統領が聖書に手を置いて宣誓をしていて、あれってなんだよと思ってしまう。
トランプが大統領になったのも福音派の組織票が大きな要因となっているらしいが、それなら創価学会と公明党の関係をどんな論理で批判できるのか?

我が身を振り返っても神道に帰依しているとも思えないが、初詣は神社に行くし、七五三や結婚式も神式で行った。
家に2mもある神棚を飾ってあるし、1日と15日には榊を替え、お灯明を上げ柏手を打つ(最近はさぼってやっていないが)、先日は火打石が古くなっているので買おうと思いAmazonで見たらやけに高いので留保したが、子どものころからの習慣で何となくそれらしきことをやっている。

しかも日本人の多くのように葬式は仏式だし、盆暮れ彼岸には墓参をし、毎日お茶とご飯を仏前に捧げ蠟燭を灯し線香を上げているから、たかだか日曜日に教会へ行くクリスチャンよりずぬけて敬虔な仏教徒ともいえる。

偉い学者や専門家と称する人達が日本人は無宗教だと云われるが、ひどく多神教でしかもそれが生活の中に浸み込んでいるとみるべきじゃないのか。

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きゃら蕗

2023年03月25日 | Weblog
クラファンが目標額達成した。
100万円だけど、何にしろ目標が達成できるのは嬉しい。

昨日チョット安価なオーディオシステムについて書いたので、4,000円のデジタルアンプに、娘が買ったKenwoodのミニコンポのスピーカーを接続してPCの中森明菜の若い頃の歌を聴いてみた。
音の深みは無いけど解析度は高くて若々しい中森明菜が鳴り響いている。
もちろんモデルにもよるんだろうがKenwoodのスピーカーはすごく小さい、でも6畳で聴くには十分な音量で、この分ならHardOffで5千円位の中古のスピーカーを買って来れば10,000円で結構な音楽が楽しめる。
チョットこのアイディアに惹かれ、ONKYOの中古のスピーカーを繋いだらどうなんだろうとワクワクする。
問題は家じゅうスピーカーだらけになることだ。
本のカサの数十倍はあるから、それこそ置き所が無くなる。

朝の早いうちは雨だったが止んで、10時頃には日が出て日向で裏のオジサンと話をしていたら汗が滴った。
JA湘南では蕗が出ていて迷わず二把かった、キャラ武器にして酒の肴だ。
ならぼう菜、椎茸、玉葱、じゃが芋を買った。

朝から道で会ったり訪ねて来られたりで、4人に会って話をした。
こういった日もあるんだね。

蕗を軽く洗って適当なサイズに切り、酒と出汁を入れて火にかけた。
その内砂糖と醤油を入れて煮詰めて出来上がり、酒の肴にはこの時期これしかないだろうと思われるくらい季節を感じさせるものだ。
蕎麦屋で燗酒を頼むとこれが出てくるところが2軒あり、どちらもいい蕎麦を食わす。

妻に昼に呼ばれた。
じゃが芋入りのオムレツで、ソースをかけて食べてと云われ、偏屈な性格故先ずはトマトケチャップをかけて食べたが美味くなく、確かにソースの方がしっくり来た。
続いて醤油をかけて食べてみたがこれもダメだった。
味噌汁にデカいジャガイモが3個入っていて、さらにオムレツの量が半端じゃなく、半分食べたところで大きく息をついて後半戦に立ち向かった。
しかし何でいつもこんなに大量に作るんだろうなあ。
本人は昼飯の喰い過ぎで晩飯が食べられないことしばしば、我が家の常備薬「胃健錠」を飲んで消化を促進させたりしている。
若い頃は167㎝44㎏で脚が長いのでスラッとしていたんだが。
どうも株式会社イナリヤト食文化研究所を設立してから食べ物の研究を始め、やたらと目新しいレシピを作り始め急に太ったように思う、背が高いから今は大迫力だ。

きゃら蕗は火に掛けてそのまま忘れて音楽を聴いていたが、妻が火を止めてくれていた。
だが、煮詰めすぎていていたので、水を足して一煮立ちさせておいて後で味見したら絶品だった。
古酒、野菜のブイヨン、水出しの出汁を使い、醤油と味醂もいいのを奢り、山椒の若葉を多めに入れたのが良かったのだろうか。

午後雨の予報が外れたようで太陽がギラギラして気温が23℃もあり、ぼーっとした。
自転車で平塚へ行こうかとも思ったが、こう急激に気温が上がったんじゃ身体がついてゆけそうになく電車で出かけた。

平塚へ下りて、まずはオネエサンのところへ行ったが休みだった、金曜日だったのを失念していた。
銀行へ行って知人が振り込んでくれた新店開店祝いの金額を見てびっくりした。
41年前に会った時からその好意に度肝を抜かれたが、この年になって三度目の驚きだった。
この知人から好意を受けた後は運気が上がり、お陰で人生は日向の道を歩いてきた。
隠居仕事として娘の会社のアドバイザーのようなことをやっていたが、思ったことをもうひと踏ん張りやれという激励と受け止め、天職のワインに真摯に向き合ってみようと思う。

駅ビルの地下で塩豆を買ったが、これって冬の商品らしく残り少なかった。
5Fのさくら書店で新刊を眺めたが武田百合子の単行本未収録のエッセイ集からの抜粋が中公文庫で出ていた。
この元本は5年くらい前に出たエッセイ集で、買おうかなと本屋で迷ったことを思い出した。
兎に角、蔵書が1万冊を優に超えて置き場所に窮している、最も好きな女流作家の武田百合子といえども、こういった大型の本を買えない。
ちなみに日記文学の最高峰を「断腸亭日乗」とする人が多いが、「富士日記」が好きで譲れない。
図書館を調べてみたら、平塚、大磯、二宮にあったので一番近くの二宮で借りることにした。
3Fの図書館の出張所でCD6枚を返却して6枚を借りた。

帰りに大磯の娘のところへ寄ったら、ラオスのラムを売り込みに来ていた女性がいて、6種類のラムを試飲させてもらった。
広島出身の日本人が現地で製造しているとのこと、素朴な味わいで、タイの蒸留所の製品に何となく似ていた。
店を出て大磯駅へ向かう頃からぽつぽつと来ていたが、二宮の駅を出たら本降りになっていた。
駅前通りの知り合いの商店主に傘を借りて帰って来た。

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花梅雨に入ったのか?

2023年03月24日 | Weblog
昨日は一日雨だった。
花散らしの雨というのか、長く続くので花梅雨とでもいうのだろうか。
夕方小降りになったので葛川沿いの桜の様子を見に出かけた。
東京は満開だが当地湘南はそれより少し遅れて満開になるので、花散らしの雨にはなっていなかったのでほっとした。
染井吉野はクローンなのでほとんど同じ時に咲くが、それでも日当たりや土壌のせいで開花が少しずれる。
2分咲きから8分咲きといったところだった。

朝から音楽を聴き門田隆将の中国の日本侵略史を読んでいたが、日中国交回復が成ったのが1972年のことで、その30周年記念に中国へ出かけて大会堂での式典に出た。
この間亡くなった扇千景が国交大臣で壇上に上がっていたのを思い出す。
2002年中国は今のような大国ではなく、天安門には自転車が走っていた。
大会堂での晩さん会では可愛い日本語通訳の中国人女学生が我々オッサンに密着していて、ハニートラップの予備軍が充実していた。
外に出ると中秋の名月が美しく、唐の詩人もこの月を愛でたんだなあと悠久の時を感じ、中国かぶれになりそうだった。

昼飯はいつもその名を失念するが、鶏肉と玉葱に青唐辛子など南方系のスパイスが入ったタイ米に掛けて食べる料理で、干しエビが入っていてその風味が良かった。
最近1週間に一度これが出てくるので、妻はこの料理のポイントを会得したようだ。

プレシネはチャーチルがヒトラーに対抗する映画で、僕の感覚ではこの人はアメリカのルーズベルトと共に戦争屋で、この二人がいなけりゃ悲惨な第二次世界大戦は起こらなかったと思っている。
途中居眠りしていたので細部は分からなかったが、おおよそのことは分かった。

大学時代の絵画同好会のLINEのグループ26人にクラファンの案内をしたら、何人かが支援をしてくれて有難いもんだなあと感謝した。

奥の8畳でPanasonicのSC-PMX90という25,000円位のミニコンポで音楽を聴いていたが、ものすごくいい音ってわけじゃないが、僕にとってはこれくらいの音がこの価格で再現できるのが夢のようで、これが小学生の頃に手に入っていれば音痴にもなっていなかったのになあと思う。
スマホに5,000円のデジタルアンプとDenonの15,000円のスピーカーを組み合わせればもっといい音が出るはずで、今後凄い音楽家が現れるんだろうなあと思っている。
もっとも今の子どもたちはヘッドフォンだろうけど・・・。

晩飯は妻に少し余裕があったのか相模湾の鰹の刺身とほうれん草の胡麻和えとレンコンのきんぴらだった。
今月から生まれて初めて家計簿をつけていると云っていたが、今も続いているのだろうか?
今月分の生活費を渡したら、いきなり娘の店に行って自分の飲むワインを確保していたが、僕の酒とウイスキーは見当たらない。
自分で確保した白鶴を二合徳利で二本燗にして呑んで、二階へ上がって門田隆将を読もうと思ったが、直ぐに眠ってしまい3時に目が覚めて再びページを開いて明け方まで読んだ。
ようやく椎名悦三郎を特使として台湾の蒋介石のところへ送った辺りで、この時、椎名の派閥だったハマコーが一緒に台湾へ行っており、予想に反して国交断絶はしないと椎名が発言した後に、立派な演説を台湾に対して行っていた。
賠償を求めず、進駐していた将兵を無事に日本へ返してくれた恩を仇で返すわけにはいかないって心情は、当時、当たり前の日本人でも持っていた。

現在政府中枢の8割が親中といわれているが、これも70年以上にわたる中国の巧妙な日本侵略策の賜物で、その気の長い精巧なやり方には敬意を表すが、日本の言語、宗教、慣習、文化、規範などをむざむざと引き渡すわけにはいかない。

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