キュヴェ タカ/cuvee taka 「椿庵酔哲湘南日記」

気儘な湘南暮し ー散歩に読書、映画、酒、そして時々釣り-

ブランド構築

2014年10月31日 | Weblog
昨日はジョナサンが上司と新しく入った日本人の女の子を連れてやってきた。
彼も還暦になり、リタイアが秒読みとなっているので、新しい人に日本市場を理解してもらわなければならない。
しかしながら、ブランド構築より売上を優先してセカンド、サード、フォース、フィフスブランドと十幾つかの異なるブランドで過去10年間売上を稼いできたから、ヴァルフォルモサのブランドが日本において構築できていない。
ここへ来て、そことをやや後悔している所があり、後任の上司がベルギーでモッサというブランドを構築して6万ケースを売上げた実績をもっているので、肩身が狭い感じが、大きな身体を小さくしているところから伺えた。

さて、今の時代に日本でブランド構築が出来るかと言えば、投資した金額を回収できるかどうかという店を考慮した場合、難しいと云わざるを得ない。
コメント

武道の奥義

2014年10月30日 | Weblog
都内の仕事を片付け、東海道線の快速アクティに乗ったので平塚で降りて乗り換えた。
待ち時間に、さくら書店に寄って眺めると、新潮文庫の新刊が出ていた。
池内紀、川本三郎、松田哲夫編 日本の小説100年の名作第三巻1934ー1943「三月の第四日曜」を買い。
以前からさくら書店でのみ、平台に山積みされていて気になっていた、甲野義紀 松村卓「筋肉よりも骨を使え!」ディスカバー携書を買う。

「三月の第四日曜」の岡本かの子の名作「鮨」はこれで四冊目になるし、幸田露伴、川崎長太郎、尾崎一雄の短編も既に持っているが、他に滅多に手に入らない作家の短編が編まれているので毎月楽しみにしている。

「筋肉よりも骨を使え!」は、少し読んでみたが、画期的な内容だ。
奥義を極めた武道家は世の常識を覆すところまで達していることがあるが、そんな大切なことを開陳してくれているのだから素直に聞いて受け入れる心構えが大切だ。

数日前から風邪をひいたようだが、朝起きてから痰が出る、若い頃ならかからなかった風邪にかかり、しかも治るまでに時間がかかるようになった。
今のところ時間がかかっても治るが、治らなくなった時に死を迎えるのだなと思う。
コメント

鱸・とんかつ・赤瀬川

2014年10月29日 | Weblog
昨日の朝、冷蔵庫に鱸の柵があったので、柳刃で五枚ほど程よい厚さに切り、醤油にカボスを絞ったので喰ったら抜群に美味かった。
どうも前日に息子が釣り上げた鱸らしく、程よい熟成で旨味が増し、また近頃の醤油の美味いこと、ヤマサの何でもない醤油だったと思うが、一時の価格訴求から品質訴求にかわったことを実感する。
ヤマサかキッコーマンか良く知らないが、酸素を遮断できる容器を開発しているので、保存剤を使わず更に美味いしょうゆが味わえるようにもなっている。
この方向性実に良いですね。

昼、伊勢佐木町の結構奥にある「かつ半」まで歩き、ヒレカツを喰う。
ここのヒレカツは好みに合い、柔らかくて豚の感じがしない、しかもさっぱりと揚がっていて、喰った後も気分が爽快のままだ。
油によっては、胸焼けするとか、当分喰いたくないとか思うものだが、ここのは今までそんなことが無い。

午後一時を過ぎて一人客のオジサンがボツボツと来て、定食の漬物を先に出してもらってビールを飲むパターンがあるようだ。
右隣と右前の席のオジサンはこのパターンだった。
左のオジサンは、ロースかつ定食を頼み、ご飯とキャベツのお代わりをして、更に有料の味噌汁のお代わりまでして、この日一日分の食い物を胃の中に流し込んでいた。
キャップを被ったまま、一心にとんかつに向き合っている姿が神々しい。

伊勢佐木町をぶらぶらと歩きBOにたどり着き本を眺める。
隣のオジサンのことを書いたが、かく云う私も、味噌汁以外はオジサンと同じように胃に詰め込んだので、ぶらぶらとしか歩けなかったのだ。

ここのところこの店の文庫本を眺めるのが億劫になっていて、単行本のコーナーを眺めることが多いのだが、この日も単行本を眺めた。
追悼の気持ちをこめて、赤瀬川源平「優柔不断術」毎日新聞社1999年を買う。

コメント

ひとたらし

2014年10月28日 | Weblog
古い友人と酒を飲む、すでに81歳とのことだが現役の営業マンである。
あるリズムを持ってやって来て、去って行くのだが爽やかである。
十年ほど前に焼鳥屋で奢ってもらったので、今回は蕎麦屋を奢った。
長年営業マンをやっているには秘訣があるわけで、そういう人は大体女にモテるのだが、やはり艶っぽい話をしてくれた。
近頃、ひとたらしと云う言葉を使うようになったが、もともとは女誑しであり、ひとたらしは女誑しでもある。
営業マンは、ひとたらしでなければ勤まらないわけだから、女誑しであるのは当然だ。
半世紀前に女にモテた話は古色蒼然としていて実に面白かった。
コメント

月曜日は忙しい

2014年10月28日 | Weblog
月曜日は色々と忙しい。
その忙しさに比例して儲かれば良いのだが、調子の良い忙しさと違い、アベノミクス以来忙しいばっかりで儲からない。
出口の無い政策を採って最後どのようにけりをつけるか知れ無いが、多くの国民を苦しめる政策は採るべきではない。
しかし、暇で儲かることは無いので商人たるもの忙しく働くことが肝要ではある。

午前中の打ち合わせが終わり、13:00頃に何時ものように「駒」に行きチラシを食す。
川崎長太郎は、小田原の「だるま」で毎回チラシを食していたので、お運びの女連中に”ちらさん”と渾名され蔑まれた。
私も毎回チラシでは、”ちらさん”と渾名されて蔑まれているかもしれないが、贅沢は適だ、まあ身の程を弁えておこう。

芳林堂では、堀江敏幸「像が踏んでも」中公文庫、橋爪大三郎・小林慶一郎「ジャパン・クライシス」筑摩書房を買う。

堀江敏幸は好きな作家だが時々詰まらないものを書くので、買ったり買わなかったりになっているが、もう少し注意深く読んでみようと思う。

「ジャパンクライシス」は、この国がどうなるのか大いに気になるので買ってみたのだが、仮にハイパーインフレということになれば、せっかく近づいてきた隠居の楽しみが台無しになってしまう。
老人と若者の貧富の差が圧縮するのは良いことだろうが、今までこつこつやってきた人たちの怒りは治まらないだろう。
ある日、目覚めてみたら、一万円札が100円玉の価値しか無くなるんだから、それを回避するため消費税35%のほうをとるね。

朝、赤瀬川原平が亡くなった記事を読んだ。
老人力はあまり好まなかったのだが、トマソンは大いに気に入った。
無用な物の有用性、路上観察学会から想像を絶するものが飛び出してきた。
こういった天才は美術をやっていた人から出やすいような気がする。
赤瀬川原平は武蔵美の出身なのだが、うちの娘も同じ大学を出ている。
この間チェンマイ大学構内に綿の種を撒いたと云ってきたが、確かにどこか妙だ。
たんなるあほが、天才に変わる瞬間があるのだろうか。


コメント

今年の10月

2014年10月27日 | Weblog
平松洋子の「野蛮な読書」を拾い読みする。
池部良、宇能鴻一郎、沢村貞子のところを読む、この三人について書かれたものを読むのは初めてである。
平松洋子の守備範囲の広さに驚く。

池部良は江戸っ子らしい飄々とした面白さが好きで、目につく限り集めている。
沢村貞子の「私の浅草」も下町に住んだ玄人筋の生活が生き生きと書かれていて面白い。
宇能鴻一郎は、「わたし、がまんできなくなっちゃんです」この特徴的な文体で宇能鴻一郎であることが誰にでもわかり、一世を風靡した。
700冊の著書が現在絶版になっている稀有な作家。
残念ながら著書を読んだことはない.
多くの人が新聞連載で読んだことがあるのではないか。
夫々のかたの知らない面を興味深々で楽しく読んだ。

昨日は秋晴れの素晴らしい日だったが、飲み疲れと足の故障で一日ベッドでうつらうつらして、目が覚めると本を読んで過ごした。
今年の10月は、秋を満喫したと云う感じがしないまま終わってしまいそうだ。
足の具合を速く治して山歩きがしたい。
コメント

1970年代の青春

2014年10月26日 | Weblog
原宿へ行くのに平塚発の湘南新宿ライナーに乗るため、早めに行きさくら書店を眺めた。
朝刊の広告で購入を決めていた、黒井千次「老いの味わい」中公新書、吉田類「酒場詩人の流儀」中公新書を買い、店頭で気になった西村健太「一私小説書きの日乗」角川文庫も買う。
荷物になるのに出掛けに買わなくてもいいのだが、持っているだけで幸せなんだから仕方がない。
読書家ではなく愛書家と云うやつだ。

竹下通りは想像を絶する混雑であった。
ガキが多い街だが、それに結婚式の参加者が加わって、ドレス姿とコスプレの大競演、地方から東京へ出てきた人が祭りじゃないかと思う気持ちが良く分かった。
聞くところによれば一日50万人が通ると云う。

かつての若者20人が集いワインを飲みながら懐古談と近況などを幾つかのグループに別れて話した。
程好いところで二次会へ流れ、かつてのラブアフェアについて真相を質す。
既に時効になっていて感情の凝りもほぐれているから、長い間の疑問が氷解し、あからさまな真実が楽しい。

昔惚れた女が今も美しくいてくれるのも嬉しい。
コメント

昼から原宿へ

2014年10月25日 | Weblog
何時も行動パターンが同じだが古書を三冊買った。

江國滋「読書日記」毎日新聞社 昭和54年、江國滋の本は中々無いが全く無いわけではない。
このくらいの頻度で見つかるのがいい、釣りの当たりと一緒で商い程度に釣れると楽しい。

赤江瀑「オルフェの水鏡」文藝春秋 1988年、赤江瀑もコアなファンがいるから、時々文庫本がどっさり出るときがあるが、単行本は珍しい、しかもエッセイ集だ。
拾い読みしたら、ヘレスでティオペペのアモンティリアドを飲んで美味い酒だと感心している。
酒一辺倒の人かと思ったら、柔軟な感覚を持った人なんだと、ちょっと意外だった。

平川克美「株式会社の病」文春文庫 2011年、平川克美は二週間前に初めて読んで、新刊3冊、古書2冊となった。
二冊を読んで彼の言いたいことは大体分かってきたが、近日中に全部読んでしまおうとおもう。


今日は朝から晴れている。
一昨日は仙台の[寿松庵]、昨夜は大船の「あうん」で呑んで茅ヶ崎へ回ったのだが、今日は原宿で大学時代の絵画同好会のOB会があり飲みにでかける。
仕事柄、夜の街と繋がってないと正確な情勢判断ができなくなるので毎晩数軒を回っているが、景気が良いのか悪いのか判断に苦しむ。
街はどこも静かだ。
しかし流行ってる店は早い時間から満員の盛況、その隣では閑古鳥が泣いている。
チェーン店が難しいような気がする。
きちんとした接客できちんとした料理を出していない所が難しい。
コメント

二足の草鞋

2014年10月23日 | Weblog
昨日は一日雨だったが、秋雨は寂しいもんだ。
特に年をとって来るといよいよ寂寥感が増し、あと10年もすると耐え難くなり、生きているのが嫌になるかもしれないなあと思ったりする。

昼、傘を差して「天富」まで歩き天丼を喰う。
揚げ物は命取りといわれて久しいが、一週間に一度くらいは食べたい。
しかし考えてみると一昨日「かつ半」でヒレカツを喰っていたのだ。
確かに同じ揚げ物ではあるが、中身が海老と野菜の替わっているので、天丼のほうが幾分かはマシだろうと考えることにしようか。

「天富」の味噌汁の風味は抜群に良いのだが、親方の顔を見たので、どうやって作っているのか聞いてみた。
聞いた後でこの間も同じ質問をしたなと気が付いたが、答えを忘れているのだから構うもんかと耳を傾けた。
八丁味噌だけだと濃すぎるので、仙台味噌を混ぜている。
出汁は鰹節と昆布でとって、具の蜆からも旨味が出るとのことだ。
何でも基本どおりに手を抜かずに作れば美味いはずで、味噌汁作りの要諦にこれといった秘密は無いようだ。

海老天丼は1,300円だが、2,500円の上天丼となると車海老に替わり、魚とかき揚げが加わる。
どうみても上天丼は美味そうだが、総カロリーもも高そうなので海老天丼で我慢している。

桜並木を関内駅前まで歩き、芳林堂で食休みをしながら本を眺める。
永田和宏「現代秀歌」岩波新書を買う。
河野裕子の旦那であるのだが、本の後ろの略歴を見て、タンパク質の品質管理に関する研究を京都大学でやっていることを知った。
歌人で歌だけで食っている人が居るとは思えないが、一つだけでも秀でることは難しいのに、研究に歌にと成果を残せる人は素晴らしい。


コメント

人生の転機

2014年10月22日 | Weblog
茅ヶ崎の客先に寄って商談をした後、久し振りに弟と飲んだ。
ここでばたばたと親族が亡くなり、面倒な相続の問題を抱えていたが、方向性が定まって一段落したようだ。
弟は年子なので人生の転機がほとんど同じにやってくる。
この春役職定年でなんとなく元気が無くしょんぼりしていたが、久し振りに元気な姿を見て安心した。
来春早期退職をして新たな仕事をやってみたいと意欲的なことも言っていたので、色々なことが吹っ切れたのかもしれない。
どのような心境の変化かは知らないが、一軒目の支払いをし、二軒目も払おうとするから、慌てて止めて支払った。
一軒目、二軒目共に焼酎の湯割りを飲んだ、肥満と通風に比較的良いとされているアルコールだが、基本的にアルコールが良いわけは無い。
肴は野菜と魚を中心に選んでとったが、大きなストレスを感じることなく楽しく飲んだ。

川本三郎の「小説と、映画を、鉄道が走る」を読んでいるが、この人の書くものは時間が二重になっていること、失われたものを書いていることで懐かしさを感じる。
人気の秘訣はこの辺にあるのだろう。

コメント