キュヴェ タカ/cuvee taka 「椿庵酔哲湘南日記」

気儘な湘南暮し ー散歩に読書、映画、酒、そして時々釣り-

改まらない体質

2011年03月31日 | Weblog
原発の現場作業員の悲惨な労働環境があからさまになってきました。一日二食で携帯食のようなものしか食べられず、しかも椅子やソファーに毛布一枚で寝ているとのこと。ふと第二次世界大戦中の日本軍前線のことを思い浮かべました。交換要員もおらず兵力も消耗する中、任務は日に日に過酷になって行きました。その結果は悲惨なものでしたが、その反省もしているはずのこの国で、危機が訪れると全て前線の要員に無理を集中させる。そんな決断をしているトップは直ぐにでも更迭しなければいけません。

防御服というのも基本的には花粉対策の服と変わりません。表面についた放射性物質を洗い流す事が出来るだけです。放射線が防御できるわけでなく透過します。そんな装備で危険な作業を省みず行なってくれている450人に、早急に休息とまともな食事を提供していただきたい。作業員無しでは今後何一つ出来ません。この作業は長期戦になるとトップ自ら発言しているのですから、発言の一貫性をぜひ貫いて欲しいものです。
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ロゼワインの運命

2011年03月30日 | Weblog
今年はロゼワインが流行ると囁かれておりましたが、ずっと以前から流行ると囁き続けていた私は、中々そうならないことにいささか疲れ気味で、本当に流行るのかなあと斜めから眺めるようになっておりました。震災前までは今度こそ流行の兆しが確かにあったと思いますが、ここへ来てバラ色の事を口に出すのが憚れるのか、アルコールがこの時期に不謹慎だとの思いがあるのか、とんと囁きを聞かなくなりました。

せっかく機運が盛り上がってきたのに、このようなことになったのはロゼワインが持っている運命なのかも知れません。先日、今年から導入した新商品のロゼのサンプルが届き試飲をする機会がありました。1月にモンペリエで初めて飲んだときに、こなれた価格のものでもロゼは美味しくなったとの印象を受けましたが、今回再度日本で飲んでみてその感を強くいたしました。10年位前ですとプロヴァンスのロゼは確かに美味しかったのですが、それなりの対価を払わなければいけませんでした。ところが1,500円程度の希望小売価格で案内できるワインが、かなり繊細で魅力的な品質なので、これなら世界一繊細な日本人の舌にも受け入れられ、どちらかというと寂しい懐具合も健全に維持できると思います。

商品は6月頃の発売を予定しておりますから、その頃までに原発事故収束の目処が立ち、被災地の復興が加速されたら、毎日重い気持ちで過している日々が、華やかな色合いと魅力的な風味を持ったロゼで鮮やかに晴れ渡るだろうなと思います。またそうなって欲しいものです。


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ワインの動き

2011年03月29日 | Weblog
震災以来横浜の夜の町へ出ていませんが、停電と間引き運転のせいで仕事が終わり次第まっすぐ家路を急ぐ人が殆どで閑散としているとの事です。実際行きつけの鮨屋などに話を聞いても、昼の客は戻ってきたが夜の客はさっぱりな状態が続いているようです。

アグリでも震災から10日間は食料品の輸送を優先してワインの出荷を控えておりましたが、先週後半あたりから被害地を除いての配送が可能になってまいりました。売り上げを見ると10日間のブランクがあるために昨年に比べて多少落ち込んでおりますが、思ったほどでもなく、かなりのワインが出荷されております。

震災後10日間スーパーでは、米やインスタントラーメン、缶詰などの主食を支える棚が空っぽになっており、ワインなどはまるで売れておりませんでしたが、ここのところ棚が空いている店舗を見かけます。外で飲む事は出来ないが家で楽しもうという方が増えてきているのだと思いますが、気持ちに少し余裕が出来たためと、アルコールの酔いで緊張を多少なりとも解そうということなのかでしょう。人間切羽詰った状態で長くいると必ず病気になりますから、ワインの消費は良い傾向だと感じております。

被災地のかたの中にも左党のかたも多くいらっしゃるはずで、その方たちがアルコールを楽しめるようになったときが、こちらもほっとできるときになるのでしょう。早くその時が来ることを願っています。


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掛川深蒸し茶

2011年03月28日 | Weblog
先週大学の先輩と静岡で会食する機会がありました。ずっと農業に関する仕事をなさっていて、この春目出度く定年を迎えることになったのですが、静岡県はお茶と蜜柑が代表的な産物で、我々柑橘の方の研究を大学時代にやっておりましたが、仕事柄お茶に関してもひじょうに詳しくなられていて、楽しくお話を伺いました。

先日、NHKで掛川の人達は長生きで、毎日沢山お茶を飲んでいるがその秘密なんだとやっておりましたが、そのときに紹介されていたのが掛川深蒸し茶でした。それが契機で、今まで中々売れなった深蒸し茶が爆発的に売れて、在庫一掃の嬉しい悲鳴となったようです。お茶というのは霧が掛かる山間の地域のものが味わいが深くなって高級茶になとのことで、平地のものは味わいに奥行が無いために、味が出るように深蒸しにする工夫をしているのですが、そうすると葉が脆くなって粉になりやすいために、お湯をさしてお茶にすると鵜呑みの底に滓のように粉が残り、安物のイメージがあったり、その滓が口に当たるのが欠点で売れなかったのだそうです。

番組でお婆ちゃんが、最後の方になると湯飲みをゆすってその滓ごと飲んでいて、その飲み方がお茶の成分を十全に摂取するのに良い方法なんだとの解説があり、従来デメリットであったその滓の部分がテレヴィ放映で一瞬の内にメリットに変わったのです。

頂いた最後の一本という掛川深蒸し茶に添えられた解説のリーフレとを読んでみると、粉の様になっているのは深蒸し茶独特のもので、正常であると説明が付いているくらいですから、販売に関してこの部分の克服に随分と苦労されていた事が偲ばれます。若者のテレヴィ離れで、その影響力が随分と弱くなって来ておりますが、未だテレヴィにこれほどの影響力があったのは、”長生き”が中高年の関心事であったためかもしれません。ちなみにテレヴィ放映直後から、深蒸し茶を買い求め底に残った滓まで飲むようにしております。






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染井吉野

2011年03月27日 | Weblog
昨日は午後から風が出ましたが、一日日が出てくれたお陰で散策が楽しめました。先週白木蓮が盛りでしたが、今週はさすがにその盛りが過ぎ白い大きな花弁が地面に散っています。時間がたつと茶に変色し見るに耐えない老醜を現しますが、己を見るようで思わず目をそむけます。替わって紫木蓮が盛りとなって渋い姿を誇って咲いているのを観るのが楽しみとなっています。

今年は暗い出来事があったせいではないのでしょうが、染井吉野の開花が遅れています。例年ですと3月末には花見の心配をするのが常ですが、今年はまだまだ蕾が固く、開花は4月の声を聴いてからになりそうです。湘南もここへ来てそれだけ寒い日が続いているので開花も遅れているのでしょうが、被災地のお天気を見ると雪など降って大変寒そうで、これは例年の事なのか今年が特別なのかは分かりませんが、暖房が不足している中でのあの寒さはとても厳しいなと心配になります。

かの地でも桜は何時ものように咲き、その艶やかな姿を見せてくれると思います。桜の花が咲くころには多少なりとも日常を取り戻せる事が出来、桜を愛でる心の余裕が生まれ、それが慰めになってくれるといいのですが。


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自分の身は自分で守れ

2011年03月26日 | Weblog
今朝の湘南は目の覚めるような好天気です。気分のいい一日になると思いますが、原発事故を思うとどうも気が晴れません。震災被災者の方のご苦労や心痛はさぞや大変と思いますが、先ずは原発をコントロール下に置くことが最大の課題です。家族や家を失いながらも健気に逆境に耐えて生きておられるかたを、更なる災難に巻き込んではいけません。仮にこの事故が最悪の局面を迎えたときに、どこまで影響があるのか予想できませんが、現在政府が避退範囲としている30キロ程度では収まらないのが真実でしょう。

噂でものを言ってはいけないのは十分承知しております。しかし、プルサーマル計画はデータ偽装の上に成り立っている計画で、もともと安全性については十分検討されていないとの噂に対して、政府が十分な情報開示をしないで対処してきたことで、ますます我々を疑心暗鬼に陥らせていることは事実です。プルサーマル計画の安全管理にもともと欠陥が有るのか無いのかはっきりさせていただき、事故発生から一度たりとも原発をコントロールできていないのですから、最善の努力をしているという状況説明だけでなく、最悪の場合のシュミレーションを公開して欲しいと思います。

20キロ以上30キロ以内の人たちは自主的に避難しろというようないい加減な発表をしましたが、情報が無くてどうやって自分で判断するのでしょうか、政府では判断がつかなくなったから、皆さん自分で決めてくださいといっているのです、それも勘に頼って。無責任さに腹が立ちませんか。




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70歳になったら

2011年03月25日 | Weblog
今朝の時点でも緊迫した状況は一向に改善されておりませんが、連休中は原発のニュースに熱中しておりまして、その合間に常盤新平さんの「銀座旅日記」を楽しく読ませていただきました。2003年から2006年の三年半、著者72歳から75歳にかけての日記ですが、ご自宅がある田園都市線つきみ野から、銀座はもちろん新宿、御茶ノ水、神田、入谷の辺りまで、東急や地下鉄などを使って頻繁に出かけられており、しかも酒食を友人と共にされているのですから、ご本人が老いぼれたと仰られても直ぐにはうなずけず、凄いバイタリティーだなあと感心いたしております。時に横浜へも出てこられて、関内の揚子江や中華街の福満園などで中華を賞味されているようです。

残された楽しみが散歩と読書だとしばしば書かれておりますが、それに加えて飲食を入れても良いんじゃないかと思うような健啖振りです。陸奥出身らしく大七の燗で肴を召し上がっている記載もありましたが、私でさえ最近では敬遠している豚カツやビーフシチューを毎週のように召し上がっておられるのには驚きます。アルコールは酒、焼酎、ワイン、スコッチと何でもござれで、知人との会食の〆には銀座のバーでハードリカーをお飲みになっている事が多いですね。

2006年には癌になって止められたようですが、それまでは喫煙も楽しみのお一つだったようです。博打の方は将棋を少しと、競馬を嗜まれていたようです。若い美人の女性にも大いに興味を持っているが相手にされないと謙遜なって書かれておられましたが、ちょくちょく美女と飲食を共にされておられます。

散歩に読書、酒肴と美女、70代に限らず楽しい過し方のような気がいたします。

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消えたインド人

2011年03月24日 | Weblog
連休明けで食べた駒のちらし寿司は実に美味かった。夜のお客が全く来なくなったとのことで、たねの遣り繰りに随分苦労をしている二代目の工夫が功を奏しました。何時もは付かない煮あさり、煮穴子、酢〆の細魚が付いておりました。鮪、帆立、鰹はいつもどおりでしたが、たねに火を通したり酢で〆たりで、たねを持たす工夫がありました。酢飯の上に散らしてある椎茸、乾瓢、絹さや、金糸玉子、そぼろは火が通ったものですし、蓮は煮てから酢を潜らせていますので、生のものよりかえって相性が良いようで美味かったですね。味噌汁は車海老の頭、それに茶碗蒸しが付いていますから、考えてみれば実に贅沢なものです。

翌日は前日のちらし寿司に気を良くして野毛のインドカレー屋に出かけたら、マネージャーがいつになく料理人の格好をして接客をしておりました。先週まで働いていたインド人3人が緊急帰国したとのことです。フランス人はいち早く帰国して余り見かけなくなりましたが、ついにインド人も危険な日本から退避してしまいました。5人いたインド人が話し合いの結果、日本に家族がいる二人で店を切り盛りする事に決まったようで、忙しく働いておりました。味が良く人気が高いカレーやですから、お昼になると全てのテーブルが埋まり、15,6人のお客がおりましたから大変な忙しそうでした。残念ながらお味のほうは二人の奮闘にもかかわらずいけませんでした。カレーにはこくが無くなり、ナンには腰がありませんでした。インドに避退した3人が帰ってきて昔の味を取り戻す日は来るのでしょうか。

しかし、3号機のMOX燃料の危険性を当事者の日本人だけが知らないというのは何事でしょうか。本来、国民の生活を楽にするのを使命にしている政治家に碌なやつがいなかった事がこんな馬鹿げた状況を招いたのですが、そんなやつらをいい加減に選んだ我々一人ずつの責任でもあるのです。とすれば、今は黙ってこの運命を受け入れる事にし、現場作業員のかたの奮闘を見守ることにいたしましょう。


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政府の責任は思い

2011年03月23日 | Weblog
昨日懸念した風評被害が出ています。この程度の線量では問題ではありますが大騒ぎするほどではなく、いまだにコントロールされない原発が一番大きな問題です。大騒ぎする必要が大いにあります。

政府と東電が隠し続けていて、日本よりフランスを中心とした諸外国が原発事故の危険性について過剰な反応を示し、自国民の国外撤去を決めているのは理由があります。3号機に使われている燃料が再処理燃料のMOXであり、この危険性を承知しているからです。ここがメルティングに至り爆発を起こした場合、関東だけでなく被害の範囲は日本を覆う可能性が高いからです。想定される爆発規模と毒性についてはどの資料も不完全で、実際に爆発が起こってみないと計り知れないというのが事実のようです。ちなみにMOX燃料はフランス製です。

こういったものを国民の同意を得ないで使用している政府および東電が持つ倫理観とはいったい何なのでしょう。民主主義が一番いい政治形態かどうかは分かりませんが、少なくとも全国民の生命を危険にさらすものを限られた人間が持ち込むのはあらゆる政治形態で許されることではありません。今は現場作業員の責任感と勇気でこの局面が打開されることを祈るばかりです。




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風評被害

2011年03月22日 | Weblog
今朝も湘南は雨です。未だガソリンが入手できないために、昨日も雨の中を母のところへ見舞いのため歩いて行きました。幼いころは、放射性物質が雨とともに落ちてきて頭に当たると禿げるといわれておりました。すでにかなり薄くなっているにも拘らずこれ以上薄くなっては適わないなあとフードつきの雨具で出かけましたが、若い人が雨具も使わず自転車で疾走しておりました。世代によって雨に関して持っているイメージが異なるのですね。

もっとも神奈川県の放射性物質は通常の値と変わらず極微量で、それが剥げと関係するのかどうかさえ怪しいのですが、幼いころから刷り込まれたイメージというものは中々抜けないものです。頭髪が濡れて一番心配なのは風邪をひくことでしょうが、幼いころは雨などものともせずに外で遊んでおりましたから、幼い子供に恐怖感を与えて、雨の日は家でじっとしているようにとそんなことがささやかれたのでしょう。

今回福島県や北関東の農作物から基準値以上の放射線量が測定され出荷が禁止されましたが、迅速な対応によって風評被害が抑えられることを願います。細分化された地域で検査を行い、福島県や北関東産のものであっても、市場に出荷されるものは全て安全確認されているものだとハッキリすれば、消費者は安心して商品を口にすることが出来ます。中国産野菜には残留農薬が基準値以上にあるから、中国産のものはすべて取り扱いをしない、とやると取扱店としてとても楽だったんですが、中国政府の対応が不十分だったとしても、多くのまともな生産者を見殺しにすることになりました。

地震の被害にくわえて風評被害にあってはやりきれません。細かなしかもタイムリーな情報提供と処置を政府、自治体に期待します。




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