キュヴェ タカ/cuvee taka 「高橋哲夫 湘南日誌」

湘南気儘な隠居暮し ー散歩に読書、映画、酒、そして時々釣り-

鎌倉散策夜読書

2007年04月30日 | Weblog
昨日は鎌倉まで出かけましたが、初めて東慶寺を訪れました。北鎌倉の高名な寺ですが、なぜか線路をはさんで反対側の円覚寺にはたびたび足を運ぶものの、こちらへは縁がありませんでした。駆け込み寺として名高い尼寺、昨日は茶会があり着飾った女性を随分お見かけいたしましたが、茶会が終われば皆さんお家へ帰って行きそうなかたばかりでした。鎌倉に和装はことに良く合います。お茶はちょうど風炉への切り替え時に当たります。尼寺のやさしい庭には十二単が群生して紫の花が盛り、この花が圧倒的に印象深かったですね。小林秀雄、里見順、西田幾多郎、和辻哲郎などが眠っている静かな寺でした。

浄智寺も初めて訪れました。阿弥陀如来、釈迦如来、弥勒如来の現在過去未来をあらわす三世仏が本尊。お寺の方に詳しく説明を受けたのですが、余り記憶に残っておりません。つくづく先日購入した“仏像の見方”を読んでおけばと悔やまれました。浅学の不幸、積読のたたりですね。早速昨夜読み始めましたが、後の祭りというやつです。

鏑木清方美術館では美人画の特別展、美人に眼が行きがちですが、この描く事について高い技術を習得した画家にとって、描くことより描かないことが重要だったようです。余白を楽しむ余裕が必要のようです。鎌倉に来るたびに観させていただいておりますが、好きな画家をこんなに気軽に観れるなんて本当に幸せなことです。

夜は、日中の日差しが強く歩き疲れたので、早めに風呂に入りゆっくりと内海隆一郎さんの「鰻の寝床」を楽しみました。新橋界隈で戦後から食い物屋をやっている人たちのお話し、天婦羅屋、寿司屋、おでん屋、洋食屋、中華屋、牛丼屋、鰻屋、揚げ物屋、焼肉屋が登場する垂涎の人情話。内海さん何で蕎麦屋をはずしたんだろうと思いながら、満腹のうちにも安らかな眠りについた次第です。
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食通の晩年

2007年04月29日 | Weblog
今年の連休は運良く好天気が続くとの予報ですが、昨日今日と確かに湘南は良い天気です。天気に誘われて街を徘徊しますと、ありとあらゆる春の花が一斉に咲いているのではないかと思われるほど至る所で色香を楽しむことが出来ます。今日は何時もよりちょっと遠出をして、鎌倉の花と新緑を楽しみに出かけようかと計画をしております。

ここのところ吉行淳之介さんを読み直す機会が多くなっておりますが、対談の名手といわれた彼が、山口瞳さんを相手に90年から93年にかけて5回ほど対談をなさって、「老イテマスマス耄碌」との題で纏めたものがあります。もうお二人とも鬼籍に入られておりますが、病がちな体を推しての対談であったようで、吉行さんは酒は猪口一杯ビールコップ一杯なんて飲み方で、もう飲みながらという感じではないですね。対談場所は和食割烹の名店「銀座はちまき岡田」鰻割烹の名店「永田町山の茶屋」がそれぞれ一回に、九段下の「寿司政」がなんと三回です。山口瞳さんの行きつけの店とのことですが、この寿司政は他の人のエッセイでもよく登場する江戸前寿司の名店と思われます。しんこやこはだについて書かれた話をよく目にいたします。江戸前の仕事を見るのにこはだと穴子は欠かせないもので、寿司屋の良し悪しの判断基準にすることが多いですね。残念ながら私は行ったことがありません。横浜に仕事の拠点があるので東京で飲み食いするのが億劫で、つい近場で済まそうなんて了見が世界を狭くしております。

対談集は軽妙洒脱なとても面白いものです。ぜひ読んでいただくとして、私がもっとも気になったことは、ご自身の生きるスタイルを持ったお二人の食通が晩年に選んだ料理が、寿司、和食、鰻だったことです。体力が衰え食欲が落ち、舌の感覚だけは冴え渡ったとき、行き着く先がここであることです。
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狐の剃刀

2007年04月28日 | Weblog
「狐の剃刀」は赤江瀑さんの新刊書の題名です。ヒガンバナ科の有毒植物の名前でもあります。何度か赤江さんについてはお話させて頂いておりますが、私も最近まで読んだ事がありませんでした。読売新聞の日曜日の文庫本紹介欄で取り上げられたのを観たのがきっかけでした。昨年12月発売の学研M文庫「赤江瀑傑作選」を皮切りに、今年1月発売の光文社文庫「花夜叉殺し 幻想篇」2月発売「禽獣の門 情念篇」3月発売の「灯籠爛死行 恐怖篇」と立て続けに旧作が編まれ、4月に徳間書店より2003年から2006年にかけて「問題小説」誌上に発表された短編が編まれた「狐の剃刀」が出版されました。幻想耽美の連続攻撃にあれよあれよといっているまもなく虜となっておりました。

「狐の剃刀」は全編京都が舞台です。「京都の平熱」以来、ここのところ京都にやられっぱなしです。路地を曲がればそこには異界が口をあけている。千年の怨念と悦楽がしみこんだ街。同様の街を世界中探しても他にありえない。さて、ワイン業者として気になるのは飲酒場面ですが、残念ながらこの「狐の剃刀」にワインが出てくる場面ははありません。バカラのグラスでウイスキーをやっている場面はあるのですが、赤江さんワインお嫌いなんでしょうかね。あるいは幻想耽美小説には似合わないのでしょうか。

先斗町辺りの色街、古風で洒落たワインバーでなり初める、バレーの踊り子と歌舞伎役者の異母兄弟。運命に操られる二人の妖しい色恋沙汰の顛末なんかぜひ読んでみたいですねえ。その舞台に登場するワインは何を想定すれば良いのか、なかなか難しいですよ選ぶのが。この街に合うワインは洗練された歴史を持った産地のものでなければだめでしょう。そして色は情念の赤。とすれば一つ思い浮かぶワインは、シャトー・ド・ジュブレのジュブレ・シャンベルタン。廃墟のようなシャトーで黒ミサが執り行われるのかと見間違うような試飲の部屋に、蝋燭を捧げ出現した年老いた黒装束の女主人。ワインの味わいより舞台装置に感銘したのが既に8年ほど前。あれなんか京都を舞台の幻想耽美小説に使うにはうってつけですね。

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白ワインの季節

2007年04月27日 | Weblog
いよいよ明日から多くの世間の人たちにとって黄金週間がはじまります。私ども“横浜ワインコレクション”は、銅週間と中二日で銀週間が組み合わされているだけで、錬金術師を雇ったにしろ黄金週間がやってくることはありません。それでも若葉の季節がやってきて、緑を眺めながら冷やした白ワインを飲むにはうってつけの季節で、ワイン業者それも白好きのワイン業者にとってはなかなか楽しみな季節なんです。若い白ワインてグラスに注ぐとなんだか緑がかったところありますよね、香りにも緑の葉っぱをイメージさせるところがあり、味わいにもグリーンなところ感じませんか。五月の感じや若葉のころをイメージしていると思いませんか。思わないって、それじゃあ話が先に進みませんから、ひとつ無理して思ってみてください。こういうことはお互いの協力がやはり必要な事柄でしてね。

横浜や湘南は例年6月10日頃から入梅です。梅雨になったらワインを飲もうという気が急激に失せます。ですからそれまでの一ヵ月半、ちょっと冷やした若い白ワインにとって一番似合うし美味しくいただける黄金期でもあるんです。あわせる料理なんて気にする必要がありません。何かつまんでおなかの周りを翌日気にするくらいなら、冷えた爽やかなワインだけで楽しんじゃいましょう。「目に青葉 喉を潤す 白ワイン」てな調子で楽しみたいものです。ダイエットを気にしながらのおつまみを考えるなら、やはり緑色の野菜が良いですよね。空豆、グリーンアスパラなんていうのが私の好みです。

さて我が“横浜ワインコレクション”から一番五月に似つかわしくて、緑っぽいワインを探すと、いの一番に“ハヴィエル・サンス ヴェルデホ”が思い浮かびますね。ろの二番に思い浮かぶのが、“サンセール クロ・ド・ショドネイ”ですかね。トロピカルっぽい白ではなくてハーブの感じがする白がいいですね。しかしこんなのあくまで私見ですから、“アナケナのソーヴィニョン・ブラン”が良いというかたもいるでしょうし、私は“シャトー・ラ・ルーヴィエール 2005”というかたもみえて当然です。ええ、どなたもお見事なチョイスです。

でも出来るならば“横浜ワインコレクション”の中からお選びいただけると、私も朝早くからこんなことを書いている甲斐というものがあるわけで、一つその辺のところをよーくお考えになっていただけると、はい、本当に助かるんです。
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大阪の変貌

2007年04月26日 | Weblog
久し振りに大阪の街を徘徊いたしました。24日夕刻、先ずは大阪駅に着いて構内が見違えるように改装され綺麗になっており、ホゥなどと感嘆しているうちは良かったのですが、乗り換えのため環状線乗り場を探していた所、恥ずかしながら迷子になってしまいました。宿を福島の阪神ホテルに取ったのですが、先回泊まった時に、かつて場末の雰囲気であった路地裏にバーの開店が多く驚いたのですが、今回ワインが似合う洋風なレストランが多く新規開店しており、しかも何処もかなり流行っているのでびっくりいたしました。一体何処からお客が来ているんだろうと不思議でしたが、ホテルの高層階から眺めてその理由が了解されました。福島駅の南に可也の数の高層ビルが新築されており、そこからどっと人が流れて来るようです。都会では縦の人口を考慮する事が今後必要であると改めて認識いたしました。

もう25年前この駅をたびたび利用し、プラザホテルの近くの客先へ通ったものですが、当時は清酒かビールの似合う飲み屋焼肉屋ばかりだったので、そのイメージが中々抜けません。変わらないのは私の頭の中だけで、街は刻々と変化をしているようです。特にここ二三年の変貌といったら目覚しいとしか言いようのない早さです。おみそれいたしました。

大阪からの帰りがけ、最近大阪に転勤されたお取引先の方と会食をいたしましたが、大阪の不況も底を打ってこれから右上がりの様相を呈しているとの見解。街を少し徘徊しただけでも感じられる事が、実際商流面でも現れてきているようです。ここ数年蔑ろにして来た大阪の市場も、いよいよ再度本格的に取り組むべき時機と痛感いたしました。輸入ワインとスピリッツ類が牽引になって業務店市場を引っ張ってくれるとすれば、我が社にとってこれほど好ましい事はありませんね。
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酒場のオキテ

2007年04月25日 | Weblog
“酒場のオキテ「酒通」の「粋」が分かる本”吉田類という本には本当に驚かせられました。青春文庫から出ており、当然題につられて購入の仕儀と相成った次第ではありますが、お買い得でした、と言うより¥580でこれだけ時間を掛けて全国の酒場を回った情報をいただいちゃあ申し訳ないというのが実感です。いわゆる全国の有名名物酒場案内ではありません。粋人の通人が案内しているわけですからこれはもう垂涎ものです。

テレヴィでも酒場案内をなさっているし、著書も多く、詳しくは調べておりませんが夕刊フジではお馴染みのかたのようで、知らぬは我ばかりなり、ということらしいのです。
著者紹介を見てみますと、1949年高知生まれとのことですから、鯨飲の本場生まれで40年以上の年季が入っていることは確実と思われます。恥ずかしながらまったく存じ上げませんでした。私の情報とか知識とかは偏っていると良く言われることですが、皆さんがご存知で私一人が知らないということが最近多いんだということに気がつきました。物や人を偏愛する性向があることをもう少し意識して広く世の中を眺めないといけないなあと反省しきりです。

下町の本当にディープな酒場への案内書として必携です。この書を持ち直ぐに大川界隈のこちら側でも向こう側でも有り金をもってすっ飛んで行き、そのまま帰ってこなくても悔いは無いと思わせるこくと悦楽の書です。これからの人生を棒に振る覚悟があるかたは直ぐにでも買い求めて読むことをお薦め致します。ただしワインの世界じゃないなあ。
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シャンパーニュ試飲商談会Ⅱ

2007年04月24日 | Weblog
今日の湘南はどんよりした天気、それでも寒いということは無いですね。これから毎月定例の役員会で名古屋です。今回はその後大阪へ入るので、味噌煮込みうどんあるいは味噌カツといった名古屋の味を楽しんでいる暇が無いのが残念です。なんだか昨日よりだいぶ長くなっちゃいましたが、昨日に引き続きシャンパーニュ試飲の顛末をお届けします。

シャンパーニュ・アスパジは、熟成期間の長いシャンパーニュを造っています。ブリュット・カルテ・ブランシェ(5年熟成)古香があり、ワインはしなやか、熟成感がある。ブリュット・ロゼ(5年熟成)わりとシャープなタイプ。細かい泡のブリュット・ブラン・ド・ブラン。ブリュット・プレステージ(5年熟成)古香がある。全体的にシャンパーニュに古香があり、鼻につく。シャンパーニュについては詳しくないので良く分かりませんが、この香りは好き嫌いがはっきりするので日本では如何なものなんでしょう。

シャンパーニュ・フリュトーは1953年設立、7.5haにピノ・ノアール、1.5ヘクタールがシャルドネ。キュべ・レゼルヴ・ブリュットはピノ90%、シャルドネ10%で3年熟成、2006年のシャンパーニュ・ド・プロプリエテ・コンクールで金賞を受賞とのことですが泡が荒い気がいたしました。ピノ100%のカルテ・ルビー・ロゼはピノの味わいがはっきりしたワイン。シャルドネ100%のキュヴェ・プレステージ2002は味わいが繊細で美味。

シャンパーニュ・ジョノ・ロバンは1964年創立のメーカー、5,54ヘクタールにピノムニエ68%、ピノノワール22%、シャルドネ10%が植えられています。ブリュット・グラン・トラディショナルはフルーティーなスタイル。ブリュット・プレステージはシャープでフルーティーなスタイル。ブリュット・レ・グランド・ノットは繊細で強くフルーティーなシャープさがある。全体的にフルーティーでシャープな感じが支配している。

シャンパーニュ・ムタルディは16ヘクタールの家族経営のメゾン。キュヴェ・カルテ・ドールはほんのりした甘味があり美味。キュヴェ・セレクションは繊細で美味。

☆シャンパーニュ・ポール・デテュンヌは1860年からの家族経営のメゾン、特級畑も持つ。ピノ70%とシャルドネ30%のブリュット・グラン・クリュはフルーティーで強さと繊細さをもつ。205ℓの樫樽で醸造熟成したブラン・ド・ノワールは味わいに複雑さがあり美味。

シャンパーニュ・ピエール・アベール(セー・ぺー・アッシュ)は特級の畑も持っています。ブリュット・グラン・クリュは奥行きは無いが繊細。シャンパーニュ以外にもブルゴーニュ、ボルドー、ローヌなどを多角的に販売しているようです。

シャンパーニュ・フランソワ・スゴンデは1976年設立2/3ピノ・ノワール、1/3シャルドネの5.5ヘクタールの畑を所有。キュヴェ・ブリュット・グラン・クリュは酸が強く果実味に多面性を持つ。ブラン・ド・ブラン・ミレジムはフルーティーさが繊細で細やか。

元来シャンパーニュについて「泡があるというだけで、何故、あまり美味くも無いワインに多くのお金を払うんだろう」という偏見を持つ私としては、その偏見を拭い去るに恰好の試飲会でした。造りが良くて、畑が良くて、金銭的なことを考えずに美味さだけを追求すると、えもいわれぬ夢の世界に誘ってくれるシャンパーニュが存在するんですね。最近組織小売向けのワイン開発が一段落して、自分で飲んでみて本当に良いと思われるワインに取り組んでみようとしているのですが、ワインに対する見方が変わりとても新鮮です。低価格で価格のわりに美味しいと思われるワインをご提供させていただくこと、これも中々難しい仕事ですが、頭の中がすっかりこのことばかりになってしまい、価格を忘れさせるような素晴らしいワインをご提供させていただく事を忘れていたようです。

私にとって素晴らしいワインとは、エレガントで多面性を持ったワインです。具体的には綺麗な酸が果実と幾層にも襞のように重なり、それが旨味としか表現できない味わいに絡まり、複雑な構造が味わう角度により異なる面を見せる。そしてワインは強くも濃くも感じさせないかるみをもっていなければなりません。それは赤ワインでもロゼでも白でも発泡酒でも共通な要素です。
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シャンパーニュ試飲商談会

2007年04月23日 | Weblog
先週4月20日(金)に恵比寿のウエスティン・ホテルでシャンパーニュの試飲商談会がありました。恵比寿ガーデンプレイスはもう10年になるのでしょうか、かつての賑わいは無く閑散としておりました。移ろいやすい日本人の心性で、今日この手の人気は一手に東京ミッドタウンに集中しております。また次の場所がオープンすれば、皆さん今度はそこへわんさかお出かけになることと思います。ともあれそんな環境の中、メーカー17社が出展されており、このホテルの部屋は盛会で活気がありました。ここのところのシャンパーニュブームで、シャンパーニュの試飲会だけは何時もこんな具合らしいです。

横浜ワインコレクションで2年前に輸入販売した、ルネ・ジョリイの陽気なピエール・エリック・ジョリイは、何で何時もこんなに明るいんだろうと不思議なくらい、明るく皆さんにワインを振舞っておりました。私のところ以外にも出しており、結構色々な日本の雑誌に取り上げられ、掲載紙面を見せびらかしてくれました。ブラン・ド・ノワール・ブリュット微かな甘味があり美味。キュヴェ・スペシャル・RJは甘く細やか。相変わらず品質の高いシャンパーニュを造っています。

シャンパーニュ・コランは入り口に一番近い所で、知り合いが群がっており、つい足を止めましたが、とてもよいシャンパーニュでした。デルフィーヌ・コランさんは一級と特級に10haの葡萄畑を所有する家族経営の蔵のお嫁さんで、とてもキリットした女性です。ブラン・ド・ブラン一級はすっきりしたタイプで繊細で美味。キュヴェ・グランド・クリュ2001はフルーティーさと強い酸が織り成す何層にも感じられる襞が素晴らしい。ブラン・ド・ブラン一級1973は澱引きを最近し、ドザージュ無しの古香のする記念的味わいのシャンパーニュ。もう、へーえという感じです。
このメーカーはシャンパーニュでは最高の土壌といわれているところに一級特級の畑を持っているとの事ですが、さすがシャンパーニュにフィネスがあり、繊細な複雑さを感じます。エレガントです。

昨夜、ビーズ・千砂さんの「世界でいちばん贅沢な生活」を読んだのですが、彼女もブルゴーニュのよさは、エレガントさにあり、繊細な酸が織りなすスタイルのワインが好みだとの事ですが、シャンパーニュについても同様のことが言えそうです。

まだまだ沢山試飲したのですが、今日はこの辺で、続きは明日にします。先日清酒の利き酒のコメントが長すぎて自分でも嫌になっちゃいましたが、読んでいただく方にとってはいかばかりかと反省しております。
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春に三日の晴れなし

2007年04月22日 | Weblog
昨日は初夏を思わせる暖かさで爽やかな風が吹いていたのですが、今朝は一転して雨。ただし南陽気で暖かな雨になっています。昨日は晴遊雨読の方針の下、春盛りの湘南を徘徊しておりましたが、先週まで紫の女王に君臨していた花蘇芳は最後の色香を留めるのみ、今週は藤が女王の席におります。紫のすだれが見事に先まで伸びきり艶やかな姿、随分多くの見事な藤を見ることが出来ました。躑躅は咲き始めたばかり、大紫、霧島は来週には春の花の女王に君臨するでしょう。小手鞠、花水木の白い花も今が盛り。ほんの二時間ばかりの散歩でこれだけ花を楽しめるのは今を置いて他に無いかもしれません。春爛漫を楽しんだ徘徊でした。

さて、昨日は少し歩き過ぎ思ったよりも疲れていたようです。積読の解消をと思いつつ睡魔に負けてしまいなかなか捗りませんでした。それでもここのところ熱中しているシミタツの「行きずりの街」を読んでおりました所、初めての酒であるマーテルが出てきたので、少し嬉しくなりました。シミタツを系統的に読んでいるわけでなく恣意的に読んでおりますので、マーテルが出てきたのは偶然に過ぎず本来特別の意味も無いんですが、それでも私にとって新しい酒類が出てくるとつい嬉しくなります。作中の登場人物の大学の学長にこのコニャックを飲ませているのですが、いやな事を忘れるために飲んでいる酒です。コニャックの愛好家の私としては誠に不本意な飲まれ方です。ちなみに今回の主人公はスコッチオンザロックスを飲んでおります。ハードスピリッツが出てくるのは、この本の調子がハードボイルド的であるかも知れません。

今朝の雨、このまま一日降り続くようだと積読解消にとっての恵みの雨。しかし今週が盛りの藤のことを思うと恨めしい雨です。止んだ隙にでも今年の藤をもう一度目に焼き付けておきたい。短い命の花を愛でるのに一刻の猶予もありません。本の命も短くて、インクが印刷してから一週間で消えるとしたら、知性豊かな教養人が一人湘南に生まれていたかもしれません。
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積読の効用

2007年04月21日 | Weblog
今週は飲みすぎて本を余り読みませんでした。しかしながら興味があると手あたり次第購入して積読用蔵書は増えるばかりです。コレクターはどうも男の性に関係あるらしく、これを止めると心身障害などになるらしいので金の続く限りは気にせずに買い続けようと思っております。

今週新たに増えた積読候補として、「ざっくり分かるファイナンス」石野雄一、本来ファイナンスがざっくりと分かるようならこの年になってまでこのようなタイトルに魅かれはしないのですが。
「日本人のしきたり」飯倉晴武編、これは面白いので読んでます。へーえと驚くようなことばかりです。
「わたくしの旅」池波正太郎、かつては大人の男がいたんですねえ、読ませていただいております。
「フェミニズム殺人事件」筒井康隆、89年初版です。いやはやつい懐かしくて。
「熱帯魚」吉田修一、最近この人にも凝ってます。
「考えすぎ人間へ」遠藤周作、考えない人間である私には無意味な本のようですが、この人のエッセイにはつい手が出てしまいます。
「ゆっくりと、旅」高田宏、旅にいつもあこがれ、それも“ゆっくりと”となると悦楽への入り口のような気がして。
「ぼくは、パリのお菓子屋さん」千葉好雄、パリ、菓子という単語に無条件で反応してしまいます。ましてや昨年パリに行ったときに、この店の近くにホテルをとり、散歩しながら覗いたとあっては。
「金輪際」車谷長吉、「赤目四十八瀧心中未遂」の寺島しのぶちゃんの背中の彫り物が忘れられない。このタイプの作家は今後出ないかもしれないと思うとつい。
「シャーロックホームズ最後の挨拶」日暮雅通訳、ありがたいですねコナン・ドイルの新訳が三カ月おきに出ています。老後の楽しみに購入です。
「Wの悲劇」夏樹静子、目に優しい新装版が毎月出るとあっては。
「知っておきたい日本の仏教」武光誠、余りにも無知なま今日まで来てしまいました。
「男のだいどこ」荻昌弘、食い物の話となると極端に自制心が働かなくなります。
最後に読了した本として「負け犬」シミタツこと志水辰夫。「友を偲ぶ」遠藤周作編。

それでも積読の内容を見てみますと、食い物、旅、歴史、推理小説、小説、実用書となっており、決して悪い内容でもありません。せめて少し酒を断ち、出来れば仕事も断って読書に専念できれば、もう少しまともな人間になれる可能性さえ残しております。

しかしながら今日の湘南はこんなに晴れて爽やかな南風まで吹いています。ましてや新緑が街を覆っているこの季節、書斎でうだうだしている場合ではありません。ええ、読書には本当にこまった天気です。

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