キュヴェ タカ/cuvee taka 「椿庵酔哲湘南日記」

気儘な湘南暮し ー散歩に読書、映画、酒、そして時々釣り-

6月29日(水)酷暑

2011年06月30日 | Weblog
いや酷く暑い一日でした。
関東地方でも6月の観測史上最高気温を更新している地域もあったようで、盛夏を前にして余りの暑さに嫌んなっちゃいます。
これで梅雨明けしたら涼しくなったなんて事になれば大いに結構なんですが、今これだけ暑いと酷く暑い夏を予想するのが人情というものです。
暑い日が続くとワインが売れなくなって困っちゃうので、生活上の問題からも適度な暑さでお願いしたいものです。

昼は中屋のおおもりをいただきました。
諸物価高騰の煽りか、驚くほどの蕎麦が盛られていた名物のおおもりが、この日はそこそこで、他の蕎麦屋の四枚分程度でした。
蕎麦が笊から溢れて下の盆に垂れ下がっているくらいじゃないと中屋らしくありませんが、喰い終わってすぐに動く事が出来、健康のことを考えるならこの程度がいいですね。

関内駅ビルの芳林堂で、
「砂の本」 ホルヘ・ルイス・ボルヘス 集英社文庫
を買い求めました。

アルゼンチンワインを取り扱っている以上、この作家のものを抑えておくのは当然で、95年に文庫化されたものの改定新版です。好いものは文字を大きくしてどんどん出してもらいたいものです。



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6月27日(月) 曇り時々霧雨

2011年06月29日 | Weblog
ここ7,8年ほど遠ざかっていた井桁寿司に、先週木曜の昼に久し振りに行き、握りを喰いました。
この日はチラシの味を確かめたくってまた出かけました。
ここはキリッとした男飯なので、梅雨時の鬱陶しい季節には大いに食がすすみ、満腹大満足でした。
近年関内で寿司を喰うときは駒へ行くことが多くなっていますが、昔は井桁寿司へ昼夜よく通ったものです。
昭和三年創業、現在の店は昭和三十年に建てられたものです。
私の親父が昭和三年生まれ、私が昭和三十年生まれですから、奇縁に親しみと懐かしさを感じ好んでおります。

満腹の腹を抱へ、腹ごなしのためそろりそろりと関内駅前ビルの芳林堂へ向かいました。
   「文学ときどき酒」 丸谷才一 中公文庫
   「百物語」 杉浦日向子 新潮文庫

を買い求めいそいそと事務所へ戻ってまいりました。

私も「酒ときどき文学」であったなら、少しはましな生き方ができたのかもしれませんが、「酒ときどき昼寝」でしたから、これはもうワイン業界の裾野にようやくしがみ付いているのが精一杯。
「酒ときどき女」で若いうちに身を持ち崩し、人生を降りちゃっても面白かったですね。知的な対話集です。

杉浦日向子さんのものは、最近、目に付きさえすれば買い求めております。
気風が好くて爽やかで、この鬱陶しい梅雨にはうってつけの人柄であり書物です。
初版は平成7年、私が買い求めたのは今年3月の22刷、人気の高さが伺われます。







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6月26日(日)曇り

2011年06月28日 | Weblog
この日二宮から平塚まで散策をいたしました。
道中の花や果物のことは昨日書いたので割愛するとして、平塚で久し振りにパン屋のお姉さんから、漉し餡と粒餡のアンパンを各一買い、胸の痞えがおりました。
もう五年以上になるでしょうか、平塚に来るたびに顔を見ては何か買っているので、久しく顔を見ないと寂しく感じます。
海岸近くで市営プールが開かれる期間は、街中の店を閉めてそちらに専念してしまい、二月近く逢えなくなってしまうので、この日逢えて好かったです。

駅ビルのさくら書店で本を物色いたしましたが、豊漁でした。

「物語 食の文化 美味い話、味な知識」  北岡正三郎   中公新書
「今夜もひとり居酒屋」 池内紀  中公新書 
「慶応三年生まれ 七人の旋毛曲り―漱石・外骨・熊楠・露伴・子規・紅葉・緑雨とその時代―」  坪内祐三 新潮文庫
「青豆とうふ」  安西水丸、和田誠  新潮文庫


北岡さんの著書は、物語との題名ではありますが、事典のような感じもあり、食全般について書かれた余裕綽々の書物で、最近のグルメブームに乗っかったけちな本ではありません。
京都大学農芸化学ご出身で、その道を長く歩んでこられた学識と見識に満ちた楽しい本です。
こういった類の本では珍しく、読んでいてほのぼのしてきます。

池内さんは、このところ新刊を随分と出されているので、以前のような濃厚な感じが薄められていて、浅学非才な私には丁度好い濃さになっております。
それにしても居酒屋にまで手を広げられているとは思いませんでした。
思い余った編集者が窮余の策で、エッセイで売れてる作家に居酒屋を書かせているのかもしれません。
しかしこれは単なる居酒屋探訪記ではありません。

先日坪内さんの新刊「書中日記」を卒読いたしましたが、今一番乗っている文芸評論家ですね。
若い頃からどれだけ読んできたかが大切ですが、ある一定の年齢を超えると読めなくなってくるものです。
しかし、この方50になったばかりですから、積算読書量と現在の読書能力が高く、今が一番の盛りです。
今回文庫化されたこの本は、2001年にマガジンハウスより発売され、講談社エッセイ賞を受賞しています。
慶応3年生まれは、明治という時代を大いに遣り繰りした人物が揃って生まれた特異年であったようです。

「青まめとうふ」は、書店で見ていてイラストが綺麗なので買い求めました。
パラパラとめくっただけですが、気がついたら随分読み進んでいました。
こういのが優れた本なのかもしれません。









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環境問題への関り方

2011年06月27日 | Weblog
どんよりとした梅雨の典型的な空模様が続いていますが、雨が降ってこないのが何よりの幸い、週末の湘南散策が気持ちよく出来ました。
紫陽花は既に一部の花が終わり、瑞々しさが失われてきており、主役の座も梅雨の経過とともに危うくなって着てます。
それに変わってノウゼンカズラが色鮮やかに咲き誇り、石榴の花の朱もそれに負けじと咲き誇っています。
初夏の冷色が盛夏の暖色に移る境目にいるようです。

色合いが随分濃くなり、濃いオレンジになっている枇杷を取って食べてみました。
水分と酸が失われ過塾気味、梅雨時のうっとうしい環境ではこの二つの成分が失われると果実が美味しく感じられません。
四週間にわたって楽しませてくれた枇杷もこれで終わりです。

完熟した梅が道路に転がっていて、一昔前ならこんなことは無く、その家の主婦が青いころに捥いで梅干か梅酒を作ったのでしょうが、そいつを拾って甘く強い匂いを楽しんでから齧ってみると甘みと酸味で実にほのかな味わい。
梅雨時の食い物ですねえ。
環境問題を考えるなら、先ずは家の庭の果樹を有効に利用する手立てを考えたほうが良いんじゃないかと思います。
散策の途中で、枇杷にしろ梅にしろ、家の人が収穫している姿を見ることは稀です。





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6月24日 晴天

2011年06月26日 | Weblog
この日の名古屋は暑かった。
関東でも熊谷で39.8℃を記録したとか。
子供のころは32℃以上の温度を聞いたことが無かったが、近頃では当たり前に40℃近い温度が話題にされる。
ここ数十年で日本が住みにくい国になってきている事を物語る一つの例だね。
福島じゃあ放射能測定器を持って毎日計っているというから、40℃で驚いていちゃあこれからの日本で生きていけないことになる。

久し振りにスカイウォークの紀伊国屋に連れて行ってもらい
「窓を開けると」 池部良 文春文庫を購入。

帰りがけ名古屋駅ビルの三省堂では
「銀座の喫茶店ものがたり」 村松友視 白水社を買いました。

池部さんの文章は江戸っ子らしく歯切れがよくて、読んでいるだけで気持ちがよくなる。
翌日一気に読了いたしました。
癖になりますねえ。
前回スカイウォークの紀伊国屋では、「月下の一群」堀口大学 講談社文芸文庫を買いました。
思い出多き場所です。


村松さんの文章は、池部さんの対極にありねっとりしているところが魅力になっています。
野良猫についての新刊本も出ていたが、銀座の題名に誘われてこちらに手が伸びた。
ブランド品の衣服やバッグが欲しいわけじゃないし、ナイトバタフライの舞う姿を永く観ていないので、そちらへの興味も失せている。
でも、この街にはは大いにそそられる何かが今もあります。

今日は6月26日日曜日の朝。
湘南はどんより曇って梅雨の真っ只中の感じですが、昨日散策をしたところ、何時の間にやらノウゼンカズラが見事に咲いており、盛夏も間近い事が分かります。

先ほど今年初めてのミニトマトの収穫をして食しましたが、期待に違いひどく不味い。
梅雨の晴れ間に光合成で蓄えたエネルギーでは不足しているのか、色は真っ赤だったのに果肉が柔らかく味わいも無し、意外な結果でした。
夏野菜が本格的に美味くなるのはこれからだね。






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赤ワインそれとも白

2011年06月25日 | Weblog
先日の新ラベルの発表会のときに感じたのですが、皆さん結構お集まりいただき、カスターニョって人気があるんだなと思ったのですが、これは赤ワインのスペシャリストに対する人気なのかなあと感じました。
だって、夏至の暑い盛りに飲むワインとしては、きりっと冷えた爽やかな白ワインがいいですよね、赤ワインを飲む気持ちにはなり難いのが人情というものですが、それでもお集まりいただいて試飲までしていただけるのですから、ワインは赤なのかなと。

日本人は赤ワインと白ワイン、基本的にどちらが好きなんだろうかとたまに考えますが、一般的な庶民の感覚ですと、ワインに初めて接するときには一本500円位の投資しかできないですから、その価格帯ですと赤ワインのほうに飲めるものが多いのが事実です。

しかし、ワインが気に入って1,000円の投資が普通になり、たまには2,000円位のを飲んでみようかとな思うようになったときに、素晴らしい白ワインにめぐり合う可能性が増え、幸運にも気に入ったものに出会い、白ワイン愛好家になる方がいるのではないだろうかと推測しています。
ですから、ビギナーの方には赤ワイン支持者が多く、ある程度のワイン経験者の中には白ワイン支持の方が多いのではないでしょうか。

人間知らないものについては良し悪しの判断を停止するのが当たり前ですから、ワインビギナーの方に色々問いかけても口が重いですし、ご本人が判断基準を持たない段階で本当のことを話そうにも話せないのが当然です。

色々なかたに赤白どっちがすき?なんて聞きまわってていると、あなたはどうなの?なんて逆に聞かれることがあります。
基本的には白ワインが好きですね。
でも、よく熟成したブルゴーニュの赤となると話は別で、えもいわれぬ心地よい時間が約束される魅力に抗し難い。
良く熟成したバローロでも同じことが起こります。

日頃入手できる手ごろな価格のものですと、白ワインでサンセールやピュイイフュメなどソーヴィニョン・ブランも好きですし、シャブリやムルソーなどのブルゴーニュのシャルドネにもそそられます。
ドイツのフランケンワインの中にも優れたものがありますし、ジュラなんかもいいですね。
ついこの間飲んだ、サルディニアのヴェルメンティーノも美味かったですから、偏狭な愛好は無く、幅広く楽しめるいい性格を持っているといえます。

詰まるところ美味いワインなら何でもいいわけで、人から蕎麦とラーメンどちらがお好き?なんて聞かれて、どっちでもいいけど美味いのが好いってのと一緒で、結論めいた事は何時も詰まんねえなあって感じだね。





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藤沢クルージング

2011年06月24日 | Weblog
藤沢には見るべき書店が二つあります。
東海道線藤沢駅改札口を出て右が海側、橋上駅ですから地上二階に当たりますが、そのフロアを東隣のビルに続く通路をたどってゆくと自然に有隣堂の売り場に続きます。
書店は二階から五階までで、そこそこの在庫数を誇っております。
本店は横浜伊勢佐木町で、横浜駅ビル、蒲田駅ビルなどに支店を持つ老舗ですが、ここのところ本店の売り場面積を縮小したりと、経営に工夫を強いられているようで、かつてのように書籍の選択に強い意志が感じられず少し残念に感じています。

改札を北側に出ると、やはり地上二階に当たる広場に出ますが、その右手に見えるビックカメラの階上にジュンク堂が2フロアを占めています。
可能な限りの書籍を並べようとの強い意志が災いしてか、経営に行き詰まりがあり、丸善と一緒になって立て直しを図っているようですが、品揃えは湘南でNO1です。
可能な限り買わせていただきますんで、この気高い経営方針を変えないでいただきたいです。

夜のクルージングが始まる前に時間があれば、この二つの書店を眺めておくと時代に後れることなく今を過ごすことができます。
本は葦編三絶も大切ですが、どんな新刊書が出ているかを見るだけで時代の空気が掴めますし、勘がよければ内容希薄な書籍の一冊分くらいは読了したのと同程度の効果があります。
これから飲んで遊ぶというときには、多少頭脳の鍛錬に寄与する活動をしておくべきです。

そのジュンク堂のビルの北側の路面店に焼き鳥屋があり、夏は入り口の硝子戸が取り払われていて、開放的な湘南の夕暮れを眺めながらビールと地酒で舌慣らしが可能です。

橋上駅を超えて海側の繁華街に出ると、その真ん中あたりに結構美味い魚を出す釜飯屋があります。
先夜は、札幌からのお客様を交えてのクルージングだったので、相模湾の魚だけを選んで、旬の鯵、鰹、若衆、ミル貝、アオリ烏賊、しこ鰯の刺身、鯵と若衆が美味かったですね。

なす浅漬け、枝豆、出汁巻き、薦められた出汁巻きが抜群でした。
釜飯屋はどこも鶏関係の料理が美味いような気がしますが、事実なのかなあ。
自家製さつま揚げ、稚鮎天婦羅、手打ちそば、これは薦められただけのことはあって美味かった。
シラスの釜飯、これもせっかく湘南で釜飯を食うんだったらこれっきゃないですよ。

酒は酔鯨純米吟醸を冷で6本、壱岐焼酎1本を四人で空けました。
その前にビール、ハイボール、生GFサワーなどを各自頼んでたのでかなり飲んでますね。

近所のバーへ四人で入ったら、3人以上は駄目だと断られました。
静かに一人あるいは二人で飲むところのようなので、おとなしく退散。

そのバーのビルの地下のワインバー・ポルトヴィノに入ってみるとかなりの大場所で、3,4人のグループが幾つか結構かしましくワインを飲んで実に活気がありました。
お料理のほうは、チーズ、シラスとキャベツのスパゲティー、ベーコン入りのフィットチーネ、大量のドルチェをいただきました。

ワインはネッビオーロをカラフェでいただき。
これが軽くてとてもよかったです。
サルディニアのヴェルメンティーノ2006、これが熟成した黄金色で中々美味かったですね。

グラッパは店にある5種類をすべていただきその違いを味わいました。
結局グラッパらしいのは木樽熟成していない白のもので、洗練させて勝負するとなるとコニャック、アルマニャックという強敵がいるので、荒い感じの白で勝負しておくのが好いような気がいたしますね。

世界各国のワインがあり、店の名刺にもグリル&ワインバー 料理がおいしい!ワインがおいしい!とかかれてましたが、イタリアンが基調になったカジュアルで好い店でした。


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夏至に

2011年06月23日 | Weblog
カスターニョ新ラベル発表会が、夏至に当たる昨日、ペニンシュラ東京でつつがなく行われました。
といっても面白かったのかどうかかよく分かりませんし、ましてや効果があったかとなると余計分かりません。
現代というのはやっていることに対する意味が際立たない時代ですから、ぼんやりとこんなことが行われたと記憶に残ればそれでよしとしましょう。

それでも強く印象に残ったのは、東京地方のすこぶる好い天気で、気温が35度を超えたところもあちこちで見られ、梅雨の真っ只中の会にしてはお天気に恵まれすぎたという事で、まるでイエクラのモナストレルが抱えている問題が再現されたようでした。

この暑さは今年初めてで、身体が慣れていませんから会終了後早々に引き上げて、風呂を浴びて横になりましたが、疲れているせいで長時間眠りました。
この長時間睡眠が身体のモードを初夏から盛夏に変えてくれていると、今日から快調に過ごせるのですが、果たしてどうでしょう。
今朝の湘南は、梅雨のどんよりしたせこい天気に戻ったみたいですが。













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6月21日 晴れ時々曇り

2011年06月22日 | Weblog
昼休み桜木町の紀伊国屋まで出かけ、今月発売されたのに見つけることが出来なかった
「現代文明論講義」佐伯啓思 ちくま新書
を買い求めました。

中公新書と思いこんでいたのが見つからない原因でした。
佐伯さんのものは分かりやすいんで大概買いますが、今回の本は京都大学の学生とのやり取りを本にしたもので、さらに分かりやすいものです。
この20年くらいの話題になった事柄について丁寧に説明がなされています。

帰りがけ、藤沢有隣堂で目に付いた
[梁塵秘抄」後白河法皇編纂 川村湊訳 光文社古典新訳文庫
を買い求めておきました。

あまりにも面白いんでかなり読み進めました。
明治以前の日本は総体におおらかであったのですが、さらに遡ったこのころの日本は格別に愉快であったようです。




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真竹の筍

2011年06月21日 | Weblog
昨夜は久し振りに茅ヶ崎の渚亭へいって来ました。
湘南では4月に孟宗の筍を楽しみ、6月には真竹の筍を楽しむ良き習慣があります。
その真竹の筍が出ているとのことで、筍ご飯をメインにしていただき、谷中、玉蜀黍、浅利酒蒸を肴に、持ち込んだヴェルモットとビターで簡便なマンハッタンを自作して楽しみました。

先日の札幌でも二日目の夜、お取引先の札幌グランドホテルのバーでマンハッタンをいただき、その跡にヴェルモットの赤をストレートでいただいております。
ここのところ大人になったせいか、ヴェルモットの美味さに開眼したようで、機会の少なくなったアルコール摂取の場面では是非とも味わいたいアイテムになっております。
でも置いてある所が少ない。
バーにはカクテルの欠かせませんから大概ありますが、和食、居酒屋の系統の店で置いてあることはまずありません。

飲みたくなるとどうしてもそれじゃなきゃいけない歯止めの効かない性格ゆえ、今後はカプセルにヴェルモットを入れて、そいつを懐に呑んで店に出かけ、ウイスキーのロックを頼み、それにカプセルの中の液体を流し込むなんてことをしそうです。
薬に中毒したおじさんに間違えらて、白い目で見られなきゃいいんですがね。






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