夕方、散歩に出て公園で運動をして葛川縁を大磯方面へ歩いた。
川べりの道は舗装されていないので土の感覚が楽しめる、雨のときはぬかるむが、水たまりを越えて歩くのも面白い。
帰り道で初めて沈丁花の香りが漂っていたが、花を観るともう終盤だった。
そうだよなあ2月に強い芳香を放つから貴重な花なのになあ。
プレシネを観ていたら妻が買い物から帰って来て、生の海豚があったから買ってきてあげた、料理してねと云われた。
ここのところずっと冷凍の海豚を売っていたのに、今日のは岩手の海豚だった。
海豚を喰わないと、関西の人間が河豚を喰わないのと同じように冬をしみじみと感じられない。
映画が終わってから早速二切れの切り身を細かく切ったが、身がしっかりしていて包丁がすんなり入った。
たっぷりの水で煮て何度も悪を取り、水が澄んでから酒と生姜を入れて煮て、砂糖を入れて20分弱火で煮て、牛蒡と醤油を入れてさらに弱火で30分煮て、具を取り出して煮汁を煮詰めてかけるのだが、味見をしたら実に美味かった。
晩飯は、この海豚を煮たのとカマスの刺身、茹でブロッコリー、葱ぬたで飯を喰ったが、実に美味かったなあ。
海豚は脂身が美味いのだが、この癖のある匂いが好きになると虜になる。
葱ぬたも美味かったなあ、残念なことに妻は海豚と葱が嫌いなので、僕と次男が二人で食べて喜んでいた。
妻は厚揚げの卵とじに三つ葉をあしらったのと、自分で作ったキムチで食べていた。