キュヴェ タカ/cuvee taka 「椿庵酔哲湘南日記」

気儘な湘南暮し ー散歩に読書、映画、酒、そして時々釣り-

アリカンテにて

2012年06月30日 | Weblog
港町アリカンテのヨットハーバーの前に宿をとっいるが、生憎安い部屋なのでヨットも海も見えない。仕事できているのだから仕方が無いが、周りは昨日から始まったヴァケイションで観光客がごった返していて、仕事をやる気にならない。

シャティヴァからアリカンテまで電車で満員の移動したが、窓口では大きな荷物を抱えたおばさんたちが、席は無いのかと大騒ぎをしており、席を予約しておいたことを感謝した。民族がこぞって海辺へ移動して、まさかこの国の経済が破綻しているなどとは思えない。

昨日、エンゲラで43℃の酷暑の中、ワイナリーの見学をしたが、この温度を体感するのは初めてで、それが嬉しかった。風は熱くて助けにならないし、強い日差しでぶっ倒れそうだった。シエスタは必要が生んだ習慣だ、これなくしてこの国では生きては行けない。

 
アルバーロと酷暑の中ワイナリーを散策する


近頃良く見かけるマルセラン、房に隙間が多いのが特徴で、風通しがよくグリーンハーベストを行わなくても健康なブドウの収穫が出来る。

その後セラーの見学と試飲をしたが、温度管理されているので極楽だ。カベルネ・フランとプティ・ヴェルドーのブレンドは、完熟するためか青っぽい風味が無く、しかし酸があって美味。話題のマルセランは、酸が強くスパイシーな風味が舌を差し、日本人為は難しいような気がした。カベルネ・ソーヴィニョンは、予想外にもピーマンの風味があった。以上は樽からの試飲で20011年産。モナストレルとシラのブレンド2009は此処の最高級品とのことだったが、一言で言えば濃すぎる。こんなに濃くしてどうするのって感じだ。

ちょっと高いが、軽く木樽に通した白ワインのブラン・デンゲラがひじょうに良く、50ケース購入。此処は軽く作った赤と白がいい。



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ヴァレンシアにて

2012年06月29日 | Weblog
空港を下りてホテルまでの街路樹がオレンジで、そこにはかなりの量のヴァレンシアオレンジがろう。誰も取って喰おうとしないのは不味いからだと聞いたことがある。でもそれは違っているだろう。多分何処にでもあって、仮に買ったとしても安く、盗み喰いの対価を払うだけの価値が無いからではないのか。

ワインことを書いておきたい。CDGのラウンジでは、エアフランスで給されたドルーアンのリューリー2006に加えて、トリンバッハのピノ・グリージオ96、南仏のジェラール・ベルトランのVDP2005が置いてあり、熟成した白を楽しんだ。ピノグリは濃厚、熟成した大変おいしい白で、基底に苦味を持ち、それが印象的であった。ベルトランのワインは他の二つに比べると、エレガントさにかけるが、スケールはより大きなもので、もう少し時間を置いてから飲んでみたい。

ホテルに昼頃ついて、夕方まで寝て、事務処理を3時間ばかりしてから夕食を町のレストランで取った。イタリアンレストランに人だかりがしていたが、どうもフットボールの試合にイタリアファンが集まっていたようだ。その隣のアルゼンチン料理の店で、アサードをメインに食べたが、ワインはリオハのクリアンサを選らんだ。15ユーロだったが、メニューにはこの価格帯が多かった。道端のテーブルに冷やしたのを持ってきてもらったが、何しろ風が吹いて気持ちが良いものの日中の温度が高く、直ぐに飲み頃の温度になったのを慌てて飲んだ。リオハの標準的な味わいであったが、二人での支払いが60ユーロの店であるから、細かいことをとやかく言うような積もりは無く、大いに楽しんだ。


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パリ・シャルル・ド・ゴール

2012年06月28日 | Weblog


昨夜成田を遅く出発してCDG空港に到着したが、現地時間の4時前。とりあえずラウンジでシャワーを浴びてすっきりしたが、職員は受付の数人がいるのみで、室内は薄暗く何も始まっていない。まあ、フランス人が早起きで仕事をてきぱきしたら、日本の立場が脅かされるから、悪いサービスでも黙って受けて日本がまだまだ落ちぶれるには時間が有ることを確認して、にんまりすることだ。怒っちゃいけない。

5時から朝飯の軽いスナック類が出てくることになっているが、だいぶ過ぎたが、出てくる気配は無い。このくらいのことで受付に文句を言うやつがいるが、一時間以上たったら、まだですか、と丁重にお伺いをたてるぐらいがこの国の時間感覚と心得るべきである。
ヴァレンシアの乗り継ぎに4時間もあるのだから、この時間の流れに素直に乗っていれば、長くて嫌になるなんて思わずにすむ。


機内で出たワインのことを書いておこう。ドルーアンのリューリーの白は、樽が効いて酸化した風味で実に美味かった。ムースのような平目のムニエルが異常に不味かったが、このワインのお陰で救われた。ワインと料理の助け合い運動、良き関係だ。アントナン・ロデのモルゴンはいただけなかった。酸が強く感じたが、旨みや奥行きといった好みの味わいが無かった。ワイン業者として書いておかなきゃいけないことだが、悪いワインというものは無い、飲み手の好みに合わないだけだ。
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今夜スペインへ

2012年06月27日 | Weblog
本来この出張は4月に行くことになっていたが、会社の売却、新たな会社での仕事が忙しく、ここまで伸びてしまった。スペインに正味7日間滞在中、有機ワインの生産社2社、カスターニョ、カペル・ヴィノスの4社と面談予定、少し物足りない。

この時期スペインへ出張するのは得策ではない。今、スペインは灼熱で日中仕事にならない。農作業を考えてみると、乾燥した35℃の炎天下で畑仕事をしたら生命を危うくする。暑い盛りの昼下がりは寝て過ごし、少し涼しくなってから働くのは、必要が生んだ就業形態で伊達や酔狂じゃないんだな。

長々と書いたが、そのため日中面談をするのが難しく、加えて出張日程が二転三転したためアポの順番が悪くなり、けっこう離れた生産者の処をを行ったりきたりすることになった。しかも交通の便が悪いので、効率の悪い出張になった。

でもまあ、物事は好い方に考えることが肝腎、常の出張より多く電車を利用するので、一般の人たちの生活風景や、車窓の風景を楽しむことも出来るし、長時間乗車するので、日頃読めない本をじっくりと読むことが出来る。海外での読書は周りの環境と本の内容の対比が絶妙であるとき、日本での読書と異なる味わいが生じる。

フリーの時間も多いので、勘を働かせ行き当たりバッタリのレストランで食事をするのも面白い。サプライヤーとともに食事をすると、一定のレベルが約束されるが、一見で入ったところでは、後悔や思いがけない発見があるし、ワインを自由に選べるのも楽しい。ローマで入ったピザ屋では、アルト・アディジェの赤白各18ユーロのを頼んだが、この地域のワインがけっこうレストランに浸透していること、売れ筋ワインが18ユーロであることなどが分かった。

昨日は横浜そごうまで、スペインへの土産を買いに行ってきた。男の買い物というのは、買うものを予め決め、店に入ったらおねえさんにそのありかを聞いて、一直線にそこに向かい、何も考えずに必要個数を手に持ちレジに直進する。このパターンが好ましいが、同行者がいたもので、いちいち吟味をし、好いといいながらもまた棚に帰して別のを見るなんて事を繰り返したので、疲れたの何のって、それでも日曜日から探し回った古典的な柄の日本手ぬぐいが手に入り、和紙っぽいので包み、簡単な水引まで付けてくれたので堂々たる手土産になった。

多少高いが、過剰包装を旨とするデパートは、このようなときにはありがたい。しかし、10枚買ったので包装に時間が掛かるとのこと、上の階の紀伊国屋へ行き本を物色し「金子光晴詩集」岩波文庫を買って戻ったら出来上がっていた。デパートというところは時間潰しに本屋があるというのも気が利いてる。買い物に付き合わされるオトウサンの心が分かっている。

さて、今回のスペイン出張の一番大きな目的はフルーツ風味のワインについて、メーカーと詰めた話をすること。もちろん求めやすい価格の商品だから、一世を風靡してやろうなんて気持ち、アリアリで出かける。












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雨の伊勢佐木町

2012年06月26日 | Weblog
ポツポツ降るのが梅雨の特徴かもしれない。ドット降った後には梅雨は明ける。金曜日の伊勢佐木町はポッツンポッツンと雨が降っていた。傘を持ってりゃ手に持つのが面倒なので差しているが、この日はいい塩梅に傘が無く、髪の毛も薄くなったもんだとがっかりしながら、時々地肌に直接当たる雨を感じながら伊勢佐木町を歩いた。

菊秀で刈込み鋏を買ったが、近所に好い刃物屋があるのはありがたい。刃先が鈍ったら何時でも研いでくれるし、何しろ切れ味が鋭い、職人の仕事は持った時に直ぐ分かる。会社の前の植え込みの皐月の枝を刈込むだけでは勿体無いが、向こう50年、鋏の心配は要らないだろう。

BOで戸板康二「小説・江戸歌舞伎秘話」扶桑社文庫2001年、21世紀の日本へ「金子光晴」晶文社1999年の二冊を買い、カルディーコーヒーへ。ワインを買ってもらってるお取引先なので、ワインの棚をじっくり見たが、うちのは無かった。非力な営業力を呪いながら、珈琲を飲んでビスケットを買って帰ってきた。

テレヴィでしか歌舞伎を観た事が無いのに、戸板さんは歌舞伎に関する著書が多いので、読みが進まないのも当然かな、集めた本の三分の一しか読めてない。将来役者狂いにでもなれば大いに役に立つんだが、今の男歌舞伎じゃなくて元の女歌舞伎に戻って、馬入川の河原ででも小屋掛けしてくれたら見に行くんだけどなあ。

金子光晴さんのものは気がつくと買っているが、今簡単に手に入るものは多くない。中公文庫と河出文庫に何冊かあるが、この本は前世紀末に晶文社が21世紀へ伝えたい”言葉の力”を漱石、啄木、笠信太郎、荷風、安吾、柳田國男に託して編んだ全7冊のシリーズ。これに入っている”子供への召集令状”については、先日来読んでいる山崎務にも記載があり、戦時中の古いことなのに偶然重なるのは、何かのメッセージなのか。


週が明けた月曜日の昨日、何時ものようにチラシを食べて芳林堂へ新書を求めて出かけ、古澤孝之「カウンターの中から見えた『出世酒』の法則」講談社α新書、荒川洋治「詩とことば」岩波現代文庫の二冊を購入。

古沢さんは、大阪へ出かけるときの定宿リーガロイヤル・ホテルでシェイカーを振っておられる。アルコール業界に身を置く者としては、目を通しておかなければいけない本でしょう。

荒川さんのものは、最近詩人のエッセイを読み出してから好んで集めているが、期待外れだったことが無く、これも読み応えがある本だろと期待大。

伊勢佐木町でビスケットを三種類購入、やっぱり本と食物しか買わないなあ。ちなみに昨日の伊勢佐木町は曇り空。






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立飲み探訪

2012年06月25日 | Weblog
北九州に角打ちがあリ、一度は行ってみたいと思っているがその機会を得ない。そんな遠いところではなく、我が町二宮にも酒屋の店頭で酒を飲ますところがあり、横目で見ながら何度か通り過ぎて、一度はお邪魔したいと思っている。25年前、同じ職場の連中が上司と会社の悪口を言うのに、関内の立ち飲み屋に毎夕集結していた。一度参加したが、彼らの上司が私だったので、話が弾まず一度きりで止めた。

先日機会を得て、大船の立ち飲み屋に男女各二人で乗り込み、久し振りの立飲みを堪能した。その前に随分と飲んでいたので、角ハイボール二杯と酒、肴はエイヒレ、モツ煮、鯨ベーコン、鶏唐揚げ、揚げ豆腐と青菜の煮物、モロキュウ、搾菜など。店員は全て女性、客は圧倒的に男性、流行っていた。

ワインバーをやってみたいと思っているが、この形が好い。店員は全て女性、客はワインバーゆえ男女半々になるだろう。ワインはグラス売り、肴はハム、チーズ、ナッツに加え、店の女の子次第の手作り料理、代金はキャッシュ・オン・デリバリー。女の子が美人で気が利いて、料理が美味かったら流行るだろうな。しかし、そんな女が若しいたら、みんな嫁さんに欲しがるだろうから長続きしない、狙うのはスーブーで気が利いて、料理が上手い女だ。

昨日は久し振りに辻堂から藤沢まで歩いた。スペイン出張の土産を物色しようとの意図もあり、さいか屋、小田急を見て回りましたが、探していた江戸時代の定番柄の日本手ぬぐいが無く、モダンな柄ばかりだった。

藤沢BOでは、山下洋輔「ピアノ弾き即興人生」徳間書店2010年、有隣堂5Fの古書店コーナーでは、山本夏彦「オーイどこ行くの」新潮社平成6年、小沢昭一「私のための芸能野史」新潮文庫昭和58年、戸板康二「泣きどころ人物史」文春文庫1987年 が買えたので、藤沢行も無駄足では無かった。

しかし渋い著者を選んだが、若い人が一人もいないね。最近ちっとも面白い事ないから、昔を懐かしむばかりになって、本の選択もそれが反映されてるようで少し悲しい。でも今、小沢さんが消費税増税法案に反対して、新党作るんじゃないかと面白いところだね、クリーンな政治家なんて信用できないから楽しみだ。

今朝一時に起きて山下さんの本を少し読んだが、ミュージシャンていいなあと思ったね、30年前も今も好きなことに夢中になれて、しかも年はあまり関係ないし。安定を求めてサラリーマンになるなんてことは昭和40年代の幻想だったな。

小沢昭一さんの本は、一条さゆりと桐かおる のところだけ目を通したが、昭和50年代、既に放浪芸は他に無くなり、ストリッパーが唯一の現役放浪芸者だとの指摘、鋭いですね。今はストリップ劇場も見かけず、芸人が日常に組み込まれて、玄人と素人の差が無くなり、ドキドキワクワクさせてくれる芸は壊滅しました。振り返ってみると、この二人が男を奮い立たせてくれた非日常性最後の放浪芸人だったのかもしれない。観ておきゃよかった。













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犀の角が柔らかいとは

2012年06月24日 | Weblog
この二三日「柔らかな犀の角 山崎務読書日記」を読んでますが、文章がビビットですっかり魅了されています。テレヴィで渋い役をこなしているのを観る事があり、ユーモアを感じることはあっても、とにかく暗い人だなあとの印象が強く、ほとんど興味を持ったことはありませんでした。ところが二宮の駅前の本屋伊勢治で立ち読みをして、二三行読んだだけですが、ぴぴっと感じるところがありました。二三行で痺れさせる文章というのはそうあるもんじゃありませんから、これは傑作ということです。

コラムニストとしてお足を頂戴しているもので、文章で少しは人を痺れさせたいなどと思っておりますが、なかなか書けるもんじゃありません。本職の文章家で無いのにこれほど書けるのは何故か。俳優として言葉は最も大切な表現方法の一つですから、長い間格闘して来たに違いなく、そのエキスが文章にあふれ出している。であれば、非才であっても言葉と格闘し続けているうちに、少しはましなものが書けるようになると考えたい。

アナケナのシングルヴィンヤードを新入社員とともに試飲してみました。シャルドネは凡庸の感をぬぐえませんでしたが、ソーヴィニョン・ブランは傑出していました。猫のションベンの風味と書くと怒る人がいるのですが、グリーンハーブとミネラルの風味と表現するより感じが出ているように思えます。
ピノ・ノワールは、濃すぎましたね。レイダに苗を植えつけたのが7年ほど前ですが、あと5年くらい経過するとエレガントな風味が出てくるかもしれません。あるいはもう少し寝かせて飲むか。カベルネ・ソーヴィニョンも濃かったですね。濃縮した若い果実の風味を好む方には垂涎ものかも知れません。



昨年くらいからアナケナが造り出した最高品質の赤ワイン、アルワ。二週間前にメーカーの連中が3人で来て、社内セミナーを開いたときに開栓したものがそのまま置いてあったので飲んでみました。グラスに注いだ直後には、相変わらず濃いワインだなと、感じるところはありませんでしたが、30分ほどたつとタンニンの刺激が消えうせ、酸化した果実の風味が官能を刺激する別のワインになったので驚愕。ボトルを飲み干しました。

数年前に名古屋のフレンチでアナケナのディナーをやったとき、そこのソムリエが前日からオナを開栓しておいてくれ、艶やかなワインに変身していたので驚きました。オナの美味さと、ソムリエの手腕に喝采しました。若くて強いワインは、開栓してかなり長い時間ほっぽっておくのも手だなとその時思ったことを忘れてました。還元状態で十数年掛かることを、酸化状態で短時間で行う、もちろん結果に差はあるでしょうが、楽しめる状態になればそれはまた別物として賞賛していいでしょう。



昨日平塚まで散策して、BOで鶴見俊輔「戦後日本の大衆文化史」岩波現代文庫2009年第5版、福田利子「吉原はこんなところでございました」ちくま文庫2010年、千早耿一郎「戦艦大和の最期、それから」ちくま文庫2010年、「辻静雄コレクション1,2,3」ちくま文庫2004年を買いました。

ちなみに紫陽花は大磯辺りを通過するときに見かけたものです。

鶴見さんのものは、ここの所ボツボツ買ってはチラチラと眺めています。熱心な読者ではありませんが、姉さんに比べてフマジメな落第生だったところに惹かれています。

福田さんのは出たときに買おうかと思いましたが、きっと直ぐに古本で出ると思い買いませんでした。やはり出ましたよ、気になって今朝半分ほど読みましたが、それなら出たとき買って置けよと思ったね。

千早さんのは吉田満について掛かれたものだと思いますが、「戦艦大和の最期」は名著です。

辻静雄さんのコレクションはどれか一冊持っていて大いに感銘を受け、いつか全巻揃えようと思っていましたが、どれを持っているのか失念し、三冊抑えました。家に帰って書棚を観てみましたが、発見できていません。整理整頓は生活の基本だぜ。
明後日からのスペイン出張にはこれをもっていくつもりです。



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横浜慕情

2012年06月23日 | Weblog
ポツポツと雨が降る中、駒鮨でチラシを喰いました。この日、好い鰹が入ったとかで色艶のいい切り身が入っていました。真っ先に喰ってみると、脂があって旨味のある好い味でした。これはでかさゆえの味わいだなあと、聞いたら5キロあったとの事で、やっぱり鰹はでかくて新しいと美味。勝浦で上がったようですが、これからもどんどん上がって、この品質のものが安くなってくれるとありがたいなあ。他に烏賊、蛸、鯵の酢〆、帆立、鮪が入っていましたが、鰹の陰に隠れました。

ワインをうちから買ってくれているのですが、そこそこに売れているようで、メニューにきちんと載せてみようかとの事。シャンパーニュ・バロン・フエンテは、ピノ・ムニエの比率が高くて柔らかく、3年熟成しているので鮨に合いやすい。北海道の鮨屋で試したら、違和感が無くてびっくりしたムルソーの2004,2005はいかがでしょうか、と。でも、店での売値が30,000円ほどになってしまうので、鮨の価とのバランスがいかにも悪い。明日までに納価を考えておきましょうと別れました。

再びポツポツと降る雨の中、馬車道から伊勢佐木町へ、有隣堂のワイン本コーナーで山本博「シャンパーニュ」の改定新版が出ているのを見て、よっぽど買おうかと思いましたが、3,500円を惜しんで止めました。ワイン業者にあるまじき決断、これじゃあ中々三流輸入業者から抜け出せません。

文庫本のところへ行き、石田伸也「ちあきなおみに会いたい」徳間文庫を買いました。先月出たときから買おうか買わなかろうかと迷いに迷って買わなかった本でしたが、こういった本は手に入れたら直ぐに読んでしまわないと本の恨みを買います。

さて、横浜の暮れ泥む空にも、ようやくネオンが映えだして如何にも俺を呼んでいる感じがする頃、終業の鐘が事務所に鳴り渡ります。でも誰も帰ろうとしない、不思議だねえ、ワインを商っている会社の人間がヨーイドンで酒場に駆け込まなきゃあ誰が行くんだよ。定年間近のジジイが足を引きずりながら、酒場に倒れこんでるようじゃあ日本の未来も暗いね。








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鰊蕎麦の中味

2012年06月22日 | Weblog
水曜日七時近くまで事務所に居たので腹が減り、関内駅前の芳林堂で昼に紀伊国屋で買えなかった「柔らかな犀の角 山崎務読書日記」文藝春秋を買い求め、利休庵で晩飯をいただきました。

蕎麦屋で蕎麦を喰って帰りゃ堂々たるもんで文句を言われる筋合いはありませんが、それでは如何にも味気ない、先ずは一本とたのむ事になります。肴に海苔の佃煮が出ますが、赤えんどう、谷中もたのみ、なるべくゆっくりと飲んでたのですが、やっぱり酒のほうが先に無くなり、蕎麦焼酎のボトルを机上置いて蕎麦湯で割って飲みだしました。そうなるとまた肴が不足します。あくまで食前酒ですから、腹に優しい冷奴をたのみ、杯を三回重ねました。いえいえ蕎麦湯で割ってますからいたって健康にいい、心配には及びません。

飯を喰いに来たことを忘れないうちに、カツ丼と鰊蕎麦をたのんでおきました。カツ丼のほうは、外人が食うわけじゃありませんから汁がだくだくではいけません。汁は職人がもう限界だというくらいに少なめにと、お運びの御姐さんにお願いし、実にいい具合で出て来ました。ここのカツ丼はとんかつ家のより美味いと、大いに評判を博しております。近頃の豚肉はふわふわと柔らかくて味が無くていけませんが、ここのもやっぱり柔らかい。しかし、奥歯をあらかた抜いた年寄りには実にありがたいことが、このとき初めて分かりました。品種改良は将来の逆ピラミッド型の人口構成を念頭に入れて進めてきたことが理解され、たまには農林省もまっとうな事をするもんだと少し考えを改めました。

鰊蕎麦は、ついこの間までは、水蕗、三つ葉などの春野菜が入っていましたが、茄子、隠元、胡瓜などの夏野菜に変っているところが乙でしたね。年がら年中同じものじゃ季節感が無い、今日もさけさけ明日もさけの御仁に云われたくないって、たまにはビール、ワイン、ウイスキー、コニャックと変えてはいるんですがね。






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野毛の昼下がり

2012年06月21日 | Weblog
昨日はいい天気でしたが、いささか温度も湿度も高くて、昼に野毛まで出かけて徘徊してたら汗がだくになりました。制汗剤、殺菌消臭剤などのいいものが開発され、汗臭さに自爆することも無く過せるのはありがたいですが、やっぱりそんなときには一風呂浴びてサッパリしたいですよね。実際若い頃は野毛に銭湯が一軒あり、夏の昼下がりには一番風呂にありつけたのですが、気がついたら駐車場になっていて、愉悦は夢と消えました。会社にシャワー室を作って何時でも浴びれるようにしたいのですが、オフィスワークに馴染まないようで賛同者が居ません。ちぇっ、無粋なやつらめ、と悪態をついておりますが、あまり汗をかかないのが現代人のようです。

父が勤めていたのは川崎の製油所ですが、そこでは24時間常に風呂が沸いていて、仕事が終わってひと風呂浴びて、つややかな顔で川崎の町に繰り出せたようです。製鉄所、倉庫、国鉄など粋な会社はみんな風呂を浴びてから帰れるようになっていたのですが、さて今ではどうでしょう。

前置きが存外長くなっておりますが、昼飯を清香楼で食べていると、久し振りに女将が店に顔を見せ、同じテーブルに来て世間話となりました。娘は福州に帰っていて、子供三人義母に預けて毎日麻雀三昧、とても日本には来そうにないこと。ハンサムな亭主も中国に居て仕事で飛び回っているようで、浮気してるんじゃないの、もう年だから大丈夫、いくつと聞いたら57歳、俺と同じじゃない。4店舗ある中華料理屋の相生店では昨日中国からの団体客が100名、そいつは凄い、でも一人1,200円だから大変、水を飲んで騒いでいる人達も酔狂だが、100人を12万円で受けるほうも同胞愛が無ければやってられないね。

福家の通りを桜木町に向かって歩いていたら、大女将が客を送って出てきたところにバッタリ、此処でもしばし世間話の花が、先日のにぎわい亭のお礼をいったら、7月も行かないかと誘われ、生憎その日はスペイン出張、ワインより落語がそそりますねえ。ボーイング787の整備員トーマスが、最近横浜を徘徊していて、先週は留守中に我が社を訪ねてきてチョコレート・カヴァード・マカダミアナッツを土産に置いて去った、今回はホテル住まいじゃなく、野毛にウイークリーマンションを借りて2週間福家に通ってきているとの事。ハワイアン・ホストじゃなくグレート・ハワイアンが俺が作っていたチョコレート・カヴァード・マカダミアナッツなんだけどなあ。

桜木町の駅を越えて、コレットマーレの五階の紀伊国屋へ、生憎お目当ての本は買えず、テンダロッサの様子を見ながら帰ってきたが、14:30というのにフルハウス、そんなに儲けてどうするんだよ健三さん。しかし、近所に流行っている店があるというのは精神衛生上とてもいい。閑古鳥がぴーちくやってちゃあ、陰気でいけません。







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