暗くなる前に地主のところへ行き地代を払って来た。
祖父が昭和3年に平塚の在の坂間から二宮へ出てきて、二宮秦野間の軽便鉄道の共同経営者になったとの話だが、当時ここは畑で、農家の人がいたので貸してくれと頼んで千円で家を建てたと聴いている。
この土地も買っていないし、他に財産が残ってないところをみると雇われ役員だったのではないか、その軽便鉄道も昭和12年には小田急の開通に押されて手仕舞いしてしまった。
その家に56年住んで、父が退職金で建て直したのが今の家だが、平屋が二階になった。
家族も一時は7人まで増え、家としての隆盛を経て、今は3人で住んでいるから、スペースに余裕がある。
だが今回のような大掃除となると、日頃から掃除も出来ておらず、手を付ける前から途方に暮れているわけだ。
真っすぐ帰るのも能が無いので、葛川縁を大磯方面へ歩いた。
公園では父子が多かったが、母親は掃除や料理を作っているのだろうか。
朝、炭をもらったが、昼前に近所の方に卵焼きをもらい、昼に娘から饅頭をもらい、次男が職場から鶏の料理をもらって来て、夕方近所の方から菓子折りをもらった。
大みそかっていうのは到来物が多い日なんだろうな。
さて、風呂も沸いたと思うので汗を流し、取り合えず出来上がった料理で一杯やるとしよう。
一眠りして零時前にお宮に行けばいい。