キュヴェ タカ/cuvee taka 「酔哲湘南日記」

新鮮な山海の恵みを肴に酒を吞み、読書、映画・音楽鑑賞、散歩と湘南スローライフを愉しんでいる。 

ボーナストラック

2021年02月28日 | Weblog
近頃狂ったようにCDを買っていて、ボーナストラックという聴き慣れない言葉があり、一体何だろうと思っていたが、どうも正規のアルバムが売れなくなり、新たにテコ入れするために数曲加えてお買い得感をアピールするための追加曲の事らしい。
文庫本であれば、新規に短篇や解説などを加えるのがこれに当たり、版を重ね再販で活字を大きくするのが、リマスターなのか、何れにしろチョットおまけをつけて今まで持っている人にも新たに買ってもらおうとの需要喚起だ。
若い人たちはストリーミングが主流になり、アルバムでなくて単曲で聴いているらしいから、本の場合と同様にオッサン向けの販促なんだろうなあ。

2010年発売のHiromi「Place to Be」は安かったので輸入盤を買ったが、日本版にはボーナストラックが付いているようで、きっとライナーノートもついているんだろう。
まあそなことはともかく、昨夜じっくりとこのアルバムを聴いてみたが、ざっと聴いてみた時と印象が違って深みを感じた。
音痴で音楽の才が無く楽譜が読めないから分析的な楽しみ方が出来ないのが口惜しい。
言葉が分からないから原書で「赤と黒」が楽しめ無いのに似てる、でも言葉の無い芸術は万人が愉しめる利点がある。
とすればだ、音が直接僕の受容体を刺激して何かを喚起するってことも有り得るわけで、そう悲観することも無い。
まあ御託を並べず後10回くらいじっくりと聴いてみる事だ。

ところで、あまり好きじゃなかった蓮實重彦の「見るレッスン」を断続的に読んでいるが、著者80歳を過ぎても、こっちがまごつくような映画に対し溢れる愛情を表明した本で、出てくる映画が無声時代のものが多く、観たことが無いのが酷く残念だ。
丸谷才一が書評の本質について、読者が読みたくなるものに止めを刺すというようなことを言っていたが、映画批評も同様で、いいと感じた映画を全身全霊を揚げて褒め、観てみたいと思わせることが肝要だとすれば、この本は名著だ。
80歳を過ぎているので、過去の映画の話に終始しがちかと思うとそうじゃ無く、最近の映画についても目配りされていて、如何にも魅力的に紹介しているのも凄い。

4月から宮世話人をやるので、今日は10時に町内の会合に出かけなきゃいけなかったが、それまで笠井紀美子と安富祖貴子を聴いた。
安富祖貴子はGoToトラベルが中止になる前に沖縄へLiveを聴きに行き損ねたので、チョット遠ざかっていたが、久し振りに聴くといいねえ、要は好みなんだろうね。
美人の歌姫が好きだが、この人はそうじゃないのに好みだから相当好きなんだろうね。

昨日京都の友人に約束していたシシ鍋を喰いに行く約束が、このコロナ騒動で実現出来ないなあと電話したが、大学の研究室で一人暗く過ごしているらしい。
好みの音楽が友部正人とはぴいえんっどだったから、どんな奴か想像がつくだろうけど、今もって草木に夢中だから、時々人間らしい世界に引き戻す必要がある。

10時からの会合は初めてだったが、原田というこの小さな町内にも解決不可能な問題があり、歴史を感じたな。
それにしても皆さん結構手間暇が掛かる仕事を無給で感謝されることなくやっている。

昼は鶏飯を妻がやりたくて朝から騒いでいたが、かなり美味かったので喰い過ぎた。
烏龍茶が終わったので納戸から仲のいいフランス人が中国土産に持って来てくれたプアール茶の塾茶の塊を出して来て砕いて淹れた。
元々塾茶だったのを納戸で10年寝かしたからすっかり古茶になっていて、濃い味わいで美味かった。

午後は2階のベッドで本格的に昼寝をした。
5時過ぎに起きて、ゆっくり風呂に入った。
昼を随分食べたので、腹が減ってないかと思ったが、そんな事はまったくなかった。
金目の煮つけ、ポテトサラダ、栄螺壺焼き、落下生で「菊正宗生酛純米」を燗で3合呑んだ。
「男はつらいよ 拝啓車寅次郎様」は既に47作で、ラス前で寅さんもタコ社長もやつれてる。
牧瀬里穂は全然いいと思わなかったが、JR東海のCMを観てからすっかり好きになった。
江ノ電鎌倉高校前のプラットフォームでの光男と寅さんの別れがいい。

石原裕次郎の番組とザッピングしながら観たが、裕次郎に熱中した世代ではないので思い入れはない。
若い頃の北原三枝は綺麗だったと思う。









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濡れ場はいいね

2021年02月27日 | Weblog
久し振りに天気が悪かった。
9時に歩いてJA湘南へ出かけたが、やっぱり気分が晴れないもんだよ。
葛川にやけに鴨がいて騒いでいたが、通称青首って言われているやつの子供みたいで結構綺麗なんだな。
店で農家のKさんに会い、枝切りの蜜柑をもらい、少し話をした。
人参、菜花、青島、ブロッコリーを買った。

今日も東大果樹農場跡を通り、県園芸試験場跡地の公園でのんびりと河津桜を観た。
メジロとヒヨドリが物凄く来ていた。
道中の沈丁花とミモザが春の深まりを告げていた。

家に帰りスマホで調べものをしていたら、妻にお昼だと呼ばれた。
昨日の昼、フランス人が作っていた豚肉と野菜の煮込み料理をTVで一緒に観たが、妻が気に入り昨日から仕込んでいた。
それを温めてご飯にかけて食べたが、薄味で素材の味が上手く生かされていて美味かった。
作った本人は物足りないらしく、カレーなどの香辛料を掛けて味を調整していた。

プレシネは2度目の「Rio Bravo」で、ジョン・ウェインとディーン・マーチンの西部劇だが、今朝4時から起きていたので、ほとんど居眠りしてた。
終わって2階でベッドに横になったら、さらに5時までぐっすり眠った。
Hiromi「Place to Be」が来ていたので聴いてみたが、チョット聴いたところだと余り好みじゃなかった。
上原ひろみは、いま日本人で最も優れたジャズピアニストとのことで、取りあえず買ってみたんだけど、ジャズピアノはこういった方向へ行ってるんだね、もう少し時間をかけて聴いてみないとね。

風呂に入って、「菊正宗生酛純米」を燗にして、おでん、塩鯖、ブロッコリー中華炒めを肴に呑み、落花生を出してディエゴの赤ワインを飲んいたら、次男がやって来て一緒に飲みだした。
「鬼龍院花子の生涯」で夏目雅子、夏木マリ、佳那晃子の濡れ場を観賞しながら、さらにマルサラなどを飲んで愉しんだ。
9時に母の居間へ移動して「新日本風土記」北陸、「ドリームチーム」桜庭ななみが可愛い、「ドキュメンタリー72時間」十条の衣料品店を観た。
十条の衣料品店は数年前と今の映像だったが、流行っている商店街の店は、モノを売っているだけじゃないから魅力的だね。

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音痴でも音楽が好き

2021年02月26日 | Weblog
今朝は4時に目が覚めてそのまま起きてしまった。
冬戻りで4℃とかなり寒い。
床暖房と空調を点けてグレンミラーを聴いたが、このアルバムは30年前によく聴いていたやつだなと思い出し、次に内容不明の別のアルバムを聴いたら「イパネマの娘」が始まって、これもよく聴いたアルバムであることが分かった。
当時は訳が分からず安さに釣られてジャズやラテンの一般向けの普及廉価盤を買っていた。
その頃こういったアーティストや曲は時代遅れで、当時一般的なアルバムが3,000円だったが半額だった。
一般向けに売らんがための編集だと思っていたが、高名な曲がいい演奏で入っていたんだ。
例えばコンパクトジャズ・クリフォード・ブラウンという、多分伊勢佐木町のワゴンセールで昼休みに見かけて買ったと思しきCDに「Yesterdays」という曲があり、これってヘレン・メリルの名盤として名高い1954年の「ヘレン・メリル・ウィズ・クリフォード・ブラウン」の5曲目だ。
BO(ブックオフ)で日本文学全集のバラ売りが1冊100円で売られていて、それに含まれる小説が日本を代表する傑作として名高いものであるのに似ている。
こういう廉価盤を馬鹿にしていたが、編者が心を込めて初心者がその道に惹き込まれるように、最高のものを編んでいたのに、チョット感動したりしている今日この頃です。

ワインを長くやって来て、一般の人より事ワインに関しては詳しいと思っているが、善し悪しの判断は、結局のところどれだけ飲んだかに拠るわけで、ジャズも小説も映画もどれだけ聴いたか、読んだか、観たかにかかっていて、持って生まれた才能だけでどうにかなるものではない。
問われれば、このワインは何処の産で、品種は云々などと答えることもあるが、一番気になるのは、その人にとって美味しいと思われるワインなのかどうかだ。
音痴故、音楽の才は無きに等しいが、下手の横好きで音楽が好きで、ジャズもこの1ヶ月気になるアルバムを買って聴いていたら、善し悪しがチョット分かって来たような気がする。
映画は4年観て、最近どうにか善し悪しが分かるような気がしているが、音楽は四六時中聴いているのと、原始的な感覚を鼓舞するところがあるので短期間で何かが感応したのかな。

9時前に歩いてJA湘南へ向かった。
開店の時間までチョットあったのでワクワクへ寄りおでんの種を買い、ビックへ回って竹輪と肉まんを買った。
JA湘南では大根、蕗の薹を買った。
東大果樹園の跡地を回り、園芸試験場跡地の河津桜を暫し眺めた。

家に帰り大根の皮を剥き面取りをして下茹でしてたら昼になった。
山下のバケットをストーブで焼いてサンドイッチにして食べた。
庭のリーフレタスが活躍しているが、いよいよ開花期間近になってきている、残された時間は短い。
サラミ、ロースハム、ローストビーフがあったので試してみたが、ソーセージのほうが美味いような気がしたなあ。
珈琲とアールグレイを淹れて飲み、サーターアンダギーとバームクーヘンを食べた。

プレシネは「Dirty Harry」1971年アメリカで、観たことがあると思って平塚へ行こうと思ったが、取り合えず観たら初見の映画だったので、お出かけは止めて観た。
クリント・イーストウッドがロス市警の刑事キャラハンであることを知っていたので、このシリーズの2か3を観ているのだと思う。
キャラハンは殺傷力の強いS&W M29 .44マグナムを使っている。

次男に散歩に誘われ大磯方面へ歩いた。
庭木の世話をして風呂に入り、「菊正宗生酛純米」を燗しておでんを食べた。
凄く薄味だったが次男は美味いと言って物凄く食べ、妻も濃い味が好みだがやけに食べた。
春大根2本を丁寧に下処理したのが良かったのかなあ。
明らかに冬大根とは異なっていて硬い、味も未だ十分に染みてなかったのに美味かった。

山本周五郎と横浜市営地下鉄ブルーラインの番組を観ながら、酒を呑み、肉まんを食べた。
奇しくも横浜に係わる番組が続いたが、嬉しいもんだった。

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懐メロを聴く

2021年02月25日 | Weblog
昨日やって来た長男が7時過ぎまでいたので妻の機嫌がよかった。
昼はトンカツを揚げ、午後一緒に買い物に行き、夜のカンパチの刺身を言われるままに奮発したらしい。
〆鯖もあり、酒によさそうな料理だったが、ポテトサラダを作り、メインが和牛ステーキだったので、昨日の赤ワインと新たにディエゴの赤ワインを開けて飲んだ。
帰って行く時は、流石に寂しいもんだった。

今日も一日ぼんやりと過ごしたが、長い間、あまりにも有名なので観る気がしなかったチャーリー・チャップリンの映画を先週から観ている。
動きが面白い、今日は1931年の「City Lights」だった。

CDが到着しているとメールがあったので、郵便受けを見にゆき「the definitive SIMON and GARFUNKEK」1991 Sony Music Entertaiment と「The Chicago Story」2002 Warner Musicを取って来て聴いた。
懐古的なものを頼んじゃったけど、聴いてみたら昔を思い出して涙が滲んだ。
中学生時代、このユダヤ人デュオは圧倒的に流行っていて、後年カラオケで「Brige Over Troubled Water」を歌ったなあ。
シカゴは70年の「25 or 6 to4」邦題「長い夜」と72年の「Saturday in the Park」しか知らないので初期のヒット曲を聴いたに過ぎないけど、ブラスロックの派手やかな感じは圧倒的だった。
ジャズとロック、4ビートと8ビート、黒人と白人と分離して発展したが、そこにアメリカが抱える問題が内在していた。

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長男が現れた

2021年02月24日 | Weblog
春は三寒四温というけれど、やけに暖かい好天気が続いている。
昼に妻が五目稲荷寿司を作ると張り切っていて、本人の好物のイクラの醤油漬けなどを買い込んでせっせと朝から台所に立って働いていた。
10時過ぎに少なくなった「菊正宗生酛純米」を買いがてら散歩に出かけた。
葛川沿いの河津桜を眺め沈丁花の香りを愉しみながらのんびりと一回りした。

家に帰るとイクラがメインの稲荷寿司と海老がメインの稲荷寿司があり、ごたごたしたのを嫌う僕にはプレーンの稲荷寿司が作ってあった。
副食に鶏の唐揚げとフレンチポテトがあったが、吸い物がなかった。
紅生姜を出し、お茶を淹れて食べ、鶏の唐揚げは庭からリーフレタスを採って来てサンドイッチにしてアールグレイを淹れて食べた。

プレシネは「南極物語」1983年で、この題名はもちろん聞いたことがあったが、初めて観て犬の物語だったのかと予想が外れた。
フジサンケイグループと学研が出資し、フジサンケイがメディアミックスを駆使して宣伝をして大ヒットした。
子供の頃5匹犬を飼っていて、可愛かったことを思い出した。
でも、死別が辛くて以後飼わなかった。
当時26歳の夏目雅子の浴衣姿綺麗だったな、27歳で死んじゃうんだよ。

プレシネを観ている時に家を出てから初めて長男が帰って来た。
何でも大量に作らないと気が済まない悪癖が功を奏したようで、残ったかなりの量の稲荷寿司が跡形も無く無くなっていた。
これがこの悪癖を更に冗長させないことを祈るのだが。

宅急便もやって着てSonny Rollins「Saxophone Collossus」が届いた。
楽天は日系企業なので応援しているが、兎に角届くのが早い。
映画が終わって聴いてみたが名盤中の名盤だけあっていい、偏屈臍曲がりゆえ、世間の評判がいいとついテヤンデイと敬遠する性向があるが、素直にいいと言われてるのを聴いてみるもんだね。
昨日今日と昔懐かしい「Simon&Garfenkel」と「Chicago」を頼んじゃったけど、ジャズの名盤をもう少し聴いてみようかなと思った。
先日、手元にあった30年前に買ったジャズのCDと友人が置いて行ったのをPCに取り込んだが、コルトレーン、マイルス・デービス、チャーリー・パーカー、クリフォード・ブラウン、ハービー・ハンコック、ビル・エバンズ、デューク・ウエリントン、ウェス・モンゴメリー、ミルト・ジャクソン、MJQなどがあった。
当時ベスト盤のようなものが普通のCDが3,000円だった時に1,500円で売られていて、安いというだけで内容も分からずに買ったのだが、音楽に感じ入る事も無く死蔵されていた。
先ずはこれらを聴いてみたが、名演奏がピックアップされているようで、どれも中々のもので驚いた。

長男が帰ってきたので、妻が張り切って買い物に行き、鮪とヒラメの刺身、鰈の煮つけを奮発し、大根と豚肉煮、巻き寿司などを作ったので、「菊正宗生酛純米」を燗にして呑んだ。
長男はすでにタクシーに乗務していて、今のところは性に合った仕事と感じているようだった。
中学の頃から格闘家を目指していて、その夢破れて進むべき道を見つけられずにいたが、本当にやりたいことって早々見つかるわけじゃ無く、死ぬまで分からずに終わる事のほうが多いんじゃないか。
生きる意味なんて考えるようになったのが人間の不幸でもあり、愉しみでもある。

妻がイナリヤトから仕入れてきたスペインの有機ワインのヴィンズ・アルガスを開け、チーズと落花生を肴に飲み、松原みきと坂井泉水を聴いた。

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ルビーは7月だ

2021年02月23日 | Weblog
今日も暖かでいい天気だったから、ぼんやり過ごしてしまった。
朝、JA湘南で椎茸、スイトピー、クレソン、菜花を買って帰ると、信金の人が既に来ていた。
妻が地代の積み立てを僕が社会保健料と固定資産税をお願いして、何時ものようにお茶を飲んで少し話をしたら、旧試験場の跡地の果樹園の河津桜が見頃を迎えてるとのことで、夕方観に行った。
そこは梨園だったところで、小学生の頃蝉を採ったところで、チョット懐かしく、ベンチに座って当時の頃を思い出しながら西日に映える桜を眺めた。

先日も楽天の速さに驚いたが、この日も一昨日の夜頼んだ笠井紀美子「Butterfly」1979年Sony Music「Tokyo Special」1977年Sony Musicが着いて、散歩から帰って早速聴いた。
「Butterfly」は名盤の誉れ高くその評価が納得できるアルバムで、「Stay with Me」と同じ年なんだなあと、時代遅れをしみじみと感じた。
「Tokyo Special」は日本語で歌っているので買ってみたが、POPSは日本語の優れた楽曲がでたが、ジャズはこの部分で遅れてる。
ジャズに詳しい訳じゃ無いが、黒人音楽とヨーロッパ音楽が融合して出来たもので、楽器はヨーロッパのものが使われていて、自由度が高いと思われるのに、日本においては不自由な音楽に成り下がっているんじゃないかな。
「上海バンスキング」を聴くと、戦前は訳詞でジャズを愉しんでたのに、いつの間にか英語で歌う風潮になったが、それって衰退なんじゃない。
伊藤有子が津軽弁で歌ったり、美空ひばりを歌ってるのは、それに対する挑戦なんだろうなあ。
もっとも、松原みきや石黒ケイをジャズと思って愉しく聴いてるけどね。

昼飯は叉焼めんだったが、いささか喰い飽きたな。
葱そばか高菜そばが喰いたい。

1967年アメリカ映画「The Graduate」を観た。
2度目か3度目だけど、結婚式で花嫁を奪うのが観たくてね、どんなにそうしたかったか。
思わずSimon&Garfenkelのアルバムを買ってしまった。

晩飯は昨日に続いて烏賊の刺身とげそ焼き、茶わん蒸し、白菜と鱈海老団子のスープ、菜花で「菊正宗生酛純米」の熱燗。
デザートに甘納豆とかりんとう。

9時まで笠井紀美子を聴いて、2005年の「博士の愛した数式」を観た。
寺尾聡を観ている内に「Refrections」を買いたくなった。
ハワイ駐在から一時帰国した81年暮れ、横浜は「ルビーの指輪」一色だった。
日本に居た2週間の間に誕生石がルビーの女性と恋に落ち、意気地が無くて一緒になれなかった。
深津絵里は15歳の時の新幹線のホームの初々しい姿が忘れられない、あのまま年を取らなきゃいいのにな。
この映画が原作にどの程度忠実なのか知らないが、原作者の小川洋子は才能豊かな小説家だなあと感じた。

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音楽三昧

2021年02月22日 | Weblog
今日も素晴らしい天気だった。
午前中散歩に出て、久し振りに大磯落語茶屋で珈琲を飲んだが、随分お客がいて一人静かに庭のパラソルの下で西の山を眺めた。
家に帰ると卵サンドとヒレカツサンドが大量にテーブルにあり、アールグレイを淹れて食べた。
かなり美味かったので食い過ぎた。

午後は母の部屋にCDを持ち込んでKenwoodで音楽を聴いたが、音質がクリアでいいなあと思った。
夜も聴いたので10枚以上聴いたが、夫々良いなあと思った。

4時過ぎにゆっくりと風呂に入った。
晩酌は「菊正宗生酛純米」の燗、烏賊の刺身とげそ焼き、菜花、スティックブロッコリー、セロリと豚肉炒め、豆菓子、チーズが肴。
なかにし礼と筒美京平の追悼番組を観た、筒美京平の穏やかな感じが好きだが、常にヒット曲を作ることを考えていたんだ。

吉田健一の「酒肴酒」を読んだ、これ愛読書で折に触れて読んでいる。
大人はこうやって酒を呑むんだぜって書いてあるから、何時かはそうやって呑んでみたいと思っているが、そうおもいながら吉田の年齢を越えてしまった。

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吉田日出子ワールド

2021年02月21日 | Weblog
今朝もまた素晴らしい天気だ、天気がいいとそれだけで満足してボーっと過ごしてしまうが、虚ろに過ごすのが愉しいと思えるまで随分と時間が掛かった。
文化というのは一日部屋の中で過ごせることだと、誰か偉い人が書いてたのを若い頃読んで感心した。
してみると、コロナで家に籠っている事が苦痛であると言ってる人達は文化程度が低いってことか。
確かに横浜や大船、茅ケ崎へ出かけて、本屋周りをして一杯やる機会は減って、行動範囲が二宮、大磯西部に限られてるけど、大きなストレスになっていない。
でも元来内気で人見知りだし、知らない処へ出かけるの苦手だったから、文化程度が高いって訳じゃ無いなあ。

JA湘南に行く途中、富士山を眺めるスポットがあり、雲一つない青空に白い富士が浮き立っていた。
椎茸、大根、菜花、スティックブロッコリー、菊を買った。
天気がいいので、大磯方面に散歩に出て富士山を眺めた。

昼は、妻が昨日からミートソースを作っていたので、スパゲティミートソースになるのかと思っていたが、それに加えて海老のトマトクリームソースのフィットチーネもあり、過剰だった。
開いていたフォーロングの赤ワインを飲んだが、美味かった。
アールグレイでフルーツケーキとチョコレートケーキを食べた。過剰だった。

2階で「上海バンスキング」を聴きながら日向ぼっこをしたが、当然のことながら眠った。
4時半に郵便受けを見たら、昨日頼んだ吉田日出子「Over the Wave 上海バンスキング」と「もっと泣いてよフラッパー」が来ていたので魂消た。
昨日の昼だよオーダーしたの、楽天の市川配送センターから出荷されてるが、これを運んだ郵便も凄い。
数日前にアマゾンに頼んだ矢野顕子「Welcome Back」も届いていた。
吉田日出子のアルバムは2019年製造の新品なんで音が良かったが、矢野顕子は1989年の中古CDなので状態があまり良く無く、音圧が弱いのが気に掛かった。
2015年にリマスターが出てるからそれを買えばいいんだけど、問題は高い。
午前中散歩をしたので、新着のアルバム3枚をじっくり聴いた。

晩飯は、ウルメ鰯なめろう、鱈ちり、菜花芥子和え、豆菓子で「菊正宗生酛純米」の燗。
磯辺焼とチーズサンドビスケットを食べた。
その後、TVで寅さんや歌番組をぼんやりとずっと観ていたが、ついこの間出て来たと思っていた羽生棋士が50歳になり、AIを駆使する若手の台頭に対応出来ずに苦しんでいる番組があった。
今までの経験だけではなくAIを研究して対処しようとしてるのが凄いね。

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戦前の上海へタイムトリップ

2021年02月20日 | Weblog
朝から素晴らしい天気で、富士山も今が一番綺麗な季節だが深みのあるブルーとホワイトのコントラスト見事だった。
JA湘南で椎茸、八朔、菜花を買った。
家に帰って、水やりをして蜜柑を木に挿して居間から眺めていたが、直ぐにメジロの番がやって来た、5分ほど啄んだ後にヒヨドリがやって来てメジロを追い払ったが、何とメジロが上から一撃離脱で降って来た。
地面すれすれで横に飛んだが、ヒヨドリも俊敏に追いかけた。
零戦に対するグラマンの攻撃もかくやと思われ、見事な攻撃だったが、劣勢を挽回は出来なかった。
そうこうするうち、戦いは対ムクドリとなったが、ものともせず追い払ってその後一人占めで蜜柑を喰い続けた。
ムクドリがほとんど喰い尽くし離れるとメジロがやって来た。

そんなわけで福島邦子は聴けたが、山口昌男のほうは一向に捗らなかった。
蜜柑が枝から落ちたころ宅急便がやって来て、吉田日出子「上海バンスキング」が届いたのですぐさま聴いた。
素晴らしかった。憧れの戦前の上海のキャバレーにいるようで、たまらなく愉快。
吉田日出子の歌もいいし、バックのトランペットが笹野高史、クラリネットが小日向文世なんだよ。
当時の上海の雰囲気を出すために自由劇場の劇団員が猛練習でバンド編成したんだ。
最後に頼んだのにアマゾンに先んじて、楽天が真っ先に届けて来たのに感動もし、3部作の「上海バンスキングⅡ」と「もっと泣いてよフラッパー」もアルバムが終わる前に頼んじゃった。

昼飯は拉麺OR親子と妻に問われたので、親子丼を選んだ。
味噌汁はインスタントだったが、白菜漬けと椎茸、蕗の薹の佃煮があるので充実してた。
食後に花豆煮と石衣を食べた。

プレシネはパスして、じっくりと「上海バンスキング」を聴いた。
35分のアルバムなので5回聴いたかな。
吉田日出子は川畑文子を聴いて昭和10年代の雰囲気を再現したらしい。

夕方、アマゾンからLinda Ronstadt「What's New」が届いたので聴いた。
オーケストラをバックに落ち着いたゆったりした歌いっぷりっで、これもまた大人のジャズでいいねえ。

北へ向かい散歩に出て、西友で切らした「菊正宗生酛純米」を買った。
豆菓子とチーズサンドビスケットも買った。
萬年橋の下を飛んでいった翡翠を観た。

晩飯は、目鰺の刺身、湯豆腐、人参モヤシ豚肉のタジン鍋、サラダに「菊正宗生酛純米」を燗して呑んだ。
山本周五郎の「若殿と泥棒」「美の壺」蕎麦、「新日本風土記」お茶の水、「ドリームチーム」、「ドキュメンタリー72時間」新宿碁会所、錦鯉の競りを観た。
お茶の水は一時大学が郊外へ移転したが、少子化のせいで戻って来てるらしい。
「学生街の喫茶店」の頃の学生の賑わいが、やっぱり相応しい街だ。
死んだ父が碁は面白いと言っていたが、いい大人が入り浸っていて何とも楽し気だった。
錦鯉は東南アジアのカネ持ちを魅了いていて活況を呈していた。

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曲軒でありたい

2021年02月19日 | Weblog
「ジャズヴォーカル名盤500」を読んでいたら、矢野顕子の30年前のアルバム「Wellcome Back」があり、欲しくなり買ってしまった。
ちなみに、矢野顕子は1981年春のカネボウ化粧品のキャンペンソング「春咲小紅」の印象が強いが、この時の資生堂のキャンペンソングが、松原みきの「ニートな午後3時」だった。
生まれつきの偏屈な性格故、サントリーよりニッカ、セブンスターよりハイライト、資生堂よりカネボウを好み、松原みきを知らないまま40年過ごしてしまったのが悔やまれる。

もう1枚、吉田日出子の「上海バンスキング」も目を惹いた。
浮いてるような変な喋り方なのに、YouTubeで聴いたら抜群に上手いんで唸った。
自由劇場で1979年にやってたんだね。
1984年に松坂慶子と志緒美悦子で映画化されているが、9月24日「夜のヒットっスタジオ」に出演して「月光価千金」と「ウエルカム上海」を歌った映像があり、二人とも輝いていて綺麗だったなあ。
この頃、銀座のクラブで大先輩にバンスとは何ぞやとご高説を拝したことがあったが、きっとこの映画を受けて出た話題で、映画を観なかった事が悔やまれる。
取り敢えずアルバムはオーダーした。

少なくとも、この2枚のアルバムを知ったことで(ただし未だ聴いて無いが)「ジャズヴォーカル名盤500」を買った甲斐がある。
先人の言葉には静かに耳を傾けることだね。

朝から雲一つない晴天で、気分のいい一日だったが、ボーとして過ごした。
JA湘南で、蕗の薹、椎茸、独活を買った。
蜜柑を切って枝に挿し、メジロとヒヨドリが啄むのを観ながら音楽を聴いた。
その内昼飯に呼ばれ、茸肉三つ葉が入った蕎麦を食べ、食後に石衣、ラスク、かりんとうを食べた。
蕗の薹と椎茸の佃煮を作った。

プレシネは「Waterloo Bridge」1940年米映画、ビビアン・リーとロバート・テイラーがロンドンのウオータールー橋で出会い、第一次世界大戦で引き裂かれるメロドラマ。
出会った橋で娼婦になり、自殺をする。

散歩に行き、風呂に入り、晩飯。
「菊正宗生酛純米」を燗につけ、蕗の薹、椎茸、独活の酢味噌ときんぴら、鯖味噌煮、おでんを肴に呑む。
蕪のクリームソースと餡まんを食べた。

山本周五郎の「果たし状」を観た。
周五郎は、カネと世間に迎合しない曲軒=へそ曲がりであったが、僕もそのようなへそ曲がりでありたい。

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