キュヴェ タカ/cuvee taka 「酔哲湘南日記」

新鮮な山海の恵みを肴に酒を吞み、読書、映画・音楽鑑賞、散歩と湘南スローライフを愉しんでいる。 

スーパームーン

2015年09月30日 | Weblog
スーパームーンを横浜西口から眺めた。
月齢は15を越えているが、この夜の月が前日の中秋よりでかいらしい。
見事な月であった。
ロゼットの新商品の発表会を西口のディープなイタリアンで行い、そこの店長の知り合いのオーセンティックバーで余韻を冷まし、階下に降りて歩き始めたところで橋の上から眺めた月だ。

携帯が壊れてドコモショップで修理代替え器の手続きをしたが、窓口のオネエサンがやけに親切でいい気分になった。
ねぎしの社長が、「親切」をキーワードに固い経営をしているが、ワインの販売にどうやって親切な対応が出来るのであろうか。
お客様の求めることをとことんまで突き詰める事だろうか。

東海道線の遅れで、金原瑞人「サリンジャーに、マティーニを教わった」を読了した。
JRは民営化して合理化をしてから事故が多くなり、良く遅れるようになった。
合理化とは生産性を低くすることである。

ともあれ俺の読書は捗った。
翻訳家の文章はヴィヴィットであるだろうと予測したが、一つ歳上の金原瑞人は学生時代の事を思い出させてくれるほど、昔の若者の言葉を今も使っていて、近頃やけにオジサン臭い言い回しになっている俺の心を揺さぶった。
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乱読の効用を説く

2015年09月28日 | Weblog
朝、下の息子と何時ものように葛川を北に向かって散歩した。
金木犀の香りに見送られて出掛けたが、そこかしこで同じ香りに包まれた。
艶やかな季節である。

農家の直売所に久し振りに野菜があった。
玉葱、ピーマン、紫蘇の実と寂しい内容ではあったが、空の売り場を見るよりましだ。
紫蘇の実を買った。

川に鳥を見ない。
時々このようなことがあるが、山の恵みを満喫しているのかもしれない。

わくわく広場で、胡瓜、茗荷、葱を買う。やはり大したものがない。
果物は、栗、梨、蜜柑、桃、無花果などと充実している。

帰りがけ、別の農家の直売所で冬瓜を買った。

今日は母の退院で、朝東海大学大磯病院まで迎えに行く。
妻が受け入れの準備をしてくれているが、嫁姑の確執を越えて良くやってくれるなあと、人柄の善さに感謝している。
無口でのんびりしているが、育ちが良かったのかなあ。

午前四時前雲間に西に傾いた中秋の名月を観てから読了する。
北京の天安門広場から眺めた月は南にあり、鮮やかに輝いていた。
淡島千景が国土交通大臣で会議場の壇上にいた。
NHKの歌番組に、天童よしみと氷川きよしが出ていた。
日中国交30年の節目の年だったから、2002年の事だったのだろうか。
早13年が経ってしまったのか。

高橋弘樹「敗者の読書術」を読了する。
テレビの番組製作で他の局にない新しいものを作るとき、読書から得られる知見が如何に有効であるかを書いてあるのだが、他人が読んでない本をどれだけ読んで思考のバックボーンしているかが問われるのは、その人の面白さを問われているのと同じことだ。
専門家の話を聞くのも面白いが、広がりにかけるところがある。
ただしその人が読書家で、他の分野の本を乱読していると、俄然話が面白くなる。
実体験を積み重ねるには人生は短すぎるということだ。
これはワインの場合も同じで、ワインの話を事細かにされても、一般の人は面白くないだろう。
それに気が付かない輩がワイン業界には多すぎる。

「敗者の読書術」は、テレビ視聴者に面白い番組を提供するための要諦が書かれており、それはそのまま面白い仕事を作り出す要諦になっている。
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川島なお美、無理してたんじゃないかな

2015年09月26日 | Weblog
昨夜は、そぼ降る雨の中を伊勢佐木長まで歩き、鳥伊勢本店で呑んだ。
久し振りに知人の顔を見たかったのだが、期待どおり楽しい時間が過ごせた。

起業をなさったのは中国の方で、アルバイトも福建省の中国人が多いので、横浜っぽい焼鳥屋なのである。
関内店は最近ワインの扱いを始めたが、ここに取り扱いを決める偉い女性がいて、何時か会えないものかと通ってもいるのだが、この夜も会うことができなかった。
フロアにいる女性のお母さんなのだが、62歳、私と同年代のかたである。

薬研、葱肉、ハツモト、つくね大葉巻き、皮、つくね、ハツ、銀杏を焼いてもらい、エシャレットを食べ、大関の樽の燗3杯、芋焼酎ロック、スーパーニッカソーダ割り3杯を飲んだ。
ちょっと寄ったつもりだが、考えてみると随分と食べている。

焼き方の大将が今月末で辞めるという、次を決めているわけではなく、とにかく休養がしたいとのこと、57歳、羨ましい限りである。
焼鳥の焼きは、一人前になるには10年は掛かると思われるが、この大将は丁寧な仕事をする。
惜しむように食べたので、ついつい本数が多くなり、飲みすぎてしまった。

高橋弘樹「敗者の読書術」を電車の中で読んだが、テレビ東京という弱小局で日テレやTBSといかに戦うかを読書論に寄せて書いたものだ。
強い相手と戦わないこと、もし戦うことになったら真っ向から戦わないこと、相撲でいえばがっぷり四つに組むことなく、半身になって相手の腰に付く感じが中々いい。

昼、オーストラリアからお客がやってきて、商談後「登良屋」で天麩羅を食べた。
一人だったら鮨を食べたのだろうが、雨が降って肌寒く、お客様に温かいものを食べていただきたかった。
辻堂の職人さんが板場で桂剥きをやっていたが、上下に包丁を動かすのを見入った。
包丁を前に押そうとしてしまうが、上下に動かすのが秘訣なのだなと思う。

朝、川島なお美が亡くなった。
もう15年ほど前になるが、東京ビックサイトでヴィネスポがあった時にお会いした。
当時も随分痩せていたが、癌だったらしいので、最後は痩せ衰えていたことだろう。
ワインが好きで、「私の身体にはワインが流れている」とか云っていたと思うが、ワインの消費拡大に貢献したのではないか。
失楽園という映画にも出て、シャトー・マルゴーの名を一般の人にも高めた。
先日、渡辺淳一原作で黒木瞳が主演していた映画を観たが、痩せた女優が渡辺の好みだったのだろうか、黒木の乳房と乳首を観たが少女のようだった。
生憎、失楽園は観ていないが、川島なお美も肉感的だったとは思えない。
ワインには肉感的な女が似合うが、無理していたのではないだろうかとふと思った。

今夜は刺身と酢の物で酒を呑みたい。

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読書の秋がやってきた

2015年09月25日 | Weblog
朝4時に起きて、池辺良の池辺節とでも云うものを楽しんだ。
それでもここの所何故かよく眠れるようになり、1時間ほどで眠ってしまい、6時に再び起きて風呂に入った。
朝方大分冷え込んできて、ゆっくりと温かな風呂に入るのが気持ちいい。
昨夜作った焼売を温め、茄子の味噌汁を作り、糠床から胡瓜を引っ張り出し、海苔を添えて朝飯とした。
以前は魚の干物を焼いて食べたが、プリン体が多いとのことで避けている。

昼、駒へ出かけチラシを食おうと思ったら売り切れで握りを食った。
鮪赤身、中トロ、鰯酢〆、鯛、海老、玉子、かっぱ巻きと鉄火巻きであった。

馬車道から銀杏並木の関内大通りへ歩き、関内駅前のセルテ4fの芳林堂へ歩く。
和田美代子「日本酒の科学」ブルーバックス、武田葉月「大相撲 想い出の名力士たち」双葉文庫、金原端人「サリンジャーに、マティーニを教わった」潮出版、高橋弘樹「敗者の読書術」主婦の友社を買う。

「日本酒の科学」は必読書のため買い求めたが、ブルーバックは、「ワインの科学」、「ビールの科学」も廉価で出してくれていて、種類業者にとって神様のようなシリーズである。今後も長く噛み系出版としてこのシリーズの存続を切に願う。

「大相撲 想い出の名力士たち」の著者、武田葉月は相撲関連の本を随分と出している。
この道の専門家であるようだ。
近頃相撲人気が盛り上がり、今後も著書が多く出るのではないだろうか、名前を覚えておくようにしたい。

「サリンジャーに、マティーニを教わった」は題名に惹かれた。
作者は当代一流の翻訳者らしいが、翻訳者は言葉に対する感覚が鋭く、面白い著書が多い。
おおいに期待している。
マティーニが出てくるが、酒に関する本ではないらしい。
調べてみたら金原ひとみの親父だ。

「敗者の読書術」は経済書の棚に並んでいた。
一体どうして何だろうと思ったが、いわゆる書評本ではないらしい。
高橋弘樹という人は、テレビ東京のディレクターであり、読書を異なった角度から見ている。
店頭で流し読みしたが、面白かった。

先日、ベッドの上に積んであった本50冊をベッドの周りに置きなおしたが、その際本の題名を確かめた。
読みたいと思って買ったものが多く、ここのところのテレビ中毒で読書が一向に進んでないことを再認識した。
こんなことではいけないが、映像の魅力というものもあるなあと感じている。

本か映像か、とりあえず酒でも呑んで考えることにしよう。



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ペリュリー、グアム、沖縄、硫黄島

2015年09月24日 | Weblog
連休中、宮の雪、白笹、末廣、酔鯨と渡り呑みした。
折角だから今日も別の酒を買って呑んでみようかと思う。

ベッドカバーが破れ、換えなきゃいけないのだが、ベッドの上の本50冊を整理するのが厄介で、延び延びにしていた。
寝返りも打てず、本もくしゃくしゃになり、愛書家にとっては悲しい出来事が毎夜繰り返されていた。
朝の散歩を遅らせて少し整理をし、夜、最終的に新たなカバーに換えた。

昨朝、昼の親子丼を作るのに西友まで買い物がてら散歩に行き、鶏肉と三葉、どんぶり用の柄付きの浅い鍋を二つ買った。
醤油、酒、味醂の調味料と、鰹と昆布の出し汁に胸肉と腿を一口大に切り、さっと煮て灰汁をとったのを鍋に入れ、玉葱を少し煮てから鶏肉を入れ、煮汁が程好い味わいになるまで煮詰め、溶き卵をかける。
火の通りが均一になるように全体を整え、半熟のタイミングで丼飯に移し、三葉を添える。
鶏と卵の良いものを使うと町の親子丼より美味い。
出汁をきちんと取るのも大切だが、これは料理の基本だ。

家を出るときに金木犀の甘い香りに見送られたが、町のあちこちで一斉に開花し香りを放っていた。例年より一週間早い。

酒は伊勢原の菊勇の「相模大山」を買う。
白笹が秦野であったが、これは美味かった。
菊勇は時々弟が買ってくるが、それは吟醸酒であり、この日のは純米である。

午後、自転車で大磯の東海大病院まで母の見舞いに行き、帰りに合鴨と黒はんぺんをかう。

「相模大山」は超辛口ですっきりとした酒であった。
酒飲みにはこのような酒が好ましい。
もっと呑みたいと思ったが四合が瞬く間になくなり、他の酒に変えたが美味くなく、そこでとまってしまった。
口直しにアルマニャックを飲みながら、アメリカ海兵隊が撮った、ペリュリー、グアム、沖縄、硫黄島の映像を観た。
こういったものを良く観ておけば戦争の愚を繰り返さないと思うが、アメリカはその後も休むことなく、どこかで戦争を繰り返している。
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コニャックは虫の音で

2015年09月22日 | Weblog
今朝起きたら八時過ぎで、味噌煮の鯖を焼いて、糠床から胡瓜と茄子を出し、焼売を温めて食べた。
食後はプリンを食べたが、保存料などが入っていないもので、手作りのような卵の素朴な味わいで美味い。

遅くなったがわくわくまで散歩をし、茄子、胡瓜、茗荷、葱、レタス、菊、無花果を買う。

西友で烏賊、鰹、ロースハム、牛乳、グレープフルーツ、酔鯨特別純米をかう。

昼、近所のパン屋の食パンでトーストサンドイッチを作って食べた。
食後は同じ店のシュークリームを紅茶で食べたが、この店のが一番気に入っている。

午後、自転車で大磯まで母の見舞いに行く。

夜、烏賊刺し、鰹たたき、茹で落花生で酔鯨を燗にして呑む。
食前酒にグレープフルーツサワーを飲むが、これは家で作るのが一番美味い。
その後もだらだらと、炒り南京豆、ミックスナッツ、チーカマ、豚足などを肴に、末廣、宮の雪を燗にして呑み、無くなるとアルマニャックソーダを二時間ばかり楽しんだ。
最期にコニャクを片手に居間に移動し、虫の音を心行くまで楽しんだ。
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テレビ好き

2015年09月21日 | Weblog
昼に合鴨とオートコートドニュイの撮影を行った。
デジタルカメラに慣れていないので、イライラする、フィルムの原始的なカメラが面白かったな。
シャッタースピードと露出だけのね。
逆光で撮りたかったが、やり方が分からず、チキショウと思ったが、扱い方を知るのは面倒だ。

夜、枝豆、落花生を茹でて末廣山廃純米を呑むが、ひねていて奥行きもなかった、
前夜呑んだ白笹のひやおろしを呑み直したので、四合呑んでしまい、多すぎた。
それでもテレビを観ながら、さらにアルマニャックを飲んだ。

脂が乗っていたので鯖を味噌煮にしたが思ったほど美味くなかった。
蛸と胡瓜、若布のぬたが思いの外素敵に美味かった。

近頃、テレビばかり観ている。
中学高校の頃は毎日五六時間は観ていたが、今日は八時間以上観た。少しは世間並になるだろうか。
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日本酒の科学

2015年09月19日 | Weblog
昼、中華街まで営業に出かけた。
新橋の中華で今の中華の問題点を若いマネージャーに聞いたので、店内の客層を眺めてみた。
一時過ぎに行った時は空いていたのに、二時になると入り口の、見える範囲のテーブルが満席になったのが以外だった。
中年から老年に掛かるグループの人たちが、何組もやってきて、ウイークデーの昼下がりは、この人達で混雑しているようだ。
これがフレンチかイタリアンだと、この時間帯は主婦と思われる女性客ばかりで、旦那は390円の弁当で済ませているのに、可哀想なものだなと我が身を振り返りながら呟くことになる。

芳林堂に「日本酒の科学」を買いに行くが、講談社ブルーバックスの今月の新刊なのに
未入荷。
このような必須図書が入っていないとは芳林堂も当てにならぬとショックを受けた。
たまたま他の書店で見かけたから良かったが、芳林堂だけで店頭情報収集をしていたら買い損なっているかもしれない。
読みゃあしないから、同じことだろうと言われると二の句が継げないが・・・。

菊地成孔「時事ネタ嫌い」文庫ぎんが堂を買う。
この文庫を見るのは初めてかもしれないが、毎月出ていないようです。
近頃映画やジャズ関係の方が書かれたものを読んで言語感覚に酔っているところがあるが、さらっと見た限りでは面白そうで、期待して購入した。

今宵は一人で湘南クルージングに出ることにする。
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タクシー業界に見習うべきこと

2015年09月18日 | Weblog
タクシー業界の生き残りの番組を観たが、だめなところは接客が悪く、生き残っているところはマニュアル化した優れた接客で効果を上げている。
しかし、かつてのファーストフードのような聴いたことがない日本語が出てこないように、知的レベルの高い教官を揃えてほしい。
新しい需要の開拓もしている。
子供向けの学校、塾の送り迎え、老人向けの病院、買い物の送り迎えと介助など、市場はいくらでもある。

さて、ワインを販売するに当たってサービスの向上とは? 新規需要の開拓とは?


平塚BOで、梁瀬次郎「旅の匂い」「あそびの匂い」時事通信社 1993年2月と10月を購入する。
写真が載っているが、昔の典型的なダンディボーイの姿だ。
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ニュウウエーヴ

2015年09月17日 | Weblog
客先の試飲会で業務店のかたにワインを試飲してもらったが、思えばかつては有名ホテルのソムリエ等がワイン業界をリードしていたが、今は若い方でもワインを沢山飲み込んでいて微細な味わいについても正確に反応があり、ワインがすっかり根付いていることを感じた。
そうとう珍しいワインを持ってきても、それに感応してくれるかたが多く、ステレオタイプのかたが以外に少なく、自分のお客に何か新しいワインを提供したいと、国やスタイルに囚われないで、ワインの味わいに直接迫ってくる人が多い、それが本来のあるべき姿なのだが、やり取りが実に面白かった。


二時過ぎに新橋で昼を食べる店を探したが、知っているところは皆昼の時間が終わり暖簾を下げていた。
開いている中華に入り高菜ソバを頼んだ。
若いかたがフロアマネージャーで、お客が私だけだったので一頻り話をした。
若い頃から横浜中華街のそばで働いていたので、週に一二度は中華で飲み食いするのが当たり前になっていたが、近頃の若い人達は夜、仲間で中華へ来て飲み食いする選択は極端に少ないらしい。
安い居酒屋チェーンかワインバー、ビストロのチョイスが多いらしく、お客は50代以上がほとんどで、女性客もいないらしい。

しかし、ワタミも経営不振で苦しんでいる。
高級店の賑わいは、本物を出し続けたことによるのだろうか。

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