キュヴェ タカ/cuvee taka 「酔哲湘南日記」

新鮮な山海の恵みを肴に酒を吞み、読書、映画・音楽鑑賞、散歩と湘南スローライフを愉しんでいる。 

フレイルに気をつけろ

2023年06月22日 | Weblog
今週は月曜日からお出かけがあり、明日青山までお出かけして一段落だが、土曜日には湯河原でバーベキューがある。
中々忙しい一週間なのだが、フルに一日用があるのは明日のみで後は大したことない、しかし長い間隠居生活に慣れ親しんだのでやけに疲れる。

今日は「通いの場」で司会をやった、簡単なもので格別緊張するわけでもなく、どちらかと云うとお年寄りと一緒に体操をやったりするのが大変で、慣れない筋肉を使うので疲れる。
これって今全国の自治体でやっていると思うが、大分県が始めたお年寄りを集めてコミュニケーションを図り、軽い体操をやってボケや寝たきりを減少させ、行政の負担を軽減した成功例に追随したもので、そんな昔に始まったものではない。
10人ほどの女性が参加してくれるが男性の参加者はいない、そこの問題があるが、男ってこういうのって異様に嫌がるもんだ。
それ故男と女の平均余命が開き、特に健康年齢に開きが出ると思う。



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金曜日の「フライデイ・チャイナタウン」

2023年06月21日 | Weblog
「アメリカの鏡・日本」をもう長いこと読んでいるが、まだ作者の女性が日本に着かない、今グアムまでやって来たところだ。
面白くないわけじゃ無いが、夜酒を呑んで音楽を聴きながら読もうとするが、つい部屋を暗くして聴き入るのでページを開くタイミングを失い、全428ページの53ページに留まっている。
既に一度借り出し延長をしているので23日には返却しなきゃいけない、もっとも借り手が極めて少ない本だからまた借りればいいのだが・・・。
戦後の日本を割と客観的に描いていて、当時の状況を知るのに重要な基本図書だから一度は読んでおかなきゃいけない。

今週は毎日のように出かける用があり、ゆっくりとプレシネを観て楽しむことが出来ない。
6年間それが習いとなっているから観られないとなるとなんだか調子が狂ってね、心に隙間風が吹く感じかなあ、寂しい。
すでに二度目三度目になっってマンネリズムも感じているが、何度見ても面白い映画というのがあり、そういったのがいい映画なんだろう。

知人のところへメロンを届け、JA湘南で胡瓜とピーマンを買って、図書館で山口昌男を借りて帰って来た。
信金の担当者が集金に来てくれて、金曜日に家の前を通ったら「フライデイ・チャイナタウン」が聴こえてタイムリーで感動したと云われ、外まで音が漏れてるのかとチョット反省をした。

盆踊りの案内にイラストを入れようと四苦八苦したが、金子先生の動画で何度かお勉強をしていたので、ああそうかと急に前後が繋がり出来上がった。
妻と次男が平塚の病院へ出かけたので昼飯を何にしようかと思案したが、結局面倒くさくてピーマンの卵炒めとチョリソー、豆腐と若芽の味噌汁、糠漬けに納戸に置いてあった梅干しを出してきて食べた。
飯に味噌汁に漬け物+一品という古典的な食事をしているとやっぱりいいなあ。

町民センターで育英会の会議に出たが、1時間で結構濃厚な論議が出来て終了した。
何事もこうあるべきだなあ。
顔下にある印刷コーナーで夏祭りの案内を印刷した。
版の作成が100円で後は何枚刷っても無料だから有り難い、もっとも用紙は持参しないといけないんだけどね。

家に帰ってひっくり返って好みの楽曲を聴いていたら、お隣のオバサンがワインを引き取りにやってきた。
昨日娘に言われてた、5時に栓を抜いて渡すことになっていたんだ。
先日90歳になったとのことで、かなり足元が危ういのに態々来てくれた。
普段はチョットいい酒を吞んでいるのに義理で時々ワインを買ってくれるから有り難く、手を合わせて拝みたいくらいだ。

散歩に行こうと思ったが足がやけにだるくて風呂に入ることにした。
晩飯は小田原の鰹の刺身、焼き茄子、胡瓜と人参の糠漬け、ほうれん草のお浸しで、ティーチャーズのソーダ割を飲み始め、その内スペインのカリニヤン、シャトースオーのサルファフリー、サリエンテの赤を飲み、再びティーチャーズに戻った。
10時まで好みの楽曲をJBLで聴き、続きは8畳のOnkyoで聴いた。
安倍律子、江利チエミ、伊東ゆかりが心の襞にやけに絡んできたなあ。













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カリニヤンのポテンシャルを見縊るな

2023年06月20日 | Weblog
LINEでNOTEという機能を知り合いのオネエサンが使っているのを観て、こりゃいいなと思っていたが、やってみたがちんぷんかんぷんで使えなかった。
今日、止むに止まれぬ事情で町内のグループに文書を送らなきゃいけなくなり、動画に従ってやってみたら何のことは無い簡単に出来た。
前回、いったい何が阻んでいたのだろう。
LINEは韓国の通信システムで情報がチャイナに筒抜けと云うことで、警戒しながら使っていたので消極的だったが、筒抜けになって困る情報なんて持ってないのにね。

朝、JAで買ってきた玉蜀黍で早速妻が玉蜀黍ご飯を炊いた。
友人のコメが底をつきタイ米を混ぜて炊いたらしいが、ジャスミン米の香りとコーンの香りが相まって美味かった。
肉団子、茄子のオイル焼、冷ややっこ、胡瓜と人参の糠漬け、豆腐と若芽の味噌汁で食べたが実に良かった。

実は昼前に風呂に入り体重を測ったらすごく増えていて愕然とした。
中性脂肪をダイレクトに減らす薬を処方されいい気になって飲み食いしていたのがいけなかった。
お薬は体内で全力で働いているのに違いなく、それ以上のカロリーを摂取しているのがこのざまになった要因だ。
にも拘らず目一杯昼飯を食べてしまった。

午後は町の会議があり4時頃までお話を伺い、盆フェスタでハワイアンの演奏をお願いするかたのところへ寄って、本当にやってくれるのか確認したが、思いもよらぬ人がスチールギターを半世紀もやっていて、人は見かけによらぬものである。
かくいう私も、1年+ハワイに駐在し、帰国後ハワイアンエアーのフラダンサー二人を連れて都内と横浜でマウイブランとマカチョコのキャンペーンをやったことがある。
南方系のオネエサンのオッパイの大きかったこと、服が欲しいと云われ店に入ったが、二人ともフィッティングルームで日本の規格の服にその巨乳が収まらず、ガッカリしていた姿を思い出す。
一人はすごくナイーブな子ですっかり頼りにされ、恋人が居なかったら出来ちゃったなあ、凄くいい子だった。

とにかく歩かなきゃと思い、大磯方面へ小一時間散歩した。
どうも足腰が弱ってきていて、このままじゃ歩けなくなる不安に駆られ、整体師の動画各種を観て抵抗を試みているが、自転車でハムが発達しすぎ腿の裏側の筋肉が弱くバランスが崩れていることが良く無いようだ。
対策としては歩くより太腿の裏の筋肉を鍛えること、股関節を柔らかくすること、腸腰筋を鍛えることなどが重要らしい。

風呂に入って晩飯を喰った。
大きめの鰺の刺身、炒り豆腐、胡瓜と人参の糠漬け、ピーマン煮で多少ダイエットに気遣いオールフリーを飲んだが、やっぱりティーチャーズ水割りに行き、チーズを出してサリエンテの赤を飲んでいたら、娘が店で開けたワインを3本持ってやってきた。
オリが企画したカタロニアのヌーボー、これは濁っていて新味が売りのワインでボージョレヌーボーみたいなもの、モニクのサルファーフリーは熟成してちょっと違った味わいになっていて面白かった。
ジョルジョ・ミロの丹精込めたカリニヤンは熟成してインクや墨汁のような風味があり実に美味かった。
こういうの飲むとワインをやっている至福を感じるね。

友人が送ってくれたメロンが食べごろを迎えたと判断して切ってみたら、果肉は透明になっていたがまだちょっと堅かった。
難しい局面だがもう数日の間に一気に過熟になりそうなので、4個あるのを友人知人に配らなきゃ。




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色っぽい話と暗い話

2023年06月19日 | Weblog
電気の通っているものに実に弱いが、もちろんデジタルアンプの構造も仕組みも分かっちゃいないし、使い方も分からない。
それでも中華アンプの「SMSL SA300」の音が何故か出なくなり、リモコンのボタンを滅茶苦茶押しているうちに音が出て、しかも音質が変わって実に良くなった。
どうしたんだろうと思い説明書を初めて手に取ってみたら、中国語と英語のみでちんぷんかんぷん。
それでも音質の調整が出来るらしいことが書かれていて、触っているうちに偶然いい方に物事が展開したらしい。
てなわけで中森明菜の声が俄然色っぽくなり昨夜から完全に淫していて、今朝も朝飯を食った後、聴いているが、朝聴いてもいいもんだ。
主にデヴュー20年と25年記念アルバムを聴いているから、30代後半から40にかけての歌唱で、もともと低い声がハスキーになり、恋の経験も重ねて情感たっぷりの歌い方で、女として生々しくて一番いい時期だったんじゃないかな。

曇り空ではあったが、自転車でJA湘南まで行くのに何ら支障はなく、気分良く出かけた。
野菜が少なくて、胡瓜とじゃが芋、玉葱が主だったが、グラジオラスがあり赤と黄を買った。
給湯器が直りお湯が出るようになってからその有難味を再認識し、毎日気が向くとシャワーを浴びているが、会社に行っていたころに何度シャワーを浴びたいと思ったことか、自分で会社をやる時には何時でもシャワーを浴びられるようにしたいと思ったが、隠居するとそれが自在なんで馴れてしまったんだな。

マルが死んでまだ20日にもならないが、随分と彼の不在に慣れてきた。
一番心地よいところに陣取り、我他に関せずと蹲ったり正座をしていたりしたが、大人の風情があるやつで泰然としていてそこが何ともよかったが、他の猫を見ると我関せずの風は感じるが、大人の風情を感ずるやつに出会わないから、新たに猫を飼おうなんて気にならない。

この1年で母が逝き、大学時代の同好会の先輩が逝き、同級生が逝き、同い年で1年先輩が逝き、初めて仕事をくれた大恩人が逝き、マルが逝った。
その間に地元の散歩の友人が逝き、役所に勤めていた後輩が逝き、宮世話人の重鎮だった近所の人が逝った。
年を取ると友人知人の葬式に出るのが仕事になると云われていたが、こんなに忙しくなるとは思いもよらなかった。
まだまだ続いて最後は自分の死でジエンドになるんだなあ。



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保守のスターがいない

2023年06月19日 | Weblog
急に山口昌男を読みたくなって二宮大磯平塚図書館を検索してみたら、手持ちの本より収蔵図書が少ないので、結構熱心な読者であったんだなと思った。
それでも3か所に数冊持っていない本があり借りることにした。
ほんとうは手持ちの本を読み返してみることの方が大切な気がするんだけど、本を手に取るとそれを購入した時の事を思い出して涙ぐんでしまいそうでね。

井上ひさしが朝日新聞の書評を担当していたのは、僕が大阪寺田直明画伯のところへ居候していた時と重なり、そこで山口昌男の本が取り上げられたような気がする。
後年共産主義者の色合いが強くなってすっかり書くものが詰まらなくなってしまったが、直木賞受賞作の「手鎖心中」とか「モッキンポット師」ものや「いとしのブリジットボルドー」など初期の井上ひさしは面白くてね。
イデオロギーに毒されると奔放な考えが縮こまって仕舞い一本調子の詰まらない説教口調になって仕舞うからかなあ、大江健三郎もそうだったよね。
その書評で「私、プロレスの味方です」と「じゃりン子チエ」を知り、目から鱗が落ちたのだが、後年の井上にはその視点が無くなったような気がする。
山口は理論を説いた学者であったが、亡くなるまで自分の存在を異化することを止めなかった。
晩年は明治以降の敗者の側に立ち、近代化を裏から眺めた。
伝統主義者や保守主義者が破れ、革新主義や進歩主義が跋扈したが、先の戦争で近代化を進めた日本が破れた。
その反省があってしかるべきだが、アメリカがそうはさせなかった。
今はさらにその彩度が増しているが、実は当時のアメリカも真っ赤だった。
初期の山口の本は「道化的世界」や「祝祭空間」などハードカヴァーで箱入りだったから高くてね、もちろん発行部数も少なかったから大きな本屋にしかなく、大阪の旭屋とかで有りガネをはたいた記憶があるものだから、印象深くてね。

西部邁は明治時代の保守の嚆矢として中江兆民と福沢諭吉を論じたが、幕府側にいた多くの敗者は時代の表に出なかった。
それでもその思想は脈々と時代の底流を流れ、戦後、小林秀雄、福田恒存、三島由紀夫、江藤淳に受け継がれた。
彼らはスターだったが、それを継承した保守主義者は小粒で世間を動かすスターがいない。
それが現代の問題なんだろうなあ。

東北大学にいた田中英道がユダヤと日本の関係について書いた本が売れていらしいのを茂木誠との対談の動画で知った。
そうなると居ても立ってもいられずに読みたくなるのが悪い癖で、すぐさま図書館を検索して山口昌男に加えて2冊ばかり予約してしまった。
これがいけないんだが、田中英道は、今は専門家が本当に狭いところしか研究しないのでジェネラリストがおらず、茂木誠のように広く構えた歴史家の必要性を説いていて、西部邁とその弟子筋の人たちも専門家の駄目さ加減を指摘していた、というわけで興味がころころ変わるのも悪くないとしておこう。

保守にスターがいないのが問題だが、リベラルにもスターがいない。
新聞TVの世界や政府中枢に入り込んだリベラルに真っ向から反対する子供じみたやり方を止めて、その中へ入り込み内側からじわじわと保守思想に染めて行くやり方をリベラルに見習うことも必要なんじゃないかな。
公金パクパクを批判するなら、公金バクバクとやって大いに活動したらいい。
国を思う活動をするなら公金が正当に使われるってことになるじゃないか。






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シャンプーの使用期限とビーフンの下処理法

2023年06月18日 | Weblog
親友のまだ若い娘が癌でなくなったと聞いてショックを受けている。
今月1日にマルが亡くなりあれだけショックを受けたのだから、これが娘だったらもう胸が張り裂けてしまうだろう。
今はあまり仲が良く無いが、生まれてから3歳の頃まではもう可愛くて可愛くて目に入れても痛くないとはこういうものかと実感した。
子供は3歳までに一生分の親孝行をしてしまうというが、それは本当だ。
とにかく僕より一日でも長く生きてくれなきゃ嫌だなあ。
慰めの言葉が見つからないよ。

今日の午後平塚の図書館の出先機関へ本を返却し新たに借りるつもりでいたが、昨日で取り置き期間が終了していて、慌てて図書館へ電話を入れたら、今日は駅の出先機関は休みで明日は市内の図書館全部が休みなので処理が出来ないとのこと、取り合えず待つしかない。
それにしても図書館の担当の女性の親切だったこと、日本てすごいところだなあと思う。
チェーン店の変な日本語のマニュアルはいただけないが、この女性は生まれ育った環境で身に付けた良識と見識と優しさで対応しているんだろうから、親御さんや周りの人たちが素晴らしいってことだ。

月の半ばなのに何故か妻が叉焼を焼いたので、昼は叉焼丼になった。
丼飯の上に叉焼と白髪葱をたっぷりと載せ、タレと七味を掛けて喰うのだが、これが結構いける。
それに漬け物と味噌汁と酢卵でたべたが、グルテンを避けているので拉麺でなく丼となり、これだと味噌汁と漬物が必須だから至ってバランスがいい食事となる。

午後は車検にだした車を取りに行くのに、妻と一緒に郵便局に行きカネをおろしてトヨタで支払いをして帰って来た。
車はつねに妻任せだったから、トヨタのショールームに入ったのは20年振りくらいかなあ。

平塚へ行くつもりがすっかり予定が狂ってしまったので、ぼんやりと中森明菜を聴いていたが、4時から5時半まで庭木の剪定を行った。
椿を1本とモチノキが四分の1残っていたのを仕上げ、芙蓉が茂っていたので間引きをしたらすっきりとした。
岡恒の手の短い大鋏を買ってからチョット仕事が捗るようになったかもしれない。
道具ってのは大切だね。

風呂に入って晩飯を喰ったが、今日は3回風呂に入ったな、もちろん暑いので湯船には浸からなかった。
この10年ほど石鹸で頭髪を洗っていたが、何が理由か泡立たなくなったのでオヤジが使っていたエッセンシャルシャンプーを使ってみたが悪く無いようだ。
オヤジは10年前に亡くなったから少なくとも10年以上前のシャンプーだがいい泡立ちで香りもいい。

テーブルに生春巻きのデカイのが10本ほど並んでいて、それを甘辛いソースで食べるようだったが、2本食べたら目一杯になった。
キャベツがいっぱい入っていたのが原因らしいが妻には珍しく海老の量が少なかった。
昼に叉焼丼を目一杯食べたので晩飯は軽いものにしたらしいが、流石にもっと何か欲しくて急遽ビーフン炒めをすることになり、水で戻してられられないからビーフンは茹で、干し椎茸と木耳は電子レンジで戻した。
ビーフンを茹ですぎてくたくたになって仕舞い食感は最低、漬物と豚肉の炒め物と春巻きの野菜の残りと水菜を入れたので味のほうは良かったから、でかいスプーンで掬って3人で全部食べてしまった。
ちなみに味付けは木耳と椎茸の戻し汁と自家製野菜ブイヨンと醤油、紹興酒、塩。
ビーフンは茹でる場合は、1分茹でて直ぐに流水で洗って、笊にとって少し置いてから調理をしないと駄目だな。
茹でないときは水に30分付けてから笊にとって20分置いて使うのがいい。



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お湯が出る

2023年06月18日 | Weblog
今日は小唄端唄都々逸のアルバムを借りてきて聴いているが、その違いが良く解っていなかった。
小唄は端唄から派生した俗謡で、都々逸は七七七五の音律で例えば「立てば芍薬 座れば牡丹 歩くすがたは百合の花」ってのがそうだ。
何れにしろ江戸の粋を感じさせる楽曲で、お座敷に馴染みの髱を呼んで杯を傾けながら聴かなきゃ面白くない。
でも今これをやるとベラボーにカネがかかるから、皆さん銀座のクラブで隣にドレスや着物に着飾った女性を侍らせて、太腿辺りをさすったり腰に手を回したりしながら水割りを飲んでる。
カネを惜しむから江戸情緒などに感応する感性を身に付けることなんてできない。
仕方が無いからCDを借りてきて凄いノイズを我慢して名人たちの楽曲を聴いてるのだが、どうせのことなら形だけでも床の間を背に座り、運ばれた酒を色香を放つ麗人から杯に受け、洗杯をして返杯なんぞしたいものだ。

昼はグリーンカレーだった。
地元の筍を使うのでこの時期のが一番美味いと思うな。
健康に配慮して、朝入れた生っぽい糠漬けの胡瓜を3本出してサラダ代わりに食べた。

昼下がりに給湯器の修理の人がやって来た。
親切で手際の良い好青年だったが気分がいいねこういう人は、30分ほどで直りお湯が出るようになった。
給湯器は10年が一つのめどのようで、これから他の部品もガタが来てそう遠くない将来に買い替えなきゃいけないことになりそうだ。
10年前に水回りを中心に手を入れたが思った以上に値が張るもので、父は一度だけ出来上がったヴァリアフリーとなったトイレを使ったが、母が8年ほど改装後のトイレや風呂などを使ったので、まあ、その甲斐はあったと思いたい。
その時にユニットバスとガス給湯器に替えたが、ガタが来ているってことだね。
早速シャワーを浴びて身体を洗ってサッパリとした。
二日使えなかっただけでその有難味が良く解る。

小唄を聴きながらぼんやりとしていたが、5時を過ぎたので次男と大磯方面へ散歩に出た。
胡瓜の糠漬けでオールフリーを飲みだしたら、蛸ぶつと厚揚げとキャベツと豚肉炒めが出てきて、胡瓜と大根とツナサラダが後を追った。
カマンベールチーズと煎餅、柿の種を出してチーチャーズのソーダ割を何時ものように飲んだ。

8畳で泰葉でもなく小唄端唄でもなく中森明菜を聴く。
この子は日本の不出生の歌手なんじゃないのかな。
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淡谷のり子および「フライデイ・チャイナタウン」

2023年06月17日 | Weblog
昨夜、ファドを聴いていたら風呂上がりの妻がやって来て、給湯器が壊れたと告げた。
この蒸す季節にシャワーが浴びられないのは大変だと、朝早くメーカーに電話をしたら、下請けの会社が平塚の田村にあるらしくそこから連絡が来ることになった。

苦手なExcelで計算式を使って表を作らなきゃいけないので四苦八苦していたら、YouTubeのオネエサンがバッチリ教えてくれた。
このオネエサンなんだかほんわりしていると思ったら「なごみの教室」という番組らしく、正にその通りの人でうっとりしながら拝聴した。
金子先生から浮気をしてオネエサンに鞍替えしてしまってチョット後ろめたさを感じる。

JA湘南まで行ったが、まるっきり野菜が無くてこんな日もあるんだな。
途中の農家にも何も置いてなかったから、皆さんでどこかへ出かけたのだろうか。
図書館で淡谷のり子と新内のアルバムを借りた。
新内は野毛に足しげく通っているころに、「新内流しの日」があり、店に入って一曲やってくれるとご祝儀を渡した。
昔から門付の芸で、その哀調を帯びた曲想が遊里の女郎衆に受けたというからチョットファドに似ている。
野毛で新内を聴いたのは、もう10年も前のことになる、コロナも終焉してまた復活するといいんだが。

淡谷のり子のこのアルバムは前にも借りたが、モノラルで本当に録音が悪くてシャリシャリ音を発しながらレコード盤が回っている感じだ。
1930年代のSP版の復刻だからノイズは仕方ないけど、歌声はやっぱり大したもので、衰えが激しかった晩年しか知らないので若い頃はこんな風だったのか、1907年生まれだから20代から30代にかけての録音で声に張りと伸びがある。
今日はシャンソンを聴くと昨日書いておいたが、日本のシャンソン歌手第一号の歌を確かに聴いた。

次男が休みで家にいたので昼飯はヒレカツになり、玉葱と茄子のフライも加わった。
胡瓜と人参の糠漬けをたっぷりと赤味噌の豆腐と若芽の味噌汁、若竹煮で食べた。

プレシネは「馬上の二人」原題が「Two Rode Together」でジェイムス・スチュアートとリチャード・ウィドマークの主演。
ジェイムス・スチュアートの良さって良く解らなかったが、何度も観ているうちにこの人って二枚目を通さないで、ほっと力を抜いたユーモラスなところが良いんだなと分かって来た。

その内泰葉のアルバム「Yasuha Golden☆Best」が届いたので聴きながら横になって本を読もうと思ったが、どうも眠ってしまったらしい。
5時過ぎに次男がやって来て散歩に誘われたので葛川沿いの散歩に出かけた。
給湯器が壊れているので湯船に溜まった生ぬるい水で体を洗い流すと、思いのほかさっぱりした。

「フライデイ・チャイナタウン」はいい曲だと思う。
三平の娘って先入観があったので長い間聴かなかったが、やっぱりチャイナタウンという部分に強く反応してしまうんだなあ。
松原みきの「チャイナタウンの殺人鬼」が無条件に好きだもんね。
オカマに一目惚れされていきなりキスをされたハッピーストリート、草臥れた絣みたいな着物でサーヴしてくれたオバサンさんたちがいた懐かしい市場通りの「順海閣」、ギリシャの船員相手の娼婦がたむろしていたBar「ノージ」、「華正樓」では仲人を頼んだり社長就任パーティーもやったな、ワンさんが待ち構えていた「均元楼」へは週二回通った、常務が好きでいつもごちになった海鮮料理の「海源楼」、葱そばと高菜そばを食べた「敦煌」、健康診断でバリウムを飲んだ後に食べた「安記」のおかゆ、妻と婚約時代に行った焼売の「清風楼」、豚足ラーメンの「徳記」、山口瞳の本を読んで出かけた「海員閣」などなど数え上げたらきりがなく、今はないところも多く、過去のある時間のチャイナタウンに戻れたらそのまま埋没して死んでもいいくらいだ。
だが、チャイナタウンと云ったことは無く、お高く留まれば中華街、下世話に言えばチャン町か南京町と云ってた。

夜は鰹の刺身、韮ともやしの豚卵炒め、茸焼き、鯖缶に大根おろしで酒を冷やして呑み、ティーチャーズのソーダ割に変えて飲んだ。
8畳でひっくり返って泰葉を聴いていたら眠ってしまい、危うくドキュメンタリー72時間を見逃すところだったが、後半を観た。
浪江町の弁当屋で2度目だったが、除染や護岸工事に入った人達が早朝一気に押し寄せて7時の仕事始めと共にサーッと引いていった。
イエナガの番組は猫だった。
かつて化け猫とマイナスイメージだった猫がいつの間にか犬を超えて飼われていて2兆円産業と云う、よっぽど日本人は家族に愛され愛されることがなくなったんだなと思う。






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ファドからシャンソンへ

2023年06月16日 | Weblog
今日は頼んでおいたアマリア・ロドリゲスのアルバム5枚が届いたので早速聴いてみたが、雨もよいであったが明るいうちはあまり良く無く、暗くなってワインとスコッチを飲んでじっくりと聴いたら良かった。
ファドはポルトガルの酒場で聴くらしいが、残念ながらポルトガルに行ったことが無い。
スペインのフラメンコはへレスでのレセプションやバーで何度か聴いたから、シェリーの良いのを飲みながら聴くとその情感が増していいのが分かっている。
きっと、お隣の国のファドも地元のワインを飲んでるのかな、それともハードリカーの美味いのがあったっけ、やっぱりポルトの古酒かな。
我が家にもポルトの古酒はあるにはあるけど地下収納庫の奥に仕舞いこんでるので直ぐに出せるかどうか。
思い立って酒庫へ行こうとしたら、23時だったが妻が台所でスコッチを飲んでいた。
比較的近い産地のカルバドスを出してきて妻と僕のグラスに注いで、妻は引き続き科学系のTV番組を観て、僕はファドを聴きに8畳へ帰った。
割といいオーディオシステムで聴いていたが、モノラルで録音も悪かったので安物のアンプを下のクラスののspeakerにつないで聴いたら場末感と云うかうらぶれた感じが増して良かった。
基本的に貧乏人の生活苦や解き放されない不満を歌ったと理解しているが、何しろポルトガル語は全く分からないから、その歌声と歌い方から類推するのみだ。

午後、雨が降り続いたので散歩に出られなかったけど、午前中にJA湘南まで行き、少し庭の剪定をして汗をかいて風呂に入ったので比較的サッパリと一日を過ごした。

昼はもり蕎麦と蟹玉を食べ「シェルブールの雨傘」を観たから、ノルマンディーからポルトガルに至る方面に縁がある一日だったんだな。
ガソリンスタンドでの再会の場面の色調は黒だったような気がしていたが、前半からのカラフルな色調のままで終わっていた。
ジュヌビエーヴ役のカトリーヌ・ドヌーブが、母親に「恋で死ぬのは映画の中だけよ」と云われた通り、腹の中の恋人ギイの子供と一緒にカネ持ちの男のところへ行ってしまう。
最後の場面でジュヌビエーヴがギイに子供は娘でフランソワーズと告げるが、男の子だったらフランソワにしてくれとのギイ願いをかなえているところに、未練が経ち切れていないことを感じるのは僕だけか。
音楽はミッシェル・ルグランで、影響されやすい僕は明日シャンソンを聴いているかもしれない。

イナリヤト食文研のワインとビールはこちらからご覧になれます



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野毛と聞いただけで

2023年06月15日 | Weblog
急に暑くなったような気がするがこの暑さは蒸し暑さで嫌な感じだ。
ご前中にJA湘南まで行き、じゃが芋と胡瓜と玉葱を買った。
いよいよ胡瓜が大量に出てきたので安くなった。
昨日の農家は4本で100円だった。

帰りに図書館へ寄って平岡正明「野毛的 横浜文芸復興」を借りた。
平岡正明とは感性が合わないところがあるが、横浜に関する著作が多く、しかも「野毛」ってあると見過ごすわけにいかない。
チョットぱらぱらッと見たら色々なところに出した雑文をまとめたもので野毛についての本格的な論考ではない。

その足で国府の図書館別館へ行き、あいみょん「瞬間的シックスセンス」を借りた。
初めて噂に聞いていた「マリーゴールド」を聴いたが、これで世間から4年遅れのところまでこぎつけた。
あいみょんについては蕎麦屋の直ちゃんがなぜか気に入って「おいしいパスタがあると聞いて」を持っていて、2年前にそれを借りて聴いてはいたんだけどね。
ギター一本で歌う50年前のフォークソングを思い起こすが、昔とは録音技術が違うから音質はじつにいい。
単純なストリーの韓国ドラマが受けたのと同じ理由で、単純なメロディーが受けたんだろうけど、あまり好みじゃない。
でも「おいしいパスタがあると聞いて」に北千住が出てくる楽曲があり、ご当地ソングってのは強いもんだよ。
野毛に惹かれるのも同じ理由だ。

昼は長男の要望で娘のところのミックススパイスを使って、骨付き豚バラ肉を煮込んだカレーになった。
長男は辛いのが駄目だから、スパイシーだが穏やかな味わいのカレーになったが美味かった。
国府へ行った帰りに農家で苺とトマトを買ったが、獲りたての苺はやけに美味いもので、トマトも完熟して収獲したもので果肉がしっかりしていて良かった。

午後はモーガン・フリーマンがマンデラを演じる映画を観た。
2度目だったが、こういった題材に弱く、監督はクイント・イーストウッドで、若い頃尻軽女の尻を追いかけていたのに、このようなお涙頂戴の映画を作るんだよ。

脚が何だかだるくて痛いので、午前中、北と東に自転車でやや遠出をしたので散歩を休むことにしたら、娘が新商品のワインを2本持ってきたので、サンシニアンのシャルドネとロゼを飲んだ。
飲み過ぎて酔わないうちに風呂に入りさっぱりして、妻が作ったハム、鯖の竜田揚げ、冷ややっこ、大根と蟹擬きサラダでワインを飲んだ。
娘はカレーを食べて帰り、妻は飯を食べてTVを観に居間へ移動し、長男はカレーを食べて二階へ上がったので、一人で2時間ばかりチーズやおかきやソーセージでワインを賞味した。

南仏のいわゆるオックいうところでは、チョット内陸に入った山の上のサンシニアンが昔から好きで、南仏の品種の個性が強烈には出ないので、日本人には向いた酒質と思う。
シャルドネは高貴なブルゴーニュ品種で、その高貴さを表現するにはテロワールと造り手の技量が問われるのだが、樽の風味を加えない作りで酸があり、ある程度の厚みも感じられた。
ロゼは南仏の品種で作られたと思うが、アロマティックなフルーツの香りだった。
プロヴァンスには厚みがあり飲みごたえのあるロゼがあるが、他の地域ではアロマと爽やかさで飲ませるものが多い。
後者のタイプは日本で流行ってもよさそうなものだが、これが全然いけないんだな、いっその事プロヴァンスのロゼを繰り返し飲んでもらうことで、ロゼの持つ日本人のイメージを払拭させた方が早いのかもしれない。
でも高いんだな、いいものは高いと納得する人が多くなっているから、価格に対する抵抗は以前より少ないのではないか。
今夜飲んだロゼは2,000円台になるだろうから、プロヴァンスに進む踏み台になれるといい。

8畳で竹内まりやを聴いた。
半世紀近く前に、ミルキーフェイスでアイドルとしてヒットメーカーが作った歌を歌ってるのをTVで観たが、熱心なファンではなく、92年に大阪のホテルで「家に帰ろう」を聴いてアルバム「Quite Life」を買ったが、それっきり30年近く聴いてなかった。
数年前に「駅」を聴いて名曲だなあと思い繰り返し聴いた。
「駅」をカヴァーしている歌手も多いが「September」のカヴァーも多く、近頃、日野美歌と坂本冬美の「September」をよく聴いている。
カヴァーを聴くまでSeptemberの良さが分からなかった。

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