キュヴェ タカ/cuvee taka 「酔哲湘南日記」

新鮮な山海の恵みを肴に酒を吞み、読書、映画・音楽鑑賞、散歩と湘南スローライフを愉しんでいる。 

春眠暁を覚えず学なり難し

2016年03月31日 | Weblog
「井桁」へ行って入り口のガラス戸から覗いたら混んでいたので、中に見えたお嫁さんに目配せして離れた。
伊勢佐木町をずっと散歩して「かつ半」で、ミックスフライ定食を食べた。

はす向かいのテーブルに座ったご同輩が、これでヒレカツ定食の食い収めだと、女中に話していた。
何でも4月から新宿本社に通うらしい。
長い間、横浜を動かずにいたので、そういったことに気が付かなかったが、いよいよ我が身が退任となると、そういった会話が気になるもので、「長い間ありがとうございました」という女中の声に送られて出て行った。
傍から観ていても寂しいものだ。

その後ろのご同輩はビールをジョッキで空けてからカキフライ定食を食べていたので、すでに上がっているのじゃないかな、隠居暮らしはいいものだ。

隣の夫婦者は、カキフライ、刺身盛りあわせ、カレイの塩焼きに、銚子を二本頼み、差しつ差されつやっていたので、こちらも既に上がったご夫婦であろう。
団塊の世代は裕福だなあと思う。

伊勢佐木町を関内方面に戻り、BOで本を漁る。
近頃は100円コーナーに観るべきものが無くなって来ているので、仕方なく高価格帯の棚を眺める。
河野裕子「桜花の記憶」中央公論新社 2012年、保坂和志「猫の散歩道」中央公論新社 2011年の二冊を買う。

河野裕子は見かけると買っているので、この本が初めてかどうか定かではないが、この人の書いたものは気品がありいいので、二冊目の場合は娘行きだ。
先日、チェンマイに須賀敦子を送ったら、気に入ったとメールが来たので、お前は良い趣味をしていると褒めた。
河野裕子が好きなら、娘の趣味も確かなものだと思う。
どうも好きな作家のものは複数集めてしまう傾向があるが、同様の性向があると誰かのエッセイにあった。
同じ本を二三冊書棚に並べて贅沢な気分を味わうと書いてあったが、その気持ちわかる。

保坂和志のこの本も二冊目かもしれないのだが、この作家は娘が好きなので、最初からチェンマイ送りの候補として購入した。

春は眠くてどうも読書が進まない。
寝る前日本を開くと、それが睡眠薬代わりとなって読書等灯を点けたまま寝てしまっている。
四時頃目が覚めるのだが、数ページ読むと寝入っている、あぶないから目覚ましをかけているのだが、その音で起こされる。
もう先がないのに、こんなことでは学成らず終わってしまう、嗚呼。

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ロシャレルと菊鷹

2016年03月30日 | Weblog
夕刻、ロシャレルのサンプルを試飲する。
昨年二月にジェイダのB to B ミーティングで知り合い、ボデガを訪ねて試飲をさせていただき、幾つかのワインを気に入ったが、昨年はイントロダクションラインの輸入をスタートし、暮れに109という109ヶ月瓶内熟成したトップカバを取り扱った。

ボデガで美味しいと思った、999 Rose Brut Natureと790 Reservahaそれなりに美味しかったが、一番感心したのがA Pel Blanco というサルファーフリーの白で、色は薄い褐色で濃厚な味わいを連想させ、最初CO2の感じが舌にあり、アフターテイストに切り干し大根のような、太陽と乾燥した大根の香りがあった。

課題となっていたアンフォーラで醗酵熟成させたXarelloはアカシア蜂蜜の風味が感じられ、奥行きのある落ち着いた果実味が良かった。

A Pel Tinto2013は、サルファーフリーで、粉のような赤の感じがあり、好ましい印象で、こなれていて美味かった。

Mas Cargolsha2008は、ブルゴーニュのピノとはやや違うが、それでも熟成感とたっぷりした果実が魅力的で、今回の赤の中ではもっとも好ましいワインであった。

夜、湘南の友人がお疲れ会を開いてくれ、朝どれの〆鯖、塩焼きの鯖、芹胡麻和え、ポテトサラダ、焼きシェーブルのサラダを肴に、菊鷹を燗して飲んだ。燗酒用に作った菊鷹はいただけなかったが、純米吟醸を燗にするとしぶとい酸が果実味を包み込み、奥行きのある味わいとなって美味い。

5年ほど前に生酒を冷で呑んでから、その美味さに開眼し、5kgほど太ってしまった。
中性脂肪が1,237になり、このカロリー摂取過多の要因の一つが酒の呑み過ぎである事はまず間違いなく、燗にして摂取量を減らすことにした。
冷を飲む前は、大七純米生酛造りを燗にして飲むことを無上の喜びとしていた。

折角燗にするのだから、酒器は良い物を使おうと、家で飲むときには備前の気に入った徳利と猪口を使っているが、大七を飲んでいた頃は薄手の白っぽい磁器の徳利と盃が好みであった。
多分、薄手の盃のほうが酒量は進まずダイエットには向いていると思う。

最後に、特性カレーうどんを食べたが、いくら燗酒にかえても、仕舞いにこのようなものを食べたら意味が無い。
だが、美味かった。


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芳林堂復活す

2016年03月29日 | Weblog
先日、偶然日本初のMaster of Wineの大橋健一が出ているテレヴィを観た。
ギリシャのサントリーニ島に行き、風の強い火山灰土壌に鳥の巣のように蔓を丸めた栽培をしているブドウの樹が映り、それを観てうれしかった。

2004年のギリシャオリンピックの前、2002年か3年に招待を受けてギリシャに行き、幾つかのワインの試飲をしたが、サントリーニ島のワインはそのときに巡り会い輸入をしたのだろうか。
はっきり覚えているのは、酸とタンニンの無いジュースのような赤ワインの輸入を決め、好調に販売していたが、二次醗酵を起こし、店頭やお客様のところでコルクが飛ぶという椿事が発生して販売を中止したことだ。
このジュースのようなワインは一般的な日本人の味覚に合うと思ったが、サントリーニ島のワインは高価だが、ミネラルが豊富で通好みのワインであった。
オリンピックの後、ギリシャ経済が落ち込み、それと共にギリシャワインも日本の市場から消えてしまった。

あの頃、日本に在住していたルーテーズに似ていたギリシャ人のオジサンが、ギリシャへ招待してくれたし、フーデックスでもギリシャワインの販促をやっていたが、この人もいつの間にか消えてしまった。

さて、私は語学が苦手で英語もたどたどしいのだが、もし英語が自在に操れたらMWに挑戦していただろう。
だが、その前にアメリカに対して言いたいことが山ほどあるので、MWどころではなかったかな。

昼、駒でチラシを食べる。
烏賊、蛸、帆立、鯛、鮪、鯛のところが替るがそれ以外のところは、以前の刺身のパターンである。
チラシは春に魅力を増すが、実に美味かった。

復活なった芳林堂で、ウィリアム・サローヤン 柴田元幸訳「僕の名はアラム」新潮文庫、佐藤洋一郎「食の人類史」中公新書を買う。

柴田元幸は人気翻訳家で現在アメリカ人作家のものを訳しているが、対談や随筆も面白い。

佐藤洋一郎は京大農学部出身らしいが、初めて知った名前だ。
経歴を調べてみたら77年に京都大学農学部を卒業しているから、私と同時代の人であり、その頃は京都大学が麦の起源いつしてのフィールドワークで世界をリードしていた。
今ではシリア、トルコ、イラク辺りで野生の大麦が突然変異を起こし栽培種になったことが分っている。
科学は日進月歩で、何時も新しい知見に対して感度良くアンテナを立てていないと時代遅れになる。
まあ、時代遅れも悪くは無いが・・・。
とのあれ、ワインをやっているものにとっては必須図書であろう。

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千葉に上り鰹が揚がる

2016年03月28日 | Weblog
朝、下の息子と大磯方面へ散歩に行く。
体調悪し。

前夜、送別会と友人のヨーロッパからの帰還を祝し、強かに呑み、ことに辻花で四万十川の後に明るい農村をボトルで取ったのが過剰であった。
今思えば呑みきることはなく、残りをキープすればよかったのだ。

辻堂から茅ヶ崎に場所を移し、聡の所でハイボールを呑み、顔馴染みを加えて話が盛り上がる。
古玄に移動してマンハッタンを飲み帰ったのだが、完全な二日酔いで背中が痛かった。
内蔵のダメージが背中に出るのは、年をとってからだ。

ヤオマサで二宮で揚がった鰤を買う。
夜刺身で喰ったが程よい脂の乗りで美味かった。
他にラム、鷄一羽、蕎麦、自然薯を買う。

杉山豆腐店のおばあさんが庭にいたので、声を掛けて絹ごし豆腐二丁買う。
この店で豆腐を買うのは至難の業で、息子が一人で作っているが、配達に出て店にいない。
とにかく誰か見つけて声を掛けて頼まなければ豆腐にありつけないのだ。
無人の店は何時も開いているので、勝手に豆腐を取って代金を置けるようにしたら売れるようになるのだが。

午後、平塚に東海道線で行く。
BOで、坪内祐三「後ろ向きで前へ進む」晶文社2002年、都筑響一「夜露死苦現代詩」新潮社 2006年、四方田犬彦「旅の王様」マガジンハウス 1999年を買う。

オネエサンから揚げ餡パンを買おうとしたら、甘いもの止めた方がいいんじやないかと言われ、随分と身体を心配してくれているのだが、二個いただく。

駅ビル地下の魚屋で鰹のいいのを見たが、朝ヤオマサで60糎のりっぱな鰹が2,500円で売られていたが、千葉でいい鰹が揚がっているようだ。
いよいよ鰹の季節だ。

さくら書店で、増村征夫「日本の樹木ポケット図鑑」新潮文庫、高山正之「偉人リンカーンは奴隷好き」新潮文庫、波々伯部哲也「週刊ファイトとUWF」双葉社を買う。
読みたいものが後から後からどんどん出版されるが、何時追い付くのだろう。































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野毛の昭和空間

2016年03月26日 | Weblog
古くから知っている客先へ挨拶に行く、私の退任と機を同じくして、会社を自宅近くに移転された。
窓からの眺めのいい良い部屋で、駅から歩いて直ぐで立地も良い。
昔話が懐かしく長くなってしまったが、千客万来で益々の繁盛を願って辞した。

出掛けに、桜木町の紀伊国屋で、長田弘「ことばの果実」潮出版を買う。
著者最後の随筆集らしいが、洗練された言葉で苺から始まり林檎まで果物が書かれてあり、その後にオリーブから納豆まで食物が書かれている。
詩と散文の違いが、実は良く分からないのだが、彫刻された言葉で書かれていて得した気分で読んでいる。読書は勉強なんかではなく悦楽である。
松野美穂さんのイラストも素晴らしい。

ワイン仲間が卒業式をやってくれることになり、昼、その簡単な打ち合わせに福家に行き、八幡丼をいただく。
鰻の柳川が丼になっていて、牛蒡の歯応えが良く美味い。
味噌汁と漬物も美味く、730円は出色の昼飯である。

テーブルでは昼酒を楽しんでいるご同輩が二組、一人酒と二人酒、夫々良いものである。
大女将のゆっくりとした上品な接客は他では味わえない贅沢で、久しぶりに淹れていただいたお茶の美味かったこと、ご同輩は昭和を味わいに此処へやって来ているのは間違いなく、後10年とは続かない空間を惜しんで昼酒をしみじみと楽しんでいる。
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古き良きボルドーの香り

2016年03月26日 | Weblog
フランス大使館でのシシェルの試飲会へ出かけた。
広尾から歩いたが、こんなに遠かったかと思ったのは足腰の衰えのせいか。
大昔、アルザスのディナーパーティーがあり、まだここが大使公邸であった頃は、細い坂を登ってようやくたどり着いた記憶がある。
現在は、経済部などが入った新しいビルになり、入り口が割りと広い通りに面していて近くなったと思っていたが、単に印象の問題だったのかもしれない。
ともあれ、入り口で身分証明書、本来は写真つきの運転免許書かパスポートで無ければならないらしいが、次回からはそれを持ってきてといわれて入場した。

シシェルは、古色蒼然としたボルドーの古いネゴシアンであったと記憶していたが、古きよき時代のボルドーの雰囲気とは少し違っていた。
コート・ド・ガスコーニュのスティルとスパークリング、ペイドック、コルビエールも持っていて、品質は高いが価格も高かった。
やはりボルドーに強みがあり、ヴァラエタルのメルロ、プティ・ヴェルド、マルベック100%のプティ・ヴェルドは面白かった。
ボルドー・シュープリエール、メドック・クリュ・アルティザン、ラドミニクのセカンドのル・ド・ラ・ドミニク2012が価格と品質を総合して優れていた。
シシェルのポイヤック、サンテミリオン、マルゴー、サンジュリアンがあったが、この辺りに古いネゴシアンの痕跡を感じた。
ポイヤックはやはり、高貴で硬質な感じがしていいなと感じた。

夕刻、潤沢な資金を背景に湘南の業務店をクルージングして帰宅。
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多様な価値観

2016年03月25日 | Weblog
「天才」を読了し、「愛国の昭和」を読み出す。
石原慎太郎は、青嵐会で田中とは真っ向から対立していたが、天才政治家を日本の司法がアメリカの意向を汲んでか、ロッキード裁判で本来無罪であるべき田中を有罪にしたことに対して、大きな損失であったと、この本で書いている。
果たして田中角栄の先見性、天才を理解している人たちがどの位いるのであろうか。
多くは、近県腐敗政治と捕らえているだけに過ぎないだろう。

ベルギーのテロが、現地では第三次世界大戦であるといわれ、自爆テロはカミカゼと呼ばれていると彼の地に滞在中の友人からメールが来た。
この戦いはキリスト教資本主義文化とイスラム文化の戦いだと思うが、正義を掲げたキリスト教文化圏の正義はあくまでキリスト教文化圏での正義で、イスラムとしての正義はまた別にある。

キリスト教資本主義民主主義は絶対か?
これが問われている所で、資本の集積がキリスト教圏に集中し、その中で二極化していることがまた問題なのであるが、それはおくとして、絶対的な資本力と軍事力で正義を遂行したアメリカに対して持つ恨みは、親兄弟子供孫を殺されたものの中で継承され増幅する。
テロリストの絶滅など出来ない、今回のシリア爆撃でどれほどのテロリストを再生産してしまったことか。
鈴木邦男は自決による暗殺をかつては肯定していたが、現在では強く否定している。
世の中を変えてゆく唯一の方法を話し合いに求めている。

先ほどの資本主義民主国家の中での貧富の差の拡大について考えても、一度富めるものになったら、その地位を守る心理が働き、貧民により社会不安が増長したら、武力でそれを抑えることを考えるだろう。
1%の富者が私兵で身を守る世の中が目と鼻の先にある。
交通手段の高速化、情報伝達の高速化は、同時に貧富の差を高速で拡大させる。
しかしながら、単価の安い情報伝達手段であるSNSは、同時に少人数の貧民が企図するテロにも有効であり、莫大な情報量が隠れ蓑となる。
かつての、“人民の中に隠れろ”は、“情報量の中に埋没しろ”に変っている。

一部の個人や企業、国家に富が集積すると、社会不安が増大し、それを軽減するためのコストは、集積したコストを上回ることになるのは歴史が示している。
損得勘定からも、利益の独り占めは結果としてペイしない。
話し合いで簡単に事が解決する段階ではないが、先ずは各陣営が同じテーブルに付くことを強く望む。


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春の茅ヶ崎ナイトクルージング

2016年03月24日 | Weblog
夜、茅ヶ崎の取引先を3軒廻る。
先日母が30万円ほど小遣いをくれたので、業務店廻りの軍資金は豊富だ。
幾つになっても子供は子供で、いい大人なのに時々小遣いをやらなきゃいけないと思うらしい。
要らないと云うと機嫌が悪いから、ありがとうと素直にいただいておく。

途中BOに寄り、鈴木邦男「愛国の昭和」講談社 2008年、野坂昭如「人間通になれ」青春出版 1994年を買う。
先日も思ったが、鈴木邦男は気をつけて探していると結構置いてあるもので、これで四五冊纏めて入手したので、新右翼のことが少しは分るようになるのではないか。
今時身体を張って発言をしている人は少なく、心の底からの強い言葉を感じる。

野坂昭如は、若い頃「ほたるの墓・アメリカひじき」「エロ事師たち」「骨餓身峠死人葛」
等を好んで読んだが、その後長い間、気が向くと新刊を買う程度で、余り良い読者ではなかった。
ところが亡くなってみると気になりだして名前を見つけると買い求めている。
これはベストセラー「人間通」を意識した題名だが、版元の編集者が考えたものであろう。
冴えない題だ、しかし22年前にはどんな事をどんな文体で書いていたのだろうかとの興味がある。

最後は聡の所でハイボールを飲み、野菜炒め、中華丼を食べる。
ベルギーでテロがあり死傷者が出ていると聡に教えられ、ベルギーに旅行中の友人に安否をたずねる。
幸い無事で、人が集まる処を避けて旅をしているとのこと、君子危うきに近寄らず、を励行していたらしい。
駒田さんと餡子屋のオネエサンと、昔の莨の銘柄とデザイン、テロ、宗教等について話をする。
聡曰くウイスキーのグレードを上げたそうだ、餡子屋のオネエサン曰くこの前のより苦いとの事、凄い舌を持っていると感心したら、一発で黒霧、白霧、赤霧をブラインドで当てた女だといわれた。
オネエサンに拠れば、それぞれの特徴は、強い、柔らか、甘いだそうだ。
聡のハイボールのこだわりは、10ozグラスにウイスキーを45ml入れる。
好みのバランスで、美味いと思う。
この夜3杯飲む。

茅ヶ崎の駅に来たら、快速と平塚止まりがきて、15分も待たされた。
23時過ぎに家にたどり着き、この日買った本をざっと見て内容を記憶する。
積読派としては、読まないまでも、この作業は欠かせない。
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花見酒間近

2016年03月23日 | Weblog
この日の横浜はぽかぽか陽気で何時開花があってもおかしくない好天気であった。
桜の開花が宣言された東京から二三日遅れで横浜の桜も開花する。

きっと駒も賑わって、人気のチラシが無いかもしれないと心配しながら出かけたが、最後の昼用の種が残っていたので辛うじてありついた。
蛸、〆鯖、鯛、帆立、鮪、かすごと海老の出汁の味噌汁、茶碗蒸し。

親方に先日薦めた、オリビエ・トリコンのシャブリ・ヴァイヨンは、期待に反し閉じていて、果実が利いたワインではなく、使えない旨を報告した。
新たにうちのブルゴーニュで、味わいと価格がマッチしたものを提案する。
しかし近頃ブルゴーニュの白は、べらぼうに値が上がり中々ぴったりしたものが見つからない。

何時ものように、馬車道を通って関内駅前のセルテ5Fの芳林堂に行く。
長谷川櫂「四季のうた 微笑む宇宙」中公文庫、金子光晴「自由について 金子光晴老境随想」中公文庫を購入する。

長谷川櫂の本は、読売新聞に連載しているものを纏めたもので、かつて朝日新聞に連載した大岡晋の「折々の歌」を思い出させる。

   熱燗や国滅ぶとき歌おこる   藤井元基
   一ごうの酒いつぽんの山桜   奥名春江

金子光晴のものがここの所連続的に文庫化されているが、いいことだ。
近頃若い人は詩を好んで読んでいるのか、そして、その反映なのだろうか。

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桜咲く

2016年03月22日 | Weblog
三連休を無為に過ごした。
それでも墓参りをして、軽く結婚29年目を祝い、石原慎太郎の「天才」を読んだ。

12行で上下をあけた割付で、一冊を短時間で読了出きるような工夫がされている。
石原慎太郎は若い頃「太陽の季節」に熱中して何度も読んだが、この小説の文体は随分と違っていて、淡々としていた。

田中角栄は叔父が好んだ政治家で、出自が同様で総理大臣にまで上り詰めた所に共感があったようだ。
そのため、私も幾つかの評伝や秘書の書いたものを読み、神楽坂の愛人の息子の田中京氏ともお会いしたりした。

ロッキード事件、金丸・竹下の反乱の経緯など、青嵐会の石原慎太郎が知りえた真実で書かれているのが興味深い。

桜が咲き始めた。
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