患者さんで一番多いのが自分の感情なのか、他人の感情なのか、不明な人が実に多いのです。特におせっかいやきのタイプ、親切のつもりで相手に迷惑をかけるタイプ、自分の問題なのか社会の問題なのか識別できない評論家タイプの患者さん、自分の日常生活の中で人は思索したり、感じたり、行動して生きていますが、何故か政治問題、社会問題、友人の悩み、子供の悩み、などなどを自他混合し、かつ、混同している自分を意識出来な人々が沢山います。自分の問題とはなんでしょう?相手の悩みをあたかも自分の問題かのように真剣に悩むのは一見、愛の人、隣人愛、親らしい、親友らしい、と見えますが、この自他混濁、理想と現実の混濁は人と社会を混乱させていきます。共に悩むのは大切ですが、混濁しないでことの処理に当りましょう。
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