
幻聴、幻覚を心理療法する場合、その現象を素直に認めると、患者さんは<聞こえなくなる、見えなくなる場合>が激増してきます。信じて貰えた喜びに顔を輝かす人さえいます。信じると、何故か、幻聴幻覚を嫌なもの、と考えずに、友達のように思い生涯仲良く生活している人もいます。こうなるともはや、病理扱いはいかがなものでしょう。幽霊やお化けを見る患者さんの扱いも同様です。現代の心理療法の世界では<お化け、幽霊、幻聴、幻覚>を大脳の生理現象として把握しています。本人は明らかに見たり、感じたりしているのです。それは確かに大脳の生理現象なのです。たまに嘘をついたりしていますが、その場合は、何故嘘をつかねばならぬのかに対処していきます。この対応は現象をそのまま受容している訳で、賛同している訳ではありません。:<受容と賛同の違い:158-3>:
人気blogランキングへ
