<あなたとわたし>の関係の中でいつも緊張して生きる程、辛いことはありません。愛し合いたいと願いながら、なかなか思い通りの安心感が得られない二人は沢山います。何故か日本の男女は互いに正面を向き合うよりも、床の間の美しい掛け軸を並んで見ながら語り合う愛のあり方の方を好みます。正面から互いの目を見つめ合う愛のあり方は苦手のようです。共通の信仰や同じ目的を持ちながら、互いの顔を見つめ合うのではなく、太い柱の周りをぐるぐる回るような、螺旋状に上昇するするような、そんな感じの愛しかたをすると、飽きることもなく、ゆったりと上昇します。正面から見つめ合って生きると息苦しいので、平行に並んで愛し合った方が気楽に生きられるようです。日本人の愛し方を一概には語れませんが、どうも経験的に上記の文化を大事にした方が気楽に愛し合えるようです。友情にしても恋愛にしても無数の種類の人間関係にしても、日本の文化は底流に、この在り方があるようです。
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