法隆寺
心地よい話題作り 2017年6月25日
母方の祖父が高校の美術教師で、退職後は高円寺の自宅で画塾を開き、とにかく人の出入りの多い家でした。祖父の家に行くと、いつも色々な話題が飛び交っているので、話題作りのできない無口な自分の会話の貧しさを常に思い知っていたことを記憶しています。
興味のある事柄を話題に、いつまでも親しい人と話はできても、関係性の薄い人や、初対面の人との会話に緊張感を持つことで、物凄く会話の内容に気遣う傾向にありましたが、人の話を聞くのが好きだったこともあり、私自身いつしか、話題作りが比較的楽にできるようになっていきました。
ネガティブな思いや、批判、悪口を口に出すことは、安易ことなのですが、人を褒めたり、将来に希望を持つような明るい話題を提供することは、経験における知恵が必要なのかもしれません。
社会的な経験が少ないと、話題は自分自身に向きやすくなる傾向にあるようです。
一方、社会を見据え、森羅万象の多様性を意識している人ほど、話題に輝きがあります。
話題作りは、「話題」を関係性を持つ相手に心地よく提供しようという意識が無いとできません。
何らかの要因で自己受容できていない状態だと、相手に楽しい話題を提供する発想が湧きにくいとも言うことができそうです。
話題をスマートに提供することは、大人の嗜み(たしなみ)でもありましょう。
帝王学の一つと捉えても良いでしょう。
提供された話題を聞くことは楽ですが、心地よい話題を提供することは、心地よい時空を意識してこそ叶うものかもしれません。
相手の話題を待って聞くことも大切なマナーですが、心地よい話題を提供して、会話を広げていく感性を磨くことの方が努力と知恵が必要であることも、意識に置いておきたいものです。
正直、楽しい話題が豊富な人といる方が、話題作りに気を遣わず、楽ちんです。
だからこそ、話題作りの上手な人に倣いながら言葉のキャッチボールを楽しむと、人生もっと楽しめそうな気がします。
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