五感で観る

「生き甲斐の心理学」教育普及活動中。五感を通して観えてくるものを書き綴っています。

一言主ひとことぬし

2017年06月16日 | 第2章 五感と体感


一言主(ひとことぬし) 2017年6月16日

強い口調で「~である。」言い切られると、返す言葉が見つかりません。
それ以上の言葉を使わないで、言い切る手法は、相手をふさぎ込むための一つのテクニックでありましょう。
良い言葉を使うなら、何か不安を持つ人に対して安心感を持っていただくための「大丈夫」と言い切る魔法の言葉でもあるようです。

一言「大丈夫」、と言われると、「ああ,大丈夫なんだ。。。」と、根拠のない安心感が芽生えてくるから不思議です。

相手にエンドレスの不安な言葉を出させないためには、相手の設問に答える事よりも、自分の答えを言い切ることに限ります。

「これは本当の事です」
と、強い口調で言い切られると、大抵、返す言葉が見つからないか、それで納得してしまう心が働きます。

「嘘を真に置き換える」「真を嘘に置き換える」
いずれにせよ、「真を真」、「嘘を嘘」と表現しない限り、人間の本能的な直感が、モヤモヤ感を引き立てていくのです。
つまり、
違和感を覚えます。

その違和感をどう表現するかが、難しいのです。
言葉にできない違和感を立証するためには、事実確認が必要になります。

でも、その事実確認を相手に否定されると、また振出しに戻ります。

あってもなかったことにしている事は、私たちの日常の中で、頻繁に行われている事なのですが、本人が気づかないで「なかったことになっている」事のほうがもしかしたら多いのかもしれません。

他者の事は見えても、自分の真偽については、案外無意識の解釈で通り過ぎていることで、生き延びていることも、生きる力の人間に備わっている上等な特質であるかもしれない、と、
思ったり。。。
人間の脳の機能をすべて使い切る能力があったとしたら、嘘や真を問い質すという人間関係は、脳の機能の使い道としては、初歩の事に過ぎない気がします。

「言い切る」手法をここ数日垣間見つつ、
奈良・葛城の一言主の神様「一言主神社ひとことぬし」を思い出しています。

願い事は、一言だけで、よろしく!
という神様です。

出来る事なら、心の底から湧き出す真の一言を願いたいものです。
でなければ、嘘か真かがよ~く見えている神様にスルーされますね。きっと。





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