五感で観る

「生き甲斐の心理学」教育普及活動中。五感を通して観えてくるものを書き綴っています。

未成熟な

2017年06月29日 | 第2章 五感と体感

あらためてバベルの塔を想うのです~

未成熟な 2017年6月29日

人と関わりながら、そして仕事を覚えながら、諸々の役割を担いながら、人は人として成長していきます。
それは、たぶん、死ぬ瞬間までのテーマであるとも思っています。

勝ち負けの世界で生きていると、いつしか、0か1にしか物事を捉えられなくなるのでしょうか。
もともと私は、勝ち負けが苦手で、それを回避しながら生きてきたのですが、勝ち負けに執着するスポーツや最近の将棋の話題などに関しては、すごいなぁ~と思いながら応援し、勝った人を讃える気持ちが自然と湧き出ています。
勝ち続ける人の負けん気の強さと、勝つことの執着、そして鍛錬する精神力は、凡人には真似のできないことだとは思います。その一方で、勝ちたい自分を支えている周囲の人々の恩恵は忘れていないはずです。

祇園精舎の鐘の音を聴きながら勝つ者の必衰の理(ことわり)を思うのは、勝ち続けている状態では考えられない事だと思いますし、いつかは衰える事を強く考えるようであれば、勝つことはできないかもしれません。でも、自分が勝者であることを支えている多くの人々とは一体誰なのか?ということが、本心で考えられるようになってきたときに、人としての成長が見守る人々にも見えるようになるのかもしれません。
政(まつりごと)も同じことが言えるでしょう。

勝ちと負け、つまり0と1しか見えない状態では、「人と成る」には、まだまだ自分自身の再構築が必要でありましょう。

無知な自己顕示欲を他者に強固に振りかざす人に出会うと、その時点で、私の気持ちに冷たい北風が吹いてきます。
学びの薄い未成熟な人達に「穢されたくない」と、思いが湧くのは、やはり、この国に生まれた私のアイデンティティゆえなのでありましょうや。

明日は夏越祓。穢と禊で、自らの心身を糺したいものです。



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