五感で観る

「生き甲斐の心理学」教育普及活動中。五感を通して観えてくるものを書き綴っています。

知恵を育む

2017年06月15日 | 第2章 五感と体感

写真:神奈川県箱根の外輪山・大雄山最乗寺の天狗 この山の近くに矢倉沢の関所があります。箱根の関所よりも東北に位置しています。西の比叡山、東の大雄山、という印象を持つ修験道の山です。

知恵を育む 2017年6月15日

夏の作品展に向けて、家に居る日は、ひたすら作業をする日が当分続きそうです。
運よく昨日は、作業を始めるころには雨が上がり、湿度が下がっていきました。
切り継ぎと中裏打ちという作業の日は、ほどほどの湿度があったほうが、糊の付きが良く、和紙もごわごわしないので、作業を進めやすいのです。
湿度が高いと手漉きの美濃紙の香りが強くなり、里山の匂いが広がります。

一昨日のサッカーの試合を観、忠実さが自由な動きを阻んでしまうことで、突破口の応用力と瞬時の動きがなかなか進化しないことに、日本の民主主義の未成熟さとどうしても繋がってしまうのでした。

縄文から弥生、そして唐で学んできた者が倣い、律令国家としての機能を作りあげ、奈良時代からそれが開化してきます。
知恵と学問を知るものと、知らずに暮らしてゆく人々が隔てられ、深い溝が千年以上続いている、という表現が合っているか否か、難しい問題ですが、私自身は、奈良時代から育まれた日本人のアイデンティティが普遍的な日本人のアイデンティティとなっているように思うのです。
知を継承する者
司りを継承する者
農業を継承する者
技能を継承する者
昔は、決められた道を歩み生涯を送ることが当たり前でした。
でも、
決められたレールばかりを歩まなくても生きていかれる現代、却って生き抜く力を自ら養うことのほうが、もしかしたら難しい事なのかもしれません。

人それぞれ生き抜く力の度合いが違いますが、日本で今に生きる私たちは、民主主義を素地として生活をしています。
自分の道を歩む自由さの度合いは、生き抜くために持ち備えているエネルギーと同化しているように思います。
知恵を育むことと民主主義の成熟にベクトルが向いていくメンタリティが日本人に分化するには、まだまだ時間がかかりそうです。たかだか100年ぐらいでは、変化が見られないかもしれません。生物学的には、2,300年ぐらいのスパンで経過観察してゆく必要がありそうです。私も時系列に中に生きる一人の人間であることを思い知らされています。


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