五感で観る

「生き甲斐の心理学」教育普及活動中。五感を通して観えてくるものを書き綴っています。

かみさまほとけさま

2012年07月27日 | 第2章 五感と体感
お天道さまがみてらっしゃる。

という言葉は、私達世代ではよく耳にした言葉のように思います。

乃木坂に住んでいた時、お隣の日舞の師匠が木戸をカラカラと開け、毎朝、昇る太陽に一心に手を合わせていました。その姿を拝見し続けることで、私に安心感が芽生えてきたものでした。

日本は八百万の神様を大切にしています。祭事があるごとにいろいろな神社仏閣を巡ります。キリスト教も一神教とはいえ、カトリックの場合、祀られている聖人様が教会によって違うので、それぞれ個性があります。

スロベニアを旅した時に入った教会には聖堂の壁一面に、お参りにきた人々が奉納した絵が所狭しと飾られてありました。ある人が教会に自分が描いた絵を奉納したら病が治ったそうです。以来、絵を携えてやってくる人が後を絶たず、教会は絵だらけとなったわけです。

かみさまほとけさまを信仰する気持は、人に宿る情動であるように思います。実際「見神欲=デジデリウム」という学問用語もあると宗教心理学で学びました。

大地を崇め、月や太陽を崇拝することは、普遍性のあるものへの畏敬に他なりません。

「畏れる」ことは、畏敬の念を持つことです。

「畏れることを教育すること」は、日常の生活での学びで充分でしょう。
我が家のかみさまほとけさまを大事にしたいものです。

祈りによって、自分自身の力を信じることができ、勇気とか希望が与えられます。
手を合わせることは、人の中にあるデジデリウムがそうさせているように思います。
自然と、手を合わせたくなる時があることもあります。

能楽の所作で拝む所作があるのですが、私はその所作がとても好きです。

こんなことを話してくれる人が身近にいたら、人を大切にすることが身体に沁み込むはずなのですが…。
社会全体が「宗教」という用語に惑わされ、いつしか、かみさまほとけさまが消えてしまった事を残念に思うのです。

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