五感で観る

「生き甲斐の心理学」教育普及活動中。五感を通して観えてくるものを書き綴っています。

源氏と平氏の取ったり取られたり

2012年07月20日 | 第2章 五感と体感
今の政治と国民の関係は、律令制度を制定した奈良時代とさして変わらないなぁ・・・、と思います。
奈良時代の頃の国家形成が、私達日本人のアイデンティティとして備わっているように思う事がしばしばあります。

平安後期、政治を変革すべく立ち上がった平氏と源氏も元を辿れば、桓武天皇、清和天皇なわけですが、皇位継承(後白河と崇徳)を争った保元の乱を皮切りに武士の存在価値を高めていったのが、源氏平氏です。

ここから平清盛が優勢となり、源義朝は平治の乱で敗れ、結局身内に殺されるわけです。

平家物語を読んでいると、戦いがあるごとに、落ち武者となり源氏が平氏に寝返ったり、平氏が源氏に寝返ったりと、大物の武将が生き延びるために自分の身の置き所を変えていく話が沢山盛り込まれています。

負けた武将に付く兵が、深い山の闇に紛れて、散り散りになっていく様を想像すると、果ててゆく最期までボスについていくことよりも落ちて生き延びることを選ぶことを良しとすることは、私の身体の中にも落ち延びの正当性がしっかりと根付いているように思います。祖先が生き延びてきた方法が自分の遺伝子の中に記憶させているからのように解釈しています。

奈良時代から生き延び、源氏と平氏、取ったり取られたりの戦乱の世を潜り抜けてきた祖先を思うと、今現在生きている自分は奇跡の生命だな。。。と、思うのです。

武士であった私の祖先が、大政奉還によって家臣を引き連れ北海道に渡ったことも、生き延びるための方法だったわけです。

「何か重大な岐路に立たされた時、自分は何を柱に行き抜いていくか。。。」
日頃の暮らしの中で自問自答してみることは、つらつら思う程度で良いとは思いますが、何か突発的な事が起こった時の判断に役立つことは嘘ではないと思います。平素考えていることが、生き延びる事に繋がるとしたら、自分は自分の心と魂と身体を大切にしているかをふと思い返してみるだけでも良いかもしれません。

源氏、平氏に囚われることなく、自分自身を大切にし、生き延びていきたいものです。

今日は、東急セミナーBE雪谷、第10回目です。本日7月期初回です。

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