五感で観る

「生き甲斐の心理学」教育普及活動中。五感を通して観えてくるものを書き綴っています。

自分を生きる

2009年10月11日 | 第2章 五感と体感
40年間、パリで生き抜いている画家の友人が銀座で個展を開きました。
スポンサー付きの上げ膳据え膳の展覧会ではありません。

人に惜しみなく愛を注ぐ彼女は、同じように自分自身を愛し、悔いなく生き抜いている、と私は推察しています。

自己に関わること、自分にとって必要なこと、それらに対して100パーセント以上のエネルギーを使います。興味のないことには見向きもしません。

自分を信じ、自分を生きています。

この十年の彼女の生活は、壮絶なものでした。
理不尽なことに彼女の全てを費やしている間、彼女は「愛」を貫きました。
「自分を生きることを意識する」ことは「自分を生きることができないことを意識する」ことよりも、覚悟が必要です。

「自分を生きる」
それが正しいとか、正しくないとか、そんなことはどうでもよいのです。
彼女の描いたものを観たときに、貫いてきたものに悔いがないことを知りました。
愛が深まっていることを見てとれました。

彼女の愛する人が描く絵と彼女の作品から、自然に溶かし合う互いの明度の波長に「愛し合うということはこういうことなんだなぁ」としみじみ感じたのでした。
作品から二人のたおやかな旋律が聴こえてきます。

「自分を生きる」こととは、自分に都合のよいことだけをして生きることではありません。自分が信じていること、信念に悔いのない選択をすることだと私は解釈しています。
自分が信じていることや信念に対し自分自身が不誠実であれば、そこから違和感が生じ、不安が増強します。

今日も悔いのない一日を過ごしたいものです。

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