歩く・見る・食べる・そして少し考える・・・

近所を歩く、遠くの町を歩く、見たこと食べたこと、感じたことを思いつくままに・・・。おじさんのひとりごと

「石油」と「竹輪」と「ゴールド」

2007年02月21日 | 世間話し
昨日、ガソリンを「114円/L」で入れました。去年の最高値(8月)は「135円」でしたから、21円安くなった訳です。16%近い値下がりです。

この辺は、「安値地域」なので「全国平均」より「約10円」安いみたいです。一番安い時は「80円」位だった記憶があります。

去年、原油価格が一時的に「1バーレル(約158.9L)80ドル」を越えたことがありました。その頃「1バーレル100ドル」まで上昇する何て「噂」がありました。

5年ほど前までは「20ドル」台でしたから、現在は60ドル前後ですから、3倍です。これは「イラク戦争」が「一番」の原因だそうです。

原油が上がり始めた時に、一般的な経済予測で、40ドル台迄であれば日本経済への影響は「小さく」、「60ドル台」に入ると「第二次石油ショック」が「起こる」と云われました。

しかし、70ドル台になっても「何も」起こりませんでした。「運送業」等では、「深刻」な影響があったようですが、日本経済に「ショック」は起こりませんでした。

身近な影響としては、「ちくわ」が短くなり、「納豆」の1パックの量が減った事が「新聞」や「テレビ」で話題になった程度です。

アメリカの「イラク戦争」で「ちくわ」が短くなるとは、「風が吹けば、桶屋が儲かる」話しのようです。

それで、アメリカの「イラク戦争」を予測して、原油を安値で買って、高値で売り抜け、儲けた人達もいます。この「投機的」な「売買」が、より「価格の高騰」を招いているとのことです。

原油価格も、今は、「投機筋」が「様子見」だそうです。今年の「前半」に、アメリカが「イラン空爆をやるのでは」との、「噂」が出始めているので、上昇するかもしれません。

「上がれ」ば、いつかは「下がり」、「下がれ」ば、いつかは「上がる」のが「相場」だそうです。

それで、この「投機」なんです。お金のある人達の「資金」が、生活物資を「投機」の対象として、「商品取引市場」に入ってきているそうです。

世界中で「お金」が余り、「投機対象」を求めて、世界を彷徨っているそうです。

「投機」なのか「投資」なのか、「投機」は短期の利益を目的として、「投資」は長期の利益を目的していて、市場を混乱させるのは「投機」であると云われますが、どちらも「実需」とは「異なる」動きで、「価格」を変動させる訳ですから、「同じ穴の狢」でしょう。

「大豆、トウモロコシ」が「バイオエネルギー」の原料として注目されると、大豆トウモロコシ市場に「投機資金」が流れ、「実需以上」に「価格」が上昇しているそうです。

しかし、何処に「お金」があるのでしょう? 誰が「ばらまいて」いるのでしょうね?

専門家に聞くと「アメリカ」が「ばらまいて」いるそうです。アメリカには「双子の赤字」と云われる、「国家財政の赤字」と「国際収支の赤字」があるそうです。

この赤字は、「稼ぎ」に対して、「借金」をして、「稼ぎ以上」の「暮らし」をしている事になるそうです。

この「借金」の「穴埋め」は「基準通貨」の「ドル」を「印刷」すれば済むのです。当然、「流通量」が増えれば、「ドル」の「価値」は低下しますよね。

しかし、基準通貨としての「ドル」に対する「信頼」が「価値」をささえているようです。そして、その「信頼」から日本と中国が「大量に「ドル」を買って、支えているのです。

単なる紙の印刷物に「通貨」としての「価値」があるのは、「金」との「交換」を前提として「価値」が保証されているからです。

しかし、いまから30年以上前、ニクソン大統領の時代に「金・ドル交換」は停止されました。でも、「ドル」が「通貨」として現在も「世界」で通用しているのは、何故なんでしょうね。

専門家の話しでは、アメリカの「圧倒的」な「軍事力」と「経済力」が「ドル」の「価値」を保証しているそうなのです。

そうすると、「経済」と「軍事」において、「圧倒」する「地位」に「陰り」が見えたとき、「ドル」は「紙屑」になる訳です。

そうするとです。アメリカの「経済」については、自動車産業に代表されるように、国内の製造業は「国際競争力」はなくなりました。

金融業は「国際競争力」が残っていますが、所詮、独自に「富み」を作り出せず、製造業に「寄生」している訳ですから、落ち目になるそうです。

軍事力は当然に「経済力」に依存しているので、これも落ち目になるでしょう。
すると!そうなんです! 「ドル」の「暴落」が起きます。

そういう背景で「ドル暴落」の「危険回避」として、「金・ゴールド」が買われているのそうです。

私の知人で、数年前に「1500円/㌘」で金を買い、去年、「2600円/㌘」で売り、かなり儲けたと云っています。

彼はハッキリ云いませんでしたが「3~5㎏」持っていたようです。それから計算すると「330万~550万」の利益ですね。

こんな事していいのですかね。彼は、大豆やトウモロコシと異なり、「金」の価格変動で「普通」に「生活」している人には、特に影響はないと弁解していました。

毎日々働いても、結婚もできない「ワーキングプア」がいる状況で、働かないで儲ける人がいるのは不公平?不自然?不健全?

「お金」を働かせる時代になったようです。「お金」のある人に「より」「お金」が集まり、「ない人」は「それなり」の生活しかできない、そんな時代になってきたようです。

今月、財務省が発表した2006年の国際収支によると、モノやサービスの取引などを示す経常収支の黒字は前年比8・7%増の19兆8390億円となり、過去最高を更新したそうです。

「モノ」の取引を示す貿易収支の黒字は、原油高などにより「8・5%減」の9兆4596億円と2年連続で縮小した。

一方、海外子会社の「収益」や海外株式の「配当」などを示す「所得収支」の黒字は「20・8%増」の13兆7449億円と、4年連続で拡大して過去最高となったそうです。

「所得収支」の黒字が「貿易収支」黒字を上回るのは2年連続で、日本経済が「輸出中心」から、海外への「投資」で「収益を稼ぐ」構造へ変化しているそうです。

「お金」を働かす時代なんですね。物を作るより、「お金」を動かして「儲ける」世の中。

でも。しかしです。身体を動かして、汗を流して「働く人」がいないと、ご飯は食べられず、寒さ暑さからも、身を守ることはできないのです。

「お金」で「お金」を作るのは、「物を作る」事に対して、結局は「寄生虫」的な行為です。不健全、不公平、不自然です。

このままでは「実体経済」が、「金融投機的行為」により破壊されると経済専門家が指摘しています。

実際に、外国為替取引も貿易決済取引の「数倍」の投機資金が入っているそうです。「金」もこれまで「実需」が「8割」だったのが、現在は「6割」程度で、投機資金が4割に増加したそうです。

投機は「博打」ですから、「博打経済」になったと云えるでしょう。
これから、大変な世の中になりそうです。

飲みながら書いていたら、止まらなくなりました。

この辺で終わります。。。。。。。

コメント
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