雪香の星月夜日記

山口雪香の歌がたり、ささやき、ひとりごと

けふ暮れぬ明日もありなむ殻剥がす君の手指は無垢を伝へし

2023-11-16 20:00:00 | Weblog

 ふと

 



 けふ暮れぬ花の散りしもかくぞありし
   ふたたび春はものを思ふよ     

           堀河女御殿百合花


 この和歌は私の好きな一首。何気なく浮かんでくる。


 おだやかで、暖かくて、良い日だった。


 愛と感謝。




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夢なれや我が背子撫づる小夜更けて離れがたしとかひな絡めぬ

2023-11-15 18:48:00 | Weblog

 夢に。

 



 穏やかな良い日だった。

 愛と感謝。

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星の夜を水面となりて映したり君浸りなば包むきらめき

2023-11-14 19:28:00 | Weblog

 星空に。

 オリオンがくっきりと見える季節。

 プレアデスも。


 人類の歴史はいつまで続くだろう。

 たぶん、オリオンやプレアデス、さまざまな星座の姿が、地球から見て現在とはがらりと変化する頃には、もう人間はいない。新しい知的生命が生まれているかも。

 エイリアンが来ているかも。

 亡くなった魂はどこへゆくのだろうか。

 やっぱり、きっと宇宙の粒子、星屑に還るんだろう、天国に。

 


 良い日だった。

 愛と感謝。



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冬空を風が疾るよ晴れやかなひかり集めるうなじ反らせて

2023-11-13 21:24:00 | Weblog

 北風に。

 今日も寒かった。


 



 風がつめたく、海鳴りとともに吹き付ける勢いは、時々まっすぐに歩けないほど凄い。

 
 今日も穏やかな日だった。


 愛と感謝。

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銀の雨街を濡らせりふっくらと毛糸をかぶり街は冬へと

2023-11-12 20:08:00 | Weblog

 冬の気配に。

 昨日あたりからいっきに寒くなり、私は今年始めてセーターを着た。

 安房美術会の秋期展が、コミュニティセンターで開催されている。


 

















 今日は午前中受付当番。

 この時期は館山市の文化祭で、南総ホールでもさまざまな催し。














 文化祭などのイベントができるのは、日本が平和だから。

 愛と感謝。



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海からの風音荒き一日に死者想ふ時間常より長し

2023-11-11 22:15:00 | Weblog

 風の吹き荒れた日だった。


 11月は死者を偲ぶ月。


 



 静かな日だった。


 この日本の平和に、愛と感謝。


 
 

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枯葉舞ふ無住寺の墓に香華して在りし日の姿つくづくと偲ぶ

2023-11-09 18:41:00 | Weblog

 北杜市に墓参りして。

 暖かすぎる気候で、八ヶ岳も富士山も雪いろなど見えず、まるで9月10月の景色。異様な気持ちになるけれど、目先の寒さがないのは助かる。

 これから地球はどうなるんだろう。南極や北極では、ペンギン、白熊などの動物たちが危機的状況。


 




 
 人類が地球に残すものが、この星にとって、ゆたかな実りであればいいと思う。数千年後に、きっと、もう人類は地球にいないだろう。何万年も長く存在するためには、私たちの生の意思は、環境を凌いで過剰だ。


 白亜紀の大型恐竜の平均寿命は、たった数十年だったらしい。今の人間と変わらない。

 でも、自然のめぐりの中ではみ出さずに生きた恐竜たちの時代は数百万年も続いた。

 私たちの欲望は、もう、地球の許容を逸脱している。

 この温暖化、核兵器、放射能。。。


 静かな日だった。

 愛と感謝。

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立冬の森は影まで陽の透(とほ)り落葉の匂ひきよらかに立つ

2023-11-08 17:59:00 | Weblog

午後、久しぶりに富士五湖方面に。

精進湖、本栖湖へ。










 なんと立冬にして、紫陽花がまだ鮮やかな姿を保っている。おどろき。


 それから本栖湖へ。

 湖畔の森には、うっとりするような落葉の香り、匂いに満ちていた。爽やかな晩秋の陽射し。

 清潔で夾雑物のない光と影は、アンドリュー・ワイエスの画面のようだった。

 












 帰りは下部町方面へ山の葛折を降り、笛吹川沿いに南甲府へ。


 良い日だった。

 愛と感謝。



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アルペジオーネソナタ君ほど不器用な天使がいたかきっと弾くから

2023-11-07 18:18:00 | Weblog

 シューベルトのアルペジオーネソナタを聴きながら。


 大好きな曲。私には難しいけれど、今後3年のうちに取り組みたい。

 それにしても、ピアノ伴奏者がいたらなあ、と思う。フォーレにせよ、ビバルディにせよ、伴奏あっての完成だから、チェロ譜面だけ弾き上げても、やはり心が残る。

 


 
 良い日だった。

 愛と感謝。

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うら若き少女の死ゆゑ冬の枝は水より離(か)るる空を透かせり

2023-11-06 21:02:00 | Weblog

  ふと。

  



 片付けのために、館山から甲府市に戻った。甲府市も夏日で、今日はなんと最高気温が29度もあったそうだ。それなのに、温暖な海辺から、山梨県な内陸に入ると肌寒い感じがする。


 甲府に来る時はいつも一緒だったアクアがいない。代わりに遺骨を抱いてきた。ふわふわずっしりしていた6キロ越えのアクアが、こんな小さな骨壷のなか。

 




 この数年、友人知人の死が続き、今年はまた母とアクア。


 静かな日だった。

 愛と感謝。

 

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アルファポリス