拙作<海の器>を献呈したある方から、とても丁寧な感想をいただいた。
これほどこちらの意想を掬ってくださると、感動する。ものがたりには、かなり性愛の描写が多いが、それは純文学と相反する要素ではない、と考えてのことだった。
ただ、おおかたの謗りはひきうけるだろう、とも覚悟していた。
時間と時代が、……時の流れが、作品を洗う。それは私の手を離れた未来のこと、と。
いただいたお手紙を公開したいほどりっぱな文章だけれどご了解がないので、中に記されていた俳句を引かせていただいた。
嬉しい。私のものがたりが、こうして一人歩きしている。
夕虹の海にかぎろひ若者はけものになるを世界に誇る
と、ふと。
感謝いたします。
これほどこちらの意想を掬ってくださると、感動する。ものがたりには、かなり性愛の描写が多いが、それは純文学と相反する要素ではない、と考えてのことだった。
ただ、おおかたの謗りはひきうけるだろう、とも覚悟していた。
時間と時代が、……時の流れが、作品を洗う。それは私の手を離れた未来のこと、と。
いただいたお手紙を公開したいほどりっぱな文章だけれどご了解がないので、中に記されていた俳句を引かせていただいた。
嬉しい。私のものがたりが、こうして一人歩きしている。
夕虹の海にかぎろひ若者はけものになるを世界に誇る
と、ふと。
感謝いたします。