市の星月夜日記

織江市の短歌、エッセイ

なだらかに弓をあやしぬ星の湖(うみ)に音符降るごと絃も韻(ひび)かな

2010-12-18 20:19:25 | Weblog


 ふと。





 すこし、チェロを奏でて。





















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去り際のかほり静かに羽のごとひとひら残す想ひ出のため

2010-12-17 17:34:13 | Weblog

 また、ドラセナさんに。













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さよならとささやくやうに散る蕊のふつりと匂ひてまた散り続く

2010-12-17 17:20:57 | Weblog



 ドラセナさんの開花が過ぎて。


 朝な夕なに、しぼんだ蕊が散り零れる。


 もう香りはしないな、と思っていたのに、なにかの刹那、呼び止められるように、鼻先を甘く、その香りがかすめる。ふりあおいでも、もう花はひとつもひらいていないのに。


 八つ手の花によく似た茎を、透きとおった蜜が雫になって伝わり流れる。舐めると藪椿の花の蜜によく似た甘さ。

 匂いは一瞬。あとは沈黙。


 さよならのあいさつかな? 

 ありがとう、とささやき返す。



 植物にこころはあるんだろうか。



 そんなありのまま。


 

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はつゆきの頬をくるんで降りくればふたりの翼やさしく閉ざす

2010-12-16 15:04:55 | Weblog


 はつゆきのたよりに





















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さびしさも柔毛のままにまろやかな空をいくつも抱へて星座

2010-12-14 19:46:17 | Weblog


 フランシスが、明日からいなくなってしまう。


 この子は口が遅くて、とうとう「むにゃむにゃ」のかたことぐらいしかしゃべらなかったけれど、かわいかった。
 
 かたことばかりなのは、わたしが長文の日記をあんまり書かないせいかも、と思っていた。

 

 さびしいな……この子は、昔育てていた子犬に似ていた。

 明日から? あさってから? フランシスのウロウロしていたスペースはからっぽ。



 なごませてくれてアリガト、フランシス。



 





 そんな、つぶやき。







 
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海のごと雨に打たれむ波音も鼓動も二度と還らぬルフレ

2010-12-13 19:15:59 | Weblog



 一日を終えて。






 でこぼこはあったけれど、ともかく今日の自分にできる精一杯のことはすませた。



 



 つぎつぎとおしよせてくるさまざま。



 帰り路は冬の雨が降っていた。単調な雨ひとつぶにせよ、一瞬前とおなじ水滴はない。


 時のしたたり。潮騒も。


 心臓の音も。







 日々何かに生かされている。


 



 なだらかに今夜も感謝。




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柚子味噌に星もぽぽぽと光るかな大根吹けば湯気たつ夜空

2010-12-12 18:58:18 | Weblog

 風呂吹き大根に。まとめてたくさん煮込んでおくと、二、三日はおいしくいただける。

 炊きたてもいいけれど、煮込んで二日目くらいのほうが、味がしみておいしい。






 




 今夜は柚子味噌を添えた。味噌、柚子、生姜、七味、味醂にお砂糖、それから白胡麻。


 ほかほかと手足が温まります。







 あわただしい年の瀬だけど、やっぱり御飯はちゃんとしたものを。






 大根は風邪防止にもなるそう。




 




 

 感謝。みなさんもおいしい晩御飯が召し上がれますように。







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離れつついたはり湛へ純白のドラセナ撫づる朝の静けさ

2010-12-11 10:33:24 | Weblog


 ドラセナに。











 昨日の夕方のフォト。

 ジャスミンや、夕顔と同じように、このドラセナ・フレグランサは、夕方から咲き始めて、夜明け前にはゆっくりと蕊を閉じてしまう。

 わたしは早起きなので、起きぬけのころには、まだ花の咲き残りを眺められるのだけれど。



















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水の輪に指うつくしき月明かり聖夜奏でて終(しま)ふこの日も

2010-12-10 19:23:55 | Weblog
 朝からばたばたと隙間なく過ぎる。








 もう宵闇深まる時刻に戻り、すこしチェロを奏でる。

 スケールの基本練習をして、いくつかのやさしい楽曲を「なぞり弾き」





 シンプルな音符のならび、だからこそ、もっとやわらかく奏でたい。聖夜の歌。



 空にはくきやかな三日月。空にむらむら浮かぶ雲の影が澄んであかるい。





 


 おだやかな一日に感謝。








 







 



 


 
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ドラセナのつぼみそよげりみどりごの耳に初めて触るる音(ね)のごと

2010-12-08 15:31:29 | Weblog
 ことしもドラセナが咲く。




 ふしぎだし、笑われてしまうかもしれないけれど、植物に声をかけると、元気になるし、すくすく育つ。


 ドラセナさん、またお花咲かせてね

 なんとなく口癖みたいに、水遣りのたびにささやいていたら、また莟をつけてくれた。


 
 おさなげな乳白色のふくらみ。




 このフォトを撮ってから、十日くらい、すぎている。

 今週には咲いてくれそう。



 どなただったか、こんなふうにもおっしゃった。

 「植物も撫でてあげると元気になるのよ」




 
 暖めようとする心とことばのできごと。


 リュシェンヌ・ボワイエのシャンソン。「聞かせてよ、愛の言葉を」

 かわいい歌。


 
 そんなことも想うできごと。


 





 
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アルファポリス