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だいぶ片付いてきた。
荷物の中からいくつもいくつも和洋菓子のからばこが出てくる。
金銀の箔押しだったり、きれいな花模様の缶だったり、そうした綺麗な箱は、みんな頂き物なのだけれども、我ながらよくも、と思うくらい、その中に入っていたお菓子のことを覚えている。
文箱や、整理箱に使って、隅々がすこし劣化してしまったけれど、まだどれもきれいだ。
それでも、思い切って捨てる。
昔の和紙の箱のほうが、いまどきの簡易包装よりしっかりしていて、それとも(たぶん)特別な贈答用なのかもしれない上等の紙箱。
ちょっと残念。
断捨離、というスゴイ響きの言葉をよく聞くけれど、まあ、そんなりっぱな気持ちではないけれど、要るものと要らないものを、できるだけすっきりと分けて、新居を整えて。
住み心地のよい空間をつくってゆく楽しさと忙しさで、日々が過ぎる。