市の星月夜日記

織江市の短歌、エッセイ

たぐるべき脈拍なけれ春朽ちて疲れやさしき葡萄パン喰ふ

2008-04-23 22:11:57 | Weblog


 すこし甘い葡萄パン。


 げんきがでるから……。



 それから、ただのチーズ。牛乳。



 夜のおやつ。


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

襟あしも青葉も揺らす風の面(も)のたてがみ抱けば空へ昇るか

2008-04-23 18:05:37 | Weblog


 葉風のさやぎが、青葉の繁りにつれて、夏に近づく。


 さやさや。



コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

春深きはなびら繭のほぐれゆく羽化ひかる蕊は触れず濡れたり

2008-04-23 08:32:38 | Weblog


 山吹に。


 しっとりと露をふくんだ山吹の花、あざやかな彩り、ぱっと周囲があかるくみえる。

 
 はなやかなのに、すっきり落ち着いた品格がある山野花。


 玉蔓は、そういう女人として描かれたと改めて納得してしまう。


 女性を花にたとえるのはよくあることだけれど、源氏物語では外見だけでなく、それぞれの内面までしみとおらせた暗喩比喩で造型されている、と花のそれぞれを眺めるたびに思う。


 吉屋さんも『女人平家』で、そのようになさっていた。

 
 きれいな文章だった。


 読んでいて、気持ちがいい、という。


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

アルファポリス