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市の星月夜日記

織江市の短歌、エッセイ

はなびらか雫のごとき心臓の声聴かせてよほら触るから

2025-03-25 20:49:00 | Weblog

 ふと。

 







 安房美術展に参加させていただきます。

 お時間ございましたらお覗きください。

 愛と感謝。

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房総はさかなの空に跳ぶごとく潮風渡る濃い陽射しかな

2025-03-23 21:12:00 | Weblog

 午後、無事に館山市帰着。

 こちらは外海からの風が吹き、気温が上がって暑いほどだった。


 



 9年前、描いたペン画。

 一時はどうなることかと不安だったが、たくさん眠って頭痛が和らぎ、体調も回復し、ほっと一息。

 良い一日だった。

 愛と感謝。


 
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時を渡るうつそみは舟と眺めつつまひるま乳房の揺るるはかなさ

2025-03-22 18:54:00 | Weblog

 ふと。


 今回の帰郷の間、ずっと体調不良に悩まされて、今日も半日寝ついた。午後から少し持ち直し、掃除など身の回りを片付けた。明日は千葉に戻る。


 


 山国の美しい景色、南アルプス、八ケ岳、富士山、甲斐駒ヶ岳、さまざま目に沁みる懐かしさ。

 数日、幸せな休みだった。

 今は亡き母、祖母、父に感謝。

 愛と感謝。

 

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亡き人の声ありありと耳に響く山の奥津城に妣たち眠る

2025-03-21 19:56:00 | Weblog

 彼岸の墓参を済ませて。

 祖母が亡くなってから25年経ち、一昨年母が逝った。故人の記憶の鮮やかさは我ながら驚くほどで、祖母の声も母も、はっきりと聴覚に残っている。
 それから、父親の声も。
 顔貌よりも声の記憶の方がはっきりしているのは不思議なことだ。

 祖母は時々童謡を歌っていたが、それも覚えている。

 


 みな、安らかに眠ってください。

 良い一日だった。

 愛と感謝。


 
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永遠のいのち集めて記譜されしBachの組曲はCasalsの手に

2025-03-20 13:45:00 | Weblog

 久しぶりに読書に耽っている。
 この数日、熱中していたのはカナダの作家エリック・シブリンの著作。

 「無伴奏チェロ組曲を求めて」
  
副題がついており、「バッハ、カザルス、そして現代」

 隅々まで大変に凝った構成で、バッハの無伴奏チェロ組曲全6曲がそのまま本書の章立てにされている。クラシックファンでなければ初読での内容理解は難しいだろう。
 とはいえ、クラシックファン、バッハ好き、チェロ好きであれば、心の底から感動するアプローチ、解説、記述がなされている。
 私はこの本を主人からプレゼントされた時、ぱらりと数ページを開き、拾い読みをしたのだが、そのわずか数十秒で、作家の文体すなわち彼の生き生きした魅力的な精神に惹かれてしまった。
 文体とは作家の精神の流れであり、外国語であっても優れた翻訳であれば、充分に原作の魅力を伝えられる。
 正直なところ、私は作家独自の文体のない散文はほとんど読めない。2ページも目を通さないうちに、飽きてしまう。それが小説であろうと、評論であろうと。
 エリック・シブリン氏は才能豊かなライターで、ユーモアと才気にあふれ、ささいな叙述までが心躍る面白さだ。

 200年以上歴史に埋もれていたバッハの無伴奏チェロ組曲を発掘し、人類の文化遺産、名曲として披瀝したのは、スペインの天才チェロ奏者、パブロ・カザルスだった。
 作家は、バッハとカザルスの生涯を、チェロ組曲の1番から6番の章立てで追求している。つまり、音楽史に残る天才2人の若き日から晩年、死、その後日談までが、1から6の組曲の流れとともに記されている。
 6番あるそれぞれの組曲はすべてプレリュードで始まり、それから古い宮廷舞曲のアレマンド、クーラント、サラバンド、その後にもっと≪当世風の≫メヌエット、ジーグ、ブーレ、ガヴォットなどが置かれ、いずれも6楽章で組まれる。
 作家はそれぞれの組曲、章立ての最初の2ないし3楽章で作曲家バッハについて語り、後半はカザルスの物語を描く。

 作家はチェロ組曲の音楽的内容と特性をバッハやカザルスの人生と綯い合わせ、相応させる工夫や演出をしているので、本書を読んでいると、バッハの無伴奏チェロ組曲を微速度でゆっくりと聴いているような気になる。ある意味でドラマ化されたその語りが少しも不自然でなく、じつに面白く、納得させられるのは、作家の卓越した力量だろう。

 この内容の濃い一冊を読むと、チェロ組曲の音楽性のみならず、バッハとカザルスが生きた時代の政治的文化的状況までが、じつにわかりやすく理解される。
 5番6番では、作家はバッハの妻や子孫の人生についても語り、妻を含めてバッハ一族それぞれが優れた音楽家でありながら、無常の結末に至るバッハ家の百年史を知らされる。
 つまり、エリック・シブリン氏は、諸行無常、哲学的な感慨まで読者に与えてくれるという次第。

 



 恐るべきは、その哲学的な結末、感慨までも、無伴奏チェロ組曲5、6番の内容に照応させている。
 このようにきっちりした巧緻で重層的な作品構造は、日本の作家ならば、さしづめ三島由紀夫ばり、と私は感じる。
 本書の魅力は読んでいて飽きない作家の弾力性に富んだ語り口、豊かな感性、知識、ユーモアにある。

 まさに、書くこと、あらたに学ぶこと、その成果を読むことの幸福感に満ち溢れた名著と思う。

 愛と感謝。

 



 



 


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淡雪はたちまち消えて萌え出づる若草のいろ土にあたらし

2025-03-19 19:52:00 | Weblog

 まさかと思っていたのだが、予報どおり甲府盆地は夜明けから雪が降り、朝方は数センチ積もっていた。

 


 それでも昼前から薄陽がさして、気温が上がると雪はみるみる溶けていった。

 たぶんこの冬最後の名残雪。

 明日は北杜市にお墓参りに行こうと思っている。八ケ岳に近いあちらは、まだ雪が残っているかもしれない。

 静かな一日だった。

 愛と感謝。
 

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春の雪闇に触るればあざやかに心濡らして深まりあひぬ

2025-03-18 20:33:00 | Weblog

 春の雪に。

 今朝館山市から甲府に戻った。明るい陽射しに恵まれ、車中は暑いほどだったが、大月を過ぎたあたりから、しんと冷えた。

 なんと、今夜半から雪もよひ。

 


 庭先では、紫のヒヤシンスが咲き、杏は濃いピンク色の花を咲かせている。

 薔薇たちも元気な新芽を吹いている。

 脱力しそうなほど、静かな故郷の家。

 母や祖母の声が家内あちこちに残る。

 愛と感謝。

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朝風や初めての顔見たいこと梢ひろがる新緑のごと

2025-03-17 21:03:00 | Weblog

 さわやかな晴天の今日、夫日髙菊雄とともに、南房総市のSFKギャラリーへ友人の今井香さん他の展示を観に行った。

 
















 布コラージュとミクストメディアの絵画作品。日本のキリスト教会建築を題材にしている。
 彼女のキリスト信仰と創作意識の一致が、丁寧な作品となっている。

 良い一日だった。

 愛と感謝。


 
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ほろほろと弥生の日向温もりてあちらこちらに花の咲く音

2025-03-14 20:49:00 | Weblog

 春に。

 



 愛と感謝


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春の雨樹々は太りぬおほらかに芽ぐみを紡ぐ季節の呼吸よ

2025-03-11 21:20:00 | Weblog

 春雨に。

 今日俳句短歌誌「We」19号が届いた。

 表紙絵に私のペン画を使用していただき、原画のタッチが隅々までわかるきれいな仕上がりで嬉しい。こちらではいろいろとお引き立ていただき感謝している。

 


 詩を愛する同好の友人がいるというのは、人生で大切な喜びだ。


 詩歌は、短調な時間に彩りと潤いをくれる。淀んだ心を洗ってくれる言葉たち。

 今日も、すべてに愛と感謝。

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アルファポリス