明野妙覚寺へお墓参り、その後、津金学校へ。こちらは祖母の記憶があちこちに立ち上がってくる。
万年橋という古い橋が津金に入る渓谷にかかり、祖母と私は何度もそこを歩いて渡った。私はまだ5、6歳の幼児だったと思う。
そして今は道の駅ふうに変わった母と祖母の通った学校。おいしい学校へ寄る。
私の母校ではないが、若き日の生き生きした故人たちの姿が彷彿とする場所。
声の記憶はとてもあざやかで、家でも、どこでも、故人の呼び声が空耳に聞こえる。
母、祖母。それから縁の薄かった父の声さえはっきり覚えている。みな他界してしまった。
良い日だった。
愛と感謝。