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市の星月夜日記

織江市の短歌、エッセイ

いきものの声潤ひて夏を向く若葉の中でまだ手は白い

2025-05-23 20:43:00 | Weblog
 
 初夏に。

 



 良い日だった。

 愛と感謝。

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壁も戸もひたりと湿りぬ雨を待つ女の顔は内側へ向く

2025-05-21 16:42:00 | Weblog

 梅雨の気配を。

 


 愛と感謝。

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うす濁るガラス隔つる半生の小さき世界花園となれ

2025-05-19 16:36:00 | Weblog

 ふと。


 


 
 明日は留守宅をセコムに委ねて館山市に帰る。

 あっというまの5日間。思い出ばかりの故郷だが、亡くなった人たち、ペットたちへの感傷に耽りすぎるのもどうかという気がして、山梨でもちょっとしたパフォーマンスをしたいと考えた。そうすると気持ちが前向きになり、生きるエネルギーが健やかに流れ始めるのがわかる。

 実現できたら嬉しい。

 


 愛と感謝。


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下津金のなつかしき橋渡りたり祖母の声する万年橋を

2025-05-18 16:21:00 | Weblog

 明野妙覚寺へお墓参り、その後、津金学校へ。こちらは祖母の記憶があちこちに立ち上がってくる。

 万年橋という古い橋が津金に入る渓谷にかかり、祖母と私は何度もそこを歩いて渡った。私はまだ5、6歳の幼児だったと思う。


 














 そして今は道の駅ふうに変わった母と祖母の通った学校。おいしい学校へ寄る。
 私の母校ではないが、若き日の生き生きした故人たちの姿が彷彿とする場所。
 声の記憶はとてもあざやかで、家でも、どこでも、故人の呼び声が空耳に聞こえる。

 母、祖母。それから縁の薄かった父の声さえはっきり覚えている。みな他界してしまった。

 良い日だった。

 愛と感謝。


 

 

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走り梅雨新樹のみどり潤ひて天に伸びゆく松に花咲く

2025-05-17 12:18:00 | Weblog

 庭の松に花が咲いているのに気づいた。

 昨日は朝から暮れまで伐採や草取り。小さな庭でも雑草は伸び、植栽は枝葉を広げる。

 ぼうぼうに茂ってしまった松の木にため息をついて、どうしようかと考えているうちに、いくつもの枝先にたくさん代赭色の花を発見。

 






 今まで見たことがなかったので、ネットで探したら、俗説では松の花は百年乃至何十年に一度咲くそうだ。
 でも、毎年咲く、という記事もある。

 何にせよ、あまり手入れの行き届かない庭で、樹々が成長し花を咲かせ、命のいとなみを繋いでいるのは嬉しい。

 松の花の花言葉は、不老長寿、勇敢、永遠の若さ、向上心。

 昨日は大変な作業だったが、植物に慰められた。

 愛と感謝。

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萌黄葉の輝きまとふ夏空のさやかに晴れて甲斐に至りぬ

2025-05-15 20:38:00 | Weblog

 館山から甲府市へ。

 途中、中央道両脇の山間の新緑、萌黄の森が眩しかった。平坦な南房総とは数百メートルもの標高差のある内陸は樹相が異なり、深緑の針葉樹、落葉樹の多いこちらの若葉の方が、南国よりも新しい黄緑が際立つ。

 自宅に着くと、ささやかな庭の薔薇が迎えてくれた。ほったらかしなのに、土に根付いた樹はたくましく育っていた。

 




 こればたぶん、リンカーンという薔薇。




 祖母の植えた杜若も健在。

 故人の追憶ばかりの故郷になってしまったが、まだこの家は生きている。

 愛と感謝。




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夏の花強く匂へりアスファルトに五月陽炎早も昇れば

2025-05-13 21:10:00 | Weblog

 柑橘の花に。

 我が家の蜜柑、金柑の花、満開で甘くふっくらと匂う。夏の陽射しの中を、山手の農家、農村へ向かうと、そちらも芳香が風に漂う。


 初夏の、甘くさわやかで、うっとりする匂い。

 


 
 静かな日だった。

 愛と感謝。



 
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翠晶の季節となりぬ樹々のさやぎ風に応へてかがやく野らよ

2025-05-12 20:43:00 | Weblog

 初夏に。

 



 市内のプロテスタント教会の集いで、たびたびチェロを弾かせていただいている。

 まことに拙い演奏ながら、心を込めて奏でると、皆さん喜んでくださる。しみじみとありがたいと思う。

 そして改めて、日常のさまざまな起伏や夾雑物に惑わされない生き方の術として、絵や音楽、文学など多様な芸術の素養を育んでくれた山口椿に深く感謝する。

 私の晩年は音楽と絵に捧げたい。

 時の流れに愛と感謝。

 




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夕されば5月の光よく熟れて我が素肌まで果実のごとし

2025-05-07 16:45:00 | Weblog

 夕べに。

 



 静かな日だった。

 今年も柿若葉の天麩羅を揚げ、いただきもののそら豆で、炊き込みご飯。
 
 ささやかで大きなな幸せ。

 












 愛と感謝。

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雨冷えて心濡らせり梢よりこぼるる雫は森のささやき

2025-05-06 17:36:00 | Weblog
 
 冷たい雨に。

 



 静かな日だった。


 愛と感謝。

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