モーゼルワインの町(続々々々々)

 
 天気が好かったので、コッヘムにもう一泊することにして、ミサの後、エルツ城までハイキング。コッヘムでのんびりするつもりが、結局また歩いてしまった。
 エルツ城のお話は、また後ほど。

 翌朝、荷物をパックし直していると、火災警報器がけたたましく鳴り響いた。警報機はなかなか鳴り止まない。スタッフの騒ぎ声。
 消防車が2台、サイレンを鳴らして町のほうから走ってくるのが、窓から見える。消防車はユースホステルの前庭に停まり、消防隊がどやどやと原因究明の捜索をしに廊下を行き来する。
「煙草吸いましたか?」と手振りで質問され、「ノー」と答える。

 ドイツ人はよく煙草を吸うが、昨今では構内は全面禁煙のところがほとんど。カフェやレストランでも、喫煙できるのは店の外の席でだけ。ユースももちろん全館禁煙。
 だからドイツでは、迷惑なことに、路上喫煙が大変多い。公園などにも、吸ってくれとばかりに灰皿が置いてある。
 煙草の煙で消防車が出動してここまで騒ぐくらい、館内禁煙を徹底するんなら、路上喫煙なんかももう少し取り締まってもらえるとありがたい。

 禁煙の世界的傾向を、アメリカのグローバリズムのイデオロギーだなんて言う喫煙家もいるが、これだけは私、アメリカのほうが正しいと思う。

 To be continued...

 画像は、コッヘム、ライヒスブルク城。

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