赤ちゃんが来た!(続)

 
 も少し大きくなると、赤ちゃんは、動くものを眼で追うようになる。坊が赤ちゃんのときにいろいろ実験したところ、赤ちゃんは、ただ絵を描いてあげただけじゃ反応しない。眼を描くと反応する。
 逆に、眼だけを二つ、グリグリと黒く塗り潰しただけの絵には、きちんと反応して、その黒丸を眼で追う。

 赤ちゃんが小っちゃな子供になって、自分でも絵を描くようになると、まず、グリグリと塗りたくるだけの時代、マルやらギザギザやらを並べる時代を経て、ようやく、人間の顔らしきものを描くようになる。紙いっぱいに顔を描き、眼らしきものを描く。
 さらに進化すると、顔から直接、左右に手、下に足、(上には髪の毛)が生えてくる。この、顔から直接に手足の生えた、インベーダーのような絵は、ホントに傑作!

 また、グリグリと黒丸を塗り潰して、小っちゃな子供に「これ、何に見える?」と尋ねると、子供は、ジーッと見つめたあげくに、思いがけない答えを返してくる。うちの坊の場合は、「お寿司!」、「メロン!」、「ラーメン!」などなどと、答えてたっけ。

 いつでも触らせてあげる、と言ってもらえたので、三ヶ月後くらいに、赤ちゃんらしくなった時期に、また行くことにする。わーい、赤ちゃん。

 画像は、クリムト「赤ん坊」。
  グスタフ・クリムト(Gustav Klimt, 1862-1918, Austrian)

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