旅は人生、人生は旅

 
 中田英寿が現役を引退すると言った。

 あ、やっぱりな、と思った。ピッチの真ん中に倒れ込んで泣いているのを見たとき、大きな力を感じた。もう最後なのかも知れない予感がした。で、その通りになった。
 この、大きな力と予感には、実はもっといろんな中身が含まれてるんだけれど、それを言うと、妄想だとか憶測だとかと非難されかねないから、ここでは言わないことにする。もしそのときが来たら、あ、やっぱりな、と言うことにする。

 中田の決意表明で、相棒の「仕事をやめてやる」症候群にも、改めて火がついた。坊の就学条件さえ上手く片付けば、ホントに世界旅行に行けるかも知れない。
 で、取り敢えず、毎日ちょっとずつでも絵を描くようにしている。

 前々回のW杯フランス大会の予選頃、弟が、「こいつ、急にウマなってきたな」と言ったのが、中田だった。弟が、「こいつ、ホンモノやな」と言ったときには、中田はペルージャに移籍して、「世界のナカタ」になってたっけ。
 私は中田のファンじゃないけれど、中田を評価しているのは、彼が自由人だから。自由人は、囚われていないし、だから対等でもある。「価値観を他人に押しつけたり、他人から押しつけられたりするのが大嫌い」という中田。私もまったくそう。

 To be continued... 

 画像は、A.カイプ「田舎の丘陵を行く旅人たち」。
  アルベルト・カイプ(Aelbert Cuyp, 1620-1691, Dutch)

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