赤ちゃんが来た!

 
 相棒は常々、子供は赤ちゃんよりも、も少し知力がついた頃の幼児のほうが、人間らしくて可愛い、と言う。が、私は断然、赤ちゃんのほうが可愛い。なんで赤ちゃんて、こんなに可愛いかなー。
 正でも負でもなく、罪がないという意味で無垢だから、云々、いろんな理由があるんだろうけど、理由には興味がない。赤ちゃんは小っちゃくて丸くて柔らかくて、頭がでっかくて足が短いから、可愛いのダ。可愛くなくちゃ、世話なんてできやしないもんね。

 さて、弟に赤ちゃんが生まれた。これで私もとうとう、正真正銘のオバサンになっちゃった。
 新生児に触れる機会なんて滅多にない。で、出不精で対人恐怖症にも関わらず、赤ちゃんの魅力に抗うことができなくて、雨のなか、坊と一緒に、電車とバスを延々乗り継いで、わざわざ義妹の実家まで出向いて、散々抱っこしてきた。
 
 ホヤホヤの赤ちゃんて、まるでイモ虫。大人の手の平にちょうど乗っかるくらいの小さな真ん丸が二つ(=頭とお尻)があって、短い手と足とがニュッっと生えている。小っちゃいのに、眼や鼻や口や耳はもちろん、睫毛も眉毛も、手や足の指も、その爪の一つ一つまで、イッチョマエに全部揃ってるから不思議。
 赤ちゃんは、手に何かを持ってくと、小っちゃな指でムギュッとつかむ。口に持ってくと、唇をすぼめてチュッチュと吸う。足の裏をこちょばすと、ニョッと引っ込める。ぎこちなく反応するから、面白い。認識なしに、ただ反応しかしないんだけれど。

 To be continued...

 画像は、ノース「沈思」。
  エリザベス・ノース(Elizabeth Nourse, 1860-1938, American)

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