「和歌山カレー事件 獄中からの手紙」 林眞須美ほか 創出版
貴重な情報がコンパクトにまとめられている。
千円という手ごろな値段も、よい。
--------------- 備忘メモ ------------------------
54 ずっと真上に監視カメラ
(この独房って、その後に村木厚子さんが入れられたとこか)
58 睡眠薬と安定剤。朝昼晩と寝る前に多量に服用してたときに、三浦さんが面会に来て...闘うことを教えてくれた。
88 運動だと言われて外に連行され、鳥小屋みたいなところに放り込まれる。粉雪が舞うなか30分。その日のうちに耳がしもやけになる。
93 夫殺しの検察ストーリー。夫に三女は浮気相手の子どもだという検事。うそつき検事。
126 死刑囚確定者に許されるテレビ、DVD視聴。なんど願いでても「願意とりはからわない」だって。
--------------- 目次 ----------------------------
第1章 大阪拘置所の獄窓から = 林眞須美
1. 今でもこの現実が信じられません
2. 大阪拘置所での私の生活
3. 判決公判で胸にした深紅のハンカチ
4. 大阪拘置所にも秋が訪れた
5. 『フォーカス』肖像権訴訟最高裁判決
6. 三浦和義さんの訃報に獄窓で泣き叫んだ
第2章 カレー事件をめぐる家族の証言
7. 「過熱報道」にさらされた2ヶ月間 = 林健治
8. 出所後初めて見た7年ぶりの和歌山 = 林健治
9. 家族が語った「事件の日、逮捕の日」 = 林健治・長女・二女
10. 最高裁判決前に弁護団が訴えたこと = 安田好弘・林健治
11. 最高裁判決直後に眞須美さんから届いた手紙 = 篠田博之
第3章 死刑確定後、再審への闘い
12. 死刑確定後も無実への思いは変わらない = 林眞須美
13. 死刑確定から4年、一日も早く最新無実を = 林眞須美
14. 不当逮捕から15年 52歳の独居室より = 林眞須美
15. 死刑判決を支えた科学鑑定に大きな疑問 = 篠田博之・河合潤