ジェームスも胸に刺さった劣化弾 ウランの軛子らも兵士も
「戦争を止めたい ― フォトジャーナリストの見る世界」 豊田直巳 岩波ジュニア新書
007最新作では、ジェームズ・ボンドが胸の弾丸の破片をナイフで抉りとる。それを化学分析して、狙撃犯を追跡する手がかりにする。
映画では、劣化弾が敵を特定する小道具のひとつとして取り扱われている。
現実には、実際には子どもたち、米兵たちが永い苦しみに晒されている。
そのほか各地の戦争のありさまを丹念に取材したフォトジャーナリストのルポ。
この国のありよう、メディアも透けて見える。
ぜひ若い人たちに読んでほしい1冊だ。
--- 目次 ---
第1章 いま,戦争を撮るということ
第2章 フォトジャーナリストの世界に飛び込んで
第3章 戦場と私たちの距離
第4章 戦争の犠牲者とは誰か
第5章 平和な未来をつくれるか
--- 備忘メモ---
18 エンベッド取材 「埋め込み」取材 防毒マスクを被ったら写真が撮れない、恐怖心が弥増す
154 パキスタン製のテントを、パキスタンに自衛隊の輸送機が運ぶ 自衛隊機の派遣ありき
186 劣化ウラン弾 イラク戦争 赤ちゃん ニューヨーク州兵への取材